2019年7月7日日曜日

「象は鼻は長い」の「対偶」の「述語論理」と「象は鼻が長い」の「述語論理」。

― 長い間、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他、諸々」を、お読み下さい。―

(01)
(ⅰ)
1  (1)象は鼻長い。AAAAAAAAAAAAA
1  (〃)∀x{象x→ ∃y(鼻yx& 長y)} A
1  (2)   象a→ ∃y(鼻ya& 長y)  1UE
 3 (3)      ~∃y(鼻ya& 長y)  A
13 (4)  ~象a               23MTT
1  (5)  ~∃y(鼻ya& 長y)→~象a  34CP  
  6(6)   ∀y(鼻ya→~長y)      A
  6(7)      鼻ba→~長b       6UE
  6(8)     ~鼻ba∨~長b       7含意の定義
  6(9)    ~(鼻ba& 長b)      8ド・モルガンの法則
  6(ア)  ∀y~(鼻ya& 長y)      9UI
  6(イ)  ~∃y(鼻ya& 長y)      ア量化子の関係
1 6(ウ)               ~象a  5イMPP
1  (エ)   ∀y(鼻ya→~長y)→~象a  6ウCP
1  (オ)∀x{∀y(鼻yx→~長y)→~象x} エUI
1  (〃)鼻が長くないのであれば、象ではない。  エUI
cf.
1  (1)すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長い。 A
1  (オ)すべてのxと、すべてのyについて、yがxの鼻であるとして、yが長くないならば、xは象ではない。 エUI
(ⅱ)
1  (1)鼻が長くないのであれば、象ではない。  A
1  (〃)∀x{∀y(鼻yx→~長y)→~象x} A 
1  (2)   ∀y(鼻ya→~長y)→~象a  1UE
 3 (3)                象a  A
 3 (4)              ~~象a  3DN
13 (5)  ~∀y(鼻ya→~長y)      24MTT
13 (6)  ∃y~(鼻ya→~長y)      5量化子の関係
  7(7)    ~(鼻ba→~長b)      A
  7(8)   ~(~鼻ba∨~長b)      7含意の定義
  7(9)   ~~鼻ba&~~長b       8ド・モルガンの法則
  7(ア)      鼻ba& 長b       9DN
  7(イ)   ∃y(鼻ya& 長y)      アEI
13 (ウ)   ∃y(鼻ya& 長y)      37イEE
1  (エ)   象a→∃y(鼻ya& 長y)   3ウCP
1  (オ)∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)}  エUI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x{ 象x→∃y(鼻yx& 長y)}=象は鼻長い。 
② ∀x{∀y(鼻yx→~長y)→~象x}=鼻が長くないのであれば、象ではない。
に於いて、両者は、「対偶(contraposition)」であり、それ故、
①=② である。
然るに、
(03)
1      (1)象は鼻長い。AAAAAAAAAAAAA
1      (〃)∀x{象x→ ∃y(鼻yx& 長y)} A
1      (2)   象a→ ∃y(鼻ya& 長y)  1UE
 3     (3)      ~∃y(鼻ya& 長y)  A
13     (4)  ~象a               23MTT
1      (5)  ~∃y(鼻ya& 長y)→~象a  34CP  
  6    (6)   ∀y(鼻ya→~長y)      A
  6    (7)      鼻ba→~長b       6UE
  6    (8)     ~鼻ba∨~長b       7含意の定義
  6    (9)    ~(鼻ba& 長b)      8ド・モルガンの法則
  6    (ア)  ∀y~(鼻ba& 長b)      9UI
  6    (イ)  ~∃y(鼻ya& 長y)      ア量化子の関係
1 6    (ウ)               ~象a  5イMPP
1      (エ)   ∀y(鼻ya→~長y)→~象a  6ウCP
1      (オ)     (鼻ba→~長b)→~象a  エUE
   カ   (カ)兎は鼻長くない。AAAAAAAAAAA
   カ   (〃)∀x{兎x→ ∃y(鼻yx&~長y)} A
   カ   (キ)   兎a→ ∃y(鼻ya&~長y)  カUE
    ク  (ク)あるxは兎である。           A
    ク  (〃)∃x(兎x)              A
     ケ (ケ)   兎a               A
   カ ケ (コ)       ∃y(鼻ya&~長y)  キケMPP
      サ(サ)          鼻ba&~長b   A
      サ(シ)          鼻ba       サ&E
      サ(ス)              ~長b   サ&E
1     サ(セ)          ~長b→~象a   オシMPP
1     サ(ソ)              ~象a   スセMPP
1    ケサ(タ)   兎a&~象a           ケソ&I
1    ケサ(チ)∃x(兎x&~象x)          タEI
1  カ ケ (ツ)∃x(兎x&~象x)          コサチEE
1  カク  (テ)∃x(兎x&~象x)          クケツEE
1  カク  (〃)あるxは兎であって、象ではない。    クケツEE
1  カク  (〃)ある兎は象ではない。          クケツEE
従って、
(03)により、
(04)
(1)象は鼻長い。   然るに、
(2)兎は鼻長くない。 然るに、
(3)兎はゐる。     故に、
(4)ある兎は象ではない。
といふ「推論」は、「日本語」としても、「述語論理」としても、「妥当」である。
然るに、
(05)
(1)象は鼻長い。   然るに、
(2)兎は耳長くない。 然るに、
(3)兎はゐる。     故に、
(4)ある兎は象ではない。
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
然るに、
(06)
(1)象は鼻は長く、鼻以外は長くない。 然るに、
(2)兎の耳は長く、兎の耳は鼻でない。 従って、
(3)ある兎が象であるならば、その象は、鼻以外は長くない、にも拘らず、耳も長い。といふことにある。 従って、
(4)ある兎が象である。といふことはない。
然るに、
(07)
1     (1)象は鼻長い。                        A
1     (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2    (2)兎の耳は長く、兎の耳は鼻ではない。              A
 2    (〃)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  3   (3)有る兎は象である。                      A
  3   (〃)∃x(兎x&象x)                      A
  3   (〃)あるxは兎であって象である。                 A
1     (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 2    (5)   兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  1UE
   6  (6)   兎a&象a                       A
   6  (7)   兎a                          6&E
   6  (8)      象a                       6&E
1  6  (9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  48MPP
 2 6  (ア)      ∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  57MPP
1  6  (イ)      ∃y(鼻ya&長y)               9&E
 2 6  (ウ)      ∃y(耳ya&長y)               ア&E
    エ (エ)         鼻ba&長b                A
     オ(オ)         耳ba&長b                A
1  6  (カ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  9&E
1  6  (キ)                    ~鼻ba→~長b   カUE
 2 6  (ク)                 ∀z(耳za→~鼻za)  ア&E
 2 6  (ケ)                    耳ba→~鼻ba   クUE
    オ (コ)                    耳ba        オ&E
 2 6オ (サ)                        ~鼻ba   ケコMPP
12 6オ (シ)                         ~長b   キサコMPP
    オ (ス)             長b                オ&E
12 6オ (セ)             長b&~長b            シス&I
12 6  (ソ)             長b&~長b            ウオセEE
123   (タ)             長b&~長b            36ソEE
12    (チ)~∃x(兎x&象x)                     3タRAA
12    (ツ)∀x~(兎x&象x)                     チ量化子の関係
12    (テ)  ~(兎a&象a)                     ツUE
12    (ト)  ~兎a∨~象a                      テ、ド・モルガンの法則
12    (ナ)   兎a→~象a                      ト含意の定義
12    (ニ)∀x(兎x→~象x)                     ナUI
12    (〃)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。   ナUI
12    (〃)兎は象ではない。                       ナUI
cf.
1     (1)すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。 A
 2    (2)すべてのxについて、xが兎であるならば、あるyはxの耳であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの耳であるならば、zはxの鼻ではない。 A
12    (チ)あるxが、兎であって、象である。といふことはない。      3タRAA
従って、
(06)(07)により、
(08)
(1)象は鼻は長く、鼻以外は長くない。 然るに、
(2)兎の耳は長く、兎の耳は鼻でない。 従って、
(3)ある兎が象であるならば、その象は、鼻以外は長くない、にも拘らず、耳も長い。といふことにある。 従って、
(4)ある兎が象である。といふことはない。
といふ「推論」は、「日本語」としていも、「述語論理」としても、「妥当」である。
令和元年07月07日、毛利太。

2019年7月4日木曜日

数学原理(PM)の5つの公理と、選言導入の規則。

― 長い間、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他、諸々」を、お読み下さい。―

(01)
アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドとバートランド・ラッセルの、数学原理(Principia Mathematica)における公理
(Ⅰ)(P∨P)→P
) Q→(P∨Q)
(Ⅲ)(P∨Q)→(Q∨P)
(Ⅳ) P∨(Q∨R)→Q∨(P∨R)
(Ⅴ)(Q→R)→(P∨Q→P∨R)
(沢田 允茂、現代論理学入門 、岩波新書 青版 C-14 新書、1962/5/2、173頁改)
然るに、
(02)
これらの「5つの公理」を、「自然演繹(E.J.レモン)」で、「証明」すると、次の通りである。
(Ⅰ)
1  (1)P∨P A
 2 (2)P   A
  3(3)  P A
1  (4)P   12233∨E
(Ⅱ)
1(1)Q   A
1(2)P∨Q 1∨I
(Ⅲ)
1  (1)P∨Q A
 2 (2)P   A
 2 (3)Q∨P 2∨I
  4(4)  Q A
  4(5)Q∨P 4∨I
1  (6)Q∨P 12345∨E
(Ⅳ)
1    (1)P∨(Q∨R) A
 2   (2)P       A
 2   (3)P∨R     2∨I
 2   (4)Q∨(P∨R) 3∨I
  5  (5)   Q∨R  A
   6 (6)   Q    A
   6 (7)Q∨(P∨R) 6∨I
    8(8)     R  A
    8(9)   P∨R  8∨I
    8(ア)Q∨(P∨R) 9∨I
  5  (イ)Q∨(P∨R) 5678ア∨E
1    (ウ)Q∨(P∨R) 1245イ∨E
(Ⅴ)
1   (1)Q→R       A
 2  (2)P∨Q       A
  3 (3)P         A
  3 (4)P∨R       3∨I
   5(5)  Q       A
1  5(6)  R       15MPP
1  5(7)P∨R       6∨I
12  (8)P∨R       23457∨E
1   (9)P∨Q→P∨R   28CP
    (ア)(Q→R)→
       (P∨Q→P∨R) 19CP
然るに、
(03)
例(選言導入
以下の推論について考えます。
今日は雨が降っている。ゆえに、今日は雨が降っているか、バカボンのパパは天才である。
命題変Q,Pを、
 Q:今日は雨が降っている。
 P:バカボンのパパは天才である。
とおくと、先の推論は、
 Q→(P∨Q)
と定式化されます。選言導入より、これは妥当な推論です。
(Webサイト;WIIS改)
従って、
(01)(03)により、
(04)
 Q→(P∨Q)
すなはち、「前言導入の規則∨I)」は、「数学原理の、5つの公理」の中に、「2番目」そのものである。
加へて、
(02)により、
(05)
(Ⅰ)(P∨P)→P
を除く、
(Ⅱ) Q→(P∨Q)
(Ⅲ)(P∨Q)→(Q∨P)
(Ⅳ) P∨(Q∨R)→Q∨(P∨R)
(Ⅴ)(Q→R)→(P∨Q→P∨R)
といふ「4つの公理」は、すべて、
(Ⅱ)今日は雨が降っている。ゆえに、今日は雨が降っているか、バカボンのパパは天才である。
といふ「選言導入の規則∨I)」によって、「証明」される。
従って、
(04)(05)により、
(06)
(Ⅱ)今日は雨が降っている。ゆえに、今日は雨が降っているか、バカボンのパパは天才である。
といふ「選言導入の規則∨I)」は、「ヲカシナ規則」であるとしても、「無くてはならない規則」である。
といふ、ことになる。
令和元年07月04日、毛利太。

「選言導入の規則」と「含意の定義」。

― 長い間、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他、諸々」を、お読み下さい。―

(01)
例(選言導入
以下の推論について考えます。
今日は雨が降っている。ゆえに、今日は雨が降っているか、もしくは寒い。
命題変P,Qを、
 P:今日は雨が降っている。
 Q:今日は寒い。
とおくと、先の推論は、
 P ∴ P∨Q
と定式化されます。選言導入より、これは妥当な推論です。
(Webサイト;WIIS)
従って、
(01)により、
(02)
例(選言導入
以下の推論について考えます。
今日は雨が降っていない。ゆえに、今日は雨が降っていないか、バカボンのパパは天才である。
命題変P,Qを、
 P:今日は雨が降っている。
 Q:バカボンのパパは天才である。
とおくと、先の推論は、
~P ∴ ~P∨Q
と定式化されます。選言導入より、これは妥当な推論です。
然るに、
(03)
1(1) ~P        A
1(2) ~P∨Q      1選言導入の規則
1(3)  P→Q      2含意の定義
従って、
(02)(03)により、
(04)
命題変P,Qを、
 P:今日は雨が降っている。
 Q:バカボンのパパは天才である。
とおくと、
1(1)今日は雨が降っていない。                                 A
1(2)今日は雨が降っていないか、 バカボンのパパは天才である。 1選言導入の規則
1(3)今日、雨が降っているならば、バカボンのパパは天才である。 2含意の定義
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(05)
①  P,P→Q ∴ Q
② ~P,P→Q ∴ Q
に於いて、すなはち、
① Pである。PならばQである。故に、Qである。
② Pでない。PならばQである。故に、Qである。
に於いて、
① は、「妥当」であるが、
② は、「妥当」ではない
cf.
「前件否定の誤謬」。
従って、
(04)(05)により、
(06)
① 今日は雨が降っている。 今日、雨が降っているならば、バカボンのパパは天才である。故に、バカボンのパパは天才である。
② 今日は雨が降っていない。今日、雨が降っているならば、バカボンのパパは天才である。故に、バカボンのパパは天才である。
に於いて、
① は、「妥当」であるが、
② は、「妥当」ではない
従って、
(04)(06)により、
(07)
1(1)今日は雨が降っていない。                                 A
1(2)今日は雨が降っていないか、 バカボンのパパは天才である。 1選言導入の規則
といふ「推論」は、「妥当」である。が、
この時点で
1(4)バカボンのパパは天才である。
とは、言へない、ことになる。
従って、
(08)
1(1)今日は雨が降っていない。                 A
1(2)今日は雨が降っていないか、もしくは寒い。 1選言導入の規則
といふ「推論」は、「妥当」である。が、
この時点で、
1(4)もしくは寒い。
とは、言へない、ことになる。
従って、
(07)(08)により、
(09)
1(1)今日は雨が降っていない。                 A
1(2)今日は雨が降っていないか、・・・・・・。 1選言導入の規則
といふ「推論」は、「妥当」である。が、
この時点で、
1(4)・・・・・・。
とは、言へない、ことになる。
令和元年07月04日、毛利太。

2019年7月3日水曜日

「排中律・同一律・矛盾律(其の?)」。

― 長い間、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他、諸々」を、お読み下さい。―
(01)
(ⅰ)
1     (1) ~P∨ Q   A
 2    (2)  P&~Q   A
  3   (3) ~P      A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5) ~P& P   34&I
  3   (6)~(P&~Q)  25RAA
   7  (7)     Q   A
 2    (8)    ~Q   2&E
 2 7  (9)  Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(P&~Q)  29RAA
1     (イ)~(P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~Q   A
    ウエ(オ)  P&~Q   エオ&I
1   ウエ(カ)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~Q   エカRAA
1   ウ (ク)     Q   キDN
1     (ケ)  P→ Q   ウクCP
(ⅱ)
1  (1)  P→ Q  A
 2 (2)  P&~Q  A
 2 (3)  P     2&E
 2 (4)    ~Q  2&E
12 (5)     Q  13MPP
12 (6)  ~Q&Q  45&I
1  (7)~(P&~Q) 26RAA
1  (8) ~P∨ Q  7ド・モルガンの法則
従って、
(01)により、
(02)
① ~P∨Q
②  P→Q
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
(ⅱ)
1 (1)  P→ Q  A
 2(2)  P&~Q  A
 2(3)  P     2&E
 2(4)    ~Q  2&E
12(5)     Q  13MPP
12(6)  ~Q&Q  45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(ⅲ)
1  (1)~(P&~Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)    ~Q   A
 23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
       (P&~Q)  14&I
12 (6)   ~~Q   35RAA
12 (7)     Q   6DN
1  (8)  P→ Q   27CP
従って、
(03)により、
(04)
②   P→ Q
③ ~(P&~Q)
に於いて、
②=③ である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
①  ~P∨ Q
②   P→ Q
③ ~(P&~Q)
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(06)
①  ~P∨ Q
②   P→ Q
③ ~(P&~Q)
に於いて、
① Q=P
② Q=P
③ Q=P
といふ「置換(replacement)」を行ふと、
①  ~P∨ P  は「排中律」。
②   P→ P  は「同一律」。
③ ~(P&~P) は「矛盾律」。
従って、
(05)(06)により、
(07)
①  ~P∨ P  は「排中律」。
②   P→ P  は「同一律」。
③ ~(P&~P) は「矛盾律」。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(07)により、
(08)
① PでないかPである(排中律)。
② Pであるならば、Pである(同一律)。
③ PであってPでない。といふことはない(矛盾律)。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(09)
「交換法則」により、
① PでないかPである(排中律)。
② PであるかPでない(排中律)。
に於いて、
①=② である。
(10)
③ Pであるならば、Pである(同一律)。
の「対偶(Contraposition)」は、
④ Pでないならば、Pでない(同一律)。
である。
(11)
「交換法則」により、
⑤ PであってPでない。といふことはない(矛盾律)。
⑥ PでなくてPである。といふことはない(矛盾律)。
に於いて、
⑤=⑥ である。
従って、
(08)~(11)により、
(12)
① PでないかPである(排中律)。
② PであるかPでない(排中律)。
③ Pであるならば、Pである(同一律)。
④ Pでないならば、Pでない(同一律)。
⑤ PであってPでない。といふことはない(矛盾律)。
⑥ PでなくてPである。といふことはない(矛盾律)。
に於いて、
①=②=③=④=⑤=⑥ である。
従って、
(12)により、
(13)
③ Pであるならば、Pである(同一律)。
④ Pでないならば、Pでない(同一律)。
⑤ PであってPでない。といふことはない(矛盾律)。
⑥ PでなくてPである。といふことはない(矛盾律)。
は「正しく」、その一方で、
① PでないかPである(排中律)。
② PであるかPでない(排中律)。
は「正しくはない」。
といふことは、有り得ない(はずである)。
然るに、
(14)
排中律(はいちゅうりつ、英: Law of excluded middle、仏: Principe du tiers exclu)とは、論理学において、任意の命題 P に対し"P ∨ ¬P"(P であるか、または P でない)が成り立つことを主張する法則である。これは、論理の古典的体系では基本的な属性であり、同一律、無矛盾律とともに、(古典的な)思考の三原則のひとつに数えられる。しかし、論理体系によっては若干異なる法則となっている場合もあり、場合によっては排中律全く成り立たないこともある(例えば直観論理)(ウィキペディア)。
従って、
(13)(14)により、
(15)
「場合によっては排中律全く成り立たないこともある(例えば直観論理)」といふことが、私には、「理解」出来ない。
(16)
数学の論証問題では「背理法」という証明手段がよく使われます。「Aでない」と仮定せよ。そこからもし矛盾が導かれるようなら、「Aでない」とした前提が間違っている。よって「Aでない」が否定されるので、「Aである」が証明された、というあの論法です。最後の「よって」以下の論証の根拠となっているのが、排中律にほかありません。なぜなら、「Aでない」の否定イコール「Aである」になるためには、「Aである」または「Aでない」が常に成り立つことが大前提となるからです(吉永良正、ゲーデル・不完全定理、1992年、162頁)。
然るに、
(17)
⑤ nが偶数であって、nが偶数でない。といふことはない。
⑤ nが偶数であって、nが奇数である。といふことはない。
に於いて、両者は、「同じこと」である。
然るに、
(18)
⑤ nが偶数であって、nが奇数である。といふことはない。
① nは偶数であるか、nは奇数であるか、のいづれかである。
に於いて、「両者」は、「同じこと」である。
然るに、
(19)
① nは偶数であるか、nは奇数であるか、のいづれかである。
① nは偶数であるか、nは偶数でないか、のいづれかである。
に於いて、「両者」は、「同じこと」である。
従って、
(17)(18)(19)により、
(20)
⑤ nが偶数であって、nが偶数でない。といふことはない。
① nは偶数であるか、nは偶数でないか、のいづれかである。
に於いて、「両者」は、「同じこと」である。
然るに、
(21)
⑤ nが偶数であって、nが偶数でない。といふことはない。
③ nが偶数であるならば、nは偶数である。
に於いて、「両者」は、「同じこと」である。
従って、
(20)(21)により、
(22)
① nは偶数であるか、nは偶数でないか、のいづれかである。
③ nが偶数であるならば、nは偶数である。
⑤ nが偶数であって、nが偶数でない。といふことはない。
に於いて、「三者」は、「同じこと」である。
然るに、
(23)
① nは偶数であるか、nは偶数でないか、のいづれかである。
③ nが偶数であるならば、nは偶数である。
⑤ nが偶数であって、nが偶数でない。といふことはない。
に於いて、
① は、「排中律」であって、
② は、「同一律」であって、
③ は、「矛盾律」である。
従って、
(17)~(23)により、
(24)
少なくとも、「日本語」で、考へる限り、
①  ~P∨ P  は「排中律」。
②   P→ P  は「同一律」。
③ ~(P&~P) は「矛盾律」。
に於いて、
②「同一律」ではなく、
③「矛盾律」ではなく、
①「排中律」だけが、「疑はしい」といふことは、有り得ない
令和元年07月03日、毛利太。

「~P∨Q」=「P→Q」=「~(P&~Q)」。

― 長い間、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他、諸々」を、お読み下さい。―

(01)
① P、    Qである。然るに、Pでない。故に、Qである。
PでないならばQである。然るに、Pでない。故に、Qである。
に於いて、
①=② である。
従って、
(01)により。
(02)
① P、    Qである。
② PでないならばQである。
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
① Pでない、    Qである。
② PでないでないならばQである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
「二重否定」により、
② Pでないでない=Pである。
従って、
(03)(04)により、
(05)
① Pでない、 Qである。
② PであるならばQである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(06)
② PであるならばQである。
③ Pであって、 Qでない。
に於いて、
②と③は、「矛盾」する。
従って、
(07)
② PであるならばQである。
③ PであってQでない。といふことはない。
に於いて、
②=③ である。
従って、
(05)(07)により、
(08)
① Pでない、 Qである。
② PであるならばQである。
③ PであってQでない。といふことはない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(01)~(08)により、
(09)
「日本語による推論」として、
① Pでない、 Qである。
② PであるならばQである。
③ PであってQでない。といふことはない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(10)
「記号」で書くならば、
①  ~P∨ Q
②   P→ Q
③ ~(P&~Q)
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(11)
(ⅰ)
1     (1) ~P∨ Q   A
 2    (2)  P&~Q   A
  3   (3) ~P      A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5) ~P& P   34&I
  3   (6)~(P&~Q)  25RAA
   7  (7)     Q   A
 2    (8)    ~Q   2&E
 2 7  (9)  Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(P&~Q)  29RAA
1     (イ)~(P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~Q   A
    ウエ(オ)  P&~Q   エオ&I
1   ウエ(カ)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~Q   エカRAA
1   ウ (ク)     Q   キDN
1     (ケ)  P→ Q   ウクCP
(ⅱ)
1  (1)P→ Q A
   (2)P∨~P 排中律
 3 (3)P    A
13 (4)   Q 13MPP
13 (5)~P∨Q 4∨I
  6(6)  ~P A
  6(7)~P∨Q 6∨I
1  (8)~P∨Q 23567∨E
従って、
(11)により、
(12)
① ~P∨Q
②  P→Q
に於いて、
①=② である。
然るに、
(13)
(ⅱ)
1 (1)  P→ Q  A
 2(2)  P&~Q  A
 2(3)  P     2&E
 2(4)    ~Q  2&E
12(5)     Q  13MPP
12(6)  ~Q&Q  45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(ⅲ)
1  (1)~(P&~Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)    ~Q   A
 23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
       (P&~Q)  14&I
12 (6)   ~~Q   35RAA
12 (7)     Q   6DN
1  (8)  P→ Q   27CP
従って、
(13)により、
(14)
②   P→ Q
③ ~(P&~Q)
に於いて、
②=③ である。
従って、
(12)(14)により、
(15)
「命題計算による」により、
①  ~P∨ Q
②   P→ Q
③ ~(P&~Q)
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(09)(15)により、
(16)
①  ~P∨ Q =Pでないか、 Qである。
②   P→ Q =PであるならばQである。
③ ~(P&~Q)=PであってQでない。といふことはない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(01)~(16)により、
(17)
「日本語による、推論」であっても、
「命題計算による推論」であっても。
①  ~P∨ Q =Pでないか、 Qである。
②   P→ Q =PであるならばQである。
③ ~(P&~Q)=PであってQでない。といふことはない。
に於いて、
①=②=③ である。
といふ「結論」自体は、「不変」である。
然るに、
(18)
(ⅱ)
1  (1)P→ Q A
   (2)P∨~P 排中律
 3 (3)P    A
13 (4)   Q 13MPP
13 (5)~P∨Q 4∨I
  6(6)  ~P A
  6(7)~P∨Q 6∨I
1  (8)~P∨Q 23567∨E
といふ風に、「排中律(law of excluded middle)」や「選言導入の規則(Rule of introduction of disjunction)」を用ひた「推論」は、「日本語(日常言語)による推論」では、ほとんど、有り得ない。
従って、
(17)(18)により、
(19)
「日本語(日常言語)による、推論」と、「命題計算(自然演繹)による推論」は、「必ずしも、似てはゐない。」
然るに、
(20)
1  (1)P→ Q A
   (2)P∨~P 排中律
 3 (3)P    A
13 (4)   Q 13MPP
13 (5)~P∨Q 4∨I
  6(6)  ~P A
  6(7)~P∨Q 6∨I
1  (8)~P∨Q 23567∨E
といふ「推論」が「正しい」ことを、私自身は、「日本語で、理解してゐる。」
従って、
(20)により、
(21)
1  (1)P→ Q A
   (2)P∨~P 排中律
 3 (3)P    A
13 (4)   Q 13MPP
13 (5)~P∨Q 4∨I
  6(6)  ~P A
  6(7)~P∨Q 6∨I
1  (8)~P∨Q 23567∨E
といふ「推論」も、「それを日本語理解してゐる」限りは、「日本語による、推論」である。
といふ、ことになる。
令和元年07月03日、毛利太。

日本語学習者が最初に学ぶべき、「~は」と「~が」の基本。

― 長い間、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
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等々、「その他、諸々」を、お読み下さい。―

(01)
① 私は日本人です。
② 私日本人です。
に於いて、
① は、「私以外に日本人がゐること」を「否定」せず、
② は、「私以外に日本人がゐること」を「否定する
従って、
(01)により、
(02)
② 私理事長です。
といふのであれば、
② は、「私以外に理事長がゐること」を「否定する
従って、
(02)により、
(03)
② 私理事長です。
といふのであれば、
③ 私以外は理事長ではない
然るに、
(04)
「私」は「1人」である。
従って、
(05)
④ 理事長は私(1人)です。
といふのであれば、
③ 私以外は理事長ではない
従って、
(01)~(05)により、
(06)
② 私理事長です。
③ 私以外は理事長ではない
理事長は私です。
に於いて、
②=③=④ である。
従って、
(06)により、
(07)
「順番」を換へると、
② 私理事長です。
理事長は私です。
④ 私以外理事長ではない。
に於いて、
②=③=④ である。
然るに、
(08)
よく知られているように、「私理事長です」は語順を変え、
 理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念館は、私理事です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念館」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(07)(08)により、
(09)
三上章先生も、さう述べてゐるやうに、
② 私理事長です。
理事長は私です。
に於いて、
②=③ である以上、
② 私理事長です。
理事長は私です。
④ 私以外は理事長ではない
に於いて、
②=③=④ である。
然るに、
(10)
音の方は、小さくきれいで速い感じで、コロコロと言うと、ハスの上を水玉がころがるような時の形容である。ロと言うと、大きく荒い感じで、力士が土俵でころがる感じである(金田一春彦、日本語(上)、1988年、131頁)。もし濁音を発音するときの物理的・身体的な口腔の膨張によって「音=大きい」とイメージがつくられているのだとしたら、面白いですね。この仮説が正しいとすると、なぜ英語話者や中国語話者も濁音に対して「大きい」というイメージを持っているか説明がつきます(川原繁人、音とことばの不思議な世界、2015年、13頁)。
従って、
(10)により、
(11)
① 私は(清音)
② 私音)
に於いて、
① の「(心理的な)音量」よりも、
② の「(心理的な)音量」の方が、「大きい」。
従って、
(11)により、
(12)
① 私は理事長です。
② 私理事長です。
に於いて、
① 私は(清音)に対する、
② 私音)は、「強調形」である。
従って、
(01)~(12)により、
(13)
① 私は理事長です。
② 私理事長です。
理事長は私です。
④ 私以外は理事長ではない
に於いて、
②=③=④ であって、尚且つ、
① 私は(清音)に対する、
② 私音)は、「強調形」である。
といふ、ことになる。
従って、
(13)により、
(14)
① AはBです。
② ABです。
はAです。
④ A以外はBではない
に於いて、
②=③=④ であって、尚且つ、
① Aは(音)に対する、
② Bが(音)は、「強調形」である。
といふ、ことは、「事実」である。
従って、
(15)
日本語学習者は、「~は・~が」に関する、「様々な学説意見)」に惑はされずに
① 私は理事長です。
② 私理事長です。
理事長は私です。
④ 私以外は理事長ではない
等に於いて、
②=③=④ であって、尚且つ、
① 私は(音)に対する、
② 私が(音)は、「強調形」である。
といふ、「事実」を、まず最初に、「確認」すべきである。
令和元年07月03日、毛利太。

2019年7月2日火曜日

「ボクはウナギだ。」の「対偶」の「述語論理」。

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(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他、諸々」を、お読み下さい。―

(01)
① 僕鰻だ=すべてのxについて、xが僕ならば、あるyは鰻であって、xはyを食べる。
② 僕鰻だ=すべてのxについて、xが僕ならば、あるyは鰻であって、xはyを食べ、すべてのzについて、zが僕ならば、xとyは、「同一人物」である(∴ 僕以外は鰻を食べない)。
③ 僕鰻だ=すべてのxについて、xが僕ならば、あるyは鰻であって、xはyを食べ、すべてのzについて、zが僕ならば、xとyは、「同一人物」である。といふわけではない(∴ 僕以外も鰻を食べる)。
従って、
(02)
① 僕鰻だ=∀x{僕x→∃y(鰻y&食xy)}
② 僕鰻だ=∀x{僕x→∃y(鰻y&食xy)& ∀z(僕z→x=y)}
③ 僕鰻だ=∀x{僕x→∃y(鰻y&食xy)&~∀z(僕z→x=y)}
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(03)
(ⅰ)
1   (1)∀x{ 僕x→∃y(鰻y& 食xy)} A
1   (2)    僕a→∃y(鰻y& 食ay)  1UE
 3  (3)      ~∃y(鰻y& 食ay)  A
13  (4)   ~僕a              23MTT
1   (5)  ~∃y(鰻y& 食ay)→~僕a  34CP
  6 (6)   ∃y(鰻y→~食ay)      A
   7(7)      鰻b→~食ab       A
   7(8)     ~鰻b∨~食ab       7含意の定義
   7(9)    ~(鰻b& 食ab)      8ド・モルガンの法則
   7(ア)  ∀y~(鰻y& 食ay)      9UI
   7(イ)  ~∃y(鰻y& 食ab)      ア量化子の関係
  6 (ウ)  ~∃y(鰻y& 食ab)      67イEE
1 6 (エ)               ~僕a  5ウMPP
1   (オ)   ∃y(鰻y→~食ay)→~僕a  6エCP
1   (カ)∀x{∃y(鰻y→~食xy)→~僕x} オUI
(ⅱ)
1   (1)∀x{∃y(鰻y→~食xy)→~僕x} A
1   (2)   ∃y(鰻y→~食ay)→~僕a  1UE
 3  (3)                僕a  A
 3  (4)              ~~僕a  3DN
13  (5)  ~∃y(鰻y→~食ay)      24MTT
13  (6)  ∀y~(鰻y→~食ay)      5量化子の関係
13  (7)    ~(鰻b→~食ab)      6UE
13  (8)   ~(~鰻b∨~食ab)      7含意の定義
13  (9)   ~~鰻b&~~食ab       8ド・モルガンの法則
13  (ア)     鰻b&  食ab       9DN
13  (イ)      ∃y(鰻y& 食ay)   ア EI
1   (ウ)   僕a→∃y(鰻y& 食ay)   3イCP
1   (エ)∀x{僕x→∃y(鰻y& 食xy)}  ウUI
従って、
(03)により、
(04)
① ∀x{  僕x→∃y(鰻y& 食xy)}
② ∀x{∃y(鰻y→~食xy)→~僕x}
に於いて、両者は「対偶」であって、それ故、
①=② である。
従って、
(04)により、
(05)
① すべてのxについて、xが僕ならば、あるyは鰻であって、xはyを食べる。
② すべてのxについて、あるyが鰻であるとして、xがyを食べないのであれば、xは僕ではない。
に於いて、両者は「対偶」であって、それ故、
①=② である。
従って、
(05)により、
(06)
① 僕ならば、ウナギを食べる。
② ウナギを食べないのであれば、僕ではない。
に於いて、両者は「対偶」であって、それ故、
①=② である。
然るに、
(07)
① I will have ウナギ。 を、
① I am an eel.          と、訳すことは、出来ない。
然るに、
(08)
③ ウナギは魚だ     =∀x( 鰻x→ 魚x)=すべてのxについて、xが鰻であるならば、xは魚である。
④ 魚でないなら鰻ではない=∀x(~魚x→~鰻x)=すべてのxについて、xが魚でないならば、xは鰻でない。
であれば、そのまま、
③ Eel is a fish.
④ Such that is not a fish is not an eel.
といふ風に、訳すことが出来る。
(09)
① 僕は鰻だ  =∀x{僕x→∃y(鰻y&食xy)}=すべてのxについて、xが僕ならば、あるyは鰻であって、xはyを食べる。
③ ウナギは魚だ=∀x(鰻x→魚x)        =すべてのxについて、xが鰻であるならば、xは魚である。
の場合は、両方とも、
① AはBだ。
③ AはBだ。
といふ「文型」をしてゐるものの、
① は、「省略形」であって、
③ は、「省略形」ではなく、「完全形」である。
令和元年07月02日、毛利太。

2019年7月1日月曜日

「~は」だけでなく、「~が・~も」も「主題」を表す(?)。

― 長い間、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他、諸々」を、お読み下さい。―

(01)
① FGである。
② ∀x(Fx→Gx)。
③ すべてのxについて、xがFならば、xはGである。
に於いて、
①=②=③ である。
(02)
① F_Gである。
② ∀x(Fx→Gx&Gx→Fx)。
③ すべてのxについて、xがFならばxはGであり、xがGならばxはFである。
に於いて、
①=②=③ である。とする。
然るに、
(03)
① F_Gである。
② ∀x(Fx→Gx&Gx→Fx)。
③ すべてのxについて、xがFならばxはGであり、xがGならばxはFである。
に於いて、
 F=私
 G=理事長
といふ「置換(replacement)」を行ふと、
① 私_理事長である。
② ∀x(私x→理事長x&理事長x→私x)。
③ すべてのxについて、xが私ならばxは理事長であり、xが理事長ならばxは私である
然るに、
(04)
③ xが理事長ならばxは私である
といふことは、
理事長は私である
といふこと、である。
然るに、
(05)
よく知られているように、「私理事長です」は語順を変え、
 理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念館は、私理事です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念館」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(02)~(05)により、
(06)
① FGである。
② ∀x(Fx→Gx&Gx→Fx)。
③ すべてのxについて、xがFならばxはGであり、xがGならばxはFである。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(07)
① F_Gである。
② ∀x{Fx→Gx&~(Gx→Fx)}。
③ すべてのxについて、xがFならばxはGであるが、xがGならばxはFである。といふわけではない。
に於いて、
①=②=③ である。とする。
然るに、
(08)
(ⅱ)
1(1)∀x{Fx→Gx&~(Gx→Fx)} A
1(2)   Fa→Ga&~(Ga→Fa)  1UE
1(3)   Fa→Ga           2&E
1(4)         ~(Ga→Fa)  2&E
1(5)        ~(~Ga∨Fa)  4含意の定義
1(6)        ~~Ga&~Fa   5ド・モルガンの法則
1(7)          Ga&~Fa   6DN
1(8)          ~Fa&Ga   7交換法則
1(9)   Fa→Ga&(~Fa&Ga)  38&I
1(ア)∀x{Fx→Gx&(~Fx&Gx)} 9UI
(ⅲ)
1(1)∀x{Fx→Gx&(~Fx&Gx)} A
1(2)   Fa→Ga&(~Fa&Ga)  1UE
1(3)   Fa→Ga           2&E
1(4)         (~Fa&Ga)  2&E
1(5)       ~~(~Fa&Ga)  4DN
1(6)       ~(~~Fa∨~Ga) 5ド・モルガンの法則
1(7)         ~(Fa∨~Ga) 6DN
1(8)         ~(~Ga∨Fa) 7交換法則
1(9)         ~(Ga→Fa)  8含意の定義 
1(ア)   Fa→Ga&~(Ga→Fa)  39&I
1(イ)∀x{Fx→Gx&~(Gx→Fx)} アUI
従って、
(09)
② ∀x{Fx→Gx&~(Gx→Fx)}
③ ∀x{Fx→Gx&(~Fx&Gx)}
に於いて、
②=③ である。
従って、
(09)により、
(10)
② すべてのxについて、xがFならばxはGであるが、xがGならばxはFである。といふわけではない。
③ すべてのxについて、xがFならばxはGであるが、xがFでなくとも、xはGである。
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(11)
③ すべてのxについて、xがFならばxはGであるが、xがFでなくとも、xはGである。
といふことは、
③ FはGであるが、Fでなくとも、Gである。
といふ、ことである。
然るに、
(12)
③ FはGであるが、Fでなくとも、Gである。
といふことは、
③ FであるGと、FでないGが、存在する。
といふ、ことである。
然るに、
(13)
③ FであるGと、FでないGが、存在する。
といふ、ことは、
③ FGである。
といふ、ことである。
従って、
(07)~(13)により、
(14)
① FGである。
② ∀x{Fx→Gx&~(Gx→Fx)}。
③ すべてのxについて、xがFならばxはGであるが、xがGならばxはFである。といふわけではない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(01)(06)(14)により、
(15)
① FGである=∀x(Fx→Gx)         =すべてのxについて、xがFならばxはGである。
② FGである=∀x(Fx→Gx&  Gx→Fx) =すべてのxについて、xがFならばxはGであり、 xがGならばxはFである。
③ FGである=∀x{Fx→Gx&~(Gx→Fx)}=すべてのxについて、xがFならばxはGであるが、xがGならばxはFである。といふわけではない。
である。
従って、
(15)により、
(16)
① FGである。
② FGである。
③ FGである
に於いて、
① は、② とも、③ とも、「矛盾」しないが、
② と、③ は、
②   Gx→Fx =xがGならばxはFである。
③ ~(Gx→Fx)=xがGならばxはFである。といふわけではない
の「部分」が、「矛盾」する。
従って、
(16)により、
(17)
「は」は、「が」と、「も」に対して、「中立」であるが、
「が」と、「も」は、「対立」する。
然るに、
(18)
「象」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。
(三上文法! : wrong, rogue and log)
然るに、
(15)(18)により、
(19)
① Fは=すべてのxについて、xがFならば=これから象についてのことを述べますよ
② Fが=すべてのxについて、xがFならば=これから象についてのことを述べますよ
③ Fも=すべてのxについて、xがFならば=これから象についてのことを述べますよ
である。
従って、
(15)(18)(19)により、
(20)
「象」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、
「象」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、
「象」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップである。
といふ、ことになる。
然るに、
(21)
① 象動物である=象は動物である。
② 象動物である=象は動物であり、象以外は動物ではない
③ 象動物である=象は動物であり、象意外も動物である
であるため、
① 象動物である=象は動物である。
に関して、
① 象意外は、「念頭」にはない
従って、
(22)
「象」を「主題」とする際には、
「象」以外が、「念頭」にあってはならない
とするならば、
① 象
② 象が
③ 象も
にあっては、
① 象 だけが主題」である。
令和元年07月01日、毛利太。