2019年9月9日月曜日

「PでないならばPである。」について。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―

(01)
① Pならば、Qでない。
② PであってQである。
に於いて、明らかに、
①と② は「矛盾」する。
従って、
(02)
① Pならば、Qでない。といふことはない
② PであってQである。
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
「記号」で書くと、
① ~(P→~Q)
②   P& Q
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1   (1) ~(P→ Q)  A
 2  (2) ~(P&~Q)  A
  3 (3)   P      A
   4(4)     ~Q   A
  34(5)   P&~Q   34&I
 234(6) ~(P&~Q)&
         (P&~Q)  25&I
 23 (7)    ~~Q   4DN
 23 (8)      Q   7DN
 2  (9)   P→ Q   38CP
12  (ア) ~(P→ Q)&
         (P→ Q)  19&I
1   (イ)~~(P&~Q)  2アRAA
1   (ウ)   P&~Q   イDN
(ⅱ)
1   (1)   P&~Q   A
 2  (2)   P→ Q   A
1   (3)   P      1&E
12  (4)      Q   23MPP
1   (5)     ~Q   1&E
12  (6)   Q&~Q   45&I
1   (7) ~(P→ Q)  26RAA
従って、
(01)~(04)により、
(05)
① ~(P→~Q)=Pならば、Qでない。といふことはない。
②  (P& Q)=PであってQである。
に於いて、
①=② である。
(06)
③ Pでなくて、Qでない。
④ Pであるか、Qである。
に於いて、明らかに、
③と④ は「矛盾」する。
従って、
(06)により、
(07)
③ Pでなくて、Qでない。といふことはない
④ Pであるか、Qである。
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(08)
③ Pでなくて、Qでない。といふことはない。
といふことは、
③ PでないならばQである。
といふことに、他ならない。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
③ PでないならばQである。
④ Pであるか、 Qである。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(09)により、
(10)
「記号」で書くと、
③ ~P→Q
④  P∨Q
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(11)
(ⅲ)
1  (1)  ~P→Q   A
 2 (2) ~(P∨Q)  A
  3(3)    P     A
  3(4)    P∨Q   3∨I
 23(5) ~(P∨Q)&
         (P∨Q)  24&I
 2 (6)  ~P     35RAA
12 (7)     Q   16MPP
12 (8)   P∨Q   7∨I
12 (9) ~(P∨Q)& 
         (P∨Q)  28&I
1  (ア)~~(P∨Q)  29RAA
1  (イ)   P∨Q   アDN
(ⅳ)
1     (1)   P∨ Q   A
 2    (2)  ~P&~Q   A
  3   (3)   P      A
 2    (4)  ~P      2&E
 23   (5)   P&~P   34&I
  3   (6)~(~P&~Q)  25RAA
   7  (7)      Q   A
 2    (8)     ~Q   2&E
 2 7  (9)   Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(~P&~Q)  27RAA
1     (イ)~(~P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  ~P      A
     エ(エ)     ~Q   A
    ウエ(オ)  ~P&~Q   ウエ&I
1   ウエ(カ)~(~P&~Q)&
          (~P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)    ~~Q   エカRAA
1   ウ (ク)      Q   キDN
1     (コ)  ~P→ Q   ウクCP
従って、
(06)~(11)により、
(12)
③ ~P→Q=PでないならばQである。
④  P∨Q=Pであるか、 Qである。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(05)(12)により、
(13)
① ~(P→~Q)=Pならば、Qでない。といふことはない。
②  (P& Q)=PであってQである。
③  ~P→ Q =PでないならばQである。
④   P∨ Q =Pであるか、 Qである。
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
従って、
(13)により、
(14)
②  (P& Q)=PであってQである。
④   P∨ Q =PであるかQである。
といふ「式(日本語)」は、
① ~(P→~Q)=PならばQでない。といふことはない。
③  ~P→ Q =PでないならばQである。
といふ「式(日本語)」に、「置き換へ」ることが、出来る。
従って、
(14)により、
(15)
「&、∨」といふ「記号」は、「~、→」といふ「記号」に、「置き換へ」ることが、出来、
「~、→」といふ「記号」は、「&、∨」といふ「記号」に、「置き換へ」ることが、出来る。
然るに、
(12)により、
(16)
③ ~P→Q=PでないならばQである。
④  P∨Q=Pであるか、 Qである。
に於いて、
③=④ であるため、
P=Q
であるとすると、
③ ~P→P=PでないならばPである。
④  P∨P=Pであるか、 Pである。
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(17)
例へば、
③ ~P→P=明日が晴でないならば、明日は晴である
といふのは、「ヲカシイ」が故に、
③ ~P→P=PでないならばPである
といふのは、「ヲカシイ」。
然るに、
(18)
(ⅲ)
1 (1) ~P→P A
 2(2) ~P   A
12(3)    P 12MPP
12(4) ~P&P 23&I
1 (5)~~P   24RAA
1 (6)  P   5DN
1 (7)  P∨P 6∨I
(ⅳ)
1 (1)  P∨P A
1 (2)~~P∨P 1DN
1 (3) ~P→P 2含意の定義
従って、
(18)により、
(19)
③ ~P→P
④   P∨P
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(20)
(ⅳ)
1  (1)P∨P A
 2 (2)P   A
  3(3)  P A
1  (4)P   12233∨E
(ⅴ)
1  (1)P   A
1  (2)P∨P 1∨I
従って、
(20)により、
(21)
④ P∨P
⑤ P
に於いて、
④=⑤ である。
従って、
(19)(21)により、
(22)
③ ~P→P
④   P∨P
⑤   P
に於いて、
③=④=⑤ である。
従って、
(17)(22)により、
(23)
例へば、
③ ~P→P=明日が晴でないならば、明日は晴である。
④  P∨P=明日は晴であるか、  明日は晴である。
⑤   P  =明日は晴である。
に於いて、
③=④=⑤ である。
従って、
(23)により、
(24)
③ 明日が晴でないならば、明日は晴である
といふ「日本語」は、それを「命題論理」に「翻訳」する限り、
⑤ 明日は晴である
といふ、「意味」になる。
令和元年09月09日、毛利太。

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