2017年7月20日木曜日

「返り点・括弧」は、「下には戻らない」。

(01)
( )は、『括弧』である。
(02)
{ }の中には、1個以上の[ ]が、無ければ、ならない。
[ ]の中には、1個以上の〔 〕が、無ければ、ならない。
〔 〕の中には、1個以上の( )が、無ければ、ならない。
(03)
( )は、〔 〕と[ ]と{ }の中に入ることが出来、
〔 〕は、    [ ]と{ }の中に入ることが出来、
[ ]は、        { }の中に入ることが出来る。
(04)
(01)~(03)を「満たす」ならば、『括弧』である。
従って、
(04)により、
(05)
①    ( )
②   〔( )〕
③  [〔( )〕]
④ {[〔( )〕]( )}
等は、『括弧』である。
従って、
(06)
④ 我非{必求[以〔解(中国語)法〕解(漢文)]者}也=
④ 1E{2D[8〔6(345)7〕B(9A)]C}F。
は、『括弧』である。
然るに、
(07)
④ 我非{必求[以〔解(中国語)法〕解(漢文)]者}也=
④ 1E{2C[8〔6(345)7〕B(9A)]D}F。
に於いて、
④ E{ }⇒{ }E
④ C[ ]⇒[ ]C
④ 8〔 〕⇒〔 〕8
④ 6( )⇒( )6
④ B( )⇒( )B
といふ「移動」を行ふと、
④ 1{2[〔(345)67〕8B(9A)]CD}EF。
④ 我は{必ずしも[〔(中国語を)解する法を〕以て(漢文を)解せんことを]求むる者に}非ざるなり。
といふ「漢文訓読」が、成立する。
従って、
(08)
④ 我 非 必 求 以 解 中 国 語 法 解 漢 文 者 也。
といふ「漢文」に対して、
④ 1 E 2 D 8 6 3 4 5 7 B 9 A C F。
といふ「順番(16進数)」を与へることは、
④ 我 非 必 求 以 解 中 国 語 法 解 漢 文 者 也。
といふ「漢文」に対して、
④ 我非{必求[以〔解(中国語)法〕解(漢文)]者}也。
といふ『括弧』を与へることに、「等しい」。
然るに、
(09)
④ 1E{2C[8〔6(345)7〕B(9A)]D}F。
④ #E{#C[8〔6(##5)7〕B(#A)]D}#。
に於いて、
④ # には、「返り点」は、付かない。
従って、
(10)
④ 我非{必求[以〔解(中国語)法〕解(漢文)]者}也。
④ 1E{2C[8〔6(345)7〕B(9A)]D}F。
④ #E{#C[8〔6(##5)7〕B(#A)]D}#。
④ #地{#丙[下〔二(##一)上〕乙(#甲)]天}#。
である。
従って、
(10)により、
(11)
④ 地=E=14
④ 丙=C=12
④ 下  = 8
④ 二  = 6
④ 一  = 5
④ 上  = 7
④ 乙=B=11
④ 甲 A=10
④ 天=D=13
である。
然るに、
(11)により、
(12)
④ 二=6
④ 一=5
であるため、「上に、返ってゐる」。
④ 下=8
④ 上=7
であるため、「上に、返ってゐる」。
④ 丙=12
④ 乙=11
④ 甲=10
であるため、「上に、返ってゐる」。
④ 地=14
④ 天=13
であるため、「上に、返ってゐる」。
然るに、
(13)
④ 我非{必求[以〔解(中国語)法〕解(漢文)]者}也。
ではなく、
⑤ 我非{必求[以〔解(語)法〕解(文)]者}也。
であるならば、『括弧』は、そのままで、
⑤ 我非{必求[以〔解(語)法〕解(文)]者}也。
⑤ 1B{29[6〔4(3)5〕8(7)]A}C。
⑤ #B{#9[6〔4(3)5〕8(7)]A}#。
⑤ #乙{#下[二〔レ(3)一〕上レ(7)]甲}#。
である。
cf.

従って、
(13)により、
(14)
⑤ B=乙
⑤ 9=下
⑤ 6=二
⑤ 4=レ
⑤ 3
⑤ 5=一
⑤ 8=上レ
⑤ 7
⑤ A=甲
でAる。
然るに、
(14)により、
(15)
⑤ 4=レ
⑤ 3
であるため、「上に、返ってゐる」。
⑤ 6=二
⑤ 5=一
であるため、「上に、返ってゐる」。
⑤ 9=下
⑤ 8=上レ
⑤ 7
であるため、「上に、返ってゐる」。
⑤ B=乙
⑤ A=甲
であるため、「上に、返ってゐる」。
従って、
(10)(12)(13)(15)により、
(16)
④ 1地{2丙[下〔二(34一)上〕乙(9甲)]天}#。
⑤ #乙{#下[二〔レ(3)一〕上レ(7)]甲}#。
に於いて、
④ 地 丙 下 二 一 上 乙 甲 天
⑤ 乙 下 二 レ   一 上レ  甲
といふ「返り点」と、
④ { [ 〔 ( ) 〕 ]( ) }
⑤ { [ 〔 ( ) 〕 ]( ) }
といふ『括弧』は、「上にだけ、返ってゐる」。
然るに、
(17)
④ 下=8
④ 二=6
④ 一=5
④ 上=7
であれば、
④ 四=8
④ 二=6
④ 一=5
④ 三=7
であるため、
④ 二=6
④ 三=7
に於いて、「下へ返ってゐる」と、思はれるやも、知れない。
然るに、
(18)
④ 四=8
④ 二=6
④ 一=5
④ 三=7
ではなく、
④ #=4
④ 二=6
④ 一=5
④ #=7
であるならば、
④ #=4
④ #=7
に、「返り点」は、付いてゐない。
従って、
(09)(17)(18)により、
(19)
④ 四=8
④ 二=6
④ 一=5
④ 三=7
に於ける、
④ 三=7 は、飽く迄も、
その上に有る、
④ 四=7 へ、「返るための、返り点」であって、
④ 二=6 から
④ 三=7 へ、「戻るための、戻り点」ではない。
従って、
(16)(19)により、
(20)
「返り点」と『括弧』は、「上にだけ返り」、「下へは戻らない」。
平成29年07月20日、毛利太。

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