(01)
①(東京都民か埼玉県民)で(東京都民か埼玉県民)
②(東京都民か埼玉県民)
に於いて、
①=② である。
cf.
冪等律(idempotence)。
然るに、
(02)
②(東京都民か埼玉県民)
③(東京都民か 男性)
に於いて、
②=③ ではない。
従って、
(01)(02)により、
(03)
①(東京都民か埼玉県民)で(東京都民か埼玉県民)
③(東京都民か埼玉県民)で(東京都民か 男性)
に於いて、
①=③ ではない。
然るに、
(04)
① 東京都民=東京都民の男性と、東京都民の女性。
② 埼玉県民=埼玉県民の男性と、埼玉県民の女性。
であるため、
③(東京都民か 男性)の中には、
① 東京都民の男性は、含まれるし、
① 東京都民の女性は、含まれるし、
② 埼玉県民の男性も、含まれるが、
② 埼玉県民の女性は、含まれない。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
①(東京都民か埼玉県民)で(東京都民か埼玉県民)
ではなく、
③(東京都民か埼玉県民)で(東京都民か 男性)
であるならば、
② 埼玉県民の男性は、含まれるが、
② 埼玉県民の女性は、含まれない。
従って、
(05)により、
(06)
③(東京都民か埼玉県民)で(東京都民か 男性)
④ 東京都民の男性と、東京都民の女性と、埼玉県民の男性。
に於いて、
③=④ である、
然るに、
(07)
⑤ 東京都民か(埼玉県民で男性)
⑥ 東京都民の男性と、東京都民の女性と、埼玉県民の男性。
に於いて、
⑤=⑥ である。
従って、
(06)(07)により、
(08)
③(東京都民か埼玉県民)で(東京都民か 男性)
⑤ 東京都民か(埼玉県民で男性)
に於いて、
③=⑤ である。
従って、
(08)により、
(09)
「番号」を付け直すと、
① 東京都民か(埼玉県民で男性)
②(東京都民か埼玉県民)で(東京都民か 男性)
に於いて、
①=② である。
従って、
(10)
「記号」で書くと、
① 東∨(埼∧男)
②(東∨埼)∧(東∨男)
に於いて、
①=② である。
然るに、
(11)
(ⅰ)
1 (1) 東∨(埼∧男) A
2 (2) 東 A
2 (3) 東∨埼 2∨I
2 (4) 東∨男 2∨I
2 (5)(東∨埼)∧(東∨男) 23∧I
6(6) 埼∧男 A
6(7) 埼 6∧E
6(8) 男 6∧E
6(9) 東∨埼 7∨I
6(ア) 東∨男 8∨I
6(イ)(東∨埼)∧(東∨男) 9ア∧I
1 (ウ)(東∨埼)∧(東∨男) 1245イ∨E
(ⅱ)
1 (1) (東∨埼)∧(東∨男) A
1 (2) 東∨埼 1∧E
1 (3)~~東∨埼 2DN
1 (4) ~東→埼 3含意の定義
1 (5) 東∨男 1∧E
1 (6) ~~東∨男 5DN
1 (7) ~東→男 6含意の定義
2(8) ~東 A
12(9) 埼 48M東東
12(ア) 男 78M東東
12(イ) (埼∧男) 9ア∧I
1 (ウ) ~東→(埼∧男) 8イC東
1 (エ)~~東∨(埼∧男) ウ含意の定義
1 (オ) 東∨(埼∧男) エDN
従って、
(10)(11)により、
(12)
① 東∨(埼∧男)
②(東∨埼)∧(東∨男)
に於いて、すなはち、
① その人は東京都民か(埼玉県民で男性)である。 ⇔ 東京都民か埼玉県人であるが、女性ではない。
② その人は(東京都民か埼玉県民)で(東京都民か男性)である。⇔ 東京都民か埼玉県人であるが、女性ではない。
に於いて、
①=② である。
といふことは、「命題計算(Propositional calculation)」としても、「正しい」。
然るに、
(13)
① 東∨(埼∧男)
②(東∨埼)∧(東∨男)
といふ「命題」に関する「式」は、
① 東∪(埼∩男)
②(東∪埼)∩(東∪男)
といふ「集合」に関する「式」に、相当する。
従って、
(13)により、
(14)
① A∪(B∩C)
②(A∪B)∩(A∪C)
に於いて、
①=② である。
とする、「集合」に関する「等式(分配法則)」も、「正しい」し、さらに言へば、
③ A∩(B∪C)
④(A∩B)∪(A∩C)
に於いて、
③=④ である。
とする、「集合」に関する「等式(分配法則)」も、「正しい」。
(15)
(ⅰ)
1 (1) A∪(B∩C) A
2 (2) A A
2 (3) A∪B 2選言導入
2 (4) A∪C 2選言導入
2 (5)(A∪B)∩(A∪C) 23連言導入
6(6) B∩C A
6(7) B 6連言除去
6(8) C 6連言除去
6(9) A∪B 7選言導入
6(ア) A∪C 8選言導入
6(イ)(A∪B)∩(A∪C) 9ア連言導入
1 (ウ)(A∪B)∩(A∪C) 1245イ選言除去
(ⅱ)
1 (1) (A∪B)∩(A∪C) A
1 (2) A∪B 1連言除去
1 (3)~~A∪B 2DN
1 (4) ~A→B 3含意の定義
1 (5) A∪C 1連言除去
1 (6) ~~A∪C 5DN
1 (7) ~A→C 6含意の定義
2(8) ~A A
12(9) B 48MPP
12(ア) C 78MPP
12(イ) (B∩C) 9ア連言導入
1 (ウ) ~A→(B∩C) 8イCP
1 (エ)~~A∪(B∩C) ウ含意の定義
1 (オ) A∪(B∩C) エDN
(ⅲ)
1 (1) A∩(B∪C) A
1 (2) A 1連言除去
1 (3) B∪C 1連言除去
4 (4) B A
14 (5) A∩B 24連言導入
14 (6)(A∩B)∪(A∩C) 5選言導入
7(7) C A
1 7(8) A∩C 27連言導入
1 7(9)(A∩B)∪(A∩C) 8選言導入
1 (ア)(A∩B)∪(A∩C) 34679選言除去
(ⅳ)
1 (1)(A∩B)∪(A∩C) A
2 (2)(A∩B) A
2 (3) A 2連言除去
2 (4) B 2連言除去
2 (5) B∪C 4選言導入
2 (6) A∩(B∪C) 35連言導入
7(7) (A∩C) A
7(8) A 7連言除去
7(9) C 7連言除去
7(ア) B∪C 9選言導入
7(イ) A∩(B∪C) 8ア連言導入
1 (ウ) A∩(B∪C) 1267イ選言除去
に於ける、
∪ は、∨ に相当し、
∩ は、∧ に相当する。
然るに、
(16)
A∪(B∩C)
と書けば、「集合」であって、
A∨(B∧C)
と書けば、「命題」であるが、「集合」と「命題」は、「同じ」ではない。
令和元年08月28日、毛利太。
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