(01)
(ⅰ)
1(1)~P A
1(2)~P∨Q 1∨I
1(3) P→Q 1含意の定義
(ⅱ)
1(1)~P A
1(2)~P∨~Q 1∨I
1(3) P→~Q 1含意の定義
(ⅲ)
1(1) Q A
1(2)~P∨Q 1∨I
1(3) P→Q 2含意の定義
(ⅳ)
1(1) Q A
1(2)~~P∨Q 1∨I
1(3) ~P→Q 2含意の定義
従って、
(01)により、
(02)
① ~P├ P→ Q
② ~P├ P→~Q
③ Q├ P→ Q
④ Q├ ~P→ Q
といふ「連式(sequents)」は、4つとも「妥当」である。
従って、
(02)により、
(03)
(a)「偽なる命題」は「任意の命題」を含意し、
(b)「真なる命題」は「任意の命題」から含意される。
(大西拓郎、#24厳密含意の論理、ユーチューブ)
従って、
(02)(03)により、
(04)
①(偽)→(真)
②(偽)→(偽)
③(真)→(真)
④(偽)→(真)
といふ『仮言命題』は、4つとも「真」である。
然るに、
(05)
(徳四)=徳島は四国である。
(徳九)=徳島は九州である。
(高四)=高知は四国である。
(高九)=高知は九州である。
とする。
従って、
(04)(05)により、
(06)
①(偽)→(真)
②(偽)→(偽)
③(真)→(真)
④(偽)→(真)
といふ『仮言命題』は、4つとも「真」であるが故に、
① (高九)→(徳四)。
② (高九)→(徳九)。
③ (高四)→(徳四)。
④ (高九)→(徳四)。
といふ『仮言命題』は、4つとも「真」である。
然るに、
(07)
「事実」として、
従って、
(05)(07)により、
(08)
① (高九)。
② (高九)。
③ (高四)。
④ (高九)。
といふ「4つ」の内、「事実」として「真」であるのは、
① (高九)。
② (高九)。
④ (高九)。
といふ3つではなく、
③ (高四)。
といふ「1つだけ」である。
従って、
(06)(08)により、
(09)
① (高九)→(徳四)。
② (高九)→(徳九)。
③ (高四)→(徳四)。
④ (高九)→(徳四)。
といふ『仮言命題』は、4つとも「真」であるとしても、
① (高九)→
② (高九)→
③ (高四)→
④ (高九)→
といふ「4つ(の前件)」の内で「真」であるのは、
③ (高四)→
といふ「1つ(の前件)だけ」である。
従って、
(09)により、
(10)
① →(徳四)。
② →(徳九)。
③ →(徳四)。
④ →(徳四)。
といふ「4つ(の後件)」の内で「真」であるのは、
③ →(徳四)。
といふ「1つ(の後件)だけ」である。
従って、
(01)~(10)により、
(11)
① ~P├ P→ Q
② ~P├ P→~Q
③ Q├ P→ Q
④ Q├ ~P→ Q
といふ「連式(sequents)」が、4つとも「妥当」であるといふ「理由」により、
①(偽)→(真)
②(偽)→(偽)
③(真)→(真)
④(偽)→(真)
といふ『仮言命題』が、4つとも「真」であるといふことから、
① (高九)→(徳四)。
② (高九)→(徳九)。
③ (高四)→(徳四)。
④ (高九)→(徳四)。
といふ『仮言命題』が、4つとも「真」であるとしても、「実際(現実)」には、
② (徳九)=(徳島は九州である)。
といふ「命題」は「証明」されずに、
③ (徳四)=(徳島は四国である)。
といふ「命題」が「証明」される、ことになる。
従って、
(02)(03)(11)により、
(12)
① ~P├ P→ Q
② ~P├ P→~Q
③ Q├ P→ Q
④ Q├ ~P→ Q
といふことであっても、すなはち、
(a)「偽なる命題」は「任意の命題」を含意し、
(b)「真なる命題」は「任意の命題」から含意される。
といふことであったとしても、実際には、「何らの問題も無い」。
然るに、
(13)
(ⅰ)
1 (1) ~P A
1 (2) ~P∨Q 1∨I
1 (3) P→Q 2含意の定義
(4) ~P→(P→Q)13CP
5(5) P&~P A
5(6) ~P 5&E
5(7) P→Q 46MPP
5(8) P 5&E
5(9) Q 78MPP
(ア)(P&~P)→Q 59CP
(ⅱ)
1(1)~{ (P&~P)→ Q} P
1(2)~{~(P&~P)∨ Q} 1含意の定義
1(3) (P&~P)&~Q 2ド・モルガンの法則
1(4) P&~P 3&E
(5) (P&~P)→Q 14RAA
従って、
(13)により、
(14)
①「条件法(CP)」 と、
②「背理法(RAA)」により、
①(P&~P)→Q
②(P&~P)→Q
といふ「命題」、すなはち、
①(矛盾)が真であるならば、(任意の命題)は真である。
②(矛盾)が真であるならば、(任意の命題)は真である。
といふ「命題」は、「恒真(トートロジー)」である。
然るに、
(15)
(ⅰ)
1 (1) ~P A
1 (2) ~P∨Q 1∨I
1 (3) P→Q 2含意の定義
(4) ~P→(P→Q)13CP
5(5) P&~P A
といふ「計算」は、むしろ、
(ⅰ)
1 (1) ~P A
1 (2) ~P∨Q 1∨I
1 (3) P→Q 2含意の定義
(4) ~P→(P→Q)13CP
5(5) P&~P A
(6)~(P&~P) 55RAA
(7) ~P∨ P 6含意の定義
といふ風に、「書くべき」である。
従って、
(14)(15)により、
(15)
①(矛盾)が真であるならば、(任意の命題)は真である。
といふ「命題」が、「恒真(トートロジー)」であるとしても、
①(矛盾)は真ではなく、偽である。
といふ「理由」により、
①(任意の命題)は真である。
といふことには、ならない。
令和6年2月3日、毛利太。
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