2021年1月9日土曜日

「ならば(→)」について。

(01)
(ⅰ)
1  (1)~(P&~Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)    ~Q   A
 23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
       (P&~Q)  14&I
12 (6)   ~~Q   35RAA
12 (7)     Q   6DN
1  (8)  P→ Q   27CP
(ⅱ)
1  (1)  P→ Q  A
 2 (2)  P&~Q  A
 2 (3)  P     2&E
12 (4)     Q  13MPP
 2 (5)    ~Q  2&E
12 (6)  Q&~Q  45&I
1  (7)~(P&~Q) 26RAA
従って、
(01)により、
(02)
① ~(P&~Q)
②   P→ Q
に於いて、
①=② である。
(03)
(ⅰ)
1  (1)~(P&~Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)    ~Q   A
 23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
       (P&~Q)  14&I
1 3(6) ~P      25RAA
1  (7) ~Q→~P   36CP
(ⅲ)
1  (1) ~Q→~P   A
 2 (2)  P&~Q   A
 2 (3)    ~Q   2&E
12 (4)    ~P   13MPP
 2 (5)  P      2&E
12 (6) ~P&P    45&I
1  (7)~(P&~Q)  26RAA
従って、
(03)により、
(04)
① ~(P&~Q)
③  ~Q→~P
に於いて、
①=③ である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
① ~(P&~Q)≡(Pであって、Qでない)といふことはない。
②   P→ Q ≡ Pであるならば、Qである。
③  ~Q→~P ≡ Qでないならば、Pでない。
に於いて、
①=②=③ であって、
  ②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(06)
①(Pであって、Qでない)といふことはない。
といふことは、
①(Pがであって、Qがである)といふことはない
といふことである。
従って、
(05)(06)により、
(07)
① 真→真
真→偽
③ 偽→真
④ 偽→偽
に於いて、
② が、「」であるならば、そのときに限って
① P→Q(Pであるならば、Qである。)
といふ「仮言命題」は、「」になる。
従って、
(07)により、
(08)
「番号」を付け直すと、
① 真→

→偽
といふ「3通り」が「」であるならば、そのときに限って、
① P→Q(Pであるならば、Qである。)
といふ「仮言命題」は、「」になる。
然るに、
(09)
① 真→
② 偽→
であるといふことは、
① P→Q
に於いて、
①   Q が「」であるならば、
① P   が「真」であっても、
① P   が「偽」であっても、両方とも、「」である。
といふことを、「意味」してゐる。
(10)
→真
→偽
であるといふことは、
① P→Q
に於いて、
① P が  「」であるならば、
①   Qが「真」であっても、
①   Qが「偽」であっても、両方とも、「」である。
といふことを、「意味」してゐる。
従って、
(05)~(10)により、
(11)
① ~(P&~Q)≡(Pであって、Qでない)といふことはない。
②    P→ Q ≡ Pであるならば、Qである。
③  ~Q→~P ≡ Qでないならば、Pでない。
に於いて、
①=②=③ であって、
  ②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
が故に、
① Q が「真」であるならば、Pの「真偽」に拘らず、
① P→Q は、「真」であり、
① P が「偽」であるならば、Qの「真偽」に拘らず、
① P→Q は、「真」である。
然るに、
(12)
「2は偶数である。」は、「」である。
「2は奇数である。」は、「」である。
従って、
(11)(12)により、
(13)
①「明日が晴である」ならば「2は偶数である()。」
①「2が奇数である()」ならば「明日は雨である。」
といふ「仮言命題」は、両方とも、「」になる。
然るに、
(14)
①「明日である」ならば「明日に居る。」
といふのであれば、「普通」であるが、
①「明日である」ならば「偶数である。」
といふのは、「」である。
然るに、
(15)
(ⅰ)
1   (1) ~(P&~Q)  A
 2  (2) ~(~P∨Q)  A
  3 (3)   ~P     A
  3 (4)   ~P∨Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)  24&I
 2  (6)  ~~P     35RAA
 2  (7)    P     6DN
   8(8)      Q   A
   8(9)   ~P∨Q   8∨I
 2 8(ア) ~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)  29&I
 2  (イ)     ~Q   8アRAA
 2  (ウ)   P&~Q   7イ&I
12  (エ) ~(P&~Q)&
         (P&~Q)  1ウ&I
1   (オ)~~(~P∨Q)  2エRAA
1   (カ)   ~P∨Q   オDN
(ⅳ)
1   (1)  ~P∨Q   A
 2  (2)  P&~Q   A
  3 (3)  ~P     A
 2  (4)  P      2&E
 23 (5)  ~P&P   34&I
  3 (6)~(P&~Q)  25RAA
   7(7)     Q   A
 2  (8)    ~Q   2&E
 2 7(9)  Q&~Q   78&I
   7(ア)~(P&~Q)  29RAA
1   (イ)~(P&~Q)  1367ア∨E
従って、
(15)により、
(16)
① ~(P&~Q)≡(Pであって、Qでない)といふことはない。
④   ~P∨ Q ≡ Pでないか、または、Qである。
に於いて、
①=④ は、「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(11)(16)により、
(17)
① ~(P&~Q)≡(Pであって、Qでない)といふことはない。
②     P→ Q ≡ Pであるならば、Qである。
③   ~Q→~P ≡ Qでないならば、Pでない。
④   ~P∨ Q ≡ Pでないか、または、Qである。
に於いて、
①=②=③=④ であって、
②=③ は、「対偶」である。
①=④ は、「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(17)により、
(18)
①「明日が晴である」ならば「2は偶数である。」
①「2が奇数である」ならば「明日は雨である。」
といふ「仮言命題」は、
④「明日は晴でない」か、または、「2は偶数である。」
④「2は奇数でない」か、または、「明日は雨である。」
といふ「選言命題」に、「等しい」。
然るに、
(19)
④「2は偶数である。」は、「」であり、そのため、
④「2は奇数でない。」も、「」である。
従って、
(19)により、
(20)
④「明日は晴でない」か、または、「2は偶数である。」
④「2は奇数でない」か、または、「明日は雨である。」
といふ「選言命題」、すなはち、
④「2は偶数ある」か、または、「明日は晴でない。」
④「2は奇数ない」か、または、「明日は雨である。」
といふ「選言命題」は、「」である。
従って、
(18)(19)(20)により、
(21)
①「明日が晴である」ならば「2は偶数である。」
①「2が奇数である」ならば「明日は雨である。」
といふ「仮言命題」が「」である。
といふことは、確かに、「」であるが、その一方で、
④「2は偶数ある」か、または、「明日は晴でない。」
④「2は奇数ない」か、または、「明日は雨である。」
といふ「選言命題」が「」である。
といふことは、「当然」である。
従って、
(17)~(21)により、
(22)
「番号」を付け直すと、
①   P→ Q≡Pであるならば、Qである。
② ~Q→~P≡Qでないならば、Pでない。
③ ~P∨ Q≡Pでないか、または、Qである。
に於いて、
①=③ であって、
②=③ である。
といふことに、「注目」する限り、
①「明日が晴である」ならば「2は偶数である。」
②「2が奇数である」ならば「明日は雨である。」
といふ「仮言命題」が「」であることは、「(eccentric)」ではあるが、「論理的(logical)」である。
令和03年01月09日、毛利太。

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