2021年11月6日土曜日

「量化子の関係」と「ド・モルガンの法則」。

(01)
(ⅰ)
1  (1)  ~∀x(Fx)  A
 2 (2) ~∃x(~Fx)  A
  3(3)     ~Fa   A
  3(4)  ∃x(~Fx)  3EI
 23(5) ~∃x(~Fx)&
        ∃x(~Fx)  24&I
 2 (6)    ~~Fa   35RAA
 2 (7)      Fa   6DN
 2 (8)   ∀x(Fx)  7UI
12 (9)  ~∀x(Fx)&
         ∀x(Fx)  19&I
1  (ア)~~∃x(~Fx)  29RAA
1  (イ)  ∃x(~Fx)  アDN
(ⅱ)
1  (1)  ∃x(~Fx)  A
 2 (2)   ∀x(Fx)  A
  3(3)     ~Fa   A
 2 (4)      Fa   3UE
 23(5)  ~Fa&Fa   34&I
  3(6)  ~∀x(Fx)  25RAA
1  (7)  ~∀x(Fx)  136EE
従って、
(01)により、
(02)
① ~∀x(Fx)
② ∃x(~Fx)
に於いて、
①=② である(量化子の関係)。
然るに、
(03)
(ⅰ)
1    (1)   ~(Fa& Fb& Fc)  A
 2   (2) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)  A
  3  (3)   ~Fa           A
  3  (4)   ~Fa∨~Fb       3∨I
  3  (5)   ~Fa∨~Fb∨~Fc   4∨I
 23  (6) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
          (~Fa∨~Fb∨~Fc)  25&I
 2   (7)  ~~Fa           26RAA
 2   (8)    Fa           7DN
   9 (9)       ~Fb       A
   9 (ア)   ~Fa∨~Fb       9∨I
   9 (イ)   ~Fa∨~Fb∨~Fc   ア∨I
 2 9 (ウ) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
          (~Fa∨~Fb∨~Fc)  2イ&I
 2   (エ)      ~~Fb       9ウRAA
 2   (オ)        Fb       エDN
    カ(カ)           ~Fc   A
    カ(キ)       ~Fb∨~Fc   カ∨I
    カ(ク)   ~Fa∨~Fb∨~Fc   キ∨I
 2  カ(ケ) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
          (~Fa∨~Fb∨~Fc)  2カ&I
 2   (コ)          ~~Fc   カケRAA
 2   (サ)            Fc   コDN
 2   (シ)    Fa& Fb&      8オ&I
 2   (ス)    Fa& Fb& Fc   サシ&I
12   (セ)  ~(Fa& Fb& Fc)&
           (Fa& Fb& Fc)  2ス&I
1    (ソ)~~(~Fa∨~Fb∨~Fc)  2セRAA
1    (タ)   ~Fa∨~Fb∨~Fc   ソDN
(ⅱ)
1     (1)   ~Fa∨~Fb∨ ~Fc   A
 2    (2)    Fa& Fb&  Fc   A
1     (3)  (~Fa∨~Fb)∨~Fc   1結合法則
 2    (4)   (Fa& Fb)& Fc   2結合法則
  5   (5)   ~Fa∨~Fb        A
 2    (6)    Fa& Fb        4&E
   7  (7)   ~Fa            A
 2    (8)    Fa            6&E
 2 7  (9)   ~Fa&Fa         78&I
   7  (ア)  ~(Fa& Fb&  Fc)  29RAA
    イ (イ)       ~Fb        A
 2    (ウ)        Fb        6&E
 2  イ (エ)    ~Fb&Fb        イウ&I
    イ (オ)  ~(Fa& Fb&  Fc)  2エRAA
  5   (カ)  ~(Fa& Fb&  Fc)  57アイオ∨E
     キ(キ)            ~Fc   A
 2    (ク)             Fc   4&E
 2   キ(ケ)         ~Fc&Fc   キク&I
     キ(コ)  ~(Fa& Fb&  Fc)  2ケRAA
1     (サ)  ~(Fa& Fb&  Fc)  35カキコ∨E
従って、
(03)により、
(04)
① ~(Fa& Fb& Fc)
②  ~Fa∨~Fb∨~Fc
に於いて、
①=② である(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(05)
{すべてのx}≡{a、b、c}
であるとすると、
① ~∀x(Fx)      ≡(aがFであって、bもFであって、cもFである)といふことはない。
② ∃x(~Fx)      ≡ aはFでないか、bはFでないか、cはFでない。
① ~(Fa& Fb& Fc)≡(aがFであって、bもFであって、cもFである)といふことはない。
②  ~Fa∨~Fb∨~Fc ≡ aはFでないか、bはFでないか、cはFでない。
従って、
(05)により、
(06)
{すべてのx}≡{a、b、c}
であるとすると、
① ~∀x(Fx)≡~(Fa& Fb& Fc)
② ∃x(~Fx)≡  ~Fa∨~Fb∨~Fc
に於いて、
①=② である(量化子の関係ド・モルガンの法則)。
令和03年11月06日、毛利太。

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