2018年2月1日木曜日

「~だけは(が)・・・。」について。

(01)
① 人間だけが言葉を話す。
② 人間以外は言葉を話さない。
③ すべてのxについて、xが言葉を話すならば、xは人間である。
に於いて、
①=②=③ である。
cf.
③ ∀x(話x→人間x)
③ For any x, if x speaks then x is a human.
従って、
(01)により、
(02)
① 彼だけが許さない。
② 彼以外は許す。
③ すべてのxについて、xが許さないならば、xは彼である。
に於いて、
①=②=③ である。べきである。
然るに、
(03)
② 彼以外は許す。
といふのであれば、
②(私は、彼以外を許し)彼以外は許さない。
といふ「意味」に取るのが、「普通」である。
従って、
(03)により、
(04)
② 彼以外は許す。
といふのであれば、
② 許す。の「主語」は、
② 彼 ではなく、
である。
然るに、
(05)
① 彼だけが許さない。
といふのであれば、
① 許さない。の「主語」は、
① 私 ではなく、
である。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
① 彼だけが許さない。
② 彼以外は許す。
③ すべてのxについて、xが許さないならば、xは彼である。
に於いて、
①=③ ではあっても、
①=② ではない。
然るに、
(07)
② 彼以外は許す。
だけでなく、
② 彼だけは許ない。
の場合も、
② 許ない。の「主語」は、
② 彼 ではなく、
である。
然るに、
(08)
② 彼だけは許ない。
といふのであれば、すなはち、
② 彼だけは許すことが出来ない。
といふのであれば、
② 彼以外は許すことが出来る。
といふことになる。
従って、
(08)により、
(09)
② 彼だけは許ない。
といふ「日本語」は、
②(少なくとも)彼だけは許せない。
といふ「意味」になる。
然るに、
(06)により、
(10)
① 彼だけが許さない。
といふ「日本語」は、
①(ただ一人、)彼だけが許さない。
といふ「意味」である。
従って、
(09)(10)により、
(11)
① 彼だけが許さない。
② 彼だけは許ない。
といふ「日本語」は、
①(ただ一人、)彼だけ許さない。
②(少なくとも)彼だけない。
といふ「意味」になる。
然るに、
(12)
① 東京日本である。
② 日本東京である。
③ 東京以外は日本ではない
といふ「日本語」は、三つとも「ウソ」である。
然るに、
(13)
① 東京日本の首都である。
② 日本の首都東京である。
③ 東京以外は日本の首都ではない
といふ「日本語」は、三つとも「本当」である。
従って、
(12)(13)により、
(14)
① AがBである。
② A以外はBである。
③ BはAである。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(15)
① 東京は日本である。
② 東京日本である。
③ 東京は日本の首都である。
④ 東京が日本の首都である。
に於いて、
② だけが、「マチガイ」である。
従って、
(12)~(15)により、
(16)
① AはBである。
からと言って、
② ABである。
とは、「限らない」が、
② AがBである。
であるならば、
③ A以外Bでない。
といふ、ことになる。
従って、
(16)により、
(17)
① AはBである。
とは言っても、
② ABである。
とは言ってゐない。
といふことは、
① AはBである。
とは言っても、
③ A以外Bでない
とは言ってゐない。
といふことに、「等しい」。
然るに、
(18)
① AはBである。
とは言っても、
③ A以外Bでない。
とは言ってゐない
といふことは、
①(少なくとも)AはBである。
といふことに、「等しい」。
従って、
(18)により、
(19)
①(少なくとも)A( )Bである。
に於ける、    ( )の中には、
①                  が ではなく、
①           が、入ることになる。
従って、
(19)により、
(20)
②(少なくとも)彼だけ( )許ない。
に於ける、
②           ( )の中には、
②            が ではなく、
②             が、入らなければ、ならない。
然るに、
(11)により、
(21)
もう一度、確認すると、
① 彼だけが許さない。
② 彼だけない。
といふ「日本語」は、
①(ただ一人、)彼だけが許さない。
②(少なくとも)彼だけは許ない。
といふ「意味」である。
従って、
(20)(21)により、
(22)
②(少なくとも)彼だけ( )許ない。
に於ける、
②           ( )の中には、
②            が ではなく、
②             が、入らなければ、ならない。ものの、実際に、
②(少なくとも)彼だけ()許せない。
であって、
②(少なくとも)彼だけ(が)許せない。
ではない。
平成30年02月01日、毛利太。

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