2019年12月15日日曜日

「私が理事長です」の「述語論理」。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―

(01)
よく知られているように、「私理事長です」は語順を変え、
 理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念会は、私が理事です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
然るに、
(02)
① 私は、タゴール記念会の理事長であるが、
② タゴール記念会の理事長は、「一人だけである。然るに、
③ 倉田氏は私ではない。従って、
④ タゴール記念会ならば、倉田氏は理事長ではない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(03)
① ∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx]}
② ∀x{T会の会員x→∃y[理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}
③ ∃z(倉田z&~私z)
④ ∀x{T会の会員x→∃z(倉田z&~理事長zx)}
といふ「述語論理」は、すなはち、
① すべてのxについて、xがタゴール記念会の会員であるならば、あるyは私であって、私はxの理事長である。
② すべてのxについて、xがタゴール記念会の会員であるならば、あるyはxの理事長であって、すべてのzについて、zがxの理事長であるならば、yはzと「同一」である。
③ あるzは倉田といふが、zは私ではない。
④ すべてのxについて、xがタゴール記念会の会員であるならば、あるzは倉田であって、zはxの理事長ではない。
といふ「述語論理」に、相当する。
然るに、
(04)
1       (1)∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx]}                       A
 2      (2)∀x{T会の会員x→∃y[理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]} A
1       (3)   T会の会員a→∃y[私y&理事長ya]             1UE
 2      (4)   T会の会員a→∃y[理事長ya&∀z(理事長za→y=z)]  2UE
  5     (5)   T会の会員a                           A
1 5     (6)          ∃y[私y&理事長ya]             35MPP
   7    (7)             私b&理事長ba              A
   7    (8)             私b                    7&E
 25     (9)          ∃y[理事長ya&∀z(理事長za→y=z)]  45MPP
    ア   (ア)             理事長ba&∀z(理事長za→b=z)   A
    ア   (イ)                   ∀z(理事長za→b=z)   ア&E
    ア   (ウ)                      理事長ca→b=c    ウUE        
     エ  (エ)       ∃z(倉田z&~私z)                   A
      オ (オ)          倉田c&~私c                    A
      オ (カ)          倉田c                        カ&E
      オ (キ)              ~私c                    カ&E
       ク(ク)                b=c                  A
      オク(ケ)              ~私b                    キク=E
   7  オク(コ)            ~私b&私b                 8ケ&I
   7  オ (サ)              b≠c                  クコRAA
   7ア オ (シ)                     ~理事長ca        ウサMTT
   7ア オ (ス)        倉田c&~理事長ca                 カシ&I
   7ア オ (セ)     ∃z(倉田c&~理事長ca)                スEI
   7アエ  (ソ)     ∃z(倉田c&~理事長ca)                エオセEE
 257 エ  (タ)     ∃z(倉田c&~理事長ca)                9アソEE
125  エ  (チ)     ∃z(倉田c&~理事長ca)                67タEE
12   エ  (ツ)   T会の会員a→∃z(倉田c&~理事長ca)           5チCP
12   エ  (テ)∀x{T会の会員x→∃z(倉田z&~理事長zx)}          ツUI
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
① 私は、タゴール記念会の理事長であるが、
② タゴール記念会の理事長は、「一人だけである。然るに、
③ 倉田氏は私ではない。従って、
④ タゴール記念会ならば、倉田氏は理事長ではない。
といふ「推論」は、「日本語」として、「妥当」であり、
① ∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx]}
② ∀x{T会の会員x→∃y[理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}
③ ∃z(倉田z&~私z)∴
④ ∀x{T会の会員x→∃z(倉田z&~理事長zx)}
といふ「推論」は、「述語論理」として、「妥当」である。
然るに、
(06)
② ∀x{T会の会員x→∃y[理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}
といふ「1行」を除いた
① ∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx]}
③ ∃z(倉田z&~私z)∴
④ ∀x{T会の会員x→∃z(倉田z&~理事長zx)}
といふ「論証(Argument)」は、「述語論理」としては、固より、「証明不能」である。
従って、
(05)(06)により、
(07)
① 私は、タゴール記念会の理事長であるが、
③ 倉田氏は私ではない。従って、
④ タゴール記念会ならば、倉田氏は理事長ではない。
といふ「論証(Argument)」が、「日本語」として、「妥当」であるならば、その場合は、
② タゴール記念会の理事長は、「一人だけである。
といふことが、「暗黙の前提」になってゐる。
従って、
(06)(07)により、
(08)
① タゴール記念会は、私理事です。然るに、
③ 倉田氏は私ではない。従って、
④ タゴール記念会ならば、倉田氏は理事長ではない。
といふ「推論」が、「日本語」として、「妥当」であるならば、その場合は、
② タゴール記念会の理事長は、「一人だけである。⇔
② ∀x{T会の会員x→∃y[理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}⇔
② すべてのxについて、xがタゴール記念会の会員であるならば、あるyはxの理事長であって、すべてのzについて、zがxの理事長であるならば、yはzと「同一」である。
といふことが、「暗黙の前提」になってゐる。
従って、
(08)により、
(09)
① タゴール記念会は、私理事です。
といふ「日本語」は、
① タゴール記念会は、一人、私だけ理事です。
といふ、「意味」になる。
従って、
(01)(09)により、
(10)
① タゴール記念会は、私理事です。
① タゴール記念会の理事長は私です。
といふ「日本語」は、
① ∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}⇔
① すべてのxについて、xがタゴール記念会の会員であるならば、あるyは私であって、yはxの理事長であって、すべてのzについて、zがxの理事長であるならば、yはzと「同一」である。
といふ、「意味」になる。
従って、
(10)により、
(11)
① 私理事です。
理事長は私です。
といふ「日本語」は、
① 私は理事長であり、私以外は理事長ではない
といふ、「意味」になる。
従って、
(12)
三上章先生は、まず最初に、
① 私は理事長であり、私以外は理事長ではない
といふ「意味」である所の、
① 私理事です。
理事長は私です。
といふ「日本語の文法」を論じるべきである。
然るに、
(13)
「三上章、象は鼻が長い、1960年」、「三上章、日本語の論理、1963年」等を読む限り、三上章先生は、
AはBである=AはBである。
Bである=AはBであり、A以外はBではない
といふことには、気付いてゐないし、仮に、気付いてゐたとしても、重視は、してゐない。
(14)
助詞「は」の代行の性質とは、たとえば、「大根葉を捨てます」(料理番組)の場合、この「は」は「大根の葉」の「の」の代わり(代行)であるという考え方です。これによって、「象は鼻が長い」も「象の鼻が長いこと」の意味であり、「この本は父が買ってくれた」も「この本を父が買ってくれた」の意味であるという、簡単な説明ができるようになるのです。そして、なぜ代行するのかといいうと、それは、文の《題目》を示すためであるというふうに話が進行し、日本語には主語がなく、《題目》を中核とした言語であるという著者の主張が展開されていきます。日本語の「は」の性格を初めて明確化した著書として、この本は現在の学界でも広く知られています(象は鼻長い - 青山学院大学 文学部)。
(15)
1    (1)∀x{大根x→∃y(葉yx)&∃z(あなたz&捨zy)} A
 2   (2)∃z(あなたz&~捨zy)                A
1    (3)   大根a→∃y(葉ya)&∃z(あなたz&捨zy)  1UE
  4  (4)   大根a                       A
1 4  (5)       ∃y(葉ya)&∃z(あなたz&捨zy)  34MPP
1 4  (6)               ∃z(あなたz&捨zy)  5&E
   7 (7)                  あなたc&捨cy   A
   7 (8)                       捨cy   7&E
    9(9)   あなたc&~捨cy                 A
    9(ア)        ~捨cy                 9&E
   79(イ)        ~捨cy&捨cy             8ア&I
 2 7 (ウ)        ~捨cy&捨cy             29イEE
124  (エ)        ~捨cy&捨cy             67ウEE
12   (オ)  ~大根a                       4エRAA
12   (カ)∃x~大根x                       オEI
12   (〃)あるxは大根でない。                   オEI
従って、
(15)により、
(16)
(1)あなたは、大根の葉を捨てます。 然るに、
(2)あなたは、その葉を、捨てない。 従って、
(カ)あるxは、大根ではない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(14)(15)(16)により、
(17)
① 大根は葉を捨てます。⇔
① ∀x{大根x→∃y(葉yx)&∃z(あなたz&捨zy)}⇔
① すべてのxについて、xが大根であるならば、あるyはxの葉であって、あるzはあなたであって、zはyを捨てます。
といふ「意味」である。
といふことこそが、「大事」なのであって、『この「は」は「大根の葉」の「の」の代わり(代行)であるという考え方です。』といふことは、どうでも良いと、考へます。
令和元年12月15日、毛利太。

「象が鼻は長い」の「述語論理」。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―

(01)
① 象は鼻は長い。
② 兎は耳は長い。
といふのであれば、
①「象の鼻以外」については、何も言ってはゐない
②「兎の耳以外」については、何も言ってはゐない
従って、
(01)により、
(02)
① 象は鼻は長い。
② 兎は耳は長い。
といふのであれば、
① 象は、鼻だけでなく、耳も長い。のかも知れないし、
② 兎は、耳だけでなく、鼻も長い。のかも知れない。
然るに、
(03)
① 象は、鼻だけでなく、耳も長い。のかも知れないし、
② 兎は、耳だけでなく、鼻も長い。のかも知れない。
といふのであれば、
① 象は、鼻と耳が長い。のかも知れないし、
② 象も、鼻と耳が長い。のかも知れない。
然るに、
(04)
① 象は、鼻と耳が長い。のかも知れないし、
② 象も、鼻と耳が長い。のかも知れない。
といふのであれば、
① 象は鼻は長い(が、耳も長い?)。然るに、
② 兎は耳は長い(が、鼻も長い?)。故に、
③ 兎は象ではない(Rabbits can not be elephants)。
といふ「推論」は、「妥当」ではない
然るに、
(05)
① 象は鼻は長い。然るに、
② 兎は耳は長い。故に、
③ 兎は象ではない(Rabbits can not be elephants)。
といふ「推論」ではなく、
① 象は鼻長い。然るに、
② 兎は耳長い。故に、
③ 兎は象ではない(Rabbits can not be elephants)。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
① 象は鼻長い。
② 兎は耳長い。
といふのであれば、
①「象の鼻以外は、長くない。」と言ってゐて、
②「兎の耳以外は、長くない。」と言ってゐる。
従って、
(06)により、
(07)
① 象は鼻長い。
② 兎は耳長い。
ではなく、
① 象鼻は長い。
② 兎耳は長い。
といふのであれば、
①「象以外は、鼻は長くない。」と言ってゐて、
②「兎以外は、耳は長くない。」と言ってゐる。
従って、
(07)により、
(08)
① 象鼻は長い。
② 兎耳は長い。
といふのであれば、
①「象は、鼻は長く、象以外は、鼻は長くない」と言ってゐて、
②「兎は、耳は長く、兎以外は、耳は長くない」と言ってゐる。
然るに、
(09)
① 象以外は、鼻は長くない。⇔
① ∀x{~象x→~∃y(鼻yx&長y)}⇔
① すべてのxについて、xが象でないならば、あるyがxの鼻であって、yが長い、といふことはない
然るに、
(10)
対偶(Contraposition)」は「等しい」が故に、
① 象以外は、鼻は長くない。⇔
① ∀x{~象x→~∃y(鼻yx&長y)}⇔
① すべてのxについて、xが象でないならば、あるyがxの鼻であって、yが長い、といふことはない。
といふ「命題」は、
② 鼻長いならば、象である。⇔
② ∀x{∃y(鼻yx&長y)→象x}⇔
② すべてのxについて、あるyがxの鼻であって、yが長いならば、xは象である。
といふ「命題」に「等しい」。
然るに、
(11)
③ 象は鼻は長い。⇔
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}⇔
③ すべてのxについて、xが象でないならば、あるyはxの鼻であって、yは長い。
従って、
(10)(11)により、
(12)
① 象は鼻は長く、象以外は、鼻は長くない
② 象は鼻は長く、鼻が長いならば象である。
に於いて、すなはち、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃y(鼻yx&長y)→象x}
に於いて、
①=② である。
然るに、
(13)
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃y(鼻yx&長y)→象x}
といふ「論理式」は、「省略記号(Abbreviation)」を用ひて、
③ ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)}⇔
③ すべてのxについて、xが象でないならば、そのときに限って、あるyはxの鼻であって、yは長い。
といふ風に、書くことが、出来る。
従って、
(12)(13)により、
(14)
「番号」を付け直すと、
① ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃y(鼻yx&長y)→象x}
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて、xが象であるならば、そのときに限って、あるyはxの鼻であって、yは長い。
② すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、あるyがxの鼻であって、yが長いならば、xは象である。
③ すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、xは象でないならば、あるyがxの鼻であって、yが長い、といふことはない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(15)
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}。
③ すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、xは象でないならば、あるyがxの鼻であって、yが長い、といふことはない。
といふことは、
① 象は、鼻は長く、象以外は、鼻は長くない
といふ、ことである。
従って、
(08)(14)(15)により、
(16)
① 象鼻は長い。⇔
① 象は、鼻は長く、象以外は、鼻は長くない。⇔
① ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)}   ⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
① すべてのxについて、xが象でないならば、そのときに限って、あるyはxの鼻であって、yは長い。⇔
① すべてのxについて、xが象でないならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、あるyがxの鼻であって、yが長いならば、xは象である。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(17)
① すべてのxがFである。といふことはない。
といふことは、
あるxはFでない(Fでないxが存在する)。
といふ、ことである。
cf.
(ⅱ)
1  (1)  ~∀xFx       A
 2 (2) ~∃x~Fx       A
  3(3)    ~Fa       A
  3(4)  ∃x~Fx       3EI
 23(5) ~∃x~Fx&∃x~Fx 24&I
 2 (6)   ~~Fa       35RAA
 2 (7)     Fa       6DN
 2 (8)   ∀xFx       6UI
12 (9) ~∀xFx&∀xFx   17&I
1  (ア)~~∃x~Fx       29RAA
1  (イ)  ∃x~Fx       アDN
すべてのxがFであるわけではない。├ あるxはFでない。
(ⅱ)
1  (1) ∃x~Fx A
 2 (2)   ~Fa A
  3(3)  ∀xFx A
  3(4)    Fa 3UE
 23(5)~Fa&Fa 24&I
 2 (6) ~∀xFx 35RAA
1  (7) ~∀xFx 126EE
あるxはFでない。├ すべてのxがFであるわけではない。
従って、
(16)(17)により、
(18)
「量化子の関係」により、
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
② ∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
に於いて、
① の「否定」は、② であり、
② の「否定」は、① である。
然るに、
(19)
(ⅱ)
1    (1)∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)& ~象x→~∃y(鼻yx&長y)}  A
 2   (2)  ~{象a→∃y(鼻ya&長y)& ~象a→~∃y(鼻ya&長y)}  A
 2   (3)~[象a→∃y(鼻ya&長y)]∨~[~象a→~∃y(鼻ya&長y)]  2ド・モルガンの法則
 2   (4) [象a→∃y(鼻ya&長y)]→~[~象a→~∃y(鼻ya&長y)]  3含意の定義
  5  (5) {象a→∃y(鼻ya&長y)}                     A
 25  (6)                 ~[~象a→~∃y(鼻ya&長y)]  45MPP
   7 (7)                    象a∨~∃y(鼻ya&長y)   A
   7 (8)                   ~象a→~∃y(鼻ya&長y)   7含意の定義
 257 (9)                 ~[~象a→~∃y(鼻ya&長y)]&
                          [~象a→~∃y(鼻ya&長y)]  68&I
 25  (ア)                  ~[象a∨~∃y(鼻ya&長y)]  79RAA
 25  (イ)                   ~象a& ∃y(鼻ya&長y)   アド・モルガンの法則
 2   (ウ) {象a→∃y(鼻ya&長y)}→  ~象a& ∃y(鼻ya&長y)   5イCP
    エ(エ)  象a&∃y(鼻ya&長y)                      A
    エ(オ)  象a                                 エ&E
 2  エ(カ)     ∃y(鼻ya&長y) →  ~象a& ∃y(鼻ya&長y)   ウオMPP
    エ(キ)     ∃y(鼻ya&長y)                      エ&E
 2  エ(ク)                   ~象a& ∃y(鼻ya&長y)   カキMPP
 2   (ケ)    象a&∃y(鼻ya&長y)→ ~象a& ∃y(鼻ya&長y)   エクCP
 2   (コ) ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)→ ~象x& ∃y(鼻yx&長y)}  ケEI
1    (サ) ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)→ ~象x& ∃y(鼻yx&長y)}  12コEE
(ⅲ)
1     (1)  ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)→  ~象x& ∃y(鼻yx&長y)}  A
 2    (2)     象a&∃y(鼻ya&長y)→  ~象a& ∃y(鼻ya&長y)   A
  3   (3)     象a                                A
   4  (4)        ∃y(鼻ya&長y)                     A
  34  (5)     象a&∃y(鼻ya&長y)                     34&I
 234  (6)                     ~象a& ∃y(鼻ya&長y)   25MPP
 23   (7)        ∃y(鼻ya&長y)→  ~象a& ∃y(鼻ya&長y)   46CP
 2    (8)     象a→∃y(鼻ya&長y)→  ~象a& ∃y(鼻ya&長y)   37CP
    9 (9)     象a→∃y(鼻ya&長y)                     A
 2  9 (ア)                     ~象a& ∃y(鼻ya&長y)   8アMPP
 2  9 (イ)                    ~[象a∨~∃y(鼻ya&長y)]  イ、ド・モルガンの法則
     ウ(ウ)                     ~象a→~∃y(鼻ya&長y)   A
     ウ(エ)                      象a∨~∃y(鼻ya&長y)   ウオ含意の定義
 2  9ウ(オ)                    ~[象a∨~∃y(鼻ya&長y)]&
                              [象a∨~∃y(鼻ya&長y)]  イエ&I
 2  9 (カ)                   ~[~象a→~∃y(鼻ya&長y)]  ウオRAA
 2    (キ)    象a→∃y(鼻ya&長y)→ ~[~象a→~∃y(鼻ya&長y)]  9カCP
 2    (ク)  ~[象a→∃y(鼻ya&長y)]∨~[~象a→~∃y(鼻ya&長y)]  キ含意の定義
 2    (ケ)  ~{象a→∃y(鼻ya&長y) &  ~象a→~∃y(鼻ya&長y)}  ク、ド・モルガンの法則
 2    (コ)∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y) &  ~象x→~∃y(鼻yx&長y)}  ケEI
1     (サ)∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y) &  ~象x→~∃y(鼻yx&長y)}  12コEE
従って、
(19)により、
(20)
② ∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
③   ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)→~象x& ∃y(鼻yx&長y)}
に於いて、
②=③ である。
従って、
(18)(19)(20)により、
(21)
「量化子の関係」により、
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
② ∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
③   ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)→~象x& ∃y(鼻yx&長y)}
に於いて、
① の「否定」は、② であり、
② の「否定」は、① であり、
②=③ である。
従って、
(21)により、
(22)
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
③   ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)→~象x& ∃y(鼻yx&長y)}
に於いて、
① の「否定」は、③ であり、
③ の「否定」は、① である。
従って、
(23)
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
③   ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)→~象x& ∃y(鼻yx&長y)}
に於いて、
① の「否定」は、③ に「等しく」、
③ の「否定」は、① に「等しい」。
従って、
(23)により、
(24)
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
③ ~∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)→~象x& ∃y(鼻yx&長y)}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であるが、xが象でないならば、あるyがxの鼻であって、yが長い、といふことはない。
③ xが象であって、あるyがxの鼻であって、長いならば、xが象でなくて、あるyがxの鼻であって、長い。といふ、そのやうなxは存在しない。
に於いて、
①=③ である。
然るに、
(25)
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であるが、xが象でないならば、あるyがxの鼻であって、yが長い、といふことはない。
③ xが象であって、あるyがxの鼻であって、長いならば、xが象でなくて、あるyがxの鼻であって、長い。といふ、そのやうなxは存在しない。
といふことは、
① 象は鼻は長く、象以外は、鼻は長くない
③ 象は鼻は長く、兎の鼻は、長くない
といふ、ことである。
従って、
(16)(25)により、
(26)
① 象鼻は長い。⇔
① 象は、鼻は長く、象以外は、鼻は長くない
といふ「日本語」は、
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}。
③ ~∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)→~象x& ∃y(鼻yx&長y)}。
といふ「述語論理」に、相当する。
然るに、
(27)
1  (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)} A
 2 (2)∀x(兎x→~象x)                        A
1  (3)   象a→∃y(鼻ya&長y)&~象a→~∃y(鼻ya&長y)  1UE
 2 (4)   兎a→~象a                         2UE
1  (5)                 ~象a→~∃y(鼻ya&長y)  4&E
  6(6)   兎a                             A
 26(7)      ~象a                         46MPP
126(8)                      ~∃y(鼻ya&長y)  57MPP
126(9)                     ∀y~(鼻ya&長y)  8量化子の関係
126(ア)                       ~(鼻ba&長b)  9UE
126(イ)                       ~鼻ba∨~長b   ア、ド・モルガンの法則
126(ウ)                        鼻ba→~長b   イ含意の定義
126(エ)                     ∀y(鼻ya→~長y)  ウUI
12 (オ)    兎a→∀y(鼻ya→~長y)                 6エCP
12 (カ)∀x{兎x→∀y(鼻yx→~長y)}                オUI          
従って、
(27)により、
(28)
(1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}。
(2)∀x(兎x→~象x)。 
(カ)∀x{兎x→∀y(鼻yx→~長y)}。
といふ「推論」、すなはち、
(1)象は、鼻は長く、象以外は、鼻は長くない。 然るに、
(2)兎は象ではない。 従って、
(カ)兎は、鼻は長くない
といふ「推論」は、「妥当」である。
(29)
伝統的論理学を速水滉『論理学』(16)で代表させよう。わたしのもっているのが四十三年の第十九刷一万部中の一冊で、なお引続き刊行だろうから、前後かなり多く読者を持つ論理学書と考えられる。新興の記号論理学の方は、沢田充茂の『現代論理学入門』(62)を参照することにする(三上章、日本語の論理、1963年、4頁)。
然るに、
(30)
三上章先は、「象長い」や、「象」や、「鼻長い」や、「象長い。」といった「日本語」を、自分自身で、「現代論理学の言葉(述語論理)」に訳されてゐるわけではない。
(31)
三上章先生は、「三上章、日本語の論理、1963年」の中で、「英語」と「日本語」を比較されることはあっても、「現代論理学の言葉(述語論理)」と比較して、「日本語」を、論じてゐるわけではない。
令和元年12月15日、毛利太。

2019年12月14日土曜日

「象は鼻と牙が長い」の「述語論理」。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―

(01)
「量化子の関係」により、
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w(長w→鼻wx∨牙wx)}
② ∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w(長w→鼻wx∨牙wx)}
に於いて、
① の「否定」は、② であり、
② の「否定」は、① である。
然るに、
(02)
(ⅱ)
1     (1)∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w(長w→鼻wx∨牙wx)}  A
 2    (2)  ~{象a→∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)}  A
  3   (3)  ~象a∨{∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)}  A
  3   (4)    象a→∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)   3含意の定義
 23   (5)  ~{象a→∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)}&
            {象a→∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)}  24&I
 2    (6)~[~象a∨{∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)}] 35RAA
 2    (7)  象a&~{∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)}  6ド・モルガンの法則
 2    (8)  象a                                          7&E
 2    (9)     ~{∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)& ∀w(長w→鼻wa∨牙wa)} 7&E
 2    (ア)     ~∃y(鼻ya&長y)∨~∃z(牙za&長z)∨~∀w(長w→鼻wa∨牙wa)  9ド・モルガンの法則
 2    (イ)      ∃y(鼻ya&長y)→~∃z(牙za&長z)∨~∀w(長w→鼻wa∨牙wa)  ア含意の定義
 2    (ウ)      ∃y(鼻ya&長y)→ ∃z(牙za&長z)→~∀w(長w→鼻wa∨牙wa)  イ含意の定義
   エ  (エ)      ∃y(鼻ya&長y)& ∃z(牙za&長z)                  A
   エ  (オ)      ∃y(鼻ya&長y)                              エ&E
 2 エ  (カ)                  ∃z(牙za&長z)→~∀w(長w→鼻wa∨牙wa)  ウオMPP
   エ  (キ)                  ∃z(牙za&長z)                  エ&E
 2 エ  (ク)                             ~∀w(長w→鼻wa∨牙wa)  カキMPP
 2 エ  (ケ)                             ∃w~(長w→鼻wa∨牙wa)  ク量化子の関係
    コ (コ)                               ~(長d→鼻da∨牙da)  A
     サ(サ)                                ~長d∨鼻da∨牙da   A
     サ(シ)                                 長d→鼻da∨牙da   サ含意の定義
    コサ(ス)                               ~(長d→鼻da∨牙da)&                             
                                         (長d→鼻da∨牙da)  コシ&I
    コ (セ)                              ~(~長d∨鼻da∨牙da)  サスRAA
    コ (ソ)                               長d&~鼻da&~牙da   セ、ド・モルガンの法則
    コ (シ)                               ~鼻da&~牙da&長d   ソ交換法則
    コ (ス)                            ∃w(~鼻wa&~牙wa&長w)  シEI
 2 エ  (ソ)                            ∃w(~鼻wa&~牙wa&長w)  ケコスEE
 2    (タ)      ∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)→∃w(~鼻wa&~牙wa&長w)  エソCP
 2    (チ)   象a&∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)→∃w(~鼻wa&~牙wa&長w)  8タ&I
 2    (ツ)∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)→∃w(~鼻wx&~牙wx&長w)} チEI
1     (テ)∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)→∃w(~鼻wx&~牙wx&長w)} 12ツEE
(ⅲ)
1     (1)∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)→∃w(~鼻wx&~牙wx&長w)} A
 2    (2)   象a&∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)→∃w(~鼻wa&~牙wa&長w)  A
 2     (3)   象a                                         2&E
  4   (4)      ∃y(鼻ya&長y)                              A
   5  (5)                 ∃z(牙za&長z)                   A  
 24   (6)   象a&∃y(鼻ya&長y)                              34&I
 245  (7)   象a&∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)                   56&I
 245  (8)                            ∃w(~鼻wa&~牙wa&長w)  27MPP
    9 (9)                               ~鼻da&~牙da&長d   A
    9 (ア)                               長d&~鼻da&~牙da   9交換法則
    9 (イ)                              ~(~長d∨鼻da∨牙da)  ア、ド・モルガンの法則
     ウ(ウ)                                 長d→鼻da∨牙da   A
     ウ(エ)                                ~長d∨鼻da∨牙da   ウ含意の定義
    9ウ(オ)                              ~(~長d∨鼻da∨牙da)&
                                        (~長d∨鼻da∨牙da)  イエ&I
    9 (カ)                               ~(長d→鼻da∨牙da)  ウオRAA
    9 (キ)                             ∃w~(長w→鼻wa∨牙wa)  カEI
 245  (ク)                             ∃w~(長w→鼻wa∨牙wa)  89キEE
 245  (ケ)                             ~∀w(長w→鼻wa∨牙wa)  ク量化子の関係
 24   (コ)                  ∃z(牙za&長z)→~∀w(長w→鼻wa∨牙wa)  5ケCP
 24   (サ)                 ~∃z(牙za&長z)∨~∀w(長w→鼻wa∨牙wa)  コ含意の定義
 2    (シ)      ∃y(鼻ya&長y)→~∃z(牙za&長z)∨~∀w(長w→鼻wa∨牙wa)  4サCP
 2    (ス)     ~∃y(鼻ya&長y)∨~∃z(牙za&長z)∨~∀w(長w→鼻wa∨牙wa)  シ含意の定義
 2    (セ)      ~{∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)} ス、ド・モルガンの法則
 2    (ソ)   象a&~{∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)} 2セ&I
 2    (タ)~[~象a∨{∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)}] ソ、ド・モルガンの法則 
     チ(チ)   象a→ ∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)   A
     チ(ツ)  ~象a∨{∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)}  チ含意の定義
 2   チ(テ)~[~象a∨{∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)}]&
          [~象a∨{∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)}] タツ&I
 2    (ト) ~{象a→ ∃y(鼻ya&長y)&∃z(牙za&長z)&∀w(長w→鼻wa∨牙wa)}  チテRAA
 2    (ナ)∃x~{象a→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w(長w→鼻wx∨牙wx)}  トEI
1     (ニ)∃x~{象a→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w(長w→鼻wx∨牙wx)}  12ナEE
従って、
(02)により、
(03)
② ∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w( 長w→ 鼻wx∨牙wx)}
③  ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)→∃w(~鼻wx&~牙wx&長w)}
に於いて、
②=③ である。
従って、
(01)(02)(03)より、
(04)
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w( 長w→ 鼻wx∨牙wx)}
② ∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w( 長w→ 鼻wx∨牙wx)}
③  ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)→∃w(~鼻wx&~牙wx&長w)}
に於いて、
① の「否定」は、② であり、
②=③ である。
従って、
(04)により、
(05)
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w( 長w→ 鼻wx∨牙wx)}
② ∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w( 長w→ 鼻wx∨牙wx)}
③  ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)→∃w(~鼻wx&~牙wx&長w)}
に於いて、
② は、① の「否定」であり、
③ も、① の「否定」である。
従って、
(05)により、
(06)
二重否定」により、
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w( 長w→ 鼻wx∨牙wx)}
② ∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w( 長w→ 鼻wx∨牙wx)}
③  ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)→∃w(~鼻wx&~牙wx&長w)}
④ ~∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)→∃w(~鼻wx&~牙wx&長w)}
に於いて、
①=④ である。
従って、
(06)により、
(07)
「番号」を付け直すと、
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w( 長w→ 鼻wx∨牙wx)}
② ~∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)→∃w(~鼻wx&~牙wx&長w)}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、あるzはxの牙であって、zも長く、すべてのwについて、wが長いならば、wはxの鼻であるか、または、xの牙である。
② あるxが象であって、あるyがxの鼻であって、yが長く、あるzがxの牙であって、zも長いならば、あるwがxの鼻でも、牙でもなく、尚且つ、wが長い。といふことはない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(08)
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、あるzはxの牙であって、zも長く、すべてのwについて、wが長いならば、wはxの鼻であるか、または、xの牙である。
② あるxが象であって、あるyがxの鼻であって、yが長く、あるzがxの牙であって、zも長いならば、あるwがxの鼻でも、牙でもなく、尚且つ、wが長い。といふことはない。
に於いて、
①=② である。
といふことは、
① 象は、鼻と牙は長く、鼻と牙以外は長くない
② 象は、鼻と牙は長く、鼻と牙以外は長くない
といふこと、すなはち、
① 象は、鼻と牙長い。
② 象は、鼻と牙長い。
といふことに、他ならない。
然るに、
(08)により、
(09)
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w( 長w→ 鼻wx∨牙wx)}
② ~∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)→∃w(~鼻wx&~牙wx&長w)}
に於いて、
① 象は、鼻と牙は長く、鼻と牙以外は長くない
② 象は、鼻と牙は長く、鼻と牙以外は長くない
であるが故に、
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z( 長z→ 鼻zx)}
② ~∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)}
であるならば、
① 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない
② 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない
である。
然るに、
(10)
対偶(Contraposition)」は「等しい」ため、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z( 長z→ 鼻zx)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
に於いて、
①=② である。
然るに、
(11)
(ⅱ)
1   (1) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1   (2)    象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 3  (3) ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)} A
  4 (4)    象a&∃y(鼻ya&長y)&∃z(~鼻za& 長z)  A
  4 (5)    象a                          4&E
1 4 (6)       ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  25MPP
1 4 (7)                  ∀z(~鼻za→~長z)  6&E
1 4 (8)                     ~鼻ba→~長b   7UE
  4 (9)                  ∃z(~鼻za& 長z)  4&E
   ア(ア)                     ~鼻ba& 長b   A
   ア(イ)                     ~鼻ba       ア&E
1 4ア(ウ)                          ~長b   8イMPP
   ア(エ)                           長b   ア&E
1 4ア(オ)                       ~長b&長b   ウエ&I
1 4 (カ)                       ~長b&長b   9アオEE
13  (キ)                       ~長b&長b   34カEE
1   (ク)~∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)} 3キRAA
(ⅲ)
1   (1)~∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)} A
1   (2)∀x~{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)} 1含意の定義
1   (3)  ~{象a&∃y(鼻ya&長y)&∃z(~鼻za&長z)} 2UE
1   (4) ~象a∨~∃y(鼻ya&長y)∨~∃z(~鼻za&長z)  3ド・モルガンの法則
1   (5)~象a∨{~∃y(鼻ya&長y)∨~∃z(~鼻za&長z)} 4結合法則
1   (6) 象a→ ~∃y(鼻ya&長y)∨~∃z(~鼻za&長z)  5含意の定義
 7  (7) 象a                            A
17  (8)     ~∃y(鼻ya&長y)∨~∃z(~鼻za&長z)  67MPP
17  (9)      ∃y(鼻ya&長y)→~∃z(~鼻za&長z)  8含意の定義
  ア (ア)      ∃y(鼻ya&長y)               A
17ア (イ)                 ~∃z(~鼻za&長z)  9アMPP
17ア (ウ)                 ∀z~(~鼻za&長z)  イ量化子の関係
17ア (エ)                   ~(~鼻ba&長b)  ウUE
17ア (オ)                   ~~鼻ba∨~長b   エ、ド・モルガンの法則
17ア (カ)                    ~鼻ba→~長b   オ含意の定義
17ア (キ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  カUI
17  (ク)      ∃y(鼻ya&長y)→∀z(~鼻za→~長z)  アキCP
1   (ケ)   象a→∃y(鼻ya&長y)→∀z(~鼻za→~長z)  7クCP
   コ(コ)   象a&∃y(鼻ya&長y)               A
   コ(サ)   象a                          コ&E
   コ(シ)      ∃y(鼻ya&長y)               コ&E
1  コ(ス)      ∃y(鼻ya&長y)→∀z(~鼻za→~長z)  ケサMPP
1  コ(セ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  シスMPP
1  コ(ソ)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  シセ&I
1   (タ)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  サソCP
1   (チ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} タUI
従って、
(11)により、
(12)
②   ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
③ ~∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&  長z)}
に於いて、
②=③ である。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z( 長z →鼻zx)}
②  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
③ ~∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&  長z)}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zが長いならば、zはxの鼻である}。
② すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない}。
③ あるxが{象であって、あるyはxの鼻であって、yが長く、あるzがxの鼻でなくて、zが長い。}といふことはない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(14)
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zが長いならば、zはxの鼻である}。
② すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない}。
③ あるxが{象であって、あるyはxの鼻であって、yが長く、あるzがxの鼻でなくて、zが長い。}といふことはない。
といふことは、
① 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない
② 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない
③ 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない
といふことに、他ならない。
然るに、
(15)
①{象の鼻、象の鼻以外}に於いて、
①{象の鼻}  は長く、
①{象の鼻以外}は長くない。
といふことは、
① 象は、鼻長い。
といふことに、他ならない。
従って、
(01)~(16)により、
(17)
① 象は鼻長い。
② 象は鼻と牙長い。
といふ「日本語」は、例へば、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(牙zx&長z)&∀w[~(鼻wx∨牙wx)→~長w]}。
といふ「述語論理」に、相当する。
令和元年12月14日、毛利太。

2019年12月13日金曜日

「象は鼻が長い」といふ「日本語の論理」。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―

(01)
① 象は鼻長い。然るに、
② 兎は耳長い。故に、
③ 兎は象ではない(Rabbits can not be elephants)。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(02)
① 象は鼻と耳が長い。然るに、
② 兎も鼻と耳が長い。故に、
③ 兎は象かも知れない(Rabbits may be elephants)。
といふ「推測」は、「マチガイ」ではない。
然るに、
(03)
① 象は鼻が長い。然るに、
② 兎は耳が長いが、兎の耳は鼻である。故に、
③ 象鼻が長い。故に、
④ 兎は象かも知れない(Rabbits may be elephants)。
といふ「推測」も、「マチガイ」ではない。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① 象は鼻長い。然るに、
② 兎は耳長い。故に、
③ 兎は象ではない(Rabbits can not be elephants)。
といふ「推論」が「妥当」であるといふことは、は、「厳密」に言へば、
① 象は鼻は長いが、鼻以外は長くない。然るに、
② 兎は耳は長いが、耳以外は長くなく兎の耳は鼻ではない。故に、
③ 兎は象ではない(Rabbits can not be elephants)。
といふ「推論」が「妥当」であるといふことに、他ならない。
然るに、
(05)
1     (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}          A
 2    (2)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(~耳zx→~長z&耳zx→~鼻zx)} A
  3   (3)∃x(象x&兎x)                               A
1     (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)           1UE
 2    (5)   兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(~耳za→~長z&耳za→~鼻za)  2UE
   6  (6)   象a&兎a                                A
   6  (7)   兎a                                   6&E
   6  (8)      兎a                                6&E
1  6  (9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)           47MPP
 2 6  (ア)      ∃y(耳ya&長y)&∀z(~耳za→~長z&耳za→~鼻za)  58MPP
1  6  (イ)      ∃y(鼻ya&長y)                        9&E
    ウ (ウ)         鼻ba&長b                         A
1  6  (エ)                 ∀z(~鼻za→~長z)           9&E
1  6  (オ)                    ~鼻ba→~長b            エUE
 2 6  (カ)      ∃y(耳ya&長y)                        ア&E
     キ(キ)         耳ba&長b                         A
 2 6  (ク)                 ∀z(~耳za→~長z&耳za→~鼻za)  ア&E
 2 6  (ケ)                    ~耳ba→~長b&耳ba→~鼻ba   クUE
 2 6  (コ)                             耳ba→~鼻ba   ケ&E
     キ(サ)         耳ba                            キ&E
 2 6 キ(シ)                                 ~鼻ba   コサMPP
12 6 キ(ス)                         ~長b            オシMPP
    ウ (セ)             長b                         ウ&E
12 6ウキ(ソ)             長b&~長b                     シス&I 
12 6ウ (タ)             長b&~長b                     カキソEE 
12 6  (チ)             長b&~長b                     イウタEE
123   (ツ)             長b&~長b                     36チEE
12    (テ)~∃x(象x&兎x)                              3ツRAA
12    (ト)∀x~(象x&兎x)                              テ量化子の関係
12    (ナ)  ~(象a&兎a)                              トUE
12    (ニ)  ~象a∨~兎a                               ナ、ド・モルガンの法則
12    (ヌ)  ~兎a∨~象a                               ニ交換法則
12    (ネ)   兎a→~象a                               ヌ含意の定義
12    (ノ)∀x(兎x→~象x)                              ネUI
12    (〃)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。            ネUI
12    (〃)兎は象ではない(Rabbits can not be elephants)。                 ネUI
従って、
(05)により、
(06)
1     (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}          A
 2    (2)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(~耳zx→~長z&耳zx→~鼻zx)} A
12    (ノ)∀x(兎x→~象x)                              ネUI
といふ「推論」、すなはち、
      (1)象は鼻長い。然るに、
      (2)兎は耳長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
      (3)兎は象ではない(Rabbits can not be elephants)。 
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(01)~(06)により、
(07)
① 象は鼻長い。然るに、
② 兎は耳長い。故に、
③ 兎は象ではない(Rabbits can not be elephants)。
といふ「推論」は、「妥当」であると、するならば、その一方で、
① 象は鼻長い。⇔
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない}。
といふ「等式」を、「否定」することは、出来ない
然るに、
(08)
① 象は鼻長い。然るに、
② 兎は耳長い。故に、
③ 兎は象ではない(Rabbits can not be elephants)。
といふ「推論」は、明らかに、「妥当」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
三上章先生であらうと、金谷武洋先生であらうと、田中智恵子先生であらうと、
① 象は鼻長い。⇔
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない}。
といふ「等式」を、「否定」することは、出来ない
然るに、
(10)
(ⅰ)論理式または命題関数において、量記号が現れる任意の箇所の作用範囲は、問題になっている変数が現れる少なくとも2つの箇所を含むであろう(その1つの箇所は量記号そのもののなかにある);
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、183頁)
従って、
(10)により、
(11)
② 象は鼻長いが、象の鼻は耳ではない。⇔
② 象は鼻は長く、鼻以外は長くないが、象の鼻は耳ではない。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z&鼻zx→~耳zx)}⇔
② すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くないが、zはxの耳ではない。
に於いて、
② x=象
の「意味」は、
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z&鼻zx→~耳zx)}。
といふ「論理式の全体」に及んでゐて、
② y=鼻
の「意味」は、
② ∃y(鼻yx&長y)
といふ「命題関数」だけにしか、及んでゐない。
従って、
(11)により、
(12)
② 象は鼻長いが、象の鼻は耳ではない。⇔
② 象は鼻は長いが、鼻以外は長くなく、象の鼻は耳ではない。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z&鼻zx→~耳zx)}⇔
② すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くないが、zはxの耳ではない。
といふ「命題(文)」に於ける、
②「語(MAIN WORD)」は、
② x=象 であって、
② y=鼻 ではない。
然るに、
(13)
③ 象は動物である。⇔
③ ∀x(象x→動物x)⇔
③ すべてのxについて、xが象であるならば。xは動物である。
といふ「命題(文)」に於いて、
③ 動物x=∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z&鼻zx→~耳zx)
といふ「代入(Substituition)」を行ふと、
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z&鼻zx→~耳zx)}。
といふ「命題(文)」になる。
然るに、
(14)
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z&鼻zx→~耳zx)}。
に於いて、
③ ∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z&鼻zx→~耳zx)=動物x
といふ「代入(Substituition)」を行ふと、
③ ∀x(象x→動物x)。
といふ「命題(文)」になる。
従って、
(12)(13)(14)により、
(15)
③ ∀x(象x→動物x)。
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z&鼻zx→~耳zx)}。
に於いて、
③ ∀x(象x→ と
② ∀x{象x→ に、「区別」は無い
従って、
(15)により、
(16)
「述語論理(Predicate logic)」といふ「視点」からすれば、
③ 象は(動物である)。
② 象は{鼻は長いが、鼻以外は長くなく、象の鼻は耳ではない}。
に於いて、
③ 象は と、
② 象は に、「区別」は無い
然るに、
(17)
 象は 鼻長い。
「象」はこの文の主題です。「鼻は長い」は全体で「象の説明」を行っているという構造をしています。これがもし「象の鼻が長い」であれば、単に「象の鼻=長い」といっているだけで、「象」が主題となっているとは言えません。ところが、「象は鼻が長い」にすると、「象について言えば、鼻が長い」という意味になります。
(橋本陽介、日本語の謎を解く、2016年、141・142頁)
然るに、
(18)
③ すべてのxについて、xが象であるならば、xは動物である。⇔
すべての象について、象をxとするならば、xは動物である。⇔
③ ∀x(象x→動物x)⇔
③ 象は動物である。
従って、
(17)(18)により、
(19)
   「象は」は「(すべての)象について言えば、」という意味である。
「∀x{象x」は「(すべての)象について言えば、」という意味である。
然るに、
(20)
④ Elephants are animals.      ⇔
④ ∀x(ELEPHANTx→ANIMALx)⇔
For all x, if x is an elephant then x is an animal. ⇔
すべての象について、象をxとするならば、xは動物である。
従って、
(19)(20)により、
(21)
   「象は」は「(すべての)象について言えば、」という意味である。
Elephants」は「(すべての)象について言えば、」という意味である。
従って、
(17)(21)により、
(22)
   「象」が「主題」であるならば、
「Elephants」も「主題」である。
然るに、
(23)
② Elephants are animals.
に於いて、
② Elephants は「主語(Subject)」である。
従って、
(22)(23)により、
(24)
① 象動物である。
② Elephants are animals.
に於いて、
「Elephants」が「主語」であるならば、
   「象」も「主語」である。
然るに、
(25)
1   (1)∀x∀y{象x&鼻yx→長y&(~象x&鼻yx)→~長y} A
1   (2)  ∀y{象a&鼻ya→長y&(~象a&鼻ya)→~長y} 1UE
1   (3)     象a&鼻ba→長b&(~象a&鼻ba)→~長b  1UE
1   (4)     象a&鼻ba→長b                3&E
1   (5)               (~象a&鼻ba)→~長b  3&E
 6  (6)  ∀x{兎x→~象x&∃y(鼻yx)}          A
 6  (7)     兎a→~象a&∃y(鼻ya)           1UE
  8 (8)     兎a                       A
 68 (9)        ~象a&∃y(鼻ya)           78MPP
 68 (ア)        ~象a                   9&E
 68 (イ)            ∃y(鼻ya)           9&E
   ウ(ウ)               鼻ba            A
 68ウ(エ)        ~象a&鼻ba               アウ&I
168ウ(オ)                         ~長b  5エMPP
168ウ(カ)           鼻ba&~長b            ウオ&I
168ウ(キ)        ∃y(鼻ya&~長y)           カEI
168 (ク)        ∃y(鼻ya&~長y)           イウキEE
16  (ケ)     兎a→∃y(鼻ya&~長y)           8クCP
16  (コ)  ∀x{兎x→∃y(鼻yx&~長y)}          ケUI
従って、
(25)により、
(26)
(1)∀x∀y{象x&鼻yx→長y&(~象x&鼻yx)→~長y}。
(6)  ∀x{兎x→~象x&∃y(鼻yx)}。
(コ)  ∀x{兎x→∃y(鼻yx&~長y)}。 
といふ「推論」、すなはち、
(1)すべてのxとyについて、xが象であり、yがxの鼻であるならば、yは長く、xが象ではなくて、yがxの鼻であるならば、yは長くない。
(6)すべてのxについて、  xが兎であるならば、xは象ではなく、あるyはxの鼻である。
(コ)すべてのxについて、  xが兎であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長くない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(27)
(1)象の鼻_長い。 然るに、
(6)兎は象ではないが、鼻がある。 従って、
(コ)兎の鼻は長くない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(28)
Q:Which nose is long ? Is it elephant's or rabbit's ?
A:象の鼻長い。
であって、
Q:Which nose is long ? Is it elephant's or rabbit's ?
A:象の鼻は長い。
ではない
然るに、
(28)
Q:Which nose is long ? Is it elephant's or rabbit's ?
A:象の鼻長い。
といふのであれば、
A:象の鼻長い=象の鼻は長く、象以外(兎の鼻)は長くない
といふことに、ならざるを得ない。
従って、
(25)~(28)により、
(29)
② 象の鼻長い。⇔
② 象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない。⇔
② ∀x∀y{象x&鼻yx→長y&(~象x&鼻yx)→~長y}⇔
② すべてのxとyについて{xが象であり、yがxの鼻であるならば、yは長く、xが象ではなくて、yがxの鼻であるならば、yは長くない}。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(07)(29)により、
(30)
① 象は鼻長い=象は鼻は長く、鼻以外は長くない
② 象の鼻長い=象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない
といふ「等式」が、成立するものの、
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない
② 象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない
のやうな「命題」を、「排他的命題(exclusive proposition)」といふ。
然るに、
(31)
③ お前言ふな。⇔
③(他の人間はともかく、なら)お前言ふな。⇔
③(他の人間はともかく、お前以外ではない所の)お前言ふな。
であるため、かうした「言ひ方」も、「排他的命題」であると、することが、出来る。
従って、
(01)~(31)により、
(32)
「~」といふ「日本語」は、第一義的に、「排他的命題の主語」を表す。
令和元年12月13日、毛利太。

2019年12月12日木曜日

「象は・象も・象が」の「述語論理」の「注意点」。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―

(01)
①{象}であるならば、
① 象動物である。
然るに、
(02)
②{象、兎、ライオン}であるならば、
②  象動物である。
②  兎動物である。
②  ライオン動物である。
然るに、
(03)
③{象、机、パソコン}であるならば、
③  象動物である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① 象は動物である=象は動物である。
② 象も動物である=象は動物であり、象以外(兎、ライオン)も動物である。
③ 象動物である=象は動物であり、象以外(机、パソコン)は動物でない
従って、
(04)により、
(05)
① 象は動物である=象は動物である。
② 象も動物である=象は動物である+象以外も動物である。
③ 象動物である=象は動物である+象以外は動物でない
に於いて、
①と②は、「矛盾」せず、
①と③も、「矛盾」せず、
②と③は、「矛盾する
従って、
(05)により、
(06)
① 象は動物である≡∀x(象x→動物x)。
② 象も動物である≡∀x(象x→動物x)& ∃x(~象x&動物x)。
③ 象が動物である≡∀x(象x→動物x)&~∃x(~象x&動物x)。
に於いて、
①と②は、「矛盾」せず、
①と③も、「矛盾」せず、
②と③は、「矛盾する
然るに、
(07)
(ⅲ)
1   (1)∀x(象x→動物x)&~∃x(~象x&動物x)  A
1   (2)∀x(象x→動物x)               1&E
1   (3)           ~∃x(~象x&動物x)  1&
 4  (4)               ~象a&動物a   A
 4  (5)            ∃x(~象x&動物x)  4EI
14  (6)           ~∃x(~象x&動物x)&
                   ∃x(~象x&動物x)  35&I
1   (7)             ~(~象a&動物a)  46RAA
1   (8)               象a∨~動物a   7ド・モルガンの法則
  9 (9)               象a        A
  9 (ア)             ~~象a        9DN
  9 (イ)             ~~象a∨~動物a   ア∨I
   ウ(ウ)                  ~動物a   A
   ウ(エ)             ~~象a∨~動物a   ウ∨I
1   (オ)             ~~象a∨~動物a   89イウエ∨E
1   (カ)              ~象a→~動物a   オ含意の定義
1   (キ)           ∀x(~象x→~動物x)  カUI
1   (ク)∀x(象x→動物x)&∀x(~象x→~動物x)  2キ&I
(ⅳ) 
1   (1)∀x(象x→動物x)&∀x(~象x→~動物x)  2キ&I
1   (2)∀x(象x→動物x)               1&E
1   (3)           ∀x(~象x→~動物x)  A
1   (4)              ~象a→~動物a   3UE
1   (5)             ~~象a∨~動物a   4含意の定義
1   (6)             ~(~象a&動物a)  5ド・モルガンの法則
 7  (7)            ∃x(~象x&動物x)  A
  8 (8)               ~象a&動物a   A
1 8 (9)             ~(~象a&動物a)&
                     (~象a&動物a)  68&I
17  (ア)             ~(~象a&動物a)&
                     (~象a&動物a)  789EE
1   (イ)           ~∃x(~象x&動物x)  7アRAA
1   (ウ)∀x(象x→動物x)&~∃x(~象x&動物x)  2イ&I
(08)
(ⅳ)
1(1)∀x(象x→動物x)&∀x(~象x→~動物x) A
1(2)∀x(象x→動物x)              1&E
1(3)   象a→動物a               2UE
1(4)           ∀x(~象x→~動物x) 1&E
1(5)              ~象a→~動物a  4UE
1(6)   象a→動物a&~象a→~動物a      35&I
1(7)∀x(象x→動物x&~象x→~動物x)     6UI
(ⅴ)
1(1)∀x(象x→動物x&~象x→~動物x)     A
1(2)   象a→動物a&~象a→~動物a      1UE
1(3)   象a→動物a               2&E      
1(4)∀x(象x→動物x)              3UI
1(5)          ~象a→~動物a      2&E
1(6)       ∀x(~象x→~動物x)     5UI
1(7)∀x(象x→動物x)&∀x(~象x→~動物x) 46&I
従って、
(07)(08)により、
(09)
③ 象動物である≡∀x(象x→動物x)&~∃x(~象x&動物x)。
④ 象動物である≡∀x(象x→動物x)&∀x(~象x→~動物x)。
⑤ 象動物である≡∀x(象x→動物x &   ~象x→~動物x)。
に於いて、
③=④=⑤ である。
然るに、
(10)
(ⅵ)
1 (1)  ∀x(象x→動物x&~(~象x→~動物x)} A
1 (2)     象a→動物a&~(~象a→~動物a)  1UE
1 (3)     象a→動物a              2&E
1 (4)            ~(~象a→~動物a)  2&E
 5(5)               象a∨~動物a   A
 5(6)              ~象a→~動物a   5含意の定義
15(7)            ~(~象a→~動物a)&
                  (~象a→~動物a)  46&I
1 (8)             ~(象a∨~動物a)  57RAA
1 (9)              ~象a& 動物a   8ド・モルガンの法則
1 (ア)           ∃x(~象x& 動物x)  9EI
1 (イ)∀x(象x→動物x)               3アUI
1 (ウ)∀x(象x→動物x)&∃x(~象a& 動物a)  アイ&I
(ⅱ)
1  (1)∀x(象x→動物x)&∃x(~象x& 動物x)  A
1  (2)∀x(象x→動物x)               1&E
1  (3)   象a→動物a                2UE
1  (4)           ∃x(~象x& 動物x)  1&E
  ()              ~象& 動物   A
  6(6)              ~象a→~動物a   A
 5 (7)              ~象a        5&E
 56(8)                  ~動物a   67MPP
  6(9)                   動物a   5&E
 56(ア)              ~動物a&動物a   89&I
 5 (イ)            ~(~象a→~動物a)  6アRAA
 (ウ)     象a→動物a&~(~象a→~動物a)  3イ&I
15 (エ)  ∀x{象a→動物a&~(~象a→~動物a)} ウUI(は、違反である。)
従って、
(10)により、
(11)
② 象も動物である≡∀x(象x→動物x)&∃x(~象x&動物x)。
⑥ 象_動物である≡∀x{象x→動物x& ~(~象x→~動物x)}。
に於いて、
⑥ ならば、② であるが、
② ならば、⑥ ではない
従って、
(06)(09)(11)により、
(12)
① 象は動物である≡∀x(象x→動物x)。
② 象も動物である≡∀x(象x→動物x)& ∃x(~象x&動物x)。
③ 象が動物である≡∀x(象x→動物x)&~∃x(~象x&動物x)。
④ 象が動物である≡∀x(象x→動物x)&∀x(~象x→~動物x)。
⑤ 象が動物である≡∀x(象x→動物x &   ~象x→~動物x)。
⑥ 象_動物である≡∀x{象x→動物x & ~(~象x→~動物x)}。
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて、xが象であるならば、xは動物である(象は動物である)。
② すべてのxについて、xが象であるならば、xは動物であり、あるxは象ではなくて、動物である(象も動物である)。
③ すべてのxについて、xが象であるならば、xは動物であり、あるxが象ではなくて、動物である、といふことはない(象が動物である)。
④ すべてのxについて、xが象であるならば、xは動物であり、すべてのxについて、xが象でないならば、xは動物ではない(象が動物である)。
⑤ すべてのxについて、xが象であるならば、xは動物であり、xが象でないならば、xは動物ではない(象が動物である)。
⑥ すべてのxについて、xが象であるならば、xは動物であり、xが象でないならば、xは動物ではない、といふことはない(象_動物である)。
に於いて、
①「象は」は、どれとも、「矛盾」しない。
②「象」と「象」は、「矛盾」する。
③「象が」と、
④「象が」と、
⑤「象が」は、「同じ(等値)」である。
⑥ ならば、② であるが、② ならば、⑥ ではない。
令和元年12月12日、毛利太。

2019年12月10日火曜日

「鼻は象が長い」の「述語論理」の「主語(MAIN WORD)」。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―

(01)
① 鼻   象   長い。
② 鼻ならば、象ならば、長い。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(02)
③ ∀x∀y(鼻xy→象y→長x)⇔
③ すべてのxとyについて、xがyの鼻ならば、yが象ならば、xは長い。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 鼻   象   長い。
② 鼻ならば、象ならば、長い。
③ ∀x∀y(鼻xy→象y→長x)⇔
③ すべてのxとyについて、xがyの鼻ならば、yが象ならば、xは長い。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(04)
(ⅲ)
1  (1)∀x∀y(鼻xy→象y→長x) A
1  (2)  ∀y(鼻ay→象y→長a) 1UE
1  (3)     鼻ab→象b→長a  1UE
 4 (4)     鼻ab&象b     A
 4 (5)     鼻ab        4&E
14 (6)         象b→長b  35MPP
 4 (7)         象b     4&E
14 (8)            長b  67MPP
1  (9)     鼻ab&象b→長b  48CP
1  (ア)  ∀y(鼻ay&象y→長y) 9UI 
1  (イ)∀x∀y(鼻xy&象y→長y) アUI
(ⅳ)
1  (1)∀x∀y(鼻xy&象y→長y) A
1  (2)  ∀y(鼻ay&象y→長y) 1UE
1  (3)     鼻ab&象b→長b  2UE
 4 (4)     鼻ab        A
  5(5)         象b     A
 45(6)     鼻ab&象b     45&I
145(7)            長b  36MPP
14 (8)         象b→長b  57CP
1  (9)     鼻ab→象b→長b  48CP
従って、
(04)により、
(05)
③ ∀x∀y(鼻xy→象y→長x)
④ ∀x∀y(鼻xy&象y→長y)
に於いて、すなはち、
③ すべてのxとyについて、xがyの鼻ならば、 yが象ならば、xは長い。
④ すべてのxとyについて、xがyの鼻であって、yが象ならば、xは長い。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(03)(05)により、
(06)
①      鼻は  象は 長い。
② ∀x∀y(鼻xy&象y→長y)。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(07)
(ⅲ)
1    (1)∀x∀y(鼻xy&象y→長x&鼻xy&~象y→~長x) A
1    (2)  ∀y(鼻ay&象y→長a&鼻ay&~象y→~長a) 1UE
1    (3)     鼻ab&象b→長a&鼻ab&~象b→~長a  2UE
1    (4)     鼻ab&象b→長a              3&E
1    (5)               鼻ab&~象b→~長a  3&E
 6   (6)                        長a  A
 6   (7)                      ~~長a  6DN
16   (8)             ~(鼻ab&~象b)     57MTT
16   (9)              ~鼻ab∨ 象b      8ド・モルガンの法則
16   (ア)               象b∨~鼻ab      9交換法則
  イ  (イ)               象b           A
  イ  (ウ)             ~~象b           イDN
  イ  (エ)             ~~象b∨~鼻ab      ウ∨I
   オ (オ)                  ~鼻ab      A
   オ (カ)             ~~象b∨~鼻ab      オ∨I
16   (キ)             ~~象b∨~鼻ab      アイエオカ∨E
16   (ク)              ~象b→~鼻ab      キ含意の定義
1    (ケ)           長a→~象b→~鼻ab      6クCP
    コ(コ)           ~象b&長a           A
    コ(サ)           長a               コ&E
1   コ(シ)              ~象b→~鼻ab      ケサMPP
    コ(ス)              ~象b           コ&E
1   コ(セ)                  ~鼻ab      シスMPP
1    (ソ)           ~象a&長b→~鼻ab      コセCP
1    (タ)     鼻ab&象b→長a&~象b&長a→~鼻ab  4ソ&I
1    (チ)  ∀y(鼻ay&象y→長a&~象y&長a→~鼻ay) タUI
1    (ツ)∀x∀y(鼻xy&象y→長x&~象y&長x→~鼻xy) チUI
(ⅳ)
1    (1)∀x∀y(鼻xy&象y→長x&~象y&長x→~鼻xy) A
1    (2)  ∀y(鼻ay&象y→長a&~象y&長a→~鼻ay) 1UE
1    (3)     鼻ab&象b→長a&~象b&長a→~鼻ab  2UE
1    (4)     鼻ab&象b→長a              3&E
1    (5)               ~象b&長a→~鼻ab  3&E
 6   (6)                       鼻ab  A
 6   (7)                     ~~鼻ab  6DN
16   (8)             ~(~象b&長a)      57MTT
16   (9)               象b∨~長a       8ド・モルガンの法則
  ア  (ア)               象b           A
  ア  (イ)             ~~象b           アDN
  ア  (ウ)             ~~象b∨~長a       イ∨I
   エ (エ)                  ~長a       A
   エ (オ)             ~~象b∨~長a       エ∨I
16   (カ)             ~~象b∨~長a       9アウエオ∨E
16   (キ)              ~象b→~長a       カ含意の定義
1    (ク)               鼻ab→~象b→~長a  6キCP
    ケ(ケ)               鼻ab&~象b      A
    ケ(コ)               鼻ab          ケ&E
1   ケ(サ)                   ~象b→~長a  クコMPP
    ケ(シ)                   ~象b      ケ&E
1   ケ(ス)                       ~長a  サシMPP
1    (セ)               鼻ab&~象b→~長a  ケスCP
1    (ソ)     鼻ab&象b→長a&鼻ab&~象b→~長a  4セ&I
1    (タ)  ∀y(鼻ay&象y→長a&鼻ay&~象y→~長a) ソUI
1    (チ)∀x∀y(鼻xy&象y→長x&鼻xy&~象y→~長x) タUI
従って、
(07)により、
(08)
③ ∀x∀y(鼻xy&象y→長x&鼻xy&~象y→~長x)
④ ∀x∀y(鼻xy&象y→長x&~象y&長x→~鼻xy)
に於いて、
③ すべてのxとyについて、xがyの鼻であって、yが象ならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象以外であれば、xは長くはない。
④ すべてのxとyについて、xがyの鼻であって、yが象ならば、xは長く、yが象以外であって、xが長いならば、xはyの鼻ではない。
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(09)
③ すべてのxとyについて、xがyの鼻であって、yが象ならば、xは長く、
④ すべてのxとyについて、xがyの鼻であって、yが象ならば、xは長く、
といふことは、
③ 象の鼻は長く、
④ 象の鼻は長く、
といふ、ことである。
然るに、
(10)
③ xがyの鼻であって、yが象以外であれば、xは長くはない
④ yが象以外であって、xが長いならば、xはyの鼻ではない
といふことは、
③ 象以外の鼻は長くない
④ 象以外で長いのは鼻ではない
といふ、ことである。
従って、
(08)(09)(10)により、
(11)
「番号」を付け直すと、
① ∀x∀y(鼻xy&象y→長x&鼻xy&~象y→~長x)
② ∀x∀y(鼻xy&象y→長x&~象y&長x→~鼻xy)
に於いて、すなはち、
① 象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない。
② 象の鼻は長く、象以外で長いのは鼻ではない
に於いて、
①=② である。
然るに、
(12)
{象、兎、馬}であるならば、
① 鼻は、象長く、
② 耳は、兎長く、
③ 顔は、馬長い。
然るに、
(13)
{象、兎、馬}であるならば、
① 象の鼻は長く、象以外(兎と馬)の鼻は長くない
② 兎の耳は長く、兎以外(象と馬)の耳は長くない
③ 馬の顔は長く、馬以外(象と兎)の顔は長くない
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
① 鼻は、象長い。⇔
① 象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない。⇔
① ∀x∀y(鼻xy&象y→長x&鼻xy&~象y→~長x)⇔
① すべてのxとyについて、xがyの鼻であって、yが象ならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象以外であれば、xは長くはない
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(15)
1   (1)∀x∀y(鼻xy&象y→長x&鼻xy&~象y→~長x) A
1   (2)  ∀y(鼻ay&象y→長a&鼻ay&~象y→~長a) 1UE
1   (3)     鼻ab&象b→長a&鼻ab&~象b→~長a  2UE
1   (4)     鼻ab&象b→長a              3&E
1   (5)               鼻ab&~象b→~長a  3&E
 6  (6)  ∀y{兎y→~象y&∃x(鼻xy)}        A
 6  (7)     兎b→~象b&∃x(鼻xb)         1UE
  8 (8)     兎b                     A
 68 (9)        ~象b&∃x(鼻xb)         78MPP
 68 (ア)        ~象b                 9&E
 68 (イ)            ∃x(鼻xb)         9&E
   ウ(ウ)               鼻ab          A
 68ウ(エ)        ~象b&鼻ab             アウ&I
 68ウ(カ)        鼻ab&~象b             エ交換法則
168ウ(キ)                       ~長a  5カMPP
168ウ(ク)               鼻ab&~長a      ウキ&I
168ウ(ケ)            ∃x(鼻xb&~長x)     クEI   
168 (コ)            ∃x(鼻xb&~長x)     イウケEE
16  (サ)      兎b→∃x(鼻xb&~長x)          8コCP
16  (シ)  ∀y{兎y→∃x(鼻xy&~長x)}        サUI
従って、
(14)(15)により、
(16)
(1)すべてのxとyについて、xがyの鼻であって、yが象ならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象以外であれば、xは長くはない。
(6)すべてのyについて、yが兎であるならば、yは象ではなく、あるxはyの鼻である。
(シ)すべてのyについて、yが兎であるならば、あるxはyの鼻であって、yは長くない。
といふ「推論」、すなはち、
(1)鼻は、象長い。 然るに、
(6)兎は象ではないが、鼻がある。 従って、
(シ)兎には鼻があるが、長くはない
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(06)(14)(16)により、
(17)
① 鼻は、象は長い≡∀x∀y(鼻xy&象y→長y)。
② 鼻は、象長い≡∀x∀y(鼻xy&象y→長x&鼻xy&~象y→~長x)。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(18)
① ∀x∀y(鼻xy&象y→長y)
② ∀x∀y(鼻xy&象y→長x&鼻xy&~象y→~長x)
といふ「論理式」は、「連言(&)の、連言(&)」であるため、「正確」には、
① ∀x{∀y(鼻xy&象y→長y)}
② ∀x{∀y(鼻xy&象y→長x&鼻xy&~象y→~長x)}
と書くのが、「正しい」。
然るに、
(19)
(ⅰ)論理式または命題関数において、量記号が現れる任意の箇所の作用範囲は、問題になっている変数が現れる少なくとも2つの箇所を含むであろう(その1つの箇所は量記号そのもののなかにある);
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、183頁)
従って、
(18)(19)により、
(20)
① ∀x{∀y(鼻xy&象y→長y)}
② ∀x{∀y(鼻xy&象y→長x&鼻xy&~象y→~長x)}
に於いて、
①「x=」といふ「語の意味」は、∀x{∀y(鼻xy&象y→長y)}の「全体」に及んでゐて、
②「x=」といふ「語の意味」は、∀x{∀y(鼻xy&象y→長x&鼻xy&~象y→~長x)}の「全体」に及んでゐる。
従って、
(17)~(20)により、
(21)
① 鼻は、象は長い≡∀x{∀y(鼻xy&象y→長y)}。
② 鼻は、象長い≡∀x{∀y(鼻xy&象y→長x&鼻xy&~象y→~長x)}。
に於いて、
①「鼻」は、「語(MAIN WORD)」である。
②「鼻」は、「語(MAIN WORD)」である。
令和元年12月10日、毛利太。

2019年12月9日月曜日

「兎は象ではないが、鼻がある」の「述語論理」。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―

(01)
1   (1)∀x∀y{象x&鼻yx→長y&(~象x&鼻yx)→~長y} A
1   (2)  ∀y{象a&鼻ya→長y&(~象a&鼻ya)→~長y} 1UE
1   (3)     象a&鼻ba→長b&(~象a&鼻ba)→~長b  1UE
1   (4)     象a&鼻ba→長b                3&E
1   (5)               (~象a&鼻ba)→~長b  3&E
 6  (6)  ∀x{兎x→~象x&∃y(鼻yx)}          A
 6  (7)     兎a→~象a&∃y(鼻ya)           1UE
  8 (8)     兎a                       A
 68 (9)        ~象a&∃y(鼻ya)           78MPP
 68 (ア)        ~象a                   9&E
 68 (イ)            ∃y(鼻ya)           9&E
   ウ(ウ)               鼻ba            A
 68ウ(エ)        ~象a&鼻ba               アウ&I
168ウ(オ)                         ~長b  5エMPP
168ウ(カ)           鼻ba&~長b            ウオ&I
168ウ(キ)        ∃y(鼻ya&~長y)           カEI
168 (ク)        ∃y(鼻ya&~長y)           イウキEE
16  (ケ)     兎a→∃y(鼻ya&~長y)           8クCP
16  (コ)  ∀x{兎x→∃y(鼻yx&~長y)}          ケUI
従って、
(01)により、
(02)
(1)∀x∀y{象x&鼻yx→長y&(~象x&鼻yx)→~長y}
(6)  ∀x{兎x→~象x&∃y(鼻yx)}
(コ)  ∀x{兎x→∃y(鼻yx&~長y)} 
といふ「推論」、すなはち、
(1)すべてのxとyについて、xが象であり、yがxの鼻であるならば、yは長く、xが象ではなくて、yがxの鼻であるならば、yは長くない。
(6)すべてのxについて、  xが兎であるならば、xは象ではなく、あるyはxの鼻である。
(コ)すべてのxについて、  xが兎であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長くない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(03)
(1)象の鼻_長い。 然るに、
(6)兎は象ではないが、鼻がある。 従って、
(コ)兎の鼻は長くない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(04)
Q:Which nose is longer, an elephant or a rabbit ?
A:象の鼻長い。
であって、
Q:Which nose is longer, an elephant or a rabbit ?
A:象の鼻長い。
ではない
従って、
(03)(04)により、
(05)
(1)象の鼻長い。 然るに、
(6)兎は象ではないが、鼻がある。 従って、
(コ)兎の鼻は長くない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
① 象の鼻長い。⇔
① 象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない。⇔
① ∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~象x&鼻yx→~長y}⇔
① すべてのxとyについて、xが象であり、yがxの鼻であるならば、yは長く、xが象ではなくて、yがxの鼻であるならば、yは長くない。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(06)により、
(07)
① 象の鼻長い=象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない
であって、
② 象の鼻長い=象の鼻 is long.
ではない。
然るに、
(08)
 象は 鼻長い。
「象」はこの文の主題です。「鼻は長い」は全体で「象の説明」を行っているという構造をしています。これがもし「象の鼻が長い」であれば、単に「象の鼻=長い」といっているだけで、「象」が主題となっているとは言えません。ところが、「象は鼻が長い」にすると、「象について言えば、鼻が長い」という意味になります。
(橋本陽介、日本語の謎を解く、2016年、141・142頁)
然るに、
(09)
橋本陽介先生が言ふ「象の鼻=長い」といふのは、「象の鼻 is long.」といふことであると、思はれる。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
橋本陽介先生の言ふ、
これがもし「象の鼻長い」であれば、単に「象の鼻長い」といっているだけである。
といふ言ひ方は、「正しく」はない。
令和元年12月09日、毛利太。

「象の鼻が長い。」の「多義性」について。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―

(01)
(ⅰ)
1  (1)∀x∀y(鼻xy&象y→長x)   A
1  (2)  ∀y(鼻ay&象y→長a)   1UE
1  (3)     鼻ab&象b→長a    2UE
 4 (4)           ~長a    A
14 (5)   ~(鼻ab&象b)      34MTT
14 (6)    ~鼻ab∨~象b      5ド・モルガンの法則
14 (7)     鼻ab→~象b      6含意の定義
1  (8) ~長a→鼻ab→~象b      47CP
  9(9)     鼻ab&~長a      A
  9(ア)         ~長a      9&E
1 9(イ)     鼻ab→~象b      8アMPP
  9(ウ)     鼻ab          9&E
1 9(エ)             ~象b  イウMPP
1  (オ)     鼻ab&~長a→~象b  9エCP
1  (カ)  ∀y(鼻ay&~長a→~象y) オUI
1  (キ)∀x∀y(鼻xy&~長x→~象y) カUI
(ⅱ)
1  (1)∀x∀y(鼻xy&~長x→~象y) A
1  (2)  ∀y(鼻ay&~長a→~象y) 1UE
1  (3)     鼻ab&~長a→~象b  2UE
 4 (4)              象b  A
 4 (5)            ~~象b  4DN
14 (6)   ~(鼻ab&~長a)     35MTT
14 (7)    ~鼻ab∨ 長a      6ド・モルガンの法則
14 (8)     鼻ab→ 長a      7含意の定義
1  (9)  象b→鼻ab→ 長a      48CP
  ア(ア)     鼻ab& 象b      A
  ア(イ)  象b              ア&E
1 ア(ウ)     鼻ab→ 長a      9イMPP
  ア(エ)     鼻ab          ア&E
1 ア(オ)          長a      ウエMPP
1  (カ)     鼻ab&象b→長a    アオMPP
1  (キ)  ∀y(鼻ay&象y→長a)   カUI
1  (ク)∀x∀y(鼻xy&象y→長x)   キUI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x∀y(鼻xy&  象y→ 長x)
② ∀x∀y(鼻xy&~長x→~象y)
に於いて、すなはち、
① すべてのxとyについて、xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長い。
② すべてのxとyについて、xがyの鼻であって、xが長くないならば、yは象ではない。
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
① 鼻は、象ならば長い。
② 鼻は、長くないならば象ではない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
{象、兎、馬}であるならば、
① 鼻は、象ならば長く、長くないならば象ではない。
② 耳は、兎ならば長く、長くないならば兎ではない。
③ 顔は、馬ならば長く、長くないならば馬ではない。
従って、
(04)により、
(05)
① 鼻は、象長い。
② 耳は、兎長い。
③ 顔は、馬長い。
従って、
(02)~(05)により、
(06)
①{象、兎、馬}であるならば、
①  象の鼻が長い。⇔ ∀x∀y(鼻xy&象y→長x)。
②  兎の鼻が長い。⇔ ∀x∀y(耳xy&兎y→長x)。
③  馬の顔が長い。⇔ ∀x∀y(顔xy&馬y→長x)。
然るに、
(07)
(ⅳ)
1 (1)∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~(象x&鼻yx)→~長y} A
1 (2)  ∀y{象a&鼻ya→長y&~(象a&鼻ya)→~長y} 1UE
1 (3)     象a&鼻ba→長b&~(象a&鼻ba)→~長b  1UE
1 (4)     象a&鼻ba→長b                3&E
1 (5)               ~(象a&鼻ba)→~長b  3&E
 6(6)                          長b  A
 6(7)                        ~~長b  6DN
16(8)              ~~(象a&鼻ba)      57MTT
16(9)                (象a&鼻ba)      8DN
1 (ア)               長b→(象a&鼻ba)    69CP
1 (イ)     象a&鼻ba→長b&長b→(象a&鼻ba)    4ア&I
1 (ウ)  ∀y{象a&鼻ya→長y&長y→(象a&鼻ya)}   イUI
1 (エ)∀x∀y{象x&鼻yx→長y&長y→(象x&鼻yx)}   ウUI
(ⅴ)
1 (1)∀x∀y{象x&鼻yx→長y&長y→(象x&鼻yx)}   A
1 (2)  ∀y{象a&鼻ya→長y&長y→(象a&鼻ya)}   2UE
1 (3)     象a&鼻ba→長b&長b→(象a&鼻ba)    2UE
1 (4)     象a&鼻ba→長b                3&E
1 (5)               長b→(象a&鼻ba)    3&E
 6(6)                 ~(象a&鼻ba)    A
16(7)              ~長b             56MTT
1 (8)               ~(象a&鼻ba)→~長b  67CP
1 (9)     象a&鼻ba→長b&~(象a&鼻ba)→~長b  48&I
1 (ア)  ∀y{象a&鼻ya→長y&~(象a&鼻ya)→~長y} 9UI
1 (イ)∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~(象x&鼻yx)→~長y} アUI
従って、
(07)により、
(08)
④ 象の鼻長い。⇔
④ 象の鼻は長く、象の鼻以外は長くない。⇔
④ ∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~(象x&鼻yx)→~長y}⇔
④ すべてのxとyについて、xが象であり、yがxの鼻であるならば、yは長く、xが象であってyがxの鼻でないならば、yは長くない。
⑤ 象の鼻が長い。⇔
⑤ ∀x∀y{象x&鼻yx→長y&長y→(象x&鼻yx)}⇔
⑤ すべてのxとyについて、xが象であり、yがxの鼻であるならば、yは長く、yが長いならば、xは象であって、yはxの鼻である。
に於いて、
④=⑤ である。
然るに、
(09)
④{象の鼻、机の天板、机の抽斗}であるならば、
④  象の鼻長い。⇔
④  象の鼻は長く、象の鼻以外(机の天板、机の抽斗)は長くない。⇔
④  ∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~(象x&鼻yx)→~長y}⇔
④ すべてのxとyについて、xが象であり、yがxの鼻であるならば、yは長く、xが象であってyがxの鼻でないならば、yは長くない。
(10)
(ⅵ)
1  (1)∀x∀y{象x&鼻yx→長y&(~象x&鼻yx)→~長y} A
1  (2)  ∀y{象a&鼻ya→長y&(~象a&鼻ya)→~長y} 1UE
1  (3)     象a&鼻ba→長b&(~象a&鼻ba)→~長b  1UE
1  (4)     象a&鼻ba→長b                3&E
1  (5)               (~象a&鼻ba)→~長b  3&E
 6 (6)                          長b  A
 6 (7)                        ~~長b  6DN
16 (8)              ~(~象a&鼻ba)       57MPP
16 (9)                象a∨~鼻ba         8ド・モルガンの法則
16 (ア)                 ~鼻ba∨象a        9交換法則
16 (イ)                  鼻ba→象a        ア含意の定義
1  (ウ)               長b→鼻ba→象a         6イCP
  エ(エ)                 (鼻ba&長b)       A
  エ(オ)              長b               エ&E
1 エ(カ)                  鼻ba→象a        ウオMPP
  エ(キ)                  鼻ba           エ&E
1 エ(ク)                        象a     カキMPP
1  (ケ)               (鼻ba&長b)→象a    エクCP
1  (コ)     象a&鼻ba→長b&(鼻ba&長b)→象a    4ケ&I
1  (サ)  ∀y{象a&鼻ya→長y&(鼻ya&長b)→象a}   コUI
1  (シ)∀x∀y{象x&鼻yx→長y&(鼻yx&長y)→象x}     サUI
(ⅶ)
1  (1)∀x∀y{象x&鼻yx→長y&(鼻yx&長y)→象x}     A
1  (2)  ∀y{象a&鼻ya→長y&(鼻ya&長b)→象a}   1UE
1  (3)     象a&鼻ba→長b&(鼻ba&長b)→象a    2UE
1  (4)     象a&鼻ba→長b                3&E
1  (5)               (鼻ba&長b)→象a    3&E
 6 (6)                       ~象a    A
16 (7)              ~(鼻ba&長b)       56MTT
16 (8)              ~鼻ba∨~長b        7ド・モルガンの法則
16 (9)               鼻ba→~長b        8含意の定義
1  (ア)           ~象a→鼻ba→~長b        69CP
  イ(イ)          (~象a&鼻ba)           A
  イ(ウ)           ~象a                イ&E
1 イ(エ)               鼻ba→~長b        アウMPP
  イ(オ)               鼻ba            イ&E
1 イ(カ)                   ~長b        エオMPP
1  (キ)          (~象a&鼻ba)→~長b       イカCP
1  (ク)      象a&鼻ba→長b&(~象a&鼻ba)→~長b  4キ&I
1  (ケ)  ∀y{象a&鼻ya→長y&(~象a&鼻ya)→~長y} クUI
1  (コ)∀x∀y{象a&鼻ya→長y&(~象a&鼻ya)→~長y} ケUI
従って、
(10)により、
(11)
⑥ 象の鼻長い。⇔
⑥ 象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない。⇔
⑥ ∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~象x&鼻yx→~長y}⇔
⑥ すべてのxとyについて、xが象であり、yがxの鼻であるならば、yは長く、xが象ではなくて、yがxの鼻であるならば、yは長くない。
⑦ 象の鼻が長い。⇔
⑦ 象の鼻は長く、鼻が長いならば象である。⇔
⑦ ∀x∀y{象x&鼻yx→長y&(鼻yx&長y)→象x}⇔   
⑦ すべてのxとyについて、xが象であり、yがxの鼻であるならば、yは長く、yがxの鼻であって、長いならば、xは象である。
に於いて、
⑥=⑦ である。
然るに、
(12)
⑥{象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}であるならば、
⑥  象の鼻長い。⇔
⑥  象の鼻は長く、象以外の鼻(兎の鼻、馬の鼻)は長くない。⇔
⑥  ∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~象x&鼻yx→~長y}⇔
⑥  すべてのxとyについて、xが象であり、yがxの鼻であるならば、yは長く、xが象ではなくて、yがxの鼻であるならば、yは長くない。
従って、
(06)(09)(12)により、
(13)
①{象、兎、馬}であるならば、
①  象の鼻長い。⇔ ∀x∀y(鼻xy&象y→長x)。
④{象の鼻、机の天板、机の抽斗}であるならば、
④  象の鼻長い。⇔ ∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~(象x&鼻yx)→~長y}。
⑥{象の鼻、 兎の鼻、 馬の鼻}であるならば、
⑥  象の鼻長い。⇔ ∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~象x&鼻yx→~長y}。
といふ、ことになる。
然るに、
(14)
①{象、兎、馬}であるならば、
①  象の鼻長い。⇔ ∀x∀y(鼻xy&象y→長x)。
に関しては、「正確」には、
⑥{象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}であるならば、
⑥  象の鼻が長い。⇔ ∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~象x&鼻yx→~長y}。
といふ、ことであるため、
⑥ である。
然るに、
(15)
④  象の鼻長い。⇔ ∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~(象x&鼻yx)→~長y}。
⑥  象の鼻長い。⇔ ∀x∀y{象x&鼻yx→長y& ~象x&鼻yx →~長y}。
に関しては、
④{象の鼻、机の天板、机の抽斗}であるならば、
⑥{象の鼻、 兎の鼻、 馬の鼻}であるならば、
であるため、
①≒⑤ ではなく、
⑥ である。
(16)
④ ~(象x&鼻yx)
⑥   ~象x&鼻yx
は、「正確」には、
④ ~(象x&鼻yx)
⑥ ~(象x)&鼻yx
であって、
④ は、「象の鼻以外」であって、
⑥ は、「象以外の鼻」であるため、
⑥ である。
令和元年12月09日、毛利太。