(01)
① 3{2(1)}。
に於いて、
① 1( )⇒( )1
① 2{ }⇒{ }2
といふ「移動」を行ふと、
① 3{2(1)}⇒
① {(1)2}3。
(02)
② 2(3{1)}。
② 1( )⇒( )1
② 2{ }⇒{ }2
といふ「移動」を行ふと、
② 2(3{1)}⇒
② ({1)2}3。
然るに、
(03)
① 3{2(1)}。
② 2(3{1)}。
に於いて、
① { ( )}
は、「括弧」であるが、
② ( { )}
は、「括弧」ではない。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① 3>2>1
といふ「順番」を、「括弧」を用ゐて、
① 1<2<3
といふ「順番」に、「並び替へ(ソートす)る」ことは出来ても、
② 2<3>1
といふ「順番」を、「括弧」を用ゐて、
② 1<2<3
といふ「順番」に、「並び替へ(ソートす)る」ことは出来きない。
然るに、
(05)
① 私はミカンを食べます。
② 私はミカンを食べました。
に対する、「Weblio翻訳」は、
① 我吃橘子。
② 我吃了橘子。
である。
従って、
(05)により、
(06)
② 我吃了橘子。⇒
② 私はミカンを食べました。
に於いて、
② 了=た
である。
従って、
(06)により、
(07)
② 我吃了橘子。⇒
② 私はミカンを食べました。
といふ「訓読」に付く「返り点」は、
② 我吃二了三橘子一。
である。
然るに、
(08)
「返り点」は、「下(右)から、上(左)へ、返る点」であるため、
② 二→三
といふ「順番」を含む、
② 二 三 一
といふ「それ」は、「返り点」ではない。
然るに、
(04)により、
(09)
② 二<三>一
といふ「順番」を、「括弧」を用ゐて、
② 一<二<三
といふ「順番」に、「並び替へ(ソートす)る」ことは出来きない。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
② 我吃了橘子。
に対して、「括弧・返り点」を用ゐて、
② 私はミカンを食べました。
といふ風に、「訓読」することは、出来ない。
(11)
蘇さん、ちょっと事務所に来てくれる。
小苏, 请 你 到 办公室 来 一下。
蘇さん どうか あなた まで 事務所 来る ちょっと
(宮岸雄介、文法からマスター!はじめての中国語、2010年、91頁)
然るに、
(12)
③ 蘇さん 下さい{あなた まで〔事務所(来て[ちょっと)〕]}。
に於いて、
③ 事務所( )⇒( )事務所
③ まで〔 〕⇒〔 〕まで
③ 来て[ ]⇒[ ]来て
③ 下さい{ }⇒{ }下さい
といふ「移動」を行ふと、
③ 蘇さん 下さい{あなた まで〔事務所(来て[ちょっと)〕]}⇒
③ 蘇さん{あなた 〔([ちょっと)事務所〕まで]来て}下さい。
といふ「語順」になる。
然るに、
(13)
③ 蘇さん 下さい{あなた まで〔事務所(来て[ちょっと)〕]}。
に於ける、
③ { 〔 ( [ )〕]}
といふ「それ」は、「括弧」ではない。
然るに、
(14)
③ 五{三〔二(四[一)〕]}
に於いて、
③ 二( )⇒( )二
③ 三〔 〕⇒〔 〕三
③ 四[ ]⇒[ ]四
③ 五{ }⇒{ }五
といふ「移動」を行ふと、
③ 五{三〔二(四[一)〕]}⇒
③ {〔([一)二〕三]四}五。
従って、
(14)により、
(15)
③ { 〔 ( [ )〕]}
といふ「それ」は、
③ 五 三 二 四 一
といふ「それ」に「相当」する。
然るに、
(16)
「返り点」は、「下(右)から、上(左)へ、返る点」であるため、
③ 三 → 四
といふ「順番」を含む、
③ 五 三 二 四 一
といふ「それ」は、「返り点」ではない。
従って、
(11)~(16)により、
(17)
③ 小苏,请你到办公室来一下。
に対して、「括弧・返り点」を用ゐて、
③ 蘇さん、ちょっと事務所に来て下さい。
といふ風に、「訓読」することは、出来ない。
(18)
劉さんは店長に食べ物を買いに行かされました。
小刘 被 老板 叫 去 买 吃 的 了。
劉さん される 店長 される 行く 買う 食べる の た
(宮岸雄介、文法からマスター!はじめての中国語、2010年、160頁)
然るに、
(19)
小刘 被 老板 叫 去 买 吃 的 了。
劉さん される 店長 される 行く 買う 食べる の た
のやうに、「される」を、「二つ持つ」、
④ 小刘被老板叫去买吃的了。
に対して、「括弧・返り点」を用ゐて、
④ 劉さんは店長に食べ物を買いに行かされました。
といふ風に、「訓読」することは、出来ない。
従って、
(10)(17)(19)により、
(20)
② 我吃了橘子。
③ 小苏,请你到办公室来一下。
④ 小刘被老板叫去买吃的了。
に対して、「括弧・返り点」を用ゐて、
② 私はミカンを食べました。
③ 蘇さん、ちょっと事務所に来て下さい。
④ 劉さんは店長に食べ物を行かされました。
といふ風に、「訓読」することは、出来ない。
従って、
(21)
「宮岸雄介、文法からマスター!はじめての中国語、2010年」に目を通して、「分ること」は、「中国語」は、「漢文」とは異なり、常には、「返り点・括弧」を付けることが、出来ない。
といふ、ことである。
従って、
(22)
通常、日本における漢文とは、訓読という法則ある方法で日本語に訳して読む場合のことを指し、訓読で適用し得る文言のみを対象とする。もし強いて白話文を訓読するとたいへん奇妙な日本語になるため、白話文はその対象にならない。白話文は直接口語訳するのがよく、より原文の語気に近い訳となる(ウィキペディア)。
といふことであっても、「確かに、さうなのであらう」といふことで、「納得し易い」。
然るに、
(23)
「漢文」ならぬ、「中国語」を「訓読」すると、「たいへん奇妙な日本語」になる。と言ふのであれば、「漢文」と「中国語」は、互いに、「別の言語」である。といふことに、他ならない。
加へて、
(24)
nobu751221さん2011/11/814:50:30
中国語の発音は難しい!!!
中国語の発音って本当に難しいですよね。有気音、無気音、声調、捲舌音・・・、日本語にはない独特の発音に悩まされた学習者は多いと思います。
私の場合、捲舌音はあまり苦労しなかったのですが、有気音と無気音の区別、声調の第二声に悩まされました。有気音や無気音を意識すると、たどたどしい口調になったり、第二声はきちんと上がり切らずに第一声と同じになったり・・・今もまだ意識しすぎると口調がおかしくなったりします。
中国語を勉強し始めた方、もう長年勉強されている方、皆さん色々発音には苦労されていると思います。苦労談、解決法など教えてくださいませんか?皆さんの回答が、これから勉強しようという方、今現在悩んでいる方のアドバイスになるかもしれません。
よろしくお願いいたします。
加へて、
(25)
③ 苏,请你 办
④ 刘 买
のやうな「簡体字」も、難しい。
従って、
(26)
「漢文」と「中国語」は、互いに、「別の言語」であって、尚且つ、「中国語の発音」は難しく、「漢字(簡体字)」も難しい。
加へて、
(27)
国語漢語と現代中国語のくちがいを示すひとつのパターンは、国語漢語は中国古典の語彙をかなり残し、現に使用しているが、本場の中国においては、その言葉が死語になっていて、現在では別のいいかたがふつうになっているという場合である。
(鈴木修次、漢語と日本人、1978年、206・7頁)
従って、
(28)
「漢文」と「中国語」は、互いに、「別の言語」であって、「中国語の発音」は難しく、「中国語の漢字(簡体字)」も難しく、「中国語の語彙」も難しい。
平成29年06月26日、毛利太。
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