―「昨日(令和04年07月13日)の記事」を書き直します。―
(01)
実質等値、
「A⇔B」は、AとBが共に真、または共に偽のときのみ真となる。
(ウィキペディア)。
然るに、
(02)
「(P→Q)&(Q→P)」は、PとQが共に真、または共に偽のときのみ真となる。
従って、
(03)
① P⇔Q
②(P→Q)&(Q→P)
に於いて、
①=② である。
従って、
(04)
① ~(P⇔Q)
② ~{(P→Q)&(Q→ P)}
に於いて、
①=② であって、
② は、「等値の、否定」である。
然るに、
(05)
(ⅱ)
1 (1) ~(P⇔Q) A
1 (2)~{(P→Q)& (Q→P)} 1Df.⇔
1 (3) ~(P→Q)∨~(Q→P) 2ド・モルガンの法則
4 (4) ~(P→Q) A
4 (5)~(~P∨Q) 4含意の定義
4 (6) P&~Q 5ド・モルガンの法則
4 (7) (P&~Q)∨(Q&~P) 6∨I
8(8) ~(Q→P) A
9(9) ~(~Q∨P) 8含意の定義
9(ア) Q&~P 9ド・モルガンの法則
9(イ) (P&~Q)∨(Q&~P) ア∨I
1 (ウ) (P&~Q)∨(Q&~P) 1479イ∨E
(ⅲ)
1 (1) (P&~Q)∨(Q&~P) A
2 (2) P&~Q A
3 (3) P→ Q A
2 (4) P 2&E
23 (5) Q 34MPP
2 (6) ~Q 2&E
23 (7) Q&~Q 56&I
2 (8)~(P→ Q) 37RAA
2 (9)~(P→ Q)∨~(Q→P) 8∨I
ア (ア) Q&~P A
イ(イ) Q→ P A
ア (ウ) Q ア&E
アイ(エ) P イウMPP
ア (オ) ~P ア&I
アイ(カ) P&~P エオ&I
ア (キ) ~(Q→ P) イカRAA
ア (ク)~(P→Q)∨~(Q→ P) キ∨I
1 (ケ)~(P→Q)∨~(Q→ P) 128アク∨E
1 (コ)~{(P→Q)&(Q→P)} ケド・モルガンの法則
1 (サ) ~(P⇔Q) コDf.⇔
従って、
(05)により、
(06)
② ~{(P→ Q)&(Q→ P)}
③ (P&~Q)∨(Q&~P)
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
① ~(P⇔ Q)
② ~{(P→ Q)&(Q→ P)}
③ (P&~Q)∨(Q&~P)
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(08)
(ⅲ)
1 (1)(P&~Q)∨(Q&~P) A
2 (2)(P&~Q) A
2 (3) P 2&E
2 (4) P∨Q 3∨I
2 (5) ~Q 2&E
2 (6)~P∨~Q 5∨I
2 (7)~(P&Q) 6ド・モルガンの法則
2 (8) (P∨Q)&~(P&Q) 47&I
9(9) (Q&~P) A
9(ア) Q 9&E
9(イ) P∨Q ア∨I
9(ウ) ~P 9&E
9(エ) ~P∨~Q ウ∨I
9(オ) ~(P&Q) エ、ド・モルガンの法則
9(カ) (P∨Q)&~(P&Q) イオ&I
1 (キ) (P∨Q)&~(P&Q) 1289カ∨E
(ⅳ)
1 (1)(P∨Q)&~(P&Q) A
1 (2)(P∨Q) 1&E
1 (3) ~(P&Q) 1&E
1 (4) ~P∨~Q 3ド・モルガンの法則
1 (5) P→~Q 4含意の定義
1 (6) ~Q∨~P 4交換法則
1 (7) Q→~P 6含意の定義
8 (8) P A
18 (9) ~Q 58MPP
18 (ア) P&~Q 89&I
18 (イ)(P&~Q)∨(Q&~P) ア∨I
ウ(ウ) Q A
1 ウ(エ) ~P 7ウMPP
1 ウ(オ) Q&~P ウエ&I
1 ウ(カ)(P&~Q)∨(Q&~P) オ∨I
1 (キ)(P&~Q)∨(Q&~P) 28イウカ
従って、
(08)により、
(09)
③(P&~Q)∨(Q&~P)
④(P∨ Q)&~(P&Q)
に於いて、
③=④ である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
① ~(P⇔ Q)
② ~{(P→ Q)&(Q→ P)}
③ (P&~Q)∨(Q&~P)
④ (P∨ Q)&~(P&Q)
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(11)
(ⅳ)
1(1) (P∨Q)&~(P&Q) A
1(2) (P∨Q) 1&E
1(3)~~P∨Q 2DN
1(4) ~P→Q 3含意の定義
1(5) ~(P&Q) 1&E
1(6) ~P∨~Q 5ド・モルガンの法則
1(7) P→~Q 含意の定義
1(8)(~P→Q)&(P→~Q) 47&I
(ⅴ)
1(1)(~P→Q)&(P→~Q) A
1(2)(~P→Q) 1&E
1(3)~~P∨Q 2含意の定義
1(4) P∨Q 3DN
1(5) P→~Q 1&E
1(6) ~P∨~Q 5含意の定義
1(7) ~(P&Q) 6ド・モルガンの法則
1(8) (P∨Q)&~(P&Q) 47&I
従って、
(11)により、
(12)
④ (P∨Q)&~(P&Q)
⑤(~P→Q)&(P→~Q)
に於いて、
④=⑤ である。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
① ~(P⇔ Q)
② ~{(P→ Q)&(Q→ P)}
③ (P&~Q)∨(Q&~P)
④ (P∨ Q)&~(P&Q)
⑤ (~P→Q)&(P→~Q)
に於いて、
①=②=③=④=⑤ である。
然るに、
(14)
③(P&~Q)∨(Q&~P)
④(P∨ Q)&~(P&Q)
⑤(~P→Q)&(P→~Q)
といふ「論理式」は、
③(PであってQでない)か、または、(QであってPでない)。
④(Pであるか、または、Qである)が(PであってQである)といふことはない。
⑤(PでないならばQであり、PであるならばQでない)。
といふ「意味」であるが、だとすれば、「当然」、
③=④=⑤ である。
然るに、
(15)
日本語の接続詞「あるいは」には、両立的選言(弱選言)と排他的選言(強選言)の二つの意味があることに注意してほしい。
― 中略 ―
排他的選言の方は∨と&と~によって簡単に表現できる―(P∨Q)&~(P&Q)―。
選言記号∨に対応する日本語には、「または」「もしくは」「・・・か・・・」などがある。
(昭和堂入門選書25、論理学の基礎、1994年、11頁改)
従って、
(01)~(15)により、
(16)
① ~(P⇔ Q)
② ~{(P→ Q)&(Q→ P)}
③ (P&~Q)∨(Q&~P)
④ (P∨ Q)&~(P&Q)
⑤ (~P→Q)&(P→~Q)
に於いて、
①=②=③=④=⑤ であって、
これらは全て、「排他的選言(強選言)」である。
然るに、
(17)
▽ といふ「記号」を「導入」して、
Df.P▽Q≡(~P→Q)&(P→~Q)
といふ「定義」を「排他的選言の定義」とする。
従って、
(17)により、
(18)
(ⅰ)
1 (1) P▽Q A
1 (2)(~P→Q)&(P→~Q) 1(排他的選言の定義)
1 (3) ~P→Q 2&E
4(4) ~P A
14(5) Q 34MPP
(ⅱ)
1 (1) P∨Q A
1 (2)~~P∨Q 1DN
1 (3) ~P→Q 2含意の定義
4(4) ~P A
14(5) Q 34MPP
従って、
(18)により、
(19)
① P▽Q,~P├ Q
② P∨Q,~P├ Q
といふ「推論」は、両方とも、「妥当」である。
従って、
(15)(19)により、
(20)
① P▽Q,~P├ Q
② P∨Q,~P├ Q
といふ「推論」、すなはち、
① Pまたは、Qである。然るに、Pでない。故に、Qである。
② Pまたは、Qである。然るに、Pでない。故に、Qである。
といふ「選言三段論法」は、両方とも、「妥当」である。
従って、
(15)(20)により、
(21)
「排他的選言(強選言)」であっても、
「両立的選言(弱選言)」であっても、「選言三段論法」は「妥当」である。
(22)
① P▽Q≡(~P→Q)&(P→~Q)
② P∨Q≡(~P→Q)
従って、
(22)により、
① P▽Q,P├ ~Q
② P∨Q,P├ ~Q
に於いて、
① は「妥当」であるが、
② は「妥当」ではない。
令和04年07月13日、毛利太。
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