(01)
① 鳥獣不可与同群=
① 鳥獣不[可〔与同(群)〕]⇒
① 鳥獣[〔与(群)同〕可]不=
① 鳥獣は[〔与に(群を)同じくする〕可から]不。
は、「論語」である。
然るに、
(02)
先生はがっかりしてしていわれた、「鳥や獣とはいっしょに暮らすわけにいかない。」
(岩波文庫、論語、1963年、368頁)
然るに、
(03)
① 誰が、「鳥や獣とはいっしょに暮らすわけにいかない」のかと言へば、孔子(先生)である。
然るに、
(04)
2 ともニ
A与レBC [読み]A、BトともニCす。[訳]AはBと一緒にCする。
(天野成之、漢文基本語辞典、1999年、347頁改)
従って、
(01)~(04)により、
(05)
① 鳥獣不可与同群。
といふ「漢文」は、
② 与之=与鳥獣
であるとして、
② 鳥獣吾不可与之同群=
② 鳥獣吾不[可〔与(之)同(群)〕]⇒
② 鳥獣吾[〔(之)与(群)同〕可]不=
② 鳥獣は吾[〔(之と)与に(群を)同じくする〕可から]不。
といふ風に、「書き換へ」ることが、出来る。
従って、
(01)(05)により、
(06)
① 与(ともに)=
② 与之(これとともに)=with them
に於ける、
② them は、鳥獣 である。
従って、
(01)(06)により、
(07)
① 鳥獣不可与同群=
① 鳥獣不[可〔与同(群)〕]⇒
① 鳥獣[〔与(群)同〕可]不=
① 鳥獣は[〔与に(群を)同じくする〕可から]不。
に於ける、
① 鳥獣 は、
① 与(with)の、「目的語」である。
従って、
(07)により、
(08)
① 鳥獣不可与同群。
といふ「漢文」は、
③ 不可与鳥獣同群=
③ 不[可〔与(鳥獣)同(群)〕]⇒
③ [〔(鳥獣)与(群)同〕可]不=
③ [〔(鳥獣と)与に(群を)同じくする〕可から]不。
といふ風に、「書き換へ」ることが、出来る。
従って、
(07)(08)により、
(09)
① 鳥獣はともに群を同じくするべからず。
③ 鳥獣とともに群を同じくするべからず。
に於いて、
①=③ である。
従って、
(09)により、
(10)
① 鳥獣は
③ 鳥獣と
に於いて、
①=③ である。
然るに、
(02)により、
(11)
③ 鳥獣とともに群を同じくするべからず。
といふ「日本語」は、
③ 鳥獣とはともに群を同じくするべからず。
といふ風に、書くことが出来る。
平成29年10月13日、毛利太。
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