(01)
1 (1)P→Q A
2 (2)P&~Q A
2 (3)P 2&E
12 (4)Q 23MPP
2 (5) ~Q 2&E
12 (6)Q&~Q 45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(02)
1 (1)~(P&~Q) A
2 (2)P A
3(3)~Q A
23(4)P&~Q 34&I
123(5)~(P&~Q)&(P&~Q) 14&I
12 (6)~~Q 35RAA
12 (7) Q 6DN
1 (8)P→Q 27CP
従って、
(01)(02)により、
(03)
① P→ Q
② ~(P&~Q)
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)により、
(04)
① PならばQである。
② PであってQない。といふことはない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(05)
② PであってQでない。といふことはない。
といふ「命題」は、
② PであってQでない。
ならば、その時に限って、「偽(ウソ)」になる。
従って、
(04)(05)により、
(06)
① PならばQである。
といふ「命題」も、
① PであってQでない。
ならば、その時に限って、「偽(ウソ)」になる。
従って、
(06)により、
(07)
① PならばQである。
といふ「命題」は、
① Pでない。
といふ「場合」に関しては、「何も言ってゐない」。
然るに、
(08)
① P=明日は晴れである。
① Q=釣りに行く。
とする。
然るに、
(09)
今日は、「平成29年10月26日」であるが故に、
明日は、「平成29年10月27日」である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
① 明日が晴れならば、釣りに行く。
といふ「命題」は、
①{27日}以外の、
③{28日、29日、30日、31日、1日}等に関しては、「何も言ってゐない」。
従って、
(10)により、
(11)
① 明日が晴れならば、釣りに行く。
といふ「命題」は、
①(27日以外ではない所の)明日が晴れならば、釣りに行く。
といふ、「意味」になる。
cf.
排他的命題(exclusive proposition)。
従って、
(11)により、
(12)
① 明日が晴れならば、釣りに行く。
といふ「命題」は、
①(他ならぬ)明日が晴れならば、釣りに行く。
といふ、「意味」になる。
然るに、
(13)
あのチャップリンが大往生。
のような場合、「あの」がついている以上、未知とはいえないという議論も有りうるが、むしろ既知のものを未知扱いすることによって、驚異を表す表現なのである。
(大野晋、日本語の文法を考える、1978年、41頁)
然るに、
(14)
③ あのチャップリンが大往生。
の場合は、
③(他ならぬ)あのチャップリンが大往生。
といふ「意味」である。
従って、
(12)(14)により、
(15)
① 明日が晴れならば、釣りに行く。
③ あのチャップリンが大往生。
であれば、
①(他ならぬ)明日が晴れならば、釣りに行く。
③(他ならぬ)あのチャップリンが大往生。
といふ「意味」である。
然るに、
(16)
①(他ならぬ)明日が晴れならば、釣りに行く。
③(他ならぬ)あのチャップリンが大往生。
に対して、
①(他ならぬ)明日は晴れならば、釣りに行く。
③(他ならぬ)あのチャップリンは大往生。
といふ「日本語」は、ない。
従って、
(15)(16)により、
(17)
① 明日が晴れならば、
③ あのチャップリンが
に於ける、
① ~が
③ ~が
は、二つとも、
①(他ならぬ)
③(他ならぬ)
といふ「意味」を、「言外」に「表してゐる」と、すべきである。
平成29年10月26日、毛利太。
―「関連記事」―
AはBである=AならばBである(https://kannbunn.blogspot.com/2017/10/blog-post_25.html)。
0 件のコメント:
コメントを投稿