2018年2月5日月曜日

「対偶」は「簡単(自然演繹)」に(で)「証明」できる。

(ⅰ)『返り点』については、『「返り点」の「付け方」を教へます(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post_3.html)』をお読み下さい。
(ⅱ)『返り点と括弧』については、『「一二点・上下点」について(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html)』他をお読み下さい。

(01)
1  (1) A→ B 仮定
 2 (2)   ~B 仮定
  3(3) A    仮定
12 (4)    B 13前件肯定
123(5) B&~B 42&導入
12 (6)~A    35背理法
1  (7)~B→~A 26条件法
といふ「自然演繹(の妥当性)」は、次のやうに「説明(証明)」出来る。
(02)
(1)AならばBである。であって、
(2)    Bでない。であって、その上、
(3)Aである。    とする。
然るに、
(03)
(1)AならばBである。であって、
(3)Aである。ならば、
(4)    Bである
従って、
(02)(03)により、
(04)
(1)AならばBである。であって、
(2)    Bでない。であって、その上、
(3)Aである。    とすると、
(5)BであってBでない。
然るに、
(05)
(5)BであってBでない
といふこと(矛盾)は有り得ない。
従って、
(04)(05)により、
(06)
(1)AならばBである。であって、
(2)    Bでない。ならば、
(6)Aであっては、ならない。
従って、
(06)により、
(07)
(1)AならばBである。であって、
(2)    Bでない。ならば、
(6)Aでない
従って、
(07)により、
(08)
(1)AならばBである。ならば、
(7)BでないならばAでない
然るに、
(09)
(01)に於いて、
 A=~B
 B=~A
といふ「代入(置換)」を行ふと、
1  (1) ~B→ ~A 仮定
 2 (2)    ~~A 仮定
  3(3) ~B     仮定
12 (4)     ~A 13前件肯定
123(5) ~A&~~A 42&導入
12 (6)~~B     35背理法
1  (7)~~A→~~B 26条件法
(10)
(09)に於いて、
 ~~A=A
 ~~B=B
といふ「代入(置換)」を行ふと、
1  (1)~B→~A 仮定
 2 (2)    A 仮定
  3(3)~B    仮定
12 (4)   ~A 13前件肯定
123(5)~A& A 42&導入
12 (6) B    35背理法
1  (7) A→ B 26条件法
従って、
(08)(09)(10)により、
(11)
(1)BでないならばAでない。ならば、
(7)AならばBである。
従って、
(08)(11)により、
(12)
① AならばBである。ならば、BでないならばAでない
② BでないならばAでない。ならば、AならばBである。
然るに、
(13)
「PならばQであり、QならばPである。」ならば、その時に限って、「P=Q」である。
従って、
(12)(13)により、
(14)
① AならばBである。
② BでないならばAでない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(15)
命題「AならばB」の対偶は「BでないならAでない」である。 論理記号を用いて説明すると、命題「A ⇒ B」の対偶は「¬B⇒ ¬A」(¬A は命題 A の否定)である。 通常の数学では、命題「AならばB」の真偽とその対偶「BでないならAでない」の真偽とは必ず一致する(すなわち真理値が等しい)。 対偶 (論理学) - Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/wiki/対偶_(論理学)
従って、
(01)~(15)により、
(16)
(1)AならばBである。であって、その上、
(2)    Bでない。であって、その上、
(3)Aである。    ならば、
(4)BであってBでない。といふ風に、「矛盾」する。
といふことを、「理解」出来る人に対しては、「AならばB」の真偽とその対偶「BでないならAでない」の真偽とは必ず一致する。といふ「定理」を、「自然演繹」で「簡単」に「説明(証明)」できる。
然るに、
(17)
① AならばBである。
② BでないならばAでない。
といふことは、
① AはBである。
② B以外はAでない。
といふことに、他ならない。
従って、
(14)(17)により、
(18)
① AはBである。
② B以外はAでない。
に於いて、
①=②
従って、
(18)により、
(19)
③ BはAである。
④ A以外はBでない。
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(20)
② 東京日本である。
③ 日本は東京である。
④ 東京以外は日本ではない。
といふ「日本語」は、三つとも、「ウソ」である。
然るに、
(21)
② 東京日本の首都である。
③ 日本の首都は東京である。
④ 東京以外は日本の首都ではない。
といふ「日本語」は、三つとも、「本当」である。
従って、
(20)(21)により、
(22)
② AがBである。
③ BはAである。
④ A以外はBでない。
に於いて、
②=③=④ である。
然るに、
(23)
② AがBである。
ならば、
① AはBでない。
といふことは、有り得ない。
従って、
(23)により、
(24)
② AがBである。
ならば、
① AはBである。
然るに、
(25)
誰でもが、一度は聞いたことがあるやうに、「逆は必ずしも真ではない(The converse is not necessarily true)」。
従って、
(24)(25)により、
(26)
② ABである。
ならば、
① AはBである。
であるが、
① AはBである。
としても、
である。
の「逆」、すなはち、
である。
とは、限らない。
従って、
(22)(26)により、
(27)
① AはBである。
② ABである。
である。
④ A以外はBでない
に於いて、必ずしも、
①=② ではないが、必ず
  ②=③=④ である。
平成30年02月05日、毛利太。

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