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2020年4月17日金曜日

「日本語基礎講座 三上文法入門、65・66頁」

(01)
(ⅰ)
1  (1) P→ Q A
 2 (2) P    A
  3(3)   ~Q A
12 (4)    Q 12MPP
123(5) ~Q&Q 34&I
1 3(6)~P    25RAA
1  (7)~Q→~P 36CP
(ⅱ)
1  (1)~Q→~P A
 2 (2)    P A
  3(3)~Q    A
1 3(4)   ~P 13MPP
123(5) P&~P 24&I
12 (6)~~Q   35RAA
12 (7) Q    6DN
1  (8) P→ Q 27CP
従って、
(01)により、
(02)
①  P→ Q
② ~Q→~P
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(02)により、
(03)
①  Q→ P
② ~P→~Q
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
①( P→ Q)&( Q→ P)
②(~Q→~P)&( Q→ P)
③( P→ Q)&(~P→~Q)
④(~Q→~P)&(~P→~Q)
に於いて、
①=②=③=④ である。
従って、
(04)
(05)
①( 私→ 幹)&( 幹→ 私)
②(~幹→~私)&( 幹→ 私)
③( 私→ 幹)&(~私→~幹)
④(~幹→~私)&(~私→~幹)
に於いて、
①=②=③=④ である。
従って、
(05)により、
(06)
①( 私ならば 幹事)&( 幹事ならば 私)
②(~幹事ならば~私)&( 幹事ならば 私)
③( 私ならば 幹事)&(~私ならば~幹事)
④(~幹事ならば~私)&(~私ならば~幹事)
に於いて、
①=②=③=④ である。
従って、
(06)により、
(07)
「番号」を変へると、
②(私は幹事です)&(幹事は私です)。
③(私は幹事です)&(私以外は幹事ではない)。
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(08)
無題化というのは、「Ⅹは」の「は」を消すことですから、センテンスの形のままでもできないことはありませんが、センテンスの形では、本当に無題になりきらない場合も起こります。たとえば。
 私は、幹事です。
 私が、幹事です。
のように、「は」を消しても、センテンスの意味は、
 幹事は、私です。
というのに近く、題が文中の別の箇所に移り隠れたにすぎません。つまり、本当には無題化していないわけです。
(山崎紀美子、日本語基礎講座 三上文法入門、2003年、65・66頁)
然るに、
(07)(08)により、
(09)
 私は、幹事です。
 私が、幹事です。
のように、「は」を消しても、センテンスの意味は、
 幹事は、私です。
というのに近い。といふことは、
① 私が、幹事です。
といふ「日本語の意味」が、
②(私は幹事です)&(幹事は私です)。
③(私は幹事です)&(私以外は幹事ではない)。
といふ「日本語の意味」に、近いといふことであって、尚且つ、
②=③ である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
山崎先生は、
①  私が、幹事です。
②(私は幹事です)&(幹事は私です)。
③(私は幹事です)&(私以外は幹事ではない)。
に於いて、
①=②=③ ではないにしても、
①≒②≒③ である。
と、言ってゐる。
然るに、
(11)
②「私」は
②「私以外にはゐない。」
従って、
(12)
②「幹事は私です。」
と言ふのあれば、必然的に、
③(私は幹事です)&(私以外は幹事ではない)。
といふ、「意味」になる。
然るに、
(13)
③(その場に於いて、)私以外にも幹事がゐる。
にも拘らず、
① 私が幹事です。
と、言ふことは、有り得ない。
従って、
(08)~(13)により、
(14)
実際には、
①  私が、幹事です。
②(私は幹事です)&(幹事は私です)。
③(私は幹事です)&(私以外は幹事ではない)。
に於いて、
①≒②≒③ ではなく、
①=②=③ である。
従って、
(08)(14)により、
(15)
ただ単に、
①  私が、幹事です。
②(私は幹事です)&(幹事は私です)。
③(私は幹事です)&(私以外は幹事ではない)。
に於いて、
①=②=③ である。
といふことを、「確認」すれば、良いだけなのであって、
 私が、幹事です。
のように、「は」を消しても、センテンスの意味は、
 幹事は、私です。
というのに近く、題が文中の別の箇所に移り隠れたにすぎません。つまり、本当には無題化していないわけです。
といふ風に、言はなければならない「必要」などは、無いはずである。
(16)
① 象は、鼻が長い。
② 鼻が長い象。
③ 象の長い鼻。
④ 象の鼻が長いコト。
に於いて、
① 象は は、「題」である。
② 象が は、「題」ではない。
③ 象の は、「題」ではない。
④ 象の は、「題」ではない。
従って、
(16)により、
(17)
① 象は、鼻が長い。
に対して、
② 鼻が長い象。
③ 象の長い鼻。
④ 象の鼻が長いコト。
は、「無題」なので、「無題化」である。
として、「そうのやうに、言った」ところで、
「何か、良いことが有るのか。」といふ風に、私は、言ひたい。
令和02年04月17日、毛利太。

2019年10月9日水曜日

日本語に「人称代名詞」は無い。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html)
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html)
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html)
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html)
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html)
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html)
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html)
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html)
等々、「その他」を、お読み下さい。―
(01)
「a」と「b」が「同一」であるならば、
「a」について、「成立する事柄」は、
「b」についても「成立する」。
従って、
(01)により、
(02)
「a」について、「成立する事柄」が、
「b」については「成立しない」のであれば、
「a」と「b」は「同一」ではない。
然るに、
(03)
次の「計算(04)」は、
「a」について、「成立する事柄」が、
「b」については「成立しない」ので、
「a」と「b」は「同一」ではない。
といふ風に、「主張する」。
(04)
1    (1)鈴木は社長であり、鈴木以外は社長ではない。    A
1    (〃)∃x{鈴木x&社長x&∀y(x≠y→~社長y)} A
1    (〃)あるxは鈴木であって社長であって、すべてyについて、
        xがyと「同一」でないならば、yは社長ではない。 A
 2   (2)臣は鈴木ではない。                A
 2   (〃)∃y(臣y&~鈴木y)              A
 2   (〃)あるyは臣であり、yは鈴木ではない。       A
  3  (3)   鈴木a&社長a&∀y(a≠y→~社長y)  A
  3  (4)   鈴木a                   3&E
    3  (5)       社長a               3&E
  3  (6)           ∀y(a≠y)       3&E
  3  (7)              a≠b→~社長b   6UE
   8 (8)   臣b&~鈴木b               A
   8 (9)   臣b                    8&E
   8 (ア)      ~鈴木b               8&E
    イ(イ)       a=b               A     
  3 イ(ウ)   鈴木b                   4イ=E
  38イ(エ)   鈴木b&~鈴木b              アウ&I
  38 (オ)       a≠b               イエRAA
  38 (カ)                  ~社長b   7オMPP
  38 (キ)   臣b&~社長b               9カ&I
  38 (ク)∃y(臣y&~社長y)              キEI 
 23  (ケ)∃y(臣y&~社長y)              28クEE
12   (コ)∃y(臣y&~社長y)              13ケEE
12   (〃)あるxは臣であって、xは社長ではない。      13コEE
12   (〃)臣は社長ではない。                13コEE
従って、
(01)~(04)により、
(05)
(1)鈴木は社長であり、鈴木以外は社長ではない。然るに、
(2)臣は鈴木ではない。従って、
(コ)臣は社長ではない。
といふ「推論」は「妥当」である。
然るに、
(06)
修辞法でも、自分のことをわざと気取って第三者的に「人」と呼んだり、身分面では、天子は「朕」、諸侯は「寡人」、臣下は「臣」と称するなど、漢文における一人称および一人称的に使われる語彙はきわめて豊富である。この感覚は日本人にもわかりやすい(加藤徹、白文攻略 漢文ひとり学び、2013年、36頁)。
cf.
【臣】シン、ジン
① けらい、おみ ② つかへる ③ したがへる ④ 臣下としての職分をつくす ⑤ しもべ ⑥ めしうど、とりこ ⑦ たみ ⑧ 臣下の自称 ⑨ 自己の謙称
(大修館、大漢和辞典デジタル版 を参照)
従って、
(06)により、
(07)
「臣」は「私(一人称)」である。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
(1)鈴木は社長であり、鈴木以外は社長ではない。然るに、
(2)私(臣)は鈴木ではない。従って、
(コ)私(臣)は社長ではない。
といふ「推論」は「妥当」である。
然るに、
(09)
わたくし【私】〘名・代名(人称)〙
[一]〘 名 〙① 個人的なこと。公に対して私的なこと。② 私心を抱くこと。自分だけの利益をはかること。
[ニ]〘代名〙わたくし。自分。へりくだっていう一人称。
(大修館、古語林 を参照)
従って、
(09)により、
(10)
「私(わたくし)」といふ「日本語」の「本来の意味」にしても、「公私の、私」であって、「I(一人称代名詞・単数主格)」ではない。
加へて、
(11)
例へば、
Q:どうしますか?
A:行きます。
のやうに、「日本語」の「私(わたくし)」は、「英語」の「I(一人称代名詞・単数主格)」等とは異なり、多くの場合にお於いて、「必須」ではない。
従って、
(05)~(11)により、
(12)
「日本語に即した文法の樹立を」を目指すわれわれは「日本語で人称代名詞と呼ばれているものは、実は名詞だ」と宣言したい。どうしても区別したいなら「人称名詞」で十分だ。日本語の「人称代名詞」はこれからは「人称名詞」と呼ぼう(金谷武洋、日本語文法の謎を解く、2003年、40・41頁)。
といふ「主張」は、「正しい」。
然るに、
(13)
   8 (8)   私b&~鈴木b              A
から、「b(任意の名前)」を除いて、
   8 (8)   私 &~鈴木               A
とするならば、
1    (1)鈴木は社長であって、社長は鈴木である。     A
1    (〃)∃x{鈴木x&社長x&∀y(社長y→x=y)} A
1    (〃)あるxは鈴木であって社長であって、すべてyについて、
        yが社長であるならば、xとyは「同一」である。 A
 2   (2)私は鈴木ではない。               A
 2   (〃)∃y(私y&~鈴木y)             A
 2   (〃)あるyは私であり、yは鈴木ではない。      A
  3  (3)   鈴木a&社長a&∀y(社長y→a=y)  A
  3  (4)   鈴木a                  3&E
  3  (5)       社長a              3&E
  3  (6)           ∀y(社長y→a=y)  3&E
  3  (7)              社長b→a=b   6UE
   8 (8)   私b&~鈴木b              A
   8 (9)   私b                   8&E
   8 (ア)      ~鈴木b              8&E
    イ(イ)       a=b              A
  3 イ(ウ)   鈴木b                  4イ=E
  38イ(エ)   鈴木b&~鈴木b             アウ&I
  38 (オ)      a≠b               イエRAA
  38 (カ)   私b&a≠b               9オ&I
  38 (キ)  ~私a                   ∵ カであるため。
  38 (ク)   社長a&~私a              5キ&I
  38 (ケ)∃x(社長x&~私x)             クEI
 23  (コ)∃x(社長x&~私x)             28ケEE
12   (サ)∃x(社長x&~私x)             13コEE
12   (〃)あるxは社長であって、xは私ではない。     13コEE
12   (〃)社長は私ではない。               13コEE
といふ「推論」は、成立しない。
従って、
(04)~(13)により、
(14)
   8 (8)   臣b&~鈴木b              A
   8 (8)   私b&~鈴木b              A
に於ける「臣・私」ではなく、「b(任意の名前)」が、「I(一人称代名詞・単数主格)」である。
といふ、ことになる。
従って、
(13)(14)により、
(15)
「b(任意の名前)」が、「I(一人称代名詞・単数主格)」であるが故に、
「推論」に於ける「私」は、「ウチ、本官、小生、それがし、みども、拙者、愚生、非才、やつがれ、吾輩」であっても、「何でも良い」。
令和元年10月09日、毛利太。

2019年8月2日金曜日

「他ならぬ君に踊って欲しい。」の「述語論理」と「強調形」と「ラテン語」。

― 長い間、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html)
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html)
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html)
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html)
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html)
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html)
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html)
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html)
等々、「その他、諸々」を、お読み下さい。―
(01)
(ⅰ)
1   (1)∃x∃y{我x&汝y&∀z(欲踊xz→z=y}   A
 2  (2)  ∃y{我a&汝y&∀z(欲踊az→z=y}   A
  3 (3)     我a&汝b&∀z(欲踊az→z=b)   A
  3 (4)     我a&汝b                3&E
  3 (5)           ∀z(欲踊ac→c=b)   3&E
  3 (6)              欲踊ac→c=b    5UE
   7(7)                   c≠b    A
  37(8)             ~欲踊ac        67MTT
  3 (9)              c≠b→~欲踊ac   78CP
  3 (ア)           ∀z(z≠b→~欲踊az)  9UI
  3 (イ)     我a&汝b&∀z(z≠b→~欲踊az)  4ア&I
  3 (ウ)  ∃y{我a&汝y&∀z(z≠y→~欲踊az)} イEI
 2  (エ)  ∃y{我a&汝y&∀z(z≠y→~欲踊az)} 23ウEE
 2  (オ)∃x∃y{我x&汝y&∀z(z≠y→~欲踊xz)} エEI
1   (カ)∃x∃y{我x&汝y&∀z(z≠y→~欲踊xz)} 12オEE
(ⅱ)
1   (1)∃x∃y{我x&汝y&∀z(z≠y→~欲踊xz)} 1
 2  (2)  ∃y{我a&汝y&∀z(z≠y→~欲踊az)} A
  3 (3)     我a&汝b&∀z(z≠y→~欲踊az)  A
  3 (4)     我a&汝b                3&E
  3 (5)           ∀z(z≠y→~欲踊az)  3&E
  3 (6)              c≠y→~欲踊ac   5UE
   7(7)                   欲踊ac   A
   7(8)                 ~~欲踊ac   7DN
  37(9)            ~(c≠y)        68MTT
  37(ア)              c=y         6DN
  3 (イ)              欲踊ac→c=y    7アCP
  3 (ウ)           ∀z(欲踊az→z=b)   イUI
  3 (エ)     我a&汝b&∀z(欲踊az→z=b)   4ウ&I
  3 (オ)  ∃y{我a&汝y&∀z(欲踊az→z=y}   エEI
 2  (カ)  ∃y{我a&汝y&∀z(欲踊az→z=y}   23オEE
 2  (キ)∃x∃y{我x&汝y&∀z(欲踊xz→z=y}   カEI
1   (ケ)∃x∃y{我x&汝y&∀z(欲踊xz→z=y}   12キEE
従って、
(01)により、
(02)
① ∃x∃y{我x&汝y&∀z(  欲踊xz→z=y)}
② ∃x∃y{我x&汝y&∀z(z≠y→~欲踊xz)}
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
(ⅱ)
1   (1) ∃x∃y{我x&汝y&∀z(z≠y→~欲踊xz}  A
 2  (2)   ∃y{我a&汝y&∀z(z≠y→~欲踊az}  A
  3 (3)      我a&汝b&∀z(z≠b→~欲踊az)  A
  3 (4)      我a&汝b                3&E
  3 (5)            ∀z(z≠b→~欲踊az)  3&E
  3 (6)               c≠b→~欲踊ac   5UE
  3 (7)              ~c≠b∨~欲踊ac   6含意の
  3 (8)             ~(c≠b& 欲踊ac)  7ド・モルガンの法則
  3 (9)           ∀z~(z≠b& 欲踊az)  8UI 
  3 (ア)           ~∃z(z≠b& 欲踊az)  9量化子の関係
  3 (イ) ~~(我a&汝b)                 4DN
  3 (ウ) ~~(我a&汝b)&~∃z(z≠b& 欲踊az)  9イ&I
  3 (エ)~{~(我a&汝b)∨ ∃z(z≠b& 欲踊az)} ウ、ド・モルガンの法則
  3 (オ)~{  我a&汝b → ∃z(z≠b& 欲踊az)} エ含意の定義
  3 (カ)  ∃y~{我a&汝y→∃z(z≠y& 欲踊az)} オEI
 2  (キ)  ∃y~{我a&汝y→∃z(z≠y& 欲踊az)} 23カEE
 2  (ク)∃x∃y~{我x&汝y→∃z(z≠y& 欲踊xz)} キEI
1   (ケ)∃x∃y~{我x&汝y→∃z(z≠y& 欲踊xz)} 12クEE
1   (コ)∃x~∀y{我x&汝y→∃z(z≠y& 欲踊xz)} ケ量化子の関係
1   (サ)~∀x∀y{我x&汝y→∃z(z≠y& 欲踊xz)} コ量化子の関係
(ⅲ)
1   (1)~∀x∀y{我x&汝y →∃z(z≠y&欲踊xz)} A
1   (2)∃x~∀y{我x&汝y →∃z(z≠y&欲踊xz)} 1量化子の関係
1   (3)∃x∃y~{我x&汝y →∃z(z≠y&欲踊xz)} 2量化子の関係
 4  (4)  ∃y~{我a&汝y →∃z(z≠y&欲踊az)} A
  5 (5)    ~{我a&汝b →∃z(z≠b&欲踊az)} A
  5 (6)  ~{~(我a&汝b)∨∃z(z≠b&欲踊az)} 5含意の定義
  5 (7)  ~~(我a&汝b)&~∃z(z≠b&欲踊az)  6ド・モルガンの法則
  5 (8)    (我a&汝b)&~∃z(z≠b&欲踊az)  7DN
  5 (9)    (我a&汝b)                8&E
  5 (ア)            ~∃z(z≠b&欲踊az)  8&E
  5 (イ)            ∀z~(z≠b&欲踊az)  ア量化子の関係
  5 (ウ)              ~(c≠b&欲踊ac)  5UE
  5 (エ)              ~c≠b∨~欲踊ac   ウ、ド・モルガンの法則
  5 (オ)               c≠b→~欲踊ac   エ含意の定義
  5 (カ)            ∀z{z≠b→~欲踊az)  オUI
  5 (キ)      我a&汝b&∀z{z≠b→~欲踊az)  9カ&I
  5 (ク)   ∃y{我a&汝y&∀z{z≠y→~欲踊az)} キEI
 4  (ケ)   ∃y{我a&汝y&∀z{z≠y→~欲踊az)} 45クEE
 4  (コ) ∃x∃y{我x&汝y&∀z(z≠y→~欲踊xz)} ケEI
1   (サ) ∃x∃y{我x&汝y&∀z(z≠y→~欲踊xz)} 34コEE
従って、
(03)により、
(04)
② ∃x∃y{我x&汝y&∀z(z≠y→~欲踊xz)}
③ ~∀x∀y{我x&汝y→∃z(z≠y&欲踊xz)}
に於いて、
②=③ である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
① ∃x∃y{我x&汝y&∀z(  欲踊xz→z=y)}
② ∃x∃y{我x&汝y&∀z(z≠y→~欲踊xz)}
③ ~∀x∀y{我x&汝y→∃z(z≠y&欲踊xz)}
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(05)により、
(06)
① あるxは私であり、あるyは汝であり、すべてのzについて、x(私)がzに踊って欲しいのであれば、そのzはy(汝)である。
② あるxは私であり、あるyは汝であり、すべてのzについて、zが、y(汝)でないならば、x(私)はzに踊って欲しくはない。
③ すべてのxとyについて、xが私であり、yが汝であるならば、あるzがy(汝)でなくて、x(私)がそのzに対して、踊って欲しい、といふことはない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(07)
② あるxは私であり、あるyは汝であり、すべてのzについて、zが、y(汝)でないならば、x(私)はzに踊って欲しくはない。
といふことは、
② 私は、あなた以外に、踊って欲しいとは思はない。
といふ、ことである。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
① ∃x∃y{我x&汝y&∀z(  欲踊xz→z=y)}
② ∃x∃y{我x&汝y&∀z(z≠y→~欲踊xz)}
③ ~∀x∀y{我x&汝y→∃z(z≠y&欲踊xz)}
といふ「論理式」は、三つとも、
② 私は、あなた以外に、踊って欲しくない。
といふ、「意味」である。
然るに、
(09)
② 私は、あなた以外に、踊って欲しくない。
といふだけでは、
② 私は、あなたに、踊って欲しい。
といふことには、ならない。
然るに、
(10)
② 私は、あなたに、踊って欲しく、あなた以外に踊って欲しくない。⇔
② ∃x∃y{我x&汝y&欲踊xy&∀z(z≠y→~欲踊xz)}⇔
② あるxは私であり、あるyは汝であり、x(私)はy(汝)に踊って欲しく、すべてのzについて、zが、y(汝)でないならば、x(私)はzに踊って欲しくはない。
従って、
(10)により、
(11)
② 私は、あなたに、踊って欲しく、あなた以外に踊って欲しくない。
といふ「日本語」は、
② ∃x∃y{我x&汝y&欲踊xy&∀z(z≠y→~欲踊xz)}
といふ「論理式」に、相当する。
然るに、
(12)
① 私は、あなたに、踊って欲しい。
といふ「日本語」に於いて、
①   「あなたに」
を、殊更、「強く発音」するならば、
② 私は、あなたに、踊って欲しく、あなた以外に踊って欲しくない。
② ∃x∃y{我x&汝y&欲踊xy&∀z(z≠y→~欲踊xz)}
といふ「意味」になる。
然るに、
(13)
② 私は、あなたに、踊って欲しく、あなた以外に踊って欲しくない。
といふことは、すなはち、
② 私は、あなたに、踊って欲しいのであって、あなた以外に踊って欲しくはない。
といふことは、
② 私は、他ならぬ、あなたに、踊って欲しい。
といふ、ことである。
従って、
(12)(13)により、
(14)
① 私は、あなたに、踊って欲しい。
といふ「日本語」に於いて、
①   「あなたに」
を、殊更、「強く発音」するならば、
② 私は、他ならぬ、あなたに、踊って欲しい。
といふ「意味」になる。
従って、
(14)により、
(15)
① 私は、あなたに、踊って欲しい。
といふ「日本語」に於いて、
①   「あなたに」
を、「強調」するならば、
② 私は、他ならぬ、あなたに、踊って欲しい。
といふ「意味」になる。
然るに、
(16)
B:Te bene saltare audivi.Salta, obsecro.
A:Alium roga.
B:Te ipsum saltare videre volo.
(白水社、CDエクスプレスラテン語、2004年、66頁)
然るに、
(17)
B:君は踊りがうまいと聞いたことがあるぞ、お願いだ、踊ってくれ。
A:ほかの人に頼めよ。
B:君自身が踊るのを見たいんだよ。
(白水社、CDエクスプレスラテン語、2004年、67頁)
然るに、
(18)
A:ほかの人に頼めよ。
B:君自身が踊るのを見たいんだよ。
といふことは、
A:他の人に頼めよ。
B:私は、他ならぬ、あなたに、踊って欲しい。
といふ、ことである。
従って、
(16)(17)(18)により、
(19)
B:Te ipsum saltare videre volo.
といふ「ラテン語」は、
B:私は、他ならぬ、あなたに、踊って欲しい(意訳)。
といふ「日本語」に、訳すことが出来る。
然るに、
(20)
B:Te ipsum の、
     ipsum は、ipse の「対格」であって、
             ipse は「強意代名詞」である。
然るに、
(21)
上述の指示代名詞のほかに、「~自身、自体」「他ならぬ~」を意味する強意代名詞の ipse も、三人称代名詞になります(大西英文、はじめてのラテン語、1997年、174頁改)。
従って、
(19)(20)(21)により、
(22)
① Te             saltare videre volo.
② Te ipsum saltare videre volo.
といふ「ラテン語」は、
① 私は、     あなたに、踊って欲しい。
② 私は、他ならぬ、あなたに、踊って欲しい。
といふ「日本語」に、相当する。
従って、
(15)(20)(21)(22)により、
(23)
① 私は、あなたに、踊って欲しい。
① Te saltare videre volo.
に於いて、
① あなたに、   を「強調」し、
① Te(you) を「強調」すると、
② 私は、他ならぬ、あなたに、踊って欲しい。
② 私は、他ならぬ、あなたに、踊って欲しい。
といふ「意味」になる。
令和元年08月02日、毛利太。