(01)
(a)「対偶の証明」は、 (13)を参照せよ。
(b)「含意の定義の証明」は、(14)を参照せよ。
(c)「ド・モルガンの法則」は(15)を参照せよ。
(02)
―「パースの法則」の証明。―
1 (1) (P→Q)→P A
2 (2) ~P∨Q A
2 (3) P→Q 2含意の定義
12 (4) P 13MPP
1 (5) (~P∨Q)→P 24MPP
1 (6)~(~P∨Q)∨P 5含意の定義
7 (7)~(~P∨Q) A
7 (8) P&~Q 7ド・モルガンの法則
7 (9) P 8&E
ア(ア) P A
1 (イ) P 179アア∨E
(ウ)((P→Q)→P)→P 1イCP
然るに、
(03)
1 (1) (P→Q)→~Q A
2 (2) ~P∨Q A
2 (3) P→Q 2含意の定義
12 (4) ~Q 13MPP
1 (5) (~P∨Q)→~Q 24MPP
1 (6)~(~P∨Q)∨~Q 5含意の定義
7 (7)~(~P∨Q) A
7 (8) P&~Q 7ド・モルガンの法則
7 (9) ~Q 8&E
ア(ア) ~Q A
1 (イ) ~Q 679アア∨E
(ウ) ((P→Q)→~Q)→~Q 1イCP
従って、
(02)(03)により、
(04)
①((P→Q)→ P)→ P
②((P→Q)→~Q)→~Q
に於いて、
① は、「恒真式(トートロジー)」であって、
② も、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(05)
② P→ Q
③ ~Q→~P
に於いて、
②=③ は、「対偶」である。
従って、
(05)により、
(06)
②(( P→ Q)→~Q)→~Q
③((~Q→~P)→~Q)→~Q
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(07)
①(( P→ Q)→ P)→ P
に於いて、
P=~Q
Q=~P
といふ「代入」を行ふと、
③((~Q→~P)→~Q)→~Q
従って、
(07)により、
(08)
P=~Q
Q=~P
であるとすると、
①(( P→ Q)→ P)→ P
③((~Q→~P)→~Q)→~Q
に於いて、
①=③ である。
e.g.
P(奇数である)=~Q(偶数でない)。
Q(偶数である)=~P(奇数でない)。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
P=~Q
Q=~P
であるとすると、
①(( P→ Q)→ P)→ P
②(( P→ Q)→~Q)→~Q
③((~Q→~P)→~Q)→~Q
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(09)により、
(10)
Pである=Qでない。
Qである=Pでない。
とすると、
①((Pであるならば、Qである)ならば、Pである)ならばPである。
②((Pであるならば、Qである)ならば、Qでない)ならばQでない。
③((Qでないならば、Pでない)ならば、Qでない)ならばQでない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(11)
命題計算では、パースの法則は((P→Q)→P)→P のことを言う。
(ウィキペディア)
従って、
(10)(11)により、
(12)
①((Pであるならば、Qである)ならば、Pである)ならばPである。
②((Pであるならば、Qである)ならば、Qでない)ならばQでない。
③((Qでないならば、Pでない)ならば、Qでない)ならばQでない。
といふ「不思議なトートロジー」は、「パースの法則」である。
(13)
―「対偶」の証明。―
(ⅰ)
1 (1) P→ Q A
2 (2) ~Q A
3(3) P A
1 3(4) Q 13MPP
123(5) ~Q&Q 24&I
12 (6)~P 35RAA
1 (7)~Q→~P 26CP
(ⅱ)
1 (1) ~Q→~P 26CP
2 (2) P A
3(3) ~Q A
1 3(4) ~P 13MPP
123(5) P&~P 24&I
12 (6)~~Q 3RAA
12 (7) Q 6DN
1 (8) P→Q 27CP
(14)
―「含意の定義」の証明。―
(ⅰ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 29&I
1 (イ)~~(~P∨Q) 2アRAA
1 (ウ) ~P∨Q イDN
(ⅱ)
1 (1) ~P∨Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
(15)
―「ド・モルガンの法則」の証明。―
(ⅰ)
1 (1) ~( P& Q) A
2 (2) ~(~P∨~Q) A
3 (3) ~P A
3 (4) ~P∨~Q 3∨I
23 (5) ~(~P∨~Q)&
(~P∨~Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
8(8) ~Q A
8(9) ~P∨~Q 8∨I
2 8(ア) ~(~P∨~Q)&
~P∨~Q 29&I
2 (イ) ~~Q 8アRAA
2 (ウ) Q イDN
2 (エ) P& Q 7ウ&I
12 (オ) ~( P& Q)&
( P& Q) 1エ&I
1 (カ)~~(~P∨~Q) 2オRAA
1 (キ) ~P∨~Q カDN
(ⅱ)
1 (1) ~P∨~Q A
2 (2) P& Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6) ~( P& Q) 25RAA
7(7) ~Q A
2 (8) Q 2&E
2 7(9) ~Q&Q 78&I
7(ア) ~( P& Q) 29RAA
1 (イ) ~( P& Q) 1367ア∨E
令和03年01月20日、毛利太。
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