2020年4月9日木曜日

「鼻は、象とマンモスが長い」の「述語論理」。

(01)
(ⅰ)
1   (1)∀x∃y{[鼻xy&(象y∨マy)→長x)]&[~(象y∨マy)&鼻xy→~長x]} A
1   (2)  ∃y{[鼻ay&(象y∨マy)→長a)]&[~(象y∨マy)&鼻ay→~長a]} 1UE
 3  (3)     [鼻ab&(象b∨マb)→長a)]&[~(象b∨マb)&鼻ab→~長a]  A
 3  (4)      鼻ab&(象b∨マb)→長a)                      3&E
 3  (5)                        ~(象b∨マb)&鼻ab→~長a   3&E
  7 (7)                                      長a   A
  7 (8)                                    ~~長a   7DN
 37 (9)                      ~[~(象b∨マb)&鼻ab]      58MTT
 37 (ア)                        (象b∨マb)∨~鼻ab       9ド・モルガンの法則
 37 (イ)                        ~鼻ab∨(象b∨マb)       ア交換法則   
 37 (ウ)                         鼻ab→(象b∨マb)       イ含意の定義
 3  (エ)                     長a→[鼻ab→(象b∨マb)]      7ウCP
   オ(オ)                     長a& 鼻ab               A
   オ(カ)                     長a                    オ&E
 3 オ(キ)                         鼻ab→(象b∨マb)       エカMPP
   オ(ク)                         鼻ab               オ&E
 3 オ(ケ)                              象b∨マb        キクMPP
 3  (コ)                      長a&鼻ab→(象b∨マb)       オケCP
 3  (サ)     [鼻ab&(象b∨マb)→長a)]&[長a&鼻ab→(象b∨マb)]    4コ&I
 3  (シ)  ∃y{[鼻ay&(象y∨マy)→長a)]&[長a&鼻ay→(象y∨マy)]}   サEI
1   (ス)  ∃y{[鼻ay&(象y∨マy)→長a)]&[長a&鼻ay→(象y∨マy)]}   23シEE
1   (セ)∀x∃y{[鼻xy&(象y∨マy)→長x)]&[長x&鼻xy→(象y∨マy)]}   スUI
(ⅱ)
1   (1)∀x∃y{[鼻xy&(象y∨マy)→長x)]&[長x&鼻xy→(象y∨マy)]}   A
1   (2)  ∃y{[鼻ay&(象y∨マy)→長a)]&[長a&鼻ay→(象y∨マy)]}   1UE
 3  (3)     [鼻ab&(象b∨マb)→長a)]&[長a&鼻ab→(象b∨マb)]    A
 3  (4)      鼻ab&(象b∨マb)→長a)                      3&E
 3  (5)                        長a&鼻ab→(象b∨マb)     3&E
  6 (6)                              ~(象b∨マb)     A
 36 (7)                      ~(長a&鼻ab)            56MTT
 36 (8)                       ~長a∨~鼻ab            7ド・モルガンの法則
 36 (9)                       ~鼻ab∨~長a            8交換法則
 36 (ア)                        鼻ab→~長a            9含意の定義
 3  (イ)                     ~(象b∨マb)→(鼻ab→~長a)    6アCP
   ウ(ウ)                     ~(象b∨マb)& 鼻ab         A
   ウ(エ)                     ~(象b∨マb)              ウ&E
 3 ウ(オ)                              (鼻ab→~長a)    イエMPP
   ウ(カ)                               鼻ab         ウ&E
 3 ウ(キ)                                   ~長a     オカMPP
 3  (ク)                        ~(象b∨マb)&鼻ab→~長a   ウキCP
 3  (ケ)     [鼻ab&(象b∨マb)→長a)]&[~(象b∨マb)&鼻ab→~長a]  4ク&I
 3  (コ)  ∃y{[鼻ay&(象y∨マy)→長a)]&[~(象y∨マy)&鼻ay→~長a]  ケEI
1   (サ)  ∃y{[鼻ay&(象y∨マy)→長a)]&[~(象y∨マy)&鼻ay→~長a]  23コEE
1   (シ)∀x∃y{[鼻xy&(象y∨マy)→長x)]&[~(象y∨マy)&鼻xy→~長x]} 1UI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x∃y{[鼻xy&(象y∨マy)→長x)]&[~(象y∨マy)&鼻xy→~長x]}
② ∀x∃y{[鼻xy&(象y∨マy)→長x)]&[ 長x&鼻xy→ (象y∨マy)]}
に於いて、すなはち、
① すべてのxとあるyについて、xがyの鼻であって、yが(象か、マンモス)であるならば、xは長く、yが(象かマンモス)でないならば、xは長くない。
② すべてのxとあるyについて、xがyの鼻であって、yが(象か、マンモス)であるならば、xが長く、yの鼻であるならば、yは(象かマンモス)である。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
① すべてのxとあるyについて、xがyの鼻であって、yが(象か、マンモス)であるならば、xは長く、yが(象かマンモス)でないならば、xは長くない。
② すべてのxとあるyについて、xがyの鼻であって、yが(象か、マンモス)であるならば、xが長く、yの鼻であるならば、yは(象かマンモス)である。
といふことは、
① 鼻は、(象かマンモス)は長く、(象かマンモス)以外は、長くない
② 鼻は、(象かマンモス)は長く、長い鼻は、(象かマンモス)である。
然るに、
(04)
{象、マンモス、兎、キリン、ライオン}を{変域(ドメイン)}とすると、
① 鼻は、(象かマンモス)は長く、(象かマンモス)以外(兎、キリン、ライオン)は、長くない。
② 鼻は、(象かマンモス)は長く、長い鼻は、兎やキリンやライオンではなく、(象かマンモス)である。
に於いて、
① は、「真(本当)」であり、
② も、「真(本当)」であり、尚且つ、
①=② である。
然るに、
(05)
「ある鼻」が、「象の鼻」であって、尚且つ、「マンモスの鼻」であることは、「不可能」である。
従って、
(06)
「ある鼻」が、「象の鼻、マンモスの鼻」であるならば、「長い」。
といふことは、
「象の鼻、マンモスの鼻」が「長い」。
といふ、ことである。
従って、
(03)(06)により、
(07)
{象、マンモス、兎、キリン、ライオン}を{変域(ドメイン)}とすると、
① 鼻は、(象かマンモス)は長く、(象かマンモス)以外は、長くない
② 鼻は、(象かマンモス)は長く、長い鼻は、(象かマンモス)である。
といふことは、
③ 鼻は、象マンモス長い。
といふことである。
(01)~(07)により、
(08)
① 鼻は、象マンモス長い。⇔
① ∀x∃y{[鼻xy&(象y∨マy)→長x)]&[~(象y∨マy)&鼻xy→~長x]}⇔
① すべてのxとあるyについて、xがyの鼻であって、yが(象か、マンモス)であるならば、xは長く、yが(象かマンモス)でないならば、xは長くない。
といふ「等式」が、成立する。
因みに、
(09)
「令和02年04月04日」の「記事」で示した通り、
② 鼻は、象長い。⇔
② ∀x∃y{(鼻xy&象y→長x)&(~象y&鼻xy→~長x)}⇔
② すべてのxとあるyについて、xがyの鼻であって、yが象ならば、xは長く、yが象ではなく、xがyの鼻ならば、xは長くない。
といふ「等式」が、成立する。
令和02年04月09日、毛利太。

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