(01)
① 東京は日本の首都である。は、本当である。
① 日本の首都は東京である。は、本当である。
① 東京以外は日本の首都ではない。は、本当である。
然るに、
(02)
② 東京は日本である。は、本当である。
② 日本は東京である。は、ウソである。
② 東京以外は日本ではない。は、ウソである。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① A以外はBでない。
であるならば、その時に限って、
① BはAである。
従って、
(03)により、
(04)
① AはBであり(、A以外はBでない)。
ならば、その時に限って、
① AはBであり(、BはAである)。
然るに、
(05)
問題 真理表を使って以下の推論の妥当性を判定しなさい。妥当でない推論については、そのときの要素命題の真理値を明記すること。
① 次郎か三郎が犯人だ。
次郎は犯人ではない。
∴ 三郎が犯人だ。 (選言三段論法)
(昭和堂、論理学の基礎、1994年、58頁)
答へ:
~(~P&~Q)=P∨Q=~(~P)∨Q=~P→Q
~(~P&~Q)=Q∨P=~(~Q)∨P=~Q→P
であるため、「推論」は「妥当」である。
然るに、
(06)
① 次郎か三郎が犯人だ。
次郎は犯人ではない。
∴ 三郎が犯人だ。
といふことは、
① 三郎以外(次郎)は犯人でない。
① 犯人は三郎である。
といふことに、他ならない。
然るに、
(07)
① 犯人は三郎である。
① 三郎以外は犯人でない。
と言ふのであれば、
① 三郎が犯人だ。
と言ふのであって、
② 三郎は犯人だ。
とは、言はない。
従って、
(05)(07)により、
(08)
① 次郎か三郎が犯人だ。
次郎は犯人ではない。
∴ 三郎が犯人だ。 (選言三段論法)
といふ「推論」からも、分るやうに、
① AがBである。
といふ「日本語」は、
① AはBであり(、A以外はBでない)。
といふ、「意味」である。
然るに、
(09)
② AはBである。
といふ「日本語」は、
② AはBである。
といふ、「意味」である。
従って、
(04)(08)(09)により、
(10)
① AがBである=AはBであり(、A以外はBでない)。
① AがBである=AはBであり(、BはAである)。
② AはBである=AはBである。
然るに、
(11)
Definition of exclusive proposition
: a proposition in logic whose predicate is asserted to apply to its subject and no other “none but the brave deserves the fair” is a simple exclusive proposition.
(www.merriam-webster.com)
従って、
(10)(11)により、
(12)
① AがBである=AはBであり(、A以外はBでない)。
といふ「日本語」は、「排他的命題(exclusive proposition)」である。
然るに、
(13)
〔63〕a.TOM sent Mary flowers.
b.Ton SENT Mary flowers.
c.Tom sent MARY flowers.
d.Tom sent Mary FLOWERS.
”Tom sent Mary flowers.”(トムはメアリーに花を送った)という文は、四つの単語からできていますが、どの単語を
強調して発音するかによって少しずつ意味が違ってきます。
〔63〕では、強調して発音される単語は全部大文字で示してあります。
Tom を強調して発音すれば、「他の誰でもないトムがメアリーに花を送った」という意味になります。つまり、主語として、「トム」という人間が他の人間と対比されているということです。
(町田健、チョムスキー入門、2006年、150頁)
従って、
(13)により、
(14)
a.TOM sent Mary flowers.
に於いて、
a.TOM を、「強調」して言ふと、
a.TOM以外はメアリーに花を送っていない。
といふ、ことになる。
従って、
(12)(14)により、
(15)
a.TOM sent Mary flowers.
がさうであるやうに、「強調形」は、「排他的命題」を、主張する。
然るに、
(16)
「Aが」の「が」は、「濁音」であって、
「Aは」の「は」は、「清音」である。
然るに、
(17)
もし濁音を発音するときの物理的・身体的な口腔の膨張によって「濁音=大きい」とイメージがつくられているのだとしたら、面白いですね。この仮説が正しいとすると、なぜ英語話者や中国語話者も濁音に対して「大きい」というイメージを持っているか説明がつきます(川原繁人、音とことばの不思議な世界、2015年、13頁)。
従って、
(12)(15)(16)(17)により、
(18)
① AがBである=AはBであり(、A以外はBでない)。
といふ「日本語」は、「排他的命題(exclusive proposition)」であって、
① Aが は、
② Aは に対する、「(濁音による)強調形」であり、「強調形」は、「排他的命題」を、主張する。
然るに、
(19)
wakwak1234123さん2008/2/1815:08:27
韓国語で「~は」は~ヌン、「~が」は~ガ と考えてよいのでしょうか?
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ベストアンサーに選ばれた回答
corea828さん 2008/2/1822:54:42
基本的にはそれでよいと思いますが、やはり外国語。日本語と100%互換性があるとは言えません。
然るに、
(20)
① 次郎か三郎が犯人だ。
次郎は犯人ではない。
∴ 三郎が犯人だ。
を、「グーグル」で英訳すると、
① Jiro or Saburo is the culprit.
Jiro is not the culprit.
∴ Saburo is the culprit.
(21)
① Jiro or Saburo is the culprit.
Jiro is not the culprit.
∴ Saburo is the culprit.
を、「グーグル」で韓国語にすると、
① 지로 또는 사부로가 범인이다.
지로는 범인이 아닙니다.
∴ 사부로가 범인입니다.
従って、
(18)~(21)により、
(22)
① 三郎が犯人だ=三郎は犯人であり(、三郎以外は犯人ではない)。
といふ「日本語」がさうであるやうに、
① 사부로가 범인입니다.
といふ「韓国語」の場合も、「(濁音による)強調形」であり、「排他的命題」である。
といふ、「推測」が、可能である。
平成29年04月25日、毛利太。
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