2019年9月10日火曜日

三上章先生 は、気付いてゐない(Ⅱb)。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―

―「先ほどの記事(令和元年09月10日)」を補足します。―
(23)
(ⅰ)
① AはBであり、A以外はBではない
といふ「命題」を、「排他的命題(exclusive propotison)」といふ。
然るに、
(ⅱ)
強調形」は、「排他的命題」を主張する。
然るに、
(ⅲ)
① 私理事長です。
に於ける、
① 私音)は、
① 私は(清音)に、対する「強調形」である。
従って、
(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)により、
(ⅳ)
① 私理事長です。
② 私は理事長であり、私以外は理事長ではない
に於いて、
①=② である。
といふ、そのことに、三上章先生は、気付いては、ゐない
然るに、
(24)
(ⅱ)
1  (1)∀x( 理事長x→ 私x) A
1  (2)    理事長a→ 私a  1UE
 3 (3)         ~私a  A
  4(4)    理事長a      A
1 4(5)          私a  24MPP
134(6)      私a&~私a  35&I
13 (7)   ~理事長a      46RAA
1  (8)   ~私a→~理事長a  37CP
1  (9)∀x(~私x→~理事長x) 8UI
1  (〃)すべてのxについて、xが私でないならば、xは理事長でない。
(ⅲ)
1  (1)∀x(~私x→~理事長x) A
1  (2)   ~私a→~理事長a  1UE
 3 (3)        理事長a  A
  4(4)   ~私a        A
1 4(5)       ~理事長a  24MPP
134(6)        理事長a&
             ~理事長a  35&I
13 (7)  ~~私a        46RAA
13 (8)    私a        7DN
1  (9)    理事長a→ 私a  38CP
1  (ア)∀x( 理事長x→ 私x) 9UI
1  (〃)すべてのxについて、xが理事長であるならば、xは私である。
従って、
(24)により、
(25)
理事長ならば私である。
③ 私でないならば理事長ではない
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(25)により、
(26)
理事長は私である。
③ 私以外は理事長ではない
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(26)により、
(27)
① 私理事長です。
理事長は私です。
に於いて、
①=② である。
ならば、そのときに限って
① 私理事長です。
理事長は私である。
③ 私以外理事長ではない
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(01)により、
(28)
よく知られているように、
① 私理事長です。
理事長は私である。
に於いて、
①=② である。
従って、
(27)(28)により、
(29)
① 私理事長です。
理事長は私である。
③ 私以外理事長ではない
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(29)により、
(30)
① 私理事長です。
② 私は理事長であり、私以外は理事長ではない
に於いて、
①=② である。
従って、
(30)により、
(31)
① 鼻長い。
② 鼻は長く、鼻以外は長くない
に於いて、
①=② である。
従って、
(31)により、
(32)
① 象は、鼻長い。
② 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない
に於いて、
①=② である。
従って、
(32)により、
(33)
① 象は鼻長い。⇔
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
といふ「等式」が成立する。
然るに、
(34)
1     (1)象は鼻が長い。                        A
1     (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2    (2)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。             A
 2    (〃)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  3   (3)ある兎は象である。                      A
  3   (〃)∃x(兎x&象x)                      A
  3   (〃)あるxは兎であって象である。                 A
1     (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 2    (5)   兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  2UE
   6  (6)   兎a&象a                       A
   6  (7)   兎a                          6&E
   6  (8)      象a                       6&E
1  6  (9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  48MPP
1  6  (ア)                 ∀z(~鼻za→~長z)  9&E
1  6  (イ)                    ~鼻ba→~長b   アUE
    エ (ウ)                          長b   A
    エ (エ)                        ~~長b   エDN
1  6エ (オ)                   ~~鼻ba       ウオMTT
1  6エ (カ)                     鼻ba       カDN
1  6  (キ)                     長b→ 鼻ba   エキCP
 2 6  (ク)      ∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  57MPP
 2 6  (ケ)      ∃y(耳ya&長y)               ケ&E
     コ(コ)         耳ba&長b                A
     コ(サ)         耳ba                   コ&E
     コ(シ)             長b                コ&E
1  6 コ(ス)                         鼻ba   キシMPP
 2 6  (セ)                 ∀z(耳za→~鼻za)  ク&E
 2 6  (ソ)                    耳ba→~鼻ba   セUE
12 6 コ(タ)                        ~鼻ba   サソMPP
12 6 コ(チ)                    鼻ba&~鼻ba   スタ&I
12 6  (ツ)                    鼻ba&~鼻ba   ケコEE
123   (テ)                    鼻ba&~鼻ba   36ツEE
12    (ト)~∃x(兎x&象x)                     3テRAA
12    (ナ)∀x~(兎x&象x)                     ト量化子の関係
12    (ニ)  ~(兎a&象a)                     ナUE
12    (ヌ)  ~兎a∨~象a                      ニ、ド・モルガンの法則
12    (ネ)   兎a→~象a                      ヌ含意の定義
12    (ノ)∀x(兎x→~象x)                     ネUI
12    (〃)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。   ネUI
12    (〃)兎は象ではない。                       ネUI
従って、
(34)により、
(35)
「象は鼻長い。然るに、兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。故に、兎は象ではない。」
といふ「推論」は、「妥当(valid)」である。
然るに、
(36)
1     (1)象は鼻長い。                        A
1     (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
ではなく、
1     (1)象は鼻長い。                        A
1     (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)               A
とするならば、
1  6  (ア)                 ∀z(~鼻za→~長z)  9&E
1  6  (イ)                    ~鼻ba→~長b   アUE
    エ (ウ)                          長b   A
    エ (エ)                        ~~長b   エDN
1  6エ (オ)                   ~~鼻ba       ウオMTT
1  6エ (カ)                     鼻ba       カDN
1  6  (キ)                     長b→ 鼻ba   エキCP
といふ「計算」を行ふことが、出来ない
従って、
(34)(35)(36)により、
(37)
① 象は鼻長い。⇔
① 象は、鼻は長く鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とはせずに、
① 象は鼻長い。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
とするならば、
「象は鼻長い。然るに、兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。故に、兎は象ではない。」
といふ「推論」は、「妥当(valid)」ではない
然るに、
(38)
「象は鼻長い。然るに、兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。故に、兎は象ではない。」
といふ「推論」は、「妥当(valid)」である
従って、
(37)(38)により、
(39)
① 象は鼻長い。⇔
① 象は鼻は長い。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
ではなく、
① 象は鼻長い。⇔
① 象は、鼻は長く鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
であると、せざるを得ない
然るに、
(40)
沢田充茂の『現代論理学入門』(一九六ニ年)には楽しい解説が載っています。
・・・・・・たとえば「象は鼻長い」というような表現は、象が主語なのか、鼻が主語なのかはっきりしないから、このままではその論理的構造が明示されていない。いわば非論理的な文章である、というひともある。しかしこの文の論理的な構造をはっきりと文章にあらわして「すべてのxについて、もしそのxが象であるならば、yなるものが存在し、そのyは鼻であり、xはyを所有しており、このyは長い」といえば・・・・・・たとえば動物園で象をはじめて見た小学生が、父親にむかってこのような文章で話しかけたとすれば、その子供は論理的であるといって感心されるまえに社会人としての常識をうたがわれるにきまっている。常識(すなはち共通にもっている情報)でわかっているものはいちいち言明の中にいれないで、いわば暗黙の了解事項として、省略し、できるだけ短い記号の組み合せで、できるだけ多くの情報を伝えることが日常言語の合理性の一つである。・・・・・・
(山崎紀美子、日本語基礎講座―三上文法入門、2003年、214頁)
然るに、
(41)
②「すべてのxについて、もしそのxが象であるならば、yなるものが存在し、そのyは鼻であり、xはyを所有しており、このyは長い」
といふ「言ひ方」は、
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
といふ「論理式」の「翻訳」であって、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
といふ「論理式」の「翻訳」ではない
然るに、
(42)
「象は鼻長い」はどれが主辞がわからないから、このままでは非論理的な構造の文である、と言う人がもしあった(沢田『入門』二九ペ)とすれば、その人は旧『論理学』を知らない人であろう、これはこのままで、
 象は 長い。 
 主辞 賓辞
とはっきりしている。速水式に簡単明リョウである。意味も、主辞賓辞の関係も小学生にもわかるはずの文である。これに文句をつけたり、それを取り次いだりするのは、人々が西洋文法に巻かれていることを語る以外の何物でもない。このまま定理扱いしてもよろしい。そしてこの定理の逆は真でないとして、鼻の長いもの例に、鞍馬山の天狗だの、池の尾の禅珍内供だのを上げるのも一興だろう。それでおしまいである(三上章、日本語の論理、1963年、13・14頁)
従って、
(40)(41)(42)により、
(43)
②「すべてのxについて、もしそのxが象であるならば、yなるものが存在し、そのyは鼻であり、xはyを所有しており、このyは長い」
といふ「言ひ方」は、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
といふ「論理式」の「翻訳」ではない
といふ「指摘」を、三上章先生は、行ってゐない
従って、
(43)により、
(44)
三上章先生は、「象は鼻長い。」といふ「日本語」を、
① 象は鼻長い。⇔
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
といふ風には、捉へては、ゐない
従って、
(44)により、
(45)
三上章先生は、
① 象は鼻が長い=象は鼻は長く、鼻以外は長くない
といふ「等式」に、気付いては、ゐない
令和元年09月10日、毛利太。

三上章先生 は、気付いてゐない(Ⅱ)。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―

(01)
よく知られているように、「私理事長です」は語順を変え、
 理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念会は、私が理事です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念館」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(01)により、
(02)
① 私理事長です。
理事長は私です。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない
に於いて、両者は、固より、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(03)により、
(04)
理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない
に於いて、
②=③ である。
従って、
(03)(04)により、
(05)
① 私理事長です。
理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(05)により、
(06)
① 私理事長です。
② 私は理事長であり、私以外は理事長ではない
に於いて、
①=② である。
従って、
(06)により、
(07)
① これいいです。
② これは良く、これ以外は(相対的に)良くない
に於いて、
①=② である。
従って、
(08)
商品をいろいろ見せてもらって選択するときに、
① これいいです。
とは言はずに、
① これいいです。
と言ふのであれば、
② これは良く、これ以外は(相対的に)良くない
といふ「意味」になる。
然るに、
(09)
商品をいろいろ見せてもらって選択するときに、
② これは良く、これ以外は(相対的に)良くない
と言ふのであれば、必然的に、
② これ欲しい(これを下さい)。
といふ「意志表示」に、ならざるを得ない。
然るに、
(10)
商品をいろいろ見せてもらって選択するときに、ハとガで意味が反対になることがある。
 これいいです。(不用)
 これいいです。(用)
ここで異を立てる方にはハを使っているが、述語が同型異議になっている。不用の方はテモイイ、デモイイ(許可)で、入用の方はほめことば(好適)である。つまり、初めの方は「これはもらわ(有償)なくてもいいです」「これは引っ込めてもらっていいです」などの短絡的表現だろう(三上章、日本語の論理、1963年、156・7頁)。
従って、
(09)(10)により、
(11)
商品をいろいろ見せてもらって選択するときに、
① これいいです。
と言ふのであれば、
② これは良く、これ以外は(相対的に)良くない
といふ「意味」になる。
といふことは、三上先生も、認められてゐる。
然るに、
(12)
① 私は理事長です。
② 私理事長です。
に於いて、
① 私は(清音)
② 私音)
である。
然るに、
(13)
音の方は、小さくきれいで速い感じで、コロコロと言うと、ハスの上を水玉がころがるような時の形容である。ロと言うと、大きく荒い感じで、力士が土俵でころがる感じである(金田一春彦、日本語(上)、1988年、131頁)。もし濁音を発音するときの物理的・身体的な口腔の膨張によって「音=大きい」とイメージがつくられているのだとしたら、面白いですね。この仮説が正しいとすると、なぜ英語話者や中国語話者も濁音に対して「大きい」というイメージを持っているか説明がつきます(川原繁人、音とことばの不思議な世界、2015年、13頁)。
従って、
(12)(13)により、
(14)
① 私は(清音)
② 私音)
に於いて、
① の「(心理的な)音量」よりも、
② の「(心理的な)音量」の方が、「大きい」。
従って、
(14)により、
(15)
① 私は理事長です。
② 私理事長です。
に於いて、
① 私は(清音)に対する、
② 私音)は、「強調形」である。
然るに、
(16)
 私理事長です。(理事長は私です)
のように、ガの文がいわばハを内蔵していることがあるから、その説明が必要である。このような「私強声的になっていると言うことにする。そこに発音上のストレスを与えたのと似た効果を持っているからである。
(三上章、日本語の論理、1963年、106頁)
従って、
(16)により、
(17)
① 私は(清音)に対する、
② 私音)は、「強調形(強声的)」である。
といふことは、三上先生も、認められてゐる。
然るに、
(18)
例へば、
① これを下さい。
と言ふ際に、
① これを
を「強調強く発音)」するならば、
①(これ以外要らないので、)これを下さい。
といふ「意味」になる。
従って、
(15)~(18)により、
(19)
① これ_いいです。
と言ふ際に、
① これ_
を「強調強く発音)」するならば、
①(これ以外要らないので、)これを下さい。
といふ「意味」になる。
従って、
(19)により、
(20)
① 私_理事長です。
と言ふ際に、
① 私_
を「強調強く発音)」するならば、
②(私以外は理事長ではなく、)理事長は私です。
といふ「意味」になる。
従って、
(06)(15)(16)(20)により、
(21)
① 私理事長です。
② 私は理事長であり、私以外は理事長ではない
に於いて、
①=② である。
ところの「理由」は、
① 私は(清音)に対する、
② 私音)が、「強調形(強声的)」である。
からである。
然るに、
(01)(16)により、
(22)
① 私理事長です。
② 私は理事長であり、私以外は理事長ではない
に於いて、
①=② である。
ところの「理由」が、
① 私は(清音)に対する、
② 私音)が、「強調形(強声的)」である。
からである。
といふことに、三上章先生は、気付いては、ゐない
(23)
(ⅰ)
① AはBであり、A以外はBではない
といふ「命題」を、「排他的命題(exclusive propotison)」と言ふ。
然るに、
(ⅱ)
強調形」は、「排他的命題」を主張する。
然るに、
(ⅲ)
① 私理事長です。
に於ける、
① 私音)は、
① 私は(清音)に、対する「強調形」である。
従って、
(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)により、
(ⅳ)
① 私理事長です。
② 私は理事長であり、私以外は理事長ではない
に於いて、
①=② である。
といふ、そのことに、三上章先生は、気付いては、ゐない
令和元年09月10日、毛利太。

2019年9月9日月曜日

「PでないならばPである。」について。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―

(01)
① Pならば、Qでない。
② PであってQである。
に於いて、明らかに、
①と② は「矛盾」する。
従って、
(02)
① Pならば、Qでない。といふことはない
② PであってQである。
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
「記号」で書くと、
① ~(P→~Q)
②   P& Q
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1   (1) ~(P→ Q)  A
 2  (2) ~(P&~Q)  A
  3 (3)   P      A
   4(4)     ~Q   A
  34(5)   P&~Q   34&I
 234(6) ~(P&~Q)&
         (P&~Q)  25&I
 23 (7)    ~~Q   4DN
 23 (8)      Q   7DN
 2  (9)   P→ Q   38CP
12  (ア) ~(P→ Q)&
         (P→ Q)  19&I
1   (イ)~~(P&~Q)  2アRAA
1   (ウ)   P&~Q   イDN
(ⅱ)
1   (1)   P&~Q   A
 2  (2)   P→ Q   A
1   (3)   P      1&E
12  (4)      Q   23MPP
1   (5)     ~Q   1&E
12  (6)   Q&~Q   45&I
1   (7) ~(P→ Q)  26RAA
従って、
(01)~(04)により、
(05)
① ~(P→~Q)=Pならば、Qでない。といふことはない。
②  (P& Q)=PであってQである。
に於いて、
①=② である。
(06)
③ Pでなくて、Qでない。
④ Pであるか、Qである。
に於いて、明らかに、
③と④ は「矛盾」する。
従って、
(06)により、
(07)
③ Pでなくて、Qでない。といふことはない
④ Pであるか、Qである。
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(08)
③ Pでなくて、Qでない。といふことはない。
といふことは、
③ PでないならばQである。
といふことに、他ならない。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
③ PでないならばQである。
④ Pであるか、 Qである。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(09)により、
(10)
「記号」で書くと、
③ ~P→Q
④  P∨Q
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(11)
(ⅲ)
1  (1)  ~P→Q   A
 2 (2) ~(P∨Q)  A
  3(3)    P     A
  3(4)    P∨Q   3∨I
 23(5) ~(P∨Q)&
         (P∨Q)  24&I
 2 (6)  ~P     35RAA
12 (7)     Q   16MPP
12 (8)   P∨Q   7∨I
12 (9) ~(P∨Q)& 
         (P∨Q)  28&I
1  (ア)~~(P∨Q)  29RAA
1  (イ)   P∨Q   アDN
(ⅳ)
1     (1)   P∨ Q   A
 2    (2)  ~P&~Q   A
  3   (3)   P      A
 2    (4)  ~P      2&E
 23   (5)   P&~P   34&I
  3   (6)~(~P&~Q)  25RAA
   7  (7)      Q   A
 2    (8)     ~Q   2&E
 2 7  (9)   Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(~P&~Q)  27RAA
1     (イ)~(~P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  ~P      A
     エ(エ)     ~Q   A
    ウエ(オ)  ~P&~Q   ウエ&I
1   ウエ(カ)~(~P&~Q)&
          (~P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)    ~~Q   エカRAA
1   ウ (ク)      Q   キDN
1     (コ)  ~P→ Q   ウクCP
従って、
(06)~(11)により、
(12)
③ ~P→Q=PでないならばQである。
④  P∨Q=Pであるか、 Qである。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(05)(12)により、
(13)
① ~(P→~Q)=Pならば、Qでない。といふことはない。
②  (P& Q)=PであってQである。
③  ~P→ Q =PでないならばQである。
④   P∨ Q =Pであるか、 Qである。
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
従って、
(13)により、
(14)
②  (P& Q)=PであってQである。
④   P∨ Q =PであるかQである。
といふ「式(日本語)」は、
① ~(P→~Q)=PならばQでない。といふことはない。
③  ~P→ Q =PでないならばQである。
といふ「式(日本語)」に、「置き換へ」ることが、出来る。
従って、
(14)により、
(15)
「&、∨」といふ「記号」は、「~、→」といふ「記号」に、「置き換へ」ることが、出来、
「~、→」といふ「記号」は、「&、∨」といふ「記号」に、「置き換へ」ることが、出来る。
然るに、
(12)により、
(16)
③ ~P→Q=PでないならばQである。
④  P∨Q=Pであるか、 Qである。
に於いて、
③=④ であるため、
P=Q
であるとすると、
③ ~P→P=PでないならばPである。
④  P∨P=Pであるか、 Pである。
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(17)
例へば、
③ ~P→P=明日が晴でないならば、明日は晴である
といふのは、「ヲカシイ」が故に、
③ ~P→P=PでないならばPである
といふのは、「ヲカシイ」。
然るに、
(18)
(ⅲ)
1 (1) ~P→P A
 2(2) ~P   A
12(3)    P 12MPP
12(4) ~P&P 23&I
1 (5)~~P   24RAA
1 (6)  P   5DN
1 (7)  P∨P 6∨I
(ⅳ)
1 (1)  P∨P A
1 (2)~~P∨P 1DN
1 (3) ~P→P 2含意の定義
従って、
(18)により、
(19)
③ ~P→P
④   P∨P
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(20)
(ⅳ)
1  (1)P∨P A
 2 (2)P   A
  3(3)  P A
1  (4)P   12233∨E
(ⅴ)
1  (1)P   A
1  (2)P∨P 1∨I
従って、
(20)により、
(21)
④ P∨P
⑤ P
に於いて、
④=⑤ である。
従って、
(19)(21)により、
(22)
③ ~P→P
④   P∨P
⑤   P
に於いて、
③=④=⑤ である。
従って、
(17)(22)により、
(23)
例へば、
③ ~P→P=明日が晴でないならば、明日は晴である。
④  P∨P=明日は晴であるか、  明日は晴である。
⑤   P  =明日は晴である。
に於いて、
③=④=⑤ である。
従って、
(23)により、
(24)
③ 明日が晴でないならば、明日は晴である
といふ「日本語」は、それを「命題論理」に「翻訳」する限り、
⑤ 明日は晴である
といふ、「意味」になる。
令和元年09月09日、毛利太。

2019年9月8日日曜日

「選言導入の規則」は「少しも不思議ではない」(其の?5)。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―
(01)
An example in English:
Socrates is a man.
Therefore, Socrates is a man or pigs are flying in formation over the English Channel.
― 中略、―
The disjunction introduction rule may be written in sequent notation:
 P├ P∨Q
(ウィキペディア:Disjunction introduction=選言導入
従って、
(01)により、
(02)
いづれにせよ、「選言導入の規則」により、
 P├ P∨Q
といふ「連式(推論)」は、「妥当」である。
然るに、
(03)
(a)
1  (1)P   A
1  (2)P∨P 1選言導入
(b)
1  (1)P∨P A
 2 (2)P   A
  3(3)  P A
1  (4)P   12233∨E
従って、
(03)により、
(04)
「選言導入の規則」により、
P ┤├ P∨Q
に於いて、
P=Q ならば、そのときに限って、
Q ┤├ P∨Q
といふ「連式(推論)」は「妥当」である。
従って、
(03)(04)により、
(05)
「選言導入の規則」により、
① P   ├ P∨Q
② Q ┤├ P∨Q
に於いて、
① は、いづれにせよ、「妥当」であり、
P=Q ならば、そのときに限って、
② は、「妥当」である。
然るに、
(06)
P=ソクラテスは人間である。
Q=豚がイギリス海峡上を編隊飛行している。
に於いて、
P=Q ではない
従って、
(05)(06)により、
(07)
P=ソクラテスは人間である。
Q=豚がイギリス海峡上を編隊飛行している。
であるとして、
P  ├ P∨Q といふ「推論(連式)」は、「妥当」であるが、「逆向き」の、
Q ┤  P∨Q といふ「推論(連式)」は、「妥当」ではない
従って、
(07)により、
(08)
① ソクラテスは人間である。故に、ソクラテスは人間であるか、もしくは、豚がイギリス海峡上を編隊飛行している。
② ソクラテスは人間であるか、もしくは、豚がイギリス海峡上を編隊飛行している。故に、豚がイギリス海峡上を編隊飛行している。
に於いて、
① は「妥当」であるが、
② は「妥当」ではない
然るに、
(09)
① P├ P∨Q
② P∨Q├ Q
に於いて、
① は「妥当」であるが、
② は「妥当」ではない。といふことは、
Pではあっても、
Qであるかどうかは、「分らない」といふことを、意味してゐる。
従って、
(08)(09)により、
(10)
① ソクラテスは人間である。 故に、ソクラテスは人間であるか、もしくは、豚がイギリス海峡上を編隊飛行している。
② ソクラテスは人間であるか、もしくは、豚がイギリス海峡上を編隊飛行している。故に、豚がイギリス海峡上を編隊飛行している。
に於いて、
① は「妥当」であるが、
② は「妥当」ではない。といふことは、
① ソクラテスは人間であるが、
② 豚がイギリス海峡上を編隊飛行しているかどうかは、「分らない」といふことを、意味してゐる。
従って、
(10)により、
(11)
選言導入の規則」を用ひた、
① ソクラテスは人間である。 故に、ソクラテスは人間であるか、もしくは、豚がイギリス海峡上を編隊飛行している。
といふ「推論」は、実際には、
① ソクラテスは人間である。 故に、ソクラテスは人間であるが、     豚がイギリス海峡上を編隊飛行しているかどうかは、「分からない」。
といふ「意味」になる。
令和元年09月08日、毛利太。

2019年9月6日金曜日

「象は鼻が長い。」の「述語論理」(其の?b)

―「昨日(令和元年09月05日)の記事」を書き直します。―
― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―
(01)
(ⅰ)
1  (1) P→(Q& R) A
 2 (2)   ~Q& R  A
  3(3) P        A
1 3(4)    Q& R  13MPP
1 3(5)    Q     4&E
 2 (6)   ~Q     2&E
123(7)    Q&~Q  56&I
12 (8)~P        37MTT
1  (9)(~Q&R)→~P 28CP
(ⅱ)
1  (1) P→(Q& R) A
 2 (2)    Q&~R  A
  3(3) P        A
1 3(4)    Q& R  13MPP
1 3(5)       R  4&E
 2 (6)      ~R  2&E
123(7)    R&~R  56&I
12 (8)~P        37MTT
1  (9)(Q&~R)→~P 28CP
(ⅲ)
1  (1) P→(Q& R)  A
 2 (2)   ~Q&~R   A
  3(3) P         A
1 3(4)    Q& R   13MPP
1 3(5)    Q      4&E
 2 (6)   ~Q      2&E
123(7)    Q&~Q   56&I
12 (8)~P         37RAA
1  (9)(~Q&~R)→~P 28CP
(ⅳ)
1  (1) P→(Q& R)  A
 2 (2)   ~Q&~R   A
  3(3) P         A
1 3(4)    Q& R   13MPP
1 3(5)       R   4&E
 2 (6)      ~R   2&E
123(7)    R&~R   56&I
12 (8)~P         37RAA
1  (9)(~Q&~R)→~P 28CP
然るに、
(02)
1(1)~( Q& R) A
1(2)  ~Q∨~R  1ド・モルガンの法則
1(〃)  ~Qと~Rの、どちらか一方、もしくは、両方である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① P→(  Q&  R)
②   ~( Q&  R)→~P
③   (~Q∨~R)→~P
に於いて、
①=②=③ は、「対偶(contraposition)」である。
従って、
(03)により、
(04)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{~[∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)]→~象x}
③ ∀x{[~∃y(鼻yx&長y)∨~∀z(~鼻zx→~長z)]→~象x}
に於いて、
①=②=③ は、「対偶(contraposition)」である。
然るに、
(05)
1     (1)象は鼻長い。                        A
1     (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2    (2)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。             A
 2    (〃)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  3   (3)ある兎は象である。                      A
  3   (〃)∃x(兎x&象x)                      A
  3   (〃)あるxは兎であって象である。                 A
1     (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 2    (5)   兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  2UE
   6  (6)   兎a&象a                       A
   6  (7)   兎a                          6&E
   6  (8)      象a                       6&E
1  6  (9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  48MPP
 2 6  (ア)      ∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  57MPP
1  6  (イ)      ∃y(鼻ya&長y)               9&E
 2 6  (ウ)      ∃y(耳ya&長y)               ア&E
    エ (エ)         鼻ba&長b                A
     オ(オ)         耳ba&長b                A
1  6  (カ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  9&E
1  6  (キ)                    ~鼻ba→~長b   カUE
 2 6  (ク)                 ∀z(耳za→~鼻za)  ア&E
 2 6  (ケ)                    耳ba→~鼻ba   クUE
    オ (コ)                    耳ba        オ&E
 2 6オ (サ)                        ~鼻ba   ケコMPP
12 6オ (シ)                         ~長b   キサMPP
    オ (ス)             長b                オ&E
12 6オ (セ)             長b&~長b            シス&I
12 6  (ソ)             長b&~長b            ウオセEE
123   (タ)             長b&~長b            36ソEE
12    (チ)~∃x(兎x&象x)                     3タRAA
12    (ツ)∀x~(兎x&象x)                     チ量化子の関係
12    (テ)  ~(兎a&象a)                     ツUE
12    (ト)  ~兎a∨~象a                      テ、ド・モルガンの法則
12    (ナ)   兎a→~象a                      ト含意の定義
12    (ニ)∀x(兎x→~象x)                     ナUI
12    (〃)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。   ナUI
12    (〃)兎は象ではない。                       ナUI
(06)
1    (1)象は鼻長い(の対偶)。                       A
1    (〃)∀x{~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]→~象x} A
 2   (2)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。                 A
 2   (〃)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)}     A
  3  (3)ある兎は象である。                          A
  3  (〃)∃x(兎x&象x)                          A
  3  (〃)あるxは兎であって象である。                     A
1    (4)~[∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)]→~象a     1UE
 2   (5)   兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)      2UE
   6 (6)   兎a&象a                           A
   6 (7)   兎a                              6&E
   6 (8)      象a                           6&E
   6 (9)    ~~象a                           8DN
1  6 (ア)  ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)          49MTT
 2 6 (イ)  ∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)          57MPP
1  6 (ウ)             ∀z(~鼻za→~長z)          ア&E
 2 6 (エ)  ∃y(耳ya&長y)                       イ&E
 2 6 (オ)             ∀z(耳za→~鼻za)          イ&E
1  6 (カ)                ~鼻ba→~長b           ウUE
    キ(キ)     耳ba&長b                        A
    キ(ク)     耳ba                           キ&E
    キ(ケ)         長b                        ク&E
 2 6 (コ)                耳ba→~鼻ba           オUI
 2 6キ(サ)                    ~鼻ba           クコMPP
12 6キ(シ)                     ~長b           カサMPP
12 6キ(ス)         長b&~長b                    ケシ&I
12 6 (セ)         長b&~長b                    エキスEE
123  (ソ)         長b&~長b                    36セEE
12   (タ)~∃x(兎x&象x)                         3ソRAA
12   (チ)∀x~(兎x&象x)                         タ量化子の関係
12   (ツ)  ~(兎a&象a)                         チUE
12   (テ)  ~兎a∨~象a                          ツ、ド・モルガンの法則
12   (ト)   兎a→~象a                          テ含意の定義
12   (ナ)∀x(兎x→~象x)                         トUI
12   (〃)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。       トUI
12   (〃)兎は象ではない。                           トUI
従って、
(05)(06)により、
(07)
① 象は鼻長い。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
② ∀x{ ~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]→~象x}⇔
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
② すべてのxについて、あるyがxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くないとすると、xは象ではない。
といふ「等式」が、「正しい」とすると、
③ 象は鼻が長い。然るに、兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。故に、兎は象ではない。
といふ「推論」も、「正しい」。
然るに、
(08)
「象は鼻長い」はどれが主辞がわからないから、このままでは非論理的な構造の文である、と言う人がもしあった(沢田『入門』二九ペ)とすれば、その人は旧『論理学』を知らない人であろう、これはこのままで、
 象は 鼻が長い。 
 主辞 賓辞
とはっきりしている。速水式に簡単明リョウである。意味も、主辞賓辞の関係も小学生にもわかるはずの文である。これに文句をつけたり、それを取り次いだりするのは、人々が西洋文法に巻かれていることを語る以外の何物でもない。このまま定理扱いしてもよろしい。そしてこの定理の逆は真でないとして、鼻の長いもの例に、鞍馬山の天狗だの、池の尾の禅珍内供だのを上げるのも一興だろう。それでおしまいである(三上章、日本語の論理、1963年、13・14頁)。
(09)
沢田充茂の『現代論理学入門』(一九六ニ年)には楽しい解説が載っています。
・・・・・・たとえば「象は鼻長い」というような表現は、象が主語なのか、鼻が主語なのかはっきりしないから、このままではその論理的構造が明示されていない。いわば非論理的な文章である、というひともある。しかしこの文の論理的な構造をはっきりと文章にあらわして「すべてのxについて、もしそのxが象であるならば、yなるものが存在し、そのyは鼻であり、xはyを所有しており、このyは長い」といえば・・・・・・たとえば動物園で象をはじめて見た小学生が、父親にむかってこのような文章で話しかけたとすれば、その子供は論理的であるといって感心されるまえに社会人としての常識をうたがわれるにきまっている。常識(すなはち共通にもっている情報)でわかっているものはいちいち言明の中にいれないで、いわば暗黙の了解事項として、省略し、できるだけ短い記号の組み合せで、できるだけ多くの情報を伝えることが日常言語の合理性の一つである。・・・・・・
(山崎紀美子、日本語基礎講座―三上文法入門、2003年、214頁)
然るに、
(10)
③「すべてのxについて、もしそのxが象であるならば、yなるものが存在し、そのyは鼻であり、xはyを所有しており、このyは長い」
といふ「言ひ方」は、
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
といふ「論理式」の「翻訳」であって、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
といふ「論理式」の「翻訳」ではない。
然るに、
(11)
③ 象は鼻長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
であって、
① 象は鼻長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
ではないとすると、
③ 象の耳は、長いのか、長くないのかが、「不明」であり、そのため、
③ 象は鼻長い。然るに、兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。故に、兎は象ではない。
といふ「推論」は、「正しくない」。
従って、
(12)
③ 象は鼻長い。然るに、兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。故に、兎は象ではない。
といふ「推論」が、「正しい」とすると、
③ 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
といふ「翻訳」は、「マチガイ」である。
(13)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{~[∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)]→~象x}
③ ∀x{[~∃y(鼻yx&長y)∨~∀z(~鼻zx→~長z)]→~象x}
であるため、
「鼻が長くないか、鼻以外が長いか、もしくは、その両方であるならば、xは象ではない。」ものの、
「兎の鼻は長くないし、兎の耳は、鼻ではなく、尚且つ、兎の耳は長いため、兎は象ではない。」
(14)
「沢田充茂の『現代論理学入門』(一九六ニ年)」の中で、沢田先生が、
① 象は鼻が長い。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
といふ風に、されてゐたならば、
① 象は鼻が長い=象は鼻は長く、鼻以外は長くない。
といふ「解釈」が、「一般的(有名)」になってゐたものと、思はれる。
令和元年09月06日、毛利太。

2019年9月3日火曜日

「選言導入の規則」は「少しも、不自然ではない」(其の?4)。

(01)
1  (1)  P      A
1  (2)  P∨Q    1選言導入
1  (3)  Q∨P    2交換法則
1  (4)~~Q∨P    3DN
1  (5) ~Q→P    4含意の定義
1  (6)  P∨~Q   1選言導入
1  (7) ~Q∨P    6交換法則
1  (8)  Q→P    7含意の定義
   (9) ~Q∨Q    9排中律
 ア (ア) ~Q      A
1ア (イ)    P    5アMPP
  ウ(ウ)    Q    A
1 ウ(エ)    P    8ウMPP
1  (オ)    P    9アイウエ∨E
1  (カ)(~Q∨Q)→P 9オCP
(02)
1  (1)  P      A
1  (2)  P∨Q    1選言導入
1  (3)  Q∨P    2交換法則
1  (4)~~Q∨P    3DN
1  (5) ~Q→P    4含意の定義
1  (6)  P∨~Q   1選言導入
1  (7) ~Q∨P    6交換法則
1  (8)  Q→P    7含意の定義
 9 (9) ~Q&Q    A(矛盾を仮定する)
 9 (ア) ~Q      9&E
19 (イ)    P    5アMPP
 9 (ウ)    Q    9&E
19 (エ)    P    8ウMPP
19 (オ)    P&P  イエ&I
19 (カ)    P    オ&E
1  (キ)(~Q&Q)→P 9カCP
従って、
(01)(02)により、
(03)
① P├(~Q∨Q)→P
② P├(~Q&Q)→P
に於いて、すなはち、
① Pである。故に、(Qでない、Qである。)としても、Pである。
② Pである。故に、(Qでなく、Qである。)としても、Pである。
に於いて、
① は「妥当」であり、
② も「妥当」である。
然るに、
(04)
① P├(~Q∨Q)→P
② P├(~Q&Q)→P
に於いて、
①(~Q∨Q)は「排中律」であって、「排中律」は「常に、(本当)」であり、
②(~Q&Q)は「矛盾」 であって、「矛盾」 は「常に、(ウソ)」である。
然るに、
(05)
たとえば、前章の第5節で、A からの B&~B の証明が与えられるならば、RAA は残りの仮定(もしあるならば)から ~A を導出することを許す、と言われた。つぎに挙げるのは、この特徴をもつ証明の簡単な例である。
37 1(1)  ~Q&Q  A
    (2)~(~Q&Q) 11RAA
(E.J.レモン 著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、64・65頁改)
従って、
(02)(05)により、
(06)
1  (1)   P      A
1  (2)   P∨Q    1選言導入
1  (3)   Q∨P    2交換法則
1  (4) ~~Q∨P    3DN
1  (5)  ~Q→P    4含意の定義
1  (6)   P∨~Q   1選言導入
1  (7)  ~Q∨P    6交換法則
1  (8)   Q→P    7含意の定義
 9 (9)  ~Q&Q    A(矛盾を仮定する)
   (ア)~(~Q&Q)   99RAA
然るに、
(07)
(ⅰ)
1   (1) ~(~P& Q)  A
 2  (2) ~( P∨~Q)  A
  3 (3)    P      A
  3 (4)    P∨~Q   3選言導入
 23 (5) ~( P∨~Q)&
         ( P∨~Q)  24&I
 2  (6)   ~P      35RAA
   7(7)      ~Q   A
   7(8)    P∨~Q   7選言導入
 2 7(9) ~( P∨~Q)&
         ( P∨~Q)  28&I
 2  (ア)     ~~Q   79RAA
 2  (イ)       Q   アDN
 2  (ウ)   ~P& Q   6イ&I
12  (エ) ~(~P& Q)&
         (~P& Q)  1ウ&I
1   (オ)~~( P∨~Q)  2エRAA
1   (カ)  ( P∨~Q)  オDN
(ⅱ)
1   (1)    P∨~Q   A
 2  (2)   ~P& Q   A
  3 (3)    P      A
 2  (4)   ~P      2&E
 23 (5)    P&~P   34&I
  3 (6) ~(~P& Q)  25RAA
   7(7)      ~Q   A
 2  (8)       Q   2&E
 2 7(9)    ~Q&Q   78&I
   7(ア) ~(~P& Q)  29RAA
1   (イ) ~(~P& Q)  1367ア∨E
従って、
(07)により、
(08)
① ~(~P&Q)
②   P∨~Q 
に於いて、
①=② である。
cf.
ド・モルガンの法則。
従って、
(08)により、
(09)
① ~(~P&Q)
②   P∨~Q 
に於いて、
① P=Q
② P=Q
といふ「代入(replacement)」を行ふと、
① ~(~Q&Q)
①   Q∨~Q 
に於いて、
①=② である。
cf.
① は「矛盾律(law of contradiction)」。
② は「排中律(law of excluded middle)」。
従って、
(06)(09)により、
(10)
1    (1)   P      A
1    (2)   P∨Q    1選言導入
1    (3)   Q∨P    2交換法則
1    (4) ~~Q∨P    3DN
1    (5)  ~Q→P    4含意の定義
1    (6)   P∨~Q   1選言導入
1    (7)  ~Q∨P    6交換法則
1    (8)   Q→P    7含意の定義
 9   (9)  ~Q&Q    A(矛盾を仮定する)
     (ア)~(~Q&Q)   99RAA
     (イ)  Q∨~Q    ア、ド・モルガンの法則
  ウ  (ウ)  Q       A
1 ウ  (エ)     P    8ウMPP
   オ (オ)    ~Q    A
1  オ (カ)     P    5オMPP
1    (キ)     P    1イエオカ∨E
1    (ク)(Q∨~Q)→P  イキCP
    ケ(コ) ~Q∨Q     A
    ケ(サ) Q∨~Q     コ交換法則
1   ケ(シ)       P  クサMPP
1    (ス)(~Q∨Q)→P  コシCP
従って、
(02)(10)により、
(11)
1  (1)  P      A
1  (2)  P∨Q    1選言導入
1  (3)  Q∨P    2交換法則
1  (4)~~Q∨P    3DN
1  (5) ~Q→P    4含意の定義
1  (6)  P∨~Q   1選言導入
1  (7) ~Q∨P    6交換法則
1  (8)  Q→P    7含意の定義
 9 (9) ~Q&Q    A(矛盾を仮定する)
 9 (ア) ~Q      9&E
19 (イ)    P    5アMPP
 9 (ウ)    Q    9&E
19 (エ)    P    8ウMPP
19 (オ)    P&P  イエ&I
19 (カ)    P    オ&E
1  (キ)(~Q&Q)→P 9カCP
といふ「推論」は、
 9 (9) ~Q&Q    A(矛盾を仮定する)
 9 (ア) ~Q      9&E
19 (イ)    P    5アMPP
 9 (ウ)    Q    9&E
19 (エ)    P    8ウMPP
19 (オ)    P&P  イエ&I
19 (カ)    P    オ&E
1  (キ)(~Q&Q)→P 9カCP
といふ「8行」を、
 9   (9)  ~Q&Q    A(矛盾を仮定する)
     (ア)~(~Q&Q)   99RAA
     (イ)  Q∨~Q    ア、ド・モルガンの法則
  ウ  (ウ)  Q       A
1 ウ  (エ)     P    8ウMPP
   オ (オ)    ~Q    A
1  オ (カ)     P    5オMPP
1    (キ)     P    1イエオカ∨E
1    (ク)(Q∨~Q)→P  イキCP
    ケ(コ) ~Q∨Q     A
    ケ(サ) Q∨~Q     コ交換法則
1   ケ(シ)       P  クサMPP
1    (ス)(~Q∨Q)→P  コシCP
といふ「13行」に、「書き換へ」ることが、出来る
然るに、
(12)
 9   (9)  ~Q&Q    A
     (ア)~(~Q&Q)   99RAA
     (イ)  Q∨~Q    ア、ド・モルガンの法則
に於いて、
     (イ)  Q∨~Q    ア、ド・モルガンの法則
     (ア)~(~Q&Q)   99RAA
 9   (9)  ~Q&Q    A
といふ「」は無い
従って、
(03)(04)(11)(12)により、
(13)
① P├(~Q∨Q)→P
② P├(~Q&Q)→P
に於いて、
①=② ではない
従って、
(03)(13)により、
(14)
① P├(~Q∨Q)→P
② P├(~Q&Q)→P
に於いて、
②     (Q&Q)=(Qでなくて、Qである。)
といふ「矛盾」を「認めない」のであれば、
① Pである。故に、(Qでないか、Qである。)ならば、Pである。
② Pである。故に、(Qでなくて、Qである。)ならば、Pである。
に於いて、
① は「健全」であるが、
② は「健全」でない
といふ、ことになる。
従って、
(14)により、
(15)
P=ソクラテスは人間である。
Q=豚がイギリス海峡上を編隊飛行している。
であるとして、
① P├(~Q∨Q)→P
といふ「連式(推論)」、すなはち、
① ソクラテスは人間である。故に、(豚がイギリス海峡上を編隊飛行していなくとも、編隊飛行していても、いづれにせよ)、ソクラテスは人間である。
といふ「連式(推論)」は、「健全」であるが、
② P├(~Q&Q)→P
といふ「連式(推論)」、すなはち、
② ソクラテスは人間である。故に、(豚がイギリス海峡上を編隊飛行していなくて尚且つ、編隊飛行しているならば)、ソクラテスは人間である。
といふ「連式(推論)」は、「健全」ではない
令和元年09月03日、毛利太。

2019年9月2日月曜日

「選言導入の規則」は「少しも、不自然ではない」(其の?3)。

(01)
1  (1)  P      A
1  (2)  P∨Q    1選言導入
1  (3)  Q∨P    2交換法則
1  (4)~~Q∨P    3DN
1  (5) ~Q→P    4含意の定義
1  (6)  P∨~Q   1選言導入
1  (7) ~Q∨P    6交換法則
1  (8)  Q→P    7含意の定義
   (9) ~Q∨Q    9排中律
 ア (ア) ~Q      A
1ア (イ)    P    5アMPP
  ウ(ウ)    Q    A
1 ウ(エ)    P    8ウMPP
1  (オ)    P    9アイウエ∨E
1  (カ)(~Q∨Q)→P 9オCP
従って、
(01)により、
(02)
P├(~Q∨Q)→P 
といふ「推論(連式)」、すなはち、
Pである。故に、(Qでないか、Qである。)としても、Pである。
といふ「推論(連式)」は「正しい」。
然るに、
(03)
「Qでない。」は「本当()である。」⇔「Qである。」は「ウソ()である。」
「Qである。」は「本当()である。」⇔「Qでない。」は「ウソ()である。」
従って、
(02)(03)により、
(04)
P├(~Q∨Q)→P 
といふ「推論(連式)」、すなはち、
Pである。故に、(Qでないか、Qである。)としても、Pである。
といふ「推論(連式)」、すなはち、
Pである。故に、(Qがであるとしても、Qがであるとしても、)いづれにせよ、Pである。
といふ「推論(連式)」は「正しい」。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
1  (1)  P      A
1  (2)  P∨Q    1選言導入
に於いて、
          Q が「」であっても、
          Q が「」であっても、いづれにせよ
        P   は「」である。
従って、
(05)により、
(06)
1  (1)「ソクラテスは人間である。」         A
1  (2)「ソクラテスは人間である。」か「Qである。」 1選言導入
に於いて、
      「Qである。」が「」であっても、
      「Qである。」が「」であっても、いづれにせよ
      「ソクラテスは人間である。」は「」である。
従って、
(06)により、
(07)
1  (1)「ソクラテスは人間である。」             A
1  (2)「ソクラテスは人間である。」か「バカボンは天才だ。」 1選言導入
に於いて、
      「バカボンは天才だ。」が「」であっても、
      「バカボンは天才だ。」が「」であっても、いづれにせよ
      「ソクラテスは人間である。」は「」である。
然るに、
(08)
①「真∨真」=「真真」
②「真∨」=「真or
に於いて、
① は「」であり、
② も「」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
1  (1)「ソクラテスは人間である()。」                A
1  (2)「ソクラテスは人間である()。」「バカボンは天才だ()。」 1選言導入
に於いて、
   (1)は「」であり、
   (2)も「」である。
令和元年09月02日、毛利太。

2019年9月1日日曜日

「選言導入の規則」は「少しも、不自然ではない」(其の?2)。

―「一昨日(令和元年8月30日)の記事」を書き直します。―
(01)
タルスキーは「真」のこのような意味論的な意味の定義として、
「雨が降っている」は真である=雨が降っている。
      「P」は真である=P
という公式を与える。
(沢田允茂 、代論理学入門、1962年、161頁改)
従って、
(01)により、
(02)
1 (1)P A
と書けば、それだけで、
    「P」は「」である。
然るに、
(03)
「P∨Q」に関しては、
「真∨真」であれば、「真」であり、
「真∨」であっても「」である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
1 (1)P   A
1 (2)P∨Q 1選言導入
に於いて、
(ⅰ)P は  「真」であり、
(ⅱ)P∨Q も「真」であるが、
(ⅲ)  Q の「真偽」は「不明」である。
然るに、
(05)
例(選言導入
以下の推論について考えます。
今日は雨が降っている。ゆえに、今日は雨が降っているか、もしくは寒い。
命題変数 P,Qを、
P=今日は雨が降っている。
Q=今日は寒い。
とおくと、先の推論は、
P├ P∨Q
と定式化されます。選言導入より、これは妥当な推論です。
(Webサイト:WIIS)
従って、
(04)(05)により、
(06)
1 (1)今日は雨が降っている。     A
1 (2)今日は雨が降っているか、寒い。 1選言導入
といふ「妥当な推論」に於いて、
     今日は雨が降っている。 は「真」であるが、
     今日は寒い。      の「真偽」は、「不明」である。
従って、
(07)
1 (1)今日は雨が降っている。     A
1 (2)今日は雨が降っているか、寒い。 1選言導入
といふ「妥当な推論」は、実際には、
1 (1)今日は雨が降っている。                 A
1 (2)今日は雨が降っているが、寒いかどうかは「分からない」。 1選言導入
といふ、「推論」に、「等しい」。
従って、
(08)
Socrates is a man. 故に、Socrates is a man or pigs are flying in formation over the English Channel.
といふ「妥当な推論」も、実際には、
ソクラテスは人間である。故に、ソクラテスは人間であるが、豚がイギリス海峡上を編隊飛行しているかどうかは「分らない」。
といふ「推論」に「等しい」。
然るに、
(09)
1 (1) ~(~Q∨Q)  A
 2(2)   ~Q     A
 2(3)   ~Q∨Q   3選言導入
12(4) ~(~Q∨Q)&
       (~Q∨Q)  34&I
1 (5)  ~~Q     24RAA
1 (6)    Q     2DN 
1 (7)   ~Q∨Q   6選言導入
1 (8) ~(~Q∨Q)&
       (~Q∨Q)  1&6
  (9)~~(~Q∨Q)  18RAA
  (ア)   ~Q∨Q   9DN
  (〃)QでないかQである。排中律
然るに、
(10)
1  (1)  P      A
1  (2)  P∨Q    1選言導入
1  (3)  Q∨P    2交換法則
1  (4)~~Q∨P    3DN
1  (5) ~Q→P    4含意の定義
1  (6)  P∨~Q   1選言導入
1  (7) ~Q∨P    6交換法則
1  (8)  Q→P    7含意の定義
   (9) ~Q∨Q    9排中律
 ア (ア) ~Q      A
1ア (イ)    P    5アMPP
  ウ(ウ)    Q    A
1 ウ(エ)    P    8ウMPP
1  (オ)    P    9アイウエ∨E
1  (カ)(~Q∨Q)→P 9オCP
従って、
(08)(09)(10)により、
(11)
P=ソクラテスは人間である。
Q=豚がイギリス海峡上を編隊飛行している。
であるとして、
P├(~Q∨Q)→P
といふ「連式(推論)」、すなはち、
ソクラテスは人間である。故に、豚がイギリス海峡上を編隊飛行していなくとも、編隊飛行していても、ソクラテスは人間である。
といふ「連式(推論)」は、「健全」である。
令和元年09月01日、毛利太。