2021年1月14日木曜日

{太郎、花子、トム、エマ}と「ド・モルガンの法則」と「ならば」。

(01)
① 太郎(は日本人の男性。)
② 花子(は日本人の女性。)
③ トム(は外国人の男性。)
④ エマ(は外国人の女性。)
であるとする。
従って、
(01)により、
(02)
(a)太郎ではない。
(b)花子か、トムか、エマである。
に於いて、
(a)=(b)である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
(a)太郎ではない。
(b)女性であるか、日本人でないか、女性である。
に於いて、
(a)=(b)である。
従って、
(03)により、
(04)
(a)太郎ではない。
(b)日本人でないか、女性である。
に於いて、
(a)=(b)である。
然るに、
(05)
① 太郎(日&男)
② 花子(日&女)
③ トム(外&男)
④ エマ(外&女)
と書いて、
① 太郎(は日本人の男性。)
② 花子(は日本人の女性。)
③ トム(は外国人の男性。)
④ エマ(は外国人の女性。)
であるとする。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
(a)太郎ではない。
(b)日本人でないか、女性である。
に於いて、すなはち、
(a)~(日&~女)
(b) ~日∨ 女
に於いて、
(a)=(b)であって、この「等式」を、「ド・モルガンの法則」と謂ふ。
然るに、、
(06)により、
(07)
(a)~(日&~女)
といふことは、
(a)(日本人であって、女性でない)といふことはない。
といふことであって、
(a)(日本人であって、女性でない)といふことはない。
といふことは、
(c) 日本人であるならば、女性である
といふことに、他ならない。
然るに、
(01)により、
(08)
(ⅰ)太郎ではない。然るに、
(ⅱ)日本人である。従って、
(ⅲ)花子である。
といふ「推論」は、「妥当」であって、尚且つ、
(ⅳ)花子は女性である
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
(a)(日本人であって、女性でない)といふことはない。
(b) 日本人でないか、または、女性である。
(c) 日本人であるならば、女性である
に於いて、すなはち、
(a)~(日&~女)
(b) ~日∨ 女
(c)  日→ 女
に於いて、
(a)=(b)=(c)である。
従って、
(01)~(09)により、
(10)
① 太郎(は日本人の男性。)
② 花子(は日本人の女性。)
③ トム(は外国人の男性。)
④ エマ(は外国人の女性。)
といふ「モデル」を用ひて、「日本語」で考へた「結果」として、
① ~(P&~Q)
②  ~P∨ Q
③   P→ Q
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(11)
(ⅰ)
1   (1) ~(P&~Q)  A
 2  (2) ~(~P∨Q)  A
  3 (3)   ~P     A
  3 (4)   ~P∨Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)  24&I
 2  (6)  ~~P     35RAA
 2  (7)    P     6DN
   8(8)      Q   A
   8(9)   ~P∨Q   8∨I
 2 8(ア) ~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)  29&I
 2  (イ)     ~Q   8アRAA
 2  (ウ)   P&~Q   7イ&I
12  (エ) ~(P&~Q)&
         (P&~Q)  1ウ&I
1   (オ)~~(~P∨Q)  2エRAA
1   (カ)   ~P∨Q   オDN
(ⅱ)
1   (1)  ~P∨Q   A
 2  (2)  P&~Q   A
  3 (3)  ~P     A
 2  (4)  P      2&E
 23 (5)  ~P&P   34&I
  3 (6)~(P&~Q)  25RAA
   7(7)     Q   A
 2  (8)    ~Q   2&E
 2 7(9)  Q&~Q   78&I
   7(ア)~(P&~Q)  29RAA
1   (イ)~(P&~Q)  1367ア∨E
従って、
(11)により、
(12)
① ~(P&~Q)
②  ~P∨ Q
に於いて、
①=② である。
然るに、
(13)
(ⅰ)
1  (1)~(P&~Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)    ~Q   A
 23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
       (P&~Q)  14&I
12 (6)   ~~Q   35RAA
12 (7)     Q   6DN
1  (8)  P→ Q   27CP
(ⅲ)
1  (1)  P→ Q  A
 2 (2)  P&~Q  A
 2 (3)  P     2&E
12 (4)     Q  13MPP
 2 (5)    ~Q  2&E
12 (6)  Q&~Q  45&I
1  (7)~(P&~Q) 26RAA
従って、
(13)により、
(14)
① ~(P&~Q)
③   P→ Q
に於いて、
①=③ である。
従って、
(12)(14)により、
(15)
① ~(P&~Q)
②  ~P∨ Q
③   P→ Q
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(10)(15)により、
(16)
① 太郎(は日本人の男性。)
② 花子(は日本人の女性。)
③ トム(は外国人の男性。)
④ エマ(は外国人の女性。)
といふ「モデル」を用ひて、
日本語」で考へた「結果」としても、
命題計算(propositional calculus)」の「結果」としても、
① ~(P&~Q)
②  ~P∨ Q
③   P→ Q
に於いて、
①=②=③ である。
令和03年01月14日、毛利太。

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