2018年2月9日金曜日

「お前が言うな!!」の「お前が」について。

(ⅰ)『返り点』については、『「返り点」の「付け方」を教へます(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post_3.html)』をお読み下さい。
(ⅱ)『返り点と括弧』については、『「一二点・上下点」について(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html)』他をお読み下さい。
(ⅲ)『象は鼻が長い。』については、『02月07日の記事(https://kannbunn.blogspot.com/2018/02/blog-post_7.html)』をお読み下さい。

(01)
ブーメラン
カテゴリー:ネットスラング  タグ:フ, ネット,
ブーメランとは、ネットで使われる言葉です。
意味
他者への悪口や批判が、発言した本人にも当てはまっていること。また、後になってそれが発覚すること。
ブーメラン効果、ブーメラン発言とも言う(Webサイト)。
(02)
見事なブーメラン炸裂!!まさに「お前言うな」!!(Webサイト)。
従って、
(01)(02)により、
(03)
泥棒の常習犯が、 「万引きは、絶対にしてはならない。」
といふのであれば、「お前言うな!!」といふことになる。
すなはち、
(04)
泥棒の常習犯が、 「万引きは、絶対にしてはならない。」
といふのであれば、「(なら)お前言うな!!」といふことになる。
然るに、
(05)
「(他ならぬ)お前_言うな。」といふのであれば、「お前」に「アクセント(強勢)」が、置かれることになる。
然るに、
(06)
もし濁音を発音するときの物理的・身体的な口腔の膨張によって「濁音大きい」とイメージがつくられているのだとしたら、面白いですね。この仮説が正しいとすると、なぜ英語話者や中国語話者も濁音に対して「大きい」というイメージを持っているか説明がつきます(川原繁人、音とことばの不思議な世界、2015年、13頁)。
従って、
(06)により、
(07)
① お前は(清音)
② お前が(音)
に於いて、
① の「音量」よりも、
② の「音量」の方が、「大きい」。
従って、
(05)(07)により、
(08)
① お前は言ふな!!
ではなく、
② お前言ふな!!
でなければ、ならない。
然るに、
(09)
α:誰が言ふのか。
β:私は言ひます。
に対して、
γ:私言ひます。
といふのであれば、
βとγが言ふ。ことなる。
然るに、
(10)
α:誰が言ふのか。
β:私は言ひます。
に対して、
γ:私言ひます。
といふのであれば、
言ふのは、γだけである。
従って、
(09)(10)により、
(11)
③(私が言うから)お前_言うな。
であれば、
③(私言うから)お前言うな。
であって、
④(私が言うから)お前が言うな。
ではない。
従って、
(01)~(11)により、
(12)
(ⅰ)(他ならぬ)お前_言うな。
(ⅱ)(私が言ふ)お前_言うな。
であれば、
(ⅰ)(他ならぬ)お前言うな。
(ⅱ)(私が言ふ)お前言うな。
でなければ、ならない。
然るに、
(13)
「AはBであって(A以外はBでない)。」といふ場合を、「排他的命題(Exclusive proposition)」といふ。
従って、
(12)(13)により、
(14)
(ⅰ)(他ならぬ)お前が言うな。
に於ける、
(ⅰ)(他なら)は、「排他的命題の連体形」である。
然るに、
(15)
(ⅲ)お前が悪い=
(ⅲ)お前が悪く(お前以外は悪くない)。
である。
従って、
(14)(15)により、
(16)
(ⅲ)お前悪い。 は、「排他的命題」である。
従って、
(08)(14)(16)により、
(17)
① お前言うな。
② お前悪い。
に於いて、① と ② は、両方とも、「排他的命題」である。
平成30年02月09日、毛利太。

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