(01)
「普通」は、
① 象は動物であるが、逆に、
② 動物は象ではない。
然るに、
(02)
①{象、兎、馬}を{対象}とするならば「動物は象ではない」が、
②{象、本、机}を{対象}とするならば「動物は象である」。
然るに、
(03)
①{象、兎、馬}を{対象}とするならば「象以外(兎と馬)も動物である」が、
②{象、本、机}を{対象}とするならば「象以外(本と机)は動物ではない」。
従って、
(02)(03)により、
(04)
② 動物は象である。
③ 象以外は動物ではない。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(05)
② 動物は象である。
③ 象以外は動物ではない。
といふ「日本語」は、
② 象は動物である。
③ 象は動物である。
といふ「日本語」を、「含意」する。
従って、
(04)(05)により、
(06)
② 象は動物であり、動物は象である。
③ 象は動物であり、象以外は動物ではない。
に於いて、
②=③ である。
従って、
(06)により、
(07)
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は理事長ではない。
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(08)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(07)(08)により
(09)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(10)
① AがBです。
② AはBであり、BはAである。
③ AはBであり、A以外はBではない。
に於いて、
①=②=③ である。
cf.
(ⅰ)
1(1) A⇔B A
1(2)(A→B)&(B→A) 1Df.⇔
(ⅱ)
1 (1)(A→B)&(B→A) A
1 (2) A→B 1&E
1 (3) B→A 1&E
4 (4) ~A A
5(5) B A
1 5(6) A 35MPP
145(7) ~A&A 46&I
14 (8) ~B 57RAA
1 (9) ~A→~B 48CP
1 (ア)(A→B)&(~A→~B) 29&I
(ⅲ)
1 (1)(A→B)&(~A→~B) A
1 (2) A→B 1&E
1 (3) ~A→~B 1&E
4 (4) B A
5(5) ~A A
1 5(6) ~B 35MPP
145(7) B&~B 46&I
14 (8) ~~A 57RAA
14 (9) A 8DN
1 (ア) B→A 49CP
1 (イ) (A→B)&(B→A) 2ア&I
従って、
(10)により、
(11)
① これが良いです。
② これは良く、良いのはこれです。
③ これは良く、これ以外は良くないです。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(12)
商品をいろいろ見せてもらって選択するときに、ハとガで意味が反対になることがある。
これはいいです。(不用)
これがいいです。(入用)
ここで異を立てる方にはハを使っているが、述語が同型異議になっている。不用の方はテモイイ、デモイイ(許可)で、入用の方はほめことば(好適)である。つまり、初めの方は「これはもらわ(有償)なくてもいいです」「これは引っ込めてもらっていいです」などの短絡的表現だろう(三上章、日本語の論理、1963年、156・7頁)。
然るに、
(13)
④ 商品をいろいろ見せてもらって選択するときに、
② これは良く、良いのはこれです。
③ これは良く、これ以外は良くないです。
といふのであれば、
④ これを下さい(これを買います)。
といふ「意味」になるのは、「当然」である。
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
① これが良いです。
② これは良く、良いのはこれです。
③ これは良く、これ以外は良くないです。
に於いて、
①=②=③ である。
といふのであれば、
④ 商品をいろいろ見せてもらって選択するときに、
① これが良いです。
と言へば、それだけで、
④ これを下さい(これを買います)。
といふ「意味」になるのは、「当然」である。
従って、
(09)~(14)により、
(15)
三上章 先生は、
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
といふことに、「気が付かなかった」が故に、
④ 商品をいろいろ見せてもらって選択するときに、
① これが良いです。
と言へば、それだけで、
② これは良く、良いのはこれです。
③ これは良く、これ以外は良くないです。
といふ「意味」になり、それ故、
④ これを下さい(これを買います)。
といふ「意味」になる。
といふことに、「気付けなかった」と、いふことになる。
令和02年01月29日、毛利太。
2020年11月29日日曜日
2020年11月25日水曜日
「象がゐる」と「マンモスはゐる」。
(01)
「記号」で書くと、
① A⇔B
②(A→B)&(B→A)
に於いて、
①=② である。 然るに、
(02)
(ⅱ)
1 (1)(A→B)&(B→A) A
1 (2) A→B 1&E
1 (3) B→A 1&E
4 (4) ~A A
5(5) B A
1 5(6) A 35MPP
145(7) ~A&A 46&I
14 (8) ~B 57RAA
1 (9) ~A→~B 48CP
1 (ア)(A→B)&(~A→~B) 29&I
(ⅲ)
1 (1)(A→B)&(~A→~B) A
1 (2) A→B 1&E
1 (3) ~A→~B 1&E
4 (4) B A
5(5) ~A A
1 5(6) ~B 35MPP
145(7) B&~B 46&I
14 (8) ~~A 57RAA
14 (9) A 8DN
1 (ア) B→A 49CP
1 (イ) (A→B)&(B→A) 2ア&I
従って、
(02)により、
(03)
②(A→B)&( B→ A)
③(A→B)&(~A→~B)
に於いて、
②=③ である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
「記号」で書くと、
① A⇔B
②(A→B)&( B→ A)
③(A→B)&(~A→~B)
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(04)により、
(05)
「日本語」でいふと、
① Aならば、そのときに限って、Bである。
②(AならばBであり、)尚且つ、(BならばAである。)
③(AならばBであり、)尚且つ、(A以外ならばBでない。)
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(05)により、
(06)
① AだけがBである。
② AはBであり、BはAである。
③ AはBであり、A以外はBでない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(06)により、
(07)
① 私だけが理事長である。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は理事長でない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(08)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(07)(08)により、
(09)
① 私が理事長である。
と言へば、
① 私だけが理事長である。
と言はなくとも、それだけで、
① 私だけが理事長である。⇔
② 私は理事長であり、理事長は私である。⇔
③ 私は理事長であり、私以外は理事長でない。
といふ「意味」になる。
従って、
(09)により、
(10)
① 象がゐる。
と言へば、
① 象だけがゐる。⇔
② 象はゐるが、象以外はゐない。
といふ「意味」になる。
然るに、
(11)
② 象はゐるが、象以外はゐない。
といふのであれば、
②(今、目の前に)一頭以上の象がゐる。
といふことに、ならざるを得ない。
然るに、
(12)
②(今、目の前には)、「象の他」に、「ミミズが三匹」ゐるかも知れないため、
②(今、目の前に)一頭以上の象がゐる。
といふ「命題」は、厳密に言へば、「偽」である場合の方が、「多い」と、せざるを得ない。
然るに、
(13)
② 心不在焉、視而不見=
② 心不在於是、視而不見=
② 心不[在〔於(是)〕]、視而不(見)⇒
② 心[〔(是)於〕在]不、視而(見)不=
② 心[〔(ここ)に〕在ら]不れば、視れども(見え)ず=
② 注意が、そこに向いてゐないのであれば、目の前にあっても、見えてはゐない。
従って、
(10)~(13)により、
(14)
②(今、目の前には)、「象の他」に、「ミミズが三匹」ゐたとしても、
② 注意が、そこに向いてゐないのであれば、目の前にゐたとしても、見えてはゐないが故に、
① 象がゐる。
と言へば、
② 象はゐるが、象以外はゐない。⇔
②(今、目の前に)一頭以上の象がゐる。
といふ「意味」になる。
従って、
(14)により、
(15)
① マンモスがゐる。
と言へば、
② マンモスはゐるが、マンモス以外はゐない。⇔
②(今、目の前に)一頭以上のマンモスがゐる。
といふ「意味」になる。
従って、
(16)
②(今、目の前に)一頭以上のマンモスがゐる。
といふ「意味」ではなく、
③(今でも、何処かに)一頭以上のマンモスがゐる。
といふ風に、言ひたいのであれば、すなはち、
③ マンモス(といふ種)はまだ、絶滅してゐない。
といふ風に、言ひたいのであれば、
② マンモスがゐる。
とは言はずに、
③ マンモスはゐる。
といふ風に、言はざるを、得ない。
従って、
(16)により、
(17)
② マンモスがゐる。
③ マンモスはゐる。
に於いて、
② は「個体」としても「マンモス」の「存在」を述べてゐて、
③ は「集合」としての「マンモス」の「存在」を述べてゐる。
従って、
(17)により、
(18)
② マンモスが・・・・・。
と言はずに、
③ マンモスは・・・・・。
と言ふ場合は、「普通」は、
③ マンモス(英語: mammoth)は哺乳綱長鼻目ゾウ科マンモス属 (Mammuthus) に属する種の総称である(ウィキペディア)。
といふ場合がさうであるやうに、
③ マンモスといふ「種」としての、マンモスであって、
②「個体」としての、マンモスではない。
然るに、
(19)
「三上文法」によると、
③「マンモスは」哺乳綱長鼻目ゾウ科マンモス属に属する種の総称である。
に於ける、
③「マンモスは」は、「主題」であるとされ、
②「マンモスが」哺乳綱長鼻目ゾウ科マンモス属に属する種の総称である。
に於ける、
②「マンモスが」は、「(主格としての)補語」である。
然るに、
(09)(10)(11)により、
(20)
もう一度、確認すると、
① 象がゐる。
と言へば、
① 象だけがゐる。⇔
② 象はゐるが、象以外はゐない。
といふ「意味」になり、
② 象はゐるが、象以外はゐない。
といふのであれば、
②(今、目の前に)一頭以上の象がゐる。
といふことに、ならざるを得ない。
従って、
(20)により、
(21)
② 象がゐる=(今、目の前に)象がゐる。
といふ風に、誰か言ってから、「千数百数十数年」が「経過」したとすれば、
② 象がゐた=(昔々、ある所に)象がゐた。
といふ、ことになる。
従って、
(21)により、
(22)
② 象がゐる=(今、目の前に)象がゐる。
といふことからすれば、)
②(昔々、ある所に)象がゐました。
であって、
③(昔々、ある所に)象はゐました。
ではない。
といふことは、「当然」である。
令和02年11月25日、毛利太。
「記号」で書くと、
① A⇔B
②(A→B)&(B→A)
に於いて、
①=② である。 然るに、
(02)
(ⅱ)
1 (1)(A→B)&(B→A) A
1 (2) A→B 1&E
1 (3) B→A 1&E
4 (4) ~A A
5(5) B A
1 5(6) A 35MPP
145(7) ~A&A 46&I
14 (8) ~B 57RAA
1 (9) ~A→~B 48CP
1 (ア)(A→B)&(~A→~B) 29&I
(ⅲ)
1 (1)(A→B)&(~A→~B) A
1 (2) A→B 1&E
1 (3) ~A→~B 1&E
4 (4) B A
5(5) ~A A
1 5(6) ~B 35MPP
145(7) B&~B 46&I
14 (8) ~~A 57RAA
14 (9) A 8DN
1 (ア) B→A 49CP
1 (イ) (A→B)&(B→A) 2ア&I
従って、
(02)により、
(03)
②(A→B)&( B→ A)
③(A→B)&(~A→~B)
に於いて、
②=③ である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
「記号」で書くと、
① A⇔B
②(A→B)&( B→ A)
③(A→B)&(~A→~B)
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(04)により、
(05)
「日本語」でいふと、
① Aならば、そのときに限って、Bである。
②(AならばBであり、)尚且つ、(BならばAである。)
③(AならばBであり、)尚且つ、(A以外ならばBでない。)
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(05)により、
(06)
① AだけがBである。
② AはBであり、BはAである。
③ AはBであり、A以外はBでない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(06)により、
(07)
① 私だけが理事長である。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は理事長でない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(08)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(07)(08)により、
(09)
① 私が理事長である。
と言へば、
① 私だけが理事長である。
と言はなくとも、それだけで、
① 私だけが理事長である。⇔
② 私は理事長であり、理事長は私である。⇔
③ 私は理事長であり、私以外は理事長でない。
といふ「意味」になる。
従って、
(09)により、
(10)
① 象がゐる。
と言へば、
① 象だけがゐる。⇔
② 象はゐるが、象以外はゐない。
といふ「意味」になる。
然るに、
(11)
② 象はゐるが、象以外はゐない。
といふのであれば、
②(今、目の前に)一頭以上の象がゐる。
といふことに、ならざるを得ない。
然るに、
(12)
②(今、目の前には)、「象の他」に、「ミミズが三匹」ゐるかも知れないため、
②(今、目の前に)一頭以上の象がゐる。
といふ「命題」は、厳密に言へば、「偽」である場合の方が、「多い」と、せざるを得ない。
然るに、
(13)
② 心不在焉、視而不見=
② 心不在於是、視而不見=
② 心不[在〔於(是)〕]、視而不(見)⇒
② 心[〔(是)於〕在]不、視而(見)不=
② 心[〔(ここ)に〕在ら]不れば、視れども(見え)ず=
② 注意が、そこに向いてゐないのであれば、目の前にあっても、見えてはゐない。
従って、
(10)~(13)により、
(14)
②(今、目の前には)、「象の他」に、「ミミズが三匹」ゐたとしても、
② 注意が、そこに向いてゐないのであれば、目の前にゐたとしても、見えてはゐないが故に、
① 象がゐる。
と言へば、
② 象はゐるが、象以外はゐない。⇔
②(今、目の前に)一頭以上の象がゐる。
といふ「意味」になる。
従って、
(14)により、
(15)
① マンモスがゐる。
と言へば、
② マンモスはゐるが、マンモス以外はゐない。⇔
②(今、目の前に)一頭以上のマンモスがゐる。
といふ「意味」になる。
従って、
(16)
②(今、目の前に)一頭以上のマンモスがゐる。
といふ「意味」ではなく、
③(今でも、何処かに)一頭以上のマンモスがゐる。
といふ風に、言ひたいのであれば、すなはち、
③ マンモス(といふ種)はまだ、絶滅してゐない。
といふ風に、言ひたいのであれば、
② マンモスがゐる。
とは言はずに、
③ マンモスはゐる。
といふ風に、言はざるを、得ない。
従って、
(16)により、
(17)
② マンモスがゐる。
③ マンモスはゐる。
に於いて、
② は「個体」としても「マンモス」の「存在」を述べてゐて、
③ は「集合」としての「マンモス」の「存在」を述べてゐる。
従って、
(17)により、
(18)
② マンモスが・・・・・。
と言はずに、
③ マンモスは・・・・・。
と言ふ場合は、「普通」は、
③ マンモス(英語: mammoth)は哺乳綱長鼻目ゾウ科マンモス属 (Mammuthus) に属する種の総称である(ウィキペディア)。
といふ場合がさうであるやうに、
③ マンモスといふ「種」としての、マンモスであって、
②「個体」としての、マンモスではない。
然るに、
(19)
「三上文法」によると、
③「マンモスは」哺乳綱長鼻目ゾウ科マンモス属に属する種の総称である。
に於ける、
③「マンモスは」は、「主題」であるとされ、
②「マンモスが」哺乳綱長鼻目ゾウ科マンモス属に属する種の総称である。
に於ける、
②「マンモスが」は、「(主格としての)補語」である。
然るに、
(09)(10)(11)により、
(20)
もう一度、確認すると、
① 象がゐる。
と言へば、
① 象だけがゐる。⇔
② 象はゐるが、象以外はゐない。
といふ「意味」になり、
② 象はゐるが、象以外はゐない。
といふのであれば、
②(今、目の前に)一頭以上の象がゐる。
といふことに、ならざるを得ない。
従って、
(20)により、
(21)
② 象がゐる=(今、目の前に)象がゐる。
といふ風に、誰か言ってから、「千数百数十数年」が「経過」したとすれば、
② 象がゐた=(昔々、ある所に)象がゐた。
といふ、ことになる。
従って、
(21)により、
(22)
② 象がゐる=(今、目の前に)象がゐる。
といふことからすれば、)
②(昔々、ある所に)象がゐました。
であって、
③(昔々、ある所に)象はゐました。
ではない。
といふことは、「当然」である。
令和02年11月25日、毛利太。
2020年11月23日月曜日
「象が鼻が長い」の「述語論理」(Ⅱ)。
―「一昨日の記事(令和02年11月23日)」を書き直します。―
(01)
アジア象のメスは牙を持たないこともあります。
(アフリカ旅行の道祖神ブログ)
(02)
マンモス(英語: mammoth)は哺乳綱長鼻目象科マンモス属 (Mammuthus) に属する種の総称である。現在は全種が絶滅している。
現生の象の類縁だが、直接の祖先ではない。約400万年前から1万年前頃(絶滅時期は諸説ある)までの期間に生息していた。巨大な牙が特徴で、種類によっては牙の長さが5.2メートルに達することもある(ウィキペディア)。
従って、
(01)(02)により、
(03)
以下では、「鼻に加へて、牙も長いマンモスは、象ではなく、象の牙は長くない。」とする。
従って、
(03)により、
(04)
① 象は、 鼻は長く、 鼻以外は長くない。
② カバは、 鼻は長くなく、鼻以外も長くない。
③ マンモスは、鼻は長く、 鼻以外(牙は、5.2メートルに達する)も長い。
従って、
(04)により、
(05)
①{象、カバ、マンモス}
を{変域(ドメイン)}とすると、
① 象だけが、鼻だけが長い。
従って、
(05)により、
(06)
①{象、カバ、マンモス}
ではなく、
②{象、カバ、マンモス、レック、レーナ}
を{変域(ドメイン)}とすると、
② 象だけが、鼻だけが長い。
かどうかは、「不明」である。
然るに、
(07)
② レックは、「一頭のカバ」の 「固有名詞」であって、
③ レーナは、「一頭のマンモス」の「固有名詞」である。
と、するならば、
①{象、カバ、マンモス}
といふ{変域(ドメイン)}だけでなく、
②{象、カバ、マンモス、レック、レーナ}
といふ{変域(ドメイン)}に於いても、
② 象だけが、鼻だけが長い。
といふ「命題」は、「真」である。
従って、
(04)~(07)により、
(08)
① 象だけが、鼻だけが長い。
といふのであれば、
② 象以外の動物が、(カバのやうに)鼻以外が長くないならば、鼻は長くない。
③ 象以外の動物で、鼻が長いならば、(マンモスの牙のやうに)鼻以外も長い。
といふ、ことになる。
然るに、
(09)
② 鼻以外が長くないならば、鼻は長くない。
③ 鼻が長いならば、鼻以外も長い。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(09)により、
(10)
② 象以外の動物で、(カバのやうに)鼻以外が長くないならば、鼻は長くない。
③ 象以外の動物で、鼻が長いならば、(マンモスの牙のやうに)鼻以外も長い。
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(11)
① 象だけが、鼻だけが長い。
といふのであれば、
① 象自身は、鼻は長く、鼻以外は長くない。
従って、
(10)(11)により、
(12)
① 象だけが、鼻だけが長い。
② 象は、鼻は長く、鼻以外は長くなく、象以外の動物で、鼻以外が長くないならば、鼻は長くない。
③ 象は、鼻は長く、鼻以外は長くなく、象以外の動物で、鼻が長いならば、鼻以外も長い。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(13)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
然るに、
(14)
① 理事長は私です。
② 私以外は理事長ではない。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(13)(14)により、
(15)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私です。
③ 私は理事長であり、私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(16)
③ 私は理事長であり、私以外は理事長ではない。
④ 私だけが理事長です。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(15)(16)により、
(17)
① 私が理事長です。
② 私だけが理事長です。
に於いて、
①=② である。
従って、
(17)により、
(18)
① 私が理事長です。
といへば、それだけで、
② 私だけが理事長です。
といふ「意味」になる。
従って、
(18)により、
(19)
① 象が、鼻が長い。
といふのであれば、それだけで、
② 象だけが、鼻だけが長い。
といふ「意味」になる。
従って、
(12)(19)により、
(20)
① 象が、鼻が長い。
② 象は、鼻は長く、鼻以外は長くなく、象以外の動物で、(カバのやうに)鼻以外が長くないならば、鼻は長くない。
③ 象は、鼻は長く、鼻以外は長くなく、象以外の動物で、鼻が長いならば、(マンモスの牙のやうに)鼻以外も長い。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(21)
(ⅰ)
1 (1) ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 2Df.⇔
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 3&E
1 (5) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 3&E
6 (6) ~象a A
16 (7) ~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} 65MTT
16 (8) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) 7ド・モルガンの法則
16 (9) ~∀z(~鼻za→~長z)∨~∃y(鼻ya&長y) 8交換法則
16 (ア) ∀z(~鼻za→~長z)→~∃y(鼻ya&長y) 9含意の定義
イ (イ) ∀z(~鼻za→~長z) A
16イ (ウ) ~∃y(鼻ya&長y) アイMPP
16イ (エ) ∀y~(鼻ya&長y) ウ量化子の関係
16イ (オ) ~(鼻ba&長b) エUI
16イ (カ) ~鼻ba∨~長b カ、ド・モルガンの法則
16イ (キ) 鼻ba→~長b カ含意の定義
16イ (ク) ∀y(鼻ya→~長y) キUI
16 (ケ) ∀z(~鼻za→~長z)→∀y(鼻ya→~長y) イクCP
1 (コ)~象a→[∀z(~鼻za→~長z)→∀y(鼻ya→~長y)] 6ケCP
シ (サ)~象a& ∀z(~鼻za→~長z) A
シ (シ)~象a シ&E
シ (ス) ∀z(~鼻za→~長z) シ&E
1 シ (セ) ∀z(~鼻za→~長z)→∀y(鼻ya→~長y) コシMPP
1 シ (ソ) ∀y(鼻ya→~長y) スセMPP
1 (タ) ~象a&∀z(~鼻za→~長z)→∀y(鼻ya→~長y) シソCP
1 (チ)∀x{ 象x→∃y( 鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 4UI
1 (ツ)∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀z( 鼻yx→~長y)} タUI
1 (テ)∀x{ 象x→∃y( 鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)} チツ&I
(ⅱ)
1 (1)∀x{ 象x→∃y( 鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀z( 鼻yx→~長y)} A
1 (2)∀x{ 象x→∃y( 鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 1&E
1 (3) 象a→∃y( 鼻ya& 長y)&∀z(~鼻za→~長z) 2UE
1 (4)∀x{~象a&∀z(~鼻za→~長z)→∀z( 鼻ya→~長y)} 1&E
1 (5) ~象a&∀z(~鼻za→~長z)→∀y( 鼻ya→~長y) 4UE
6 (6) ~象a A
7 (7) ∀z(~鼻za→~長z) A
67 (8) ~象a&∀z(~鼻za→~長z) 67&I
167 (9) ∀y( 鼻ya→~長y) 58MPP
16 (ア) ∀z(~鼻za→~長z)→∀y( 鼻ya→~長y) 79CP
イ (イ) ∃y(鼻ya& 長y) A
ウ (ウ) 鼻ba& 長b A
ウ (エ) ~~(鼻ba& 長b) ウ&I
ウ (オ) ~(~鼻ba∨~長b) エ、ド・モルガンの法則
ウ (カ) ~(鼻ba→~長b) オ含意の定義
ウ (キ) ∃y~(鼻ya→~長y) カEI
イ (ク) ∃y~(鼻ya→~長y) イウキEE
イ (ケ) ~∀y(鼻ya→~長y) ク量化子の関係
16 イ (コ) ~∀z(~鼻za→~長z) アケMTT
16 (サ) ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z) イコCP
16 (シ) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) サ含意の定義
16 (ス) ~{∃y(鼻ya&長y)& ∀z(~鼻za→~長z)} シ、ド・モルガンの法則
1 (セ) ~象a→~{∃y(鼻ya&長y)& ∀z(~鼻za→~長z)} 6スCP
ソ(ソ) ∃y(鼻ya&長y)& ∀z(~鼻za→~長z) A
ソ(タ) ~~{∃y(鼻ya&長y)& ∀z(~鼻za→~長z)} ソDN
1 ソ(チ) ~~象a セタMTT
1 ソ(ツ) 象a チDN
1 (テ) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a ソツCP
1 (ト) 象a→∃y(鼻ya 長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 3テ&I
1 (ナ) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) トDf.⇔
1 (ニ) ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} ナUI
(22)
(ⅰ)
1 (1) ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 2Df.⇔
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 3&E
1 (5) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 3&E
6 (6) ~象a A
16 (7) ~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} 65MTT
16 (8) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) 7ド・モルガンの法則
16 (9) ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z) 8含意の定義
ア (ア) ∃y(鼻ya&長y) A
16ア (イ) ~∀z(~鼻za→~長z) 9アMPP
16ア (ウ) ∃z~(~鼻za→~長z) イ量化子の関係
エ (エ) ~(~鼻ba→~長b) A
エ (オ) ~(鼻ba∨~長b) エ含意の定義
エ (カ) ~鼻ba& 長b オ、ド・モルガンの法則
エ (キ) ∃z(~鼻za& 長z) カEI
16ア (ク) ∃z(~鼻za& 長z) ウエキEE
16 (ケ) ∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z) アクCP
1 (コ)~象a→[∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)] 6ケCP
サ(サ)~象a& ∃y(鼻ya&長y) A
サ(シ)~象a サ&E
サ(ス) ∃y(鼻ya&長y) サ&E
1 サ(セ) [∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)] コシMPP
1 サ(ソ) ∃z(~鼻za& 長z) スセMPP
1 (タ) ~象a&∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z) サソCP
1 (チ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 4UI
1 (ツ)∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} タUI
1 (テ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
1 ∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} チツ&I
(ⅲ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} A
1 (2)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 1&E
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 2UE
1 (4)∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} 1&E
1 (5) ~象a&∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za&長z) 4UE
6 (6) ~象a A
7 (7) ∃y(鼻ya&長y) A
67 (8) ~象a&∃y(鼻ya&長y) 67&I
167 (9) ∃z(~鼻za&長z) 58MPP
ア (ア) ~鼻ba&長b A
ア (イ) ~(鼻ba∨~長b) ア、ド・モルガンの法則
ア (ウ) ~(~鼻ba→~長b) イ含意の定義
ア (エ) ∃z~(~鼻za→~長z) ウEI
167 (オ) ∃z~(~鼻za→~長z) 9アエEE
167 (カ) ~∀z(~鼻za→~長z) オ量化子の関係
16 (キ) ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z) 7カCP
16 (ク) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) キ含意の定義
16 (ケ) ~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} ク、ド・モルガンの法則
1 (コ)~象a→~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} 6ケCP
サ(サ) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) A
サ(シ) ~~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} サDN
1 サ(ス)~~象a ケシMTT
1 サ(セ) 象a スDN
1 (ソ) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a サセCP
1 (タ) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a ソタ&E
1 (チ) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) タDf.⇔
1 (テ)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} チUI
従って、
(21)(22)により、
(23)
① ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて{xが象であるならば、そのときに限って、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}
② すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くなく)、}尚且つ、すべてのxについて{xが象でなくて、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zが長くない)ならば、すべてのyについて(yがxの鼻ならば、yは長くない)。}
③ すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くなく)、}尚且つ、すべてのxについて{xが象でなくて、あるyが(xの鼻であって長い)ならば、あるzは(xの鼻以外であって、長い)。}
に於いて、すなはち、
① 象が、鼻が長い(象に限って、鼻は長く、鼻以外は長くない)。
② 象は、鼻は長く、鼻以外は長くなく、象以外の動物で、(カバのやうに)鼻以外が長くないならば、鼻は長くない。
③ 象は、鼻は長く、鼻以外は長くなく、象以外の動物で、鼻が長いならば、(マンモスの牙のやうに)鼻以外も長い。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(20)~(23)により、
(24)
② 象が鼻が長い。⇔
② ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(15)(23)(24)により、
(25)
① 象は鼻が長い。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(26)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (5) 兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
6 (6) 兎a&象a A
6 (7) 象a 6&E
6 (8) 兎a 6&E
1 6 (9) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 48MPP
2 6 (ア) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 57MPP
1 6 (イ) ∃y(鼻ya&長y) 9&E
ウ (ウ) 鼻ba&長b A
2 6 (エ) ∃y(長y&耳ya) ア&E
オ(オ) 長b&耳ba A
オ(カ) 耳ba オ&E
2 6 (キ) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
2 6 (ク) 耳ba→~鼻ba キUE
2 6 オ(ケ) ~鼻ba オクMPP
1 6 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ア&E
1 6 (サ) ~鼻ba→~長b コUE
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
オ(ス) 長b オ&E
12 6 オ(セ) 長b&~長b シス&I
12 6 (ソ) 長b&~長b エオセEE
123 (タ) 長b&~長b 36ソEE
12 (チ)~∃x(兎x&象x) 3タRAA
12 (ツ)∀x~(兎x&象x) チ量化子の関係
12 (テ) ~(兎a&象a) ツUE
12 (ト) ~兎a∨~象a テ、ド・モルガンの法則
12 (ナ) 兎a→~象a ト含意の定義
12 (ニ)∀x(兎x→~象x) ナUI
従って、
(25)(26)により、
(27)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 然るに、
1 (〃)象は鼻が長い。 然るに、
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} 然るに、
2 (〃)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。 従って、
12 (ネ)∀x(兎x→~象x)
12 (〃)兎は、象ではない。
従って、
(26)(27)により、
(28)
(ⅰ)象は鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「述語論理」としても、「妥当」である。
然るに、
(24)(25)により、
(29)
① 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}。
に於いて、
② ならば、① である。
然るに、
(30)
(3)(演繹推理において、)前提を追加しても結論は不変でよい(、ということは、当然である)。
(岩波全書、論理学入門、1979年、156頁改)
従って、
(28)(29)(30)により、
(31)
(ⅰ)象は鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「述語論理」として、「妥当」であるが故に、
(ⅰ)象が鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」も、「述語論理」として、「妥当」でなければ、ならない。
然るに、
(32)
1 (1)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} 1Df.⇔
1 (5)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 4&E
1 (6) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 5UE
2 (7) 兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
8 (9) 象a 8&E
8 (ア) 兎a 8&E
1 8 (イ) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 69MPP
2 8 (ウ) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 7アMPP
1 8 (エ) ∃y(鼻ya&長y) イ&E
オ (オ) 鼻ba&長b A
2 8 (カ) ∃y(長y&耳ya) ウ&E
キ(キ) 長b&耳ba A
キ(ク) 耳ba キ&E
1 8 (ケ) ∀z(~鼻za→~長z) イ&E
1 8 (コ) ~鼻ba→~長b ケUE
2 8 (サ) ∀z(耳za→~鼻za) ウ&E
2 8 (シ) 耳ba→~鼻ba サUE
2 8 キ(ス) ~鼻ba クシMPP
12 8 キ(セ) ~長b コスMPP
キ(ソ) 長b キ&E
12 8 キ(タ) 長b&~長b セソ&I
12 8 (チ) 長b&~長b カキタEE
123 (ツ) 長b&~長b 38チEE
12 (テ)~∃x(兎x&象x) 3ツRAA
12 (ト)∀x~(兎x&象x) テ量化子の関係
12 (ナ) ~(兎a&象a) トUE
12 (ニ) ~兎a∨~象a ナ、ド・モルガンの法則
12 (ヌ) 兎a→~象a ニ含意の定義
12 (ネ)∀x(兎x→~象x) ヌUI
12 (〃)兎は、象ではない。 ヌUI
従って、
(29)~(32)により、
(33)
(ⅰ)象は鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「述語論理」として、「妥当」であるが故に、
果たして、
(ⅰ)象が鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」も、「述語論理」として、「妥当」である。
従って、
(29)(33)により、
(34)
(ⅰ)象は(が)鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」が「妥当」であるならば、
① 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}。
といふ「等式」を、「否定」することは、出来ない。
然るに、
(35)
(ⅰ)象は(が)鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、明らかに、「妥当」である。
従って、
(34)(35)により、
(36)
① 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}。
といふ「等式」を、「否定」することは、出来ない。
然るに、
(37)
学校文法は単純な英語文法からの輸入で、主語・述語関係を単純に当てはめたものだ。そのため、「象は、鼻が長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。また、「鼻が」は主格の補語にすぎなく、数ある補語と同じ格であるとする。基本文は述語である「長い」だけだ(三上文法! : wrong, rogue and log)。
従って、
(37)により、
(38)
「三上文法」によると、
② 象が鼻が長い。
に於ける、
②「象が」は「長い」に対する「補語」であって、
②「鼻が」も「長い」に対する「補語」であって、
②「象が」は「主格」であって、
②「鼻が」も「主格」であって、それ故、
②「象が」は「長い」に対する「主格の、補語」であって、
②「鼻が」は「長い」に対する「主格の、補語」である。
然るに、
(39)
「三上文法」によると、
②「主格の、補語」は、「主語」ではない。
従って、
(38)(39)により、
(40)
「三上文法」によると、
② 象が鼻が長い。
といふ「日本語」に「主語」はない。
従って、
(36)~(40)により、
(41)
「三上文法」によると、
② 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}。
といふ「日本語・述語論理」に「主格の、補語」はあるが、「主語」はない。
といふことになる。
然るに、
(42)
私に言はせれば、
② 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}。
といふ「等式」が、成り立つ。
といふ「事実」こそが、「重要」なのであって、
② 象が鼻が長い。
といふ「日本語」にあるのは「主格の、補語」であって、「主語」ではない。
といふことは、どうでも良い。
(43)
② 象が鼻が長い。
といふ「日本語」に有るのは「主格の、補語」であって、「主語」ではない。
と言ってみたところで、そのことが、
(ⅰ)象は(が)鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」が「妥当」である。
といふことを「証明」する上で、「役に立つ」といふ、わけではない。
令和02年11月25日、毛利太。
(01)
アジア象のメスは牙を持たないこともあります。
(アフリカ旅行の道祖神ブログ)
(02)
マンモス(英語: mammoth)は哺乳綱長鼻目象科マンモス属 (Mammuthus) に属する種の総称である。現在は全種が絶滅している。
現生の象の類縁だが、直接の祖先ではない。約400万年前から1万年前頃(絶滅時期は諸説ある)までの期間に生息していた。巨大な牙が特徴で、種類によっては牙の長さが5.2メートルに達することもある(ウィキペディア)。
従って、
(01)(02)により、
(03)
以下では、「鼻に加へて、牙も長いマンモスは、象ではなく、象の牙は長くない。」とする。
従って、
(03)により、
(04)
① 象は、 鼻は長く、 鼻以外は長くない。
② カバは、 鼻は長くなく、鼻以外も長くない。
③ マンモスは、鼻は長く、 鼻以外(牙は、5.2メートルに達する)も長い。
従って、
(04)により、
(05)
①{象、カバ、マンモス}
を{変域(ドメイン)}とすると、
① 象だけが、鼻だけが長い。
従って、
(05)により、
(06)
①{象、カバ、マンモス}
ではなく、
②{象、カバ、マンモス、レック、レーナ}
を{変域(ドメイン)}とすると、
② 象だけが、鼻だけが長い。
かどうかは、「不明」である。
然るに、
(07)
② レックは、「一頭のカバ」の 「固有名詞」であって、
③ レーナは、「一頭のマンモス」の「固有名詞」である。
と、するならば、
①{象、カバ、マンモス}
といふ{変域(ドメイン)}だけでなく、
②{象、カバ、マンモス、レック、レーナ}
といふ{変域(ドメイン)}に於いても、
② 象だけが、鼻だけが長い。
といふ「命題」は、「真」である。
従って、
(04)~(07)により、
(08)
① 象だけが、鼻だけが長い。
といふのであれば、
② 象以外の動物が、(カバのやうに)鼻以外が長くないならば、鼻は長くない。
③ 象以外の動物で、鼻が長いならば、(マンモスの牙のやうに)鼻以外も長い。
といふ、ことになる。
然るに、
(09)
② 鼻以外が長くないならば、鼻は長くない。
③ 鼻が長いならば、鼻以外も長い。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(09)により、
(10)
② 象以外の動物で、(カバのやうに)鼻以外が長くないならば、鼻は長くない。
③ 象以外の動物で、鼻が長いならば、(マンモスの牙のやうに)鼻以外も長い。
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(11)
① 象だけが、鼻だけが長い。
といふのであれば、
① 象自身は、鼻は長く、鼻以外は長くない。
従って、
(10)(11)により、
(12)
① 象だけが、鼻だけが長い。
② 象は、鼻は長く、鼻以外は長くなく、象以外の動物で、鼻以外が長くないならば、鼻は長くない。
③ 象は、鼻は長く、鼻以外は長くなく、象以外の動物で、鼻が長いならば、鼻以外も長い。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(13)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
然るに、
(14)
① 理事長は私です。
② 私以外は理事長ではない。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(13)(14)により、
(15)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私です。
③ 私は理事長であり、私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(16)
③ 私は理事長であり、私以外は理事長ではない。
④ 私だけが理事長です。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(15)(16)により、
(17)
① 私が理事長です。
② 私だけが理事長です。
に於いて、
①=② である。
従って、
(17)により、
(18)
① 私が理事長です。
といへば、それだけで、
② 私だけが理事長です。
といふ「意味」になる。
従って、
(18)により、
(19)
① 象が、鼻が長い。
といふのであれば、それだけで、
② 象だけが、鼻だけが長い。
といふ「意味」になる。
従って、
(12)(19)により、
(20)
① 象が、鼻が長い。
② 象は、鼻は長く、鼻以外は長くなく、象以外の動物で、(カバのやうに)鼻以外が長くないならば、鼻は長くない。
③ 象は、鼻は長く、鼻以外は長くなく、象以外の動物で、鼻が長いならば、(マンモスの牙のやうに)鼻以外も長い。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(21)
(ⅰ)
1 (1) ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 2Df.⇔
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 3&E
1 (5) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 3&E
6 (6) ~象a A
16 (7) ~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} 65MTT
16 (8) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) 7ド・モルガンの法則
16 (9) ~∀z(~鼻za→~長z)∨~∃y(鼻ya&長y) 8交換法則
16 (ア) ∀z(~鼻za→~長z)→~∃y(鼻ya&長y) 9含意の定義
イ (イ) ∀z(~鼻za→~長z) A
16イ (ウ) ~∃y(鼻ya&長y) アイMPP
16イ (エ) ∀y~(鼻ya&長y) ウ量化子の関係
16イ (オ) ~(鼻ba&長b) エUI
16イ (カ) ~鼻ba∨~長b カ、ド・モルガンの法則
16イ (キ) 鼻ba→~長b カ含意の定義
16イ (ク) ∀y(鼻ya→~長y) キUI
16 (ケ) ∀z(~鼻za→~長z)→∀y(鼻ya→~長y) イクCP
1 (コ)~象a→[∀z(~鼻za→~長z)→∀y(鼻ya→~長y)] 6ケCP
シ (サ)~象a& ∀z(~鼻za→~長z) A
シ (シ)~象a シ&E
シ (ス) ∀z(~鼻za→~長z) シ&E
1 シ (セ) ∀z(~鼻za→~長z)→∀y(鼻ya→~長y) コシMPP
1 シ (ソ) ∀y(鼻ya→~長y) スセMPP
1 (タ) ~象a&∀z(~鼻za→~長z)→∀y(鼻ya→~長y) シソCP
1 (チ)∀x{ 象x→∃y( 鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 4UI
1 (ツ)∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀z( 鼻yx→~長y)} タUI
1 (テ)∀x{ 象x→∃y( 鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)} チツ&I
(ⅱ)
1 (1)∀x{ 象x→∃y( 鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀z( 鼻yx→~長y)} A
1 (2)∀x{ 象x→∃y( 鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 1&E
1 (3) 象a→∃y( 鼻ya& 長y)&∀z(~鼻za→~長z) 2UE
1 (4)∀x{~象a&∀z(~鼻za→~長z)→∀z( 鼻ya→~長y)} 1&E
1 (5) ~象a&∀z(~鼻za→~長z)→∀y( 鼻ya→~長y) 4UE
6 (6) ~象a A
7 (7) ∀z(~鼻za→~長z) A
67 (8) ~象a&∀z(~鼻za→~長z) 67&I
167 (9) ∀y( 鼻ya→~長y) 58MPP
16 (ア) ∀z(~鼻za→~長z)→∀y( 鼻ya→~長y) 79CP
イ (イ) ∃y(鼻ya& 長y) A
ウ (ウ) 鼻ba& 長b A
ウ (エ) ~~(鼻ba& 長b) ウ&I
ウ (オ) ~(~鼻ba∨~長b) エ、ド・モルガンの法則
ウ (カ) ~(鼻ba→~長b) オ含意の定義
ウ (キ) ∃y~(鼻ya→~長y) カEI
イ (ク) ∃y~(鼻ya→~長y) イウキEE
イ (ケ) ~∀y(鼻ya→~長y) ク量化子の関係
16 イ (コ) ~∀z(~鼻za→~長z) アケMTT
16 (サ) ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z) イコCP
16 (シ) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) サ含意の定義
16 (ス) ~{∃y(鼻ya&長y)& ∀z(~鼻za→~長z)} シ、ド・モルガンの法則
1 (セ) ~象a→~{∃y(鼻ya&長y)& ∀z(~鼻za→~長z)} 6スCP
ソ(ソ) ∃y(鼻ya&長y)& ∀z(~鼻za→~長z) A
ソ(タ) ~~{∃y(鼻ya&長y)& ∀z(~鼻za→~長z)} ソDN
1 ソ(チ) ~~象a セタMTT
1 ソ(ツ) 象a チDN
1 (テ) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a ソツCP
1 (ト) 象a→∃y(鼻ya 長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 3テ&I
1 (ナ) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) トDf.⇔
1 (ニ) ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} ナUI
(22)
(ⅰ)
1 (1) ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 2Df.⇔
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 3&E
1 (5) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 3&E
6 (6) ~象a A
16 (7) ~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} 65MTT
16 (8) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) 7ド・モルガンの法則
16 (9) ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z) 8含意の定義
ア (ア) ∃y(鼻ya&長y) A
16ア (イ) ~∀z(~鼻za→~長z) 9アMPP
16ア (ウ) ∃z~(~鼻za→~長z) イ量化子の関係
エ (エ) ~(~鼻ba→~長b) A
エ (オ) ~(鼻ba∨~長b) エ含意の定義
エ (カ) ~鼻ba& 長b オ、ド・モルガンの法則
エ (キ) ∃z(~鼻za& 長z) カEI
16ア (ク) ∃z(~鼻za& 長z) ウエキEE
16 (ケ) ∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z) アクCP
1 (コ)~象a→[∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)] 6ケCP
サ(サ)~象a& ∃y(鼻ya&長y) A
サ(シ)~象a サ&E
サ(ス) ∃y(鼻ya&長y) サ&E
1 サ(セ) [∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)] コシMPP
1 サ(ソ) ∃z(~鼻za& 長z) スセMPP
1 (タ) ~象a&∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z) サソCP
1 (チ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 4UI
1 (ツ)∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} タUI
1 (テ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
1 ∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} チツ&I
(ⅲ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} A
1 (2)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 1&E
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 2UE
1 (4)∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} 1&E
1 (5) ~象a&∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za&長z) 4UE
6 (6) ~象a A
7 (7) ∃y(鼻ya&長y) A
67 (8) ~象a&∃y(鼻ya&長y) 67&I
167 (9) ∃z(~鼻za&長z) 58MPP
ア (ア) ~鼻ba&長b A
ア (イ) ~(鼻ba∨~長b) ア、ド・モルガンの法則
ア (ウ) ~(~鼻ba→~長b) イ含意の定義
ア (エ) ∃z~(~鼻za→~長z) ウEI
167 (オ) ∃z~(~鼻za→~長z) 9アエEE
167 (カ) ~∀z(~鼻za→~長z) オ量化子の関係
16 (キ) ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z) 7カCP
16 (ク) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) キ含意の定義
16 (ケ) ~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} ク、ド・モルガンの法則
1 (コ)~象a→~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} 6ケCP
サ(サ) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) A
サ(シ) ~~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} サDN
1 サ(ス)~~象a ケシMTT
1 サ(セ) 象a スDN
1 (ソ) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a サセCP
1 (タ) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a ソタ&E
1 (チ) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) タDf.⇔
1 (テ)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} チUI
従って、
(21)(22)により、
(23)
① ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて{xが象であるならば、そのときに限って、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}
② すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くなく)、}尚且つ、すべてのxについて{xが象でなくて、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zが長くない)ならば、すべてのyについて(yがxの鼻ならば、yは長くない)。}
③ すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くなく)、}尚且つ、すべてのxについて{xが象でなくて、あるyが(xの鼻であって長い)ならば、あるzは(xの鼻以外であって、長い)。}
に於いて、すなはち、
① 象が、鼻が長い(象に限って、鼻は長く、鼻以外は長くない)。
② 象は、鼻は長く、鼻以外は長くなく、象以外の動物で、(カバのやうに)鼻以外が長くないならば、鼻は長くない。
③ 象は、鼻は長く、鼻以外は長くなく、象以外の動物で、鼻が長いならば、(マンモスの牙のやうに)鼻以外も長い。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(20)~(23)により、
(24)
② 象が鼻が長い。⇔
② ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(15)(23)(24)により、
(25)
① 象は鼻が長い。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(26)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (5) 兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
6 (6) 兎a&象a A
6 (7) 象a 6&E
6 (8) 兎a 6&E
1 6 (9) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 48MPP
2 6 (ア) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 57MPP
1 6 (イ) ∃y(鼻ya&長y) 9&E
ウ (ウ) 鼻ba&長b A
2 6 (エ) ∃y(長y&耳ya) ア&E
オ(オ) 長b&耳ba A
オ(カ) 耳ba オ&E
2 6 (キ) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
2 6 (ク) 耳ba→~鼻ba キUE
2 6 オ(ケ) ~鼻ba オクMPP
1 6 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ア&E
1 6 (サ) ~鼻ba→~長b コUE
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
オ(ス) 長b オ&E
12 6 オ(セ) 長b&~長b シス&I
12 6 (ソ) 長b&~長b エオセEE
123 (タ) 長b&~長b 36ソEE
12 (チ)~∃x(兎x&象x) 3タRAA
12 (ツ)∀x~(兎x&象x) チ量化子の関係
12 (テ) ~(兎a&象a) ツUE
12 (ト) ~兎a∨~象a テ、ド・モルガンの法則
12 (ナ) 兎a→~象a ト含意の定義
12 (ニ)∀x(兎x→~象x) ナUI
従って、
(25)(26)により、
(27)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 然るに、
1 (〃)象は鼻が長い。 然るに、
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} 然るに、
2 (〃)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。 従って、
12 (ネ)∀x(兎x→~象x)
12 (〃)兎は、象ではない。
従って、
(26)(27)により、
(28)
(ⅰ)象は鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「述語論理」としても、「妥当」である。
然るに、
(24)(25)により、
(29)
① 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}。
に於いて、
② ならば、① である。
然るに、
(30)
(3)(演繹推理において、)前提を追加しても結論は不変でよい(、ということは、当然である)。
(岩波全書、論理学入門、1979年、156頁改)
従って、
(28)(29)(30)により、
(31)
(ⅰ)象は鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「述語論理」として、「妥当」であるが故に、
(ⅰ)象が鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」も、「述語論理」として、「妥当」でなければ、ならない。
然るに、
(32)
1 (1)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} 1Df.⇔
1 (5)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 4&E
1 (6) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 5UE
2 (7) 兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
8 (9) 象a 8&E
8 (ア) 兎a 8&E
1 8 (イ) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 69MPP
2 8 (ウ) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 7アMPP
1 8 (エ) ∃y(鼻ya&長y) イ&E
オ (オ) 鼻ba&長b A
2 8 (カ) ∃y(長y&耳ya) ウ&E
キ(キ) 長b&耳ba A
キ(ク) 耳ba キ&E
1 8 (ケ) ∀z(~鼻za→~長z) イ&E
1 8 (コ) ~鼻ba→~長b ケUE
2 8 (サ) ∀z(耳za→~鼻za) ウ&E
2 8 (シ) 耳ba→~鼻ba サUE
2 8 キ(ス) ~鼻ba クシMPP
12 8 キ(セ) ~長b コスMPP
キ(ソ) 長b キ&E
12 8 キ(タ) 長b&~長b セソ&I
12 8 (チ) 長b&~長b カキタEE
123 (ツ) 長b&~長b 38チEE
12 (テ)~∃x(兎x&象x) 3ツRAA
12 (ト)∀x~(兎x&象x) テ量化子の関係
12 (ナ) ~(兎a&象a) トUE
12 (ニ) ~兎a∨~象a ナ、ド・モルガンの法則
12 (ヌ) 兎a→~象a ニ含意の定義
12 (ネ)∀x(兎x→~象x) ヌUI
12 (〃)兎は、象ではない。 ヌUI
従って、
(29)~(32)により、
(33)
(ⅰ)象は鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「述語論理」として、「妥当」であるが故に、
果たして、
(ⅰ)象が鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」も、「述語論理」として、「妥当」である。
従って、
(29)(33)により、
(34)
(ⅰ)象は(が)鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」が「妥当」であるならば、
① 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}。
といふ「等式」を、「否定」することは、出来ない。
然るに、
(35)
(ⅰ)象は(が)鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、明らかに、「妥当」である。
従って、
(34)(35)により、
(36)
① 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}。
といふ「等式」を、「否定」することは、出来ない。
然るに、
(37)
学校文法は単純な英語文法からの輸入で、主語・述語関係を単純に当てはめたものだ。そのため、「象は、鼻が長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。また、「鼻が」は主格の補語にすぎなく、数ある補語と同じ格であるとする。基本文は述語である「長い」だけだ(三上文法! : wrong, rogue and log)。
従って、
(37)により、
(38)
「三上文法」によると、
② 象が鼻が長い。
に於ける、
②「象が」は「長い」に対する「補語」であって、
②「鼻が」も「長い」に対する「補語」であって、
②「象が」は「主格」であって、
②「鼻が」も「主格」であって、それ故、
②「象が」は「長い」に対する「主格の、補語」であって、
②「鼻が」は「長い」に対する「主格の、補語」である。
然るに、
(39)
「三上文法」によると、
②「主格の、補語」は、「主語」ではない。
従って、
(38)(39)により、
(40)
「三上文法」によると、
② 象が鼻が長い。
といふ「日本語」に「主語」はない。
従って、
(36)~(40)により、
(41)
「三上文法」によると、
② 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}。
といふ「日本語・述語論理」に「主格の、補語」はあるが、「主語」はない。
といふことになる。
然るに、
(42)
私に言はせれば、
② 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∀z(~鼻zx→~長z)→∀y( 鼻yx→~長y)}。
② 象が鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y( 鼻yx& 長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}。
といふ「等式」が、成り立つ。
といふ「事実」こそが、「重要」なのであって、
② 象が鼻が長い。
といふ「日本語」にあるのは「主格の、補語」であって、「主語」ではない。
といふことは、どうでも良い。
(43)
② 象が鼻が長い。
といふ「日本語」に有るのは「主格の、補語」であって、「主語」ではない。
と言ってみたところで、そのことが、
(ⅰ)象は(が)鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」が「妥当」である。
といふことを「証明」する上で、「役に立つ」といふ、わけではない。
令和02年11月25日、毛利太。
2020年11月21日土曜日
「矛盾」を「前提」とすると、・・・・。
(01)
① 真├ 真
② 真├ 偽
③ 偽├ 真
④ 偽├ 偽
に於いて、
② だけが、「偽」であって、
② 以外は、「真」である。
然るに、
(02)
② 真&偽 は、
② 偽 である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 真&偽├ 真
② 真&偽├ 偽
③ 真&偽├ 真
④ 真&偽├ 偽
の場合は、4つとも、
① 偽├ 真
② 偽├ 偽
③ 偽├ 真
④ 偽├ 偽
である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① 真&偽├ 真
② 真&偽├ 偽
③ 真&偽├ 真
④ 真&偽├ 偽
の場合は、4つとも「真」である。
然るに、
(05)
「~P&P(矛盾)」は、
「真&偽(偽&真)」である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
① ~P&P(矛盾)├ 真
② ~P&P(矛盾)├ 偽
③ ~P&P(矛盾)├ 真
④ ~P&P(矛盾)├ 偽
の場合は、4つとも「真」である。
従って、
(06)により、
(07)
① ~P&P(矛盾)├ Q(真)
② ~P&P(矛盾)├ Q(偽)
の場合は、2つとも「真」である。
従って、
(07)により、
(08)
P=バカボンのパパは天才である。
Q=太陽は、(西からではなく)東から昇る。
とするならば、
① バカボンのパパは天才ではなく、尚且つ、バカボンのパパは天才である。故に、太陽は、(西からではなく)東から昇る。
② バカボンのパパは天才ではなく、尚且つ、バカボンのパパは天才である。故に、太陽は、(東からではなく)西から昇る。
といふ「命題」は、2つとも「真」である。
然るに、
(09)
―「含意の定義」の「証明」。―
(ⅰ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
12 (イ) (~P∨Q) 2ア&I
1 (ウ)~~(~P∨Q) 2イRAA
1 (エ) ~P∨Q ウDN
(ⅱ)
1 (1) ~P∨Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(09)により、
(10)
① P→Q(Pならば、Qである)
② ~P∨Q(PでないかQである)
に於いて
①=② である(含意の定義)
然るに、
(11)
1(1)~P&P A
1(2)~P 1&E
1(3) P 1&E
1(4)~P∨Q 2∨I
1(5) P→Q 4含意の定義
1(6) Q 35MPP
従って、
(09)(10)(11)により、
(12)
① ~P&P├ Q
といふ「連式(Sequent)」は、「命題計算」としても、「妥当」である(?)。
従って、
(08)(12)により、
(13)
① バカボンのパパは天才ではなく、尚且つ、バカボンのパパは天才である。故に、太陽は、(西からではなく)東から昇る。
② バカボンのパパは天才ではなく、尚且つ、バカボンのパパは天才である。故に、太陽は、(東からではなく)西から昇る。
といふ「命題」は、2つとも、「命題計算」としても、「真」である(?)。
然るに、
(05)(11)により、
(14)
1(1)~P&P A
1(2)~P 1&E
1(3) P 1&E
1(4)~P∨Q 2∨I
1(5) P→Q 4含意の定義
1(6) Q 35MPP
といふ「計算」に於ける、
1(1)~P&P A
といふ「唯一の前提」は、「(矛盾)偽」である。
(15)
論証は、その前提がすべて真であり、そして結論が偽であるならば、健全ではありえない。推論が健全であるための必要条件は、真理からは真理のみが帰結するということである。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、5頁)
従って、
(14)(15)により、
(16)
1(1)~P&P A
1(2)~P 1&E
1(3) P 1&E
1(4)~P∨Q 2∨I
1(5) P→Q 4含意の定義
1(6) Q 35MPP
といふ「計算」に於ける、
1(1)~P&P A
といふ「唯一の前提」が、初めから「偽(矛盾)」であるが故に、
1(1)~P&P A
1(2)~P 1&E
1(3) P 1&E
1(4)~P∨Q 2∨I
1(5) P→Q 4含意の定義
1(6) Q 35MPP
といふ「計算」は、固より、「健全」であるとは、言へない。
従って、
(13)~(16)により、
(17)
1(1)~P&P A
1(2)~P 1&E
1(3) P 1&E
1(4)~P∨Q 2∨I
1(5) P→Q 4含意の定義
1(6) Q 35MPP
といふ「計算」自体が、「不健全」であるため、
① バカボンのパパは天才ではなく、尚且つ、バカボンのパパは天才である。故に、太陽は、(西からではなく)東から昇る。
② バカボンのパパは天才ではなく、尚且つ、バカボンのパパは天才である。故に、太陽は、(東からではなく)西から昇る。
といふ「命題」は、2つとも、「命題計算」としても、「真」である。
といふことには、ならない。
(18)
1(1)~P&P A
1(2)~P 1&E
1(3) P 1&E
1(4)~P∨Q 2∨I
1(5) P→Q 4含意の定義
1(6) Q 35MPP
といふ「計算」は、所謂、「ゼロ除算(÷0)」に、相当すると、言ふべきである。
令和02年11月21日、毛利太。
① 真├ 真
② 真├ 偽
③ 偽├ 真
④ 偽├ 偽
に於いて、
② だけが、「偽」であって、
② 以外は、「真」である。
然るに、
(02)
② 真&偽 は、
② 偽 である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 真&偽├ 真
② 真&偽├ 偽
③ 真&偽├ 真
④ 真&偽├ 偽
の場合は、4つとも、
① 偽├ 真
② 偽├ 偽
③ 偽├ 真
④ 偽├ 偽
である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① 真&偽├ 真
② 真&偽├ 偽
③ 真&偽├ 真
④ 真&偽├ 偽
の場合は、4つとも「真」である。
然るに、
(05)
「~P&P(矛盾)」は、
「真&偽(偽&真)」である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
① ~P&P(矛盾)├ 真
② ~P&P(矛盾)├ 偽
③ ~P&P(矛盾)├ 真
④ ~P&P(矛盾)├ 偽
の場合は、4つとも「真」である。
従って、
(06)により、
(07)
① ~P&P(矛盾)├ Q(真)
② ~P&P(矛盾)├ Q(偽)
の場合は、2つとも「真」である。
従って、
(07)により、
(08)
P=バカボンのパパは天才である。
Q=太陽は、(西からではなく)東から昇る。
とするならば、
① バカボンのパパは天才ではなく、尚且つ、バカボンのパパは天才である。故に、太陽は、(西からではなく)東から昇る。
② バカボンのパパは天才ではなく、尚且つ、バカボンのパパは天才である。故に、太陽は、(東からではなく)西から昇る。
といふ「命題」は、2つとも「真」である。
然るに、
(09)
―「含意の定義」の「証明」。―
(ⅰ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
12 (イ) (~P∨Q) 2ア&I
1 (ウ)~~(~P∨Q) 2イRAA
1 (エ) ~P∨Q ウDN
(ⅱ)
1 (1) ~P∨Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(09)により、
(10)
① P→Q(Pならば、Qである)
② ~P∨Q(PでないかQである)
に於いて
①=② である(含意の定義)
然るに、
(11)
1(1)~P&P A
1(2)~P 1&E
1(3) P 1&E
1(4)~P∨Q 2∨I
1(5) P→Q 4含意の定義
1(6) Q 35MPP
従って、
(09)(10)(11)により、
(12)
① ~P&P├ Q
といふ「連式(Sequent)」は、「命題計算」としても、「妥当」である(?)。
従って、
(08)(12)により、
(13)
① バカボンのパパは天才ではなく、尚且つ、バカボンのパパは天才である。故に、太陽は、(西からではなく)東から昇る。
② バカボンのパパは天才ではなく、尚且つ、バカボンのパパは天才である。故に、太陽は、(東からではなく)西から昇る。
といふ「命題」は、2つとも、「命題計算」としても、「真」である(?)。
然るに、
(05)(11)により、
(14)
1(1)~P&P A
1(2)~P 1&E
1(3) P 1&E
1(4)~P∨Q 2∨I
1(5) P→Q 4含意の定義
1(6) Q 35MPP
といふ「計算」に於ける、
1(1)~P&P A
といふ「唯一の前提」は、「(矛盾)偽」である。
(15)
論証は、その前提がすべて真であり、そして結論が偽であるならば、健全ではありえない。推論が健全であるための必要条件は、真理からは真理のみが帰結するということである。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、5頁)
従って、
(14)(15)により、
(16)
1(1)~P&P A
1(2)~P 1&E
1(3) P 1&E
1(4)~P∨Q 2∨I
1(5) P→Q 4含意の定義
1(6) Q 35MPP
といふ「計算」に於ける、
1(1)~P&P A
といふ「唯一の前提」が、初めから「偽(矛盾)」であるが故に、
1(1)~P&P A
1(2)~P 1&E
1(3) P 1&E
1(4)~P∨Q 2∨I
1(5) P→Q 4含意の定義
1(6) Q 35MPP
といふ「計算」は、固より、「健全」であるとは、言へない。
従って、
(13)~(16)により、
(17)
1(1)~P&P A
1(2)~P 1&E
1(3) P 1&E
1(4)~P∨Q 2∨I
1(5) P→Q 4含意の定義
1(6) Q 35MPP
といふ「計算」自体が、「不健全」であるため、
① バカボンのパパは天才ではなく、尚且つ、バカボンのパパは天才である。故に、太陽は、(西からではなく)東から昇る。
② バカボンのパパは天才ではなく、尚且つ、バカボンのパパは天才である。故に、太陽は、(東からではなく)西から昇る。
といふ「命題」は、2つとも、「命題計算」としても、「真」である。
といふことには、ならない。
(18)
1(1)~P&P A
1(2)~P 1&E
1(3) P 1&E
1(4)~P∨Q 2∨I
1(5) P→Q 4含意の定義
1(6) Q 35MPP
といふ「計算」は、所謂、「ゼロ除算(÷0)」に、相当すると、言ふべきである。
令和02年11月21日、毛利太。
2020年11月19日木曜日
「象が鼻が長い」の「述語論理」。
(01)
(ⅰ)
1 (1) ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 2Df.⇔
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 3&E
1 (5) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 3&E
6 (6) ~象a A
16 (7) ~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} 65MTT
16 (8) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) 7ド・モルガンの法則
16 (9) ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z) 8含意の定義
ア (ア) ∃y(鼻ya&長y) A
16ア (イ) ~∀z(~鼻za→~長z) 9アMPP
16ア (ウ) ∃z~(~鼻za→~長z) イ量化子の関係
エ (エ) ~(~鼻ba→~長b) A
エ (オ) ~(鼻ba∨~長b) エ含意の定義
エ (カ) ~鼻ba& 長b オ、ド・モルガンの法則
エ (キ) ∃z(~鼻za& 長z) カEI
16ア (ク) ∃z(~鼻za& 長z) ウエキEE
16 (ケ) ∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z) アクCP
1 (コ)~象a→[∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)] 6ケCP
サ(サ)~象a& ∃y(鼻ya&長y) A
サ(シ)~象a サ&E
サ(ス) ∃y(鼻ya&長y) サ&E
1 サ(セ) [∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)] コシMPP
1 サ(ソ) ∃z(~鼻za& 長z) スセMPP
1 (タ) ~象a&∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z) サソCP
1 (チ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 4UI
1 (ツ)∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} タUI
1 (テ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
1 ∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} チツ&I
(ⅱ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} A
1 (2)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 1&E
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 2UE
1 (4)∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} 1&E
1 (5) ~象a&∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za&長z) 4UE
6 (6) ~象a A
7 (7) ∃y(鼻ya&長y) A
67 (8) ~象a&∃y(鼻ya&長y) 67&I
167 (9) ∃z(~鼻za&長z) 58MPP
ア (ア) ~鼻ba&長b A
ア (イ) ~(鼻ba∨~長b) ア、ド・モルガンの法則
ア (ウ) ~(~鼻ba→~長b) イ含意の定義
ア (エ) ∃z~(~鼻za→~長z) ウEI
167 (オ) ∃z~(~鼻za→~長z) 9アエEE
167 (カ) ~∀z(~鼻za→~長z) オ量化子の関係
16 (キ) ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z) 7カCP
16 (ク) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) キ含意の定義
16 (ケ) ~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} ク、ド・モルガンの法則
1 (コ)~象a→~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} 6ケCP
サ(サ) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) A
サ(シ) ~~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} サDN
1 サ(ス)~~象a ケシMTT
1 サ(セ) 象a スDN
1 (ソ) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a サセCP
1 (タ) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a ソタ&E
1 (チ) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) タDf.⇔
1 (テ)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} チUI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて{xが象であるならば、そのときに限って、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}
② すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くなく)、}尚且つ、すべてのxについて{xが象でなくて、あるyがxの鼻であって長いならば、あるzは(xの鼻以外であって、長い)。}
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}
② すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くなく)、}尚且つ、すべてのxについて{xが象でなくて、あるyがxの鼻であって長いならば、あるzは(xの鼻以外であって、長い)。}
といふことは、要するに、
②「象は、鼻は長く、鼻以外は長くない。」が、仮に、「象以外にも、鼻が長い動物がゐるのであれば、その動物は、鼻だけではなく、鼻以外も長い。」
といふ、ことである。
然るに、
(04)
②「象は、鼻は長く、鼻以外は長くない。」が、仮に、「象以外にも、鼻が長い動物がゐるのであれば、その動物は、鼻だけではなく、鼻以外も長い。」
といふことは、
②「象は、鼻だけが長く、鼻だけが長い動物は、象だけである。」
といふことである。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
① 象が鼻が長い=象は、鼻だけが長く、鼻だけが長い動物は、象だけである。
② 象は鼻が長い=象は、鼻だけが長く、鼻だけが長い動物は、象だけである。
③ 象が鼻は長い=象は、鼻だけが長く、鼻だけが長い動物は、象だけである。
④ 象は鼻は長い=象は、鼻だけが長く、鼻だけが長い動物は、象だけである。
に於いて、
① の「等式」だけが「正しい」のであれば、
① 象が鼻が長い。⇔
① 象は、鼻だけが長く、鼻だけが長い動物は、象だけである。⇔
① ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}
といふ「等式」が、成立する。
令和02年11月19日、毛利太。
(ⅰ)
1 (1) ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 2Df.⇔
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 3&E
1 (5) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 3&E
6 (6) ~象a A
16 (7) ~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} 65MTT
16 (8) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) 7ド・モルガンの法則
16 (9) ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z) 8含意の定義
ア (ア) ∃y(鼻ya&長y) A
16ア (イ) ~∀z(~鼻za→~長z) 9アMPP
16ア (ウ) ∃z~(~鼻za→~長z) イ量化子の関係
エ (エ) ~(~鼻ba→~長b) A
エ (オ) ~(鼻ba∨~長b) エ含意の定義
エ (カ) ~鼻ba& 長b オ、ド・モルガンの法則
エ (キ) ∃z(~鼻za& 長z) カEI
16ア (ク) ∃z(~鼻za& 長z) ウエキEE
16 (ケ) ∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z) アクCP
1 (コ)~象a→[∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)] 6ケCP
サ(サ)~象a& ∃y(鼻ya&長y) A
サ(シ)~象a サ&E
サ(ス) ∃y(鼻ya&長y) サ&E
1 サ(セ) [∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)] コシMPP
1 サ(ソ) ∃z(~鼻za& 長z) スセMPP
1 (タ) ~象a&∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z) サソCP
1 (チ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 4UI
1 (ツ)∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} タUI
1 (テ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
1 ∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} チツ&I
(ⅱ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&
∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} A
1 (2)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 1&E
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 2UE
1 (4)∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} 1&E
1 (5) ~象a&∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za&長z) 4UE
6 (6) ~象a A
7 (7) ∃y(鼻ya&長y) A
67 (8) ~象a&∃y(鼻ya&長y) 67&I
167 (9) ∃z(~鼻za&長z) 58MPP
ア (ア) ~鼻ba&長b A
ア (イ) ~(鼻ba∨~長b) ア、ド・モルガンの法則
ア (ウ) ~(~鼻ba→~長b) イ含意の定義
ア (エ) ∃z~(~鼻za→~長z) ウEI
167 (オ) ∃z~(~鼻za→~長z) 9アエEE
167 (カ) ~∀z(~鼻za→~長z) オ量化子の関係
16 (キ) ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z) 7カCP
16 (ク) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) キ含意の定義
16 (ケ) ~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} ク、ド・モルガンの法則
1 (コ)~象a→~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} 6ケCP
サ(サ) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) A
サ(シ) ~~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} サDN
1 サ(ス)~~象a ケシMTT
1 サ(セ) 象a スDN
1 (ソ) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a サセCP
1 (タ) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a ソタ&E
1 (チ) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) タDf.⇔
1 (テ)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} チUI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて{xが象であるならば、そのときに限って、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}
② すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くなく)、}尚且つ、すべてのxについて{xが象でなくて、あるyがxの鼻であって長いならば、あるzは(xの鼻以外であって、長い)。}
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}
② すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くなく)、}尚且つ、すべてのxについて{xが象でなくて、あるyがxの鼻であって長いならば、あるzは(xの鼻以外であって、長い)。}
といふことは、要するに、
②「象は、鼻は長く、鼻以外は長くない。」が、仮に、「象以外にも、鼻が長い動物がゐるのであれば、その動物は、鼻だけではなく、鼻以外も長い。」
といふ、ことである。
然るに、
(04)
②「象は、鼻は長く、鼻以外は長くない。」が、仮に、「象以外にも、鼻が長い動物がゐるのであれば、その動物は、鼻だけではなく、鼻以外も長い。」
といふことは、
②「象は、鼻だけが長く、鼻だけが長い動物は、象だけである。」
といふことである。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
① 象が鼻が長い=象は、鼻だけが長く、鼻だけが長い動物は、象だけである。
② 象は鼻が長い=象は、鼻だけが長く、鼻だけが長い動物は、象だけである。
③ 象が鼻は長い=象は、鼻だけが長く、鼻だけが長い動物は、象だけである。
④ 象は鼻は長い=象は、鼻だけが長く、鼻だけが長い動物は、象だけである。
に於いて、
① の「等式」だけが「正しい」のであれば、
① 象が鼻が長い。⇔
① 象は、鼻だけが長く、鼻だけが長い動物は、象だけである。⇔
① ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}&∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}
といふ「等式」が、成立する。
令和02年11月19日、毛利太。
2020年11月18日水曜日
「お知らせ」。
(01)
① 象が鼻が長い。
② 象は鼻が長く、鼻以外は長くなく、「逆」も真である。
③ ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}
④ すべてのxについて{xが象であるならば、そのときに限って、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(02)
(ⅲ)
1 (1) ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 2Df.⇔
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 3&E
1 (5) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 3&E
6 (6) ~象a A
16 (7) ~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} 65MTT
16 (8) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) 7ド・モルガンの法則
16 (9) ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z) 8含意の定義
ア (ア) ∃y(鼻ya&長y) A
16ア (イ) ~∀z(~鼻za→~長z) 9アMPP
16ア (ウ) ∃z~(~鼻za→~長z) イ量化子の関係
エ (エ) ~(~鼻ba→~長b) A
エ (オ) ~(鼻ba∨~長b) エ含意の定義
エ (カ) ~鼻ba& 長b オ、ド・モルガンの法則
エ (キ) ∃z(~鼻za& 長z) カEI
16ア (ケ) ∃z(~鼻za& 長z) ウエキEE
16 (コ) ∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z) アケCP
1 (サ)~象a→[∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)] 6コCP
シ(ス)~象a& ∃y(鼻ya&長y) A
シ(セ)~象a シ&I
シ(ソ) ∃y(鼻ya&長y) ス&E
1 シ(タ) [∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)] サセMPP
1 シ(チ) ∃z(~鼻za& 長z) ソタMPP
1 (ツ) ~象a&∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z) シチCP
1 (テ)∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} ツUI
1 (ト)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 4UI
(ⅳ)
(03)
―「お知らせ」―
(a)「痛風の発作」が酷くなって来たため、「この記事を中断します。」
(b)「痛風の発作」が「治まった」時点で、「この記事の続き」を再開します。
(c)「私事(告訴)」のための「資料」を作成する必要があるので、(b)以降は、「暫くの間」、「ブログの更新」は無いかも、知れません。
令和02年11月18日、毛利太。
① 象が鼻が長い。
② 象は鼻が長く、鼻以外は長くなく、「逆」も真である。
③ ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}
④ すべてのxについて{xが象であるならば、そのときに限って、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(02)
(ⅲ)
1 (1) ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) 象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 2Df.⇔
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 3&E
1 (5) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)→象a 3&E
6 (6) ~象a A
16 (7) ~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} 65MTT
16 (8) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) 7ド・モルガンの法則
16 (9) ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z) 8含意の定義
ア (ア) ∃y(鼻ya&長y) A
16ア (イ) ~∀z(~鼻za→~長z) 9アMPP
16ア (ウ) ∃z~(~鼻za→~長z) イ量化子の関係
エ (エ) ~(~鼻ba→~長b) A
エ (オ) ~(鼻ba∨~長b) エ含意の定義
エ (カ) ~鼻ba& 長b オ、ド・モルガンの法則
エ (キ) ∃z(~鼻za& 長z) カEI
16ア (ケ) ∃z(~鼻za& 長z) ウエキEE
16 (コ) ∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z) アケCP
1 (サ)~象a→[∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)] 6コCP
シ(ス)~象a& ∃y(鼻ya&長y) A
シ(セ)~象a シ&I
シ(ソ) ∃y(鼻ya&長y) ス&E
1 シ(タ) [∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)] サセMPP
1 シ(チ) ∃z(~鼻za& 長z) ソタMPP
1 (ツ) ~象a&∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z) シチCP
1 (テ)∀x{~象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)} ツUI
1 (ト)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 4UI
(ⅳ)
(03)
―「お知らせ」―
(a)「痛風の発作」が酷くなって来たため、「この記事を中断します。」
(b)「痛風の発作」が「治まった」時点で、「この記事の続き」を再開します。
(c)「私事(告訴)」のための「資料」を作成する必要があるので、(b)以降は、「暫くの間」、「ブログの更新」は無いかも、知れません。
令和02年11月18日、毛利太。
2020年11月17日火曜日
「象(は・が)は鼻(は・が)長い」等の「述語論理」を「金谷武洋」先生へ。
(01)
1 (1)∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]} A
1 (2) T会の会員a→∃y[私y&理事長ya&∀z(理事長za→y=z)] 1UE
3 (3) T会の会員a A
13 (4) ∃y[私y&理事長ya&∀z(理事長za→y=z)] 34MPP
5 (5) 私b&理事長ba&∀z(理事長za→b=z) A
5 (6) 私b&理事長ba 5&E
5 (7) ∀z(理事長za→b=z) 5&E
5 (8) 理事長ca→b=c 7UE
9 (9) ∃z(小倉z&~私z) A
ア (ア) 小倉c&~私c A
ア (イ) 小倉c ア&E
ア (ウ) ~私c ア&E
エ(エ) b=c A
アエ(オ) ~私b ウエ=E
5 (カ) 私b 6&E
5 アエ(キ) ~私b&私b オカ&I
5 ア (ク) b≠c エキRAA
5 ア (ケ) ~理事長ca 8クMTT
5 ア (コ) 小倉c&~理事長ca イケ&I
5 ア (サ) ∃z(小倉z&~理事長za) コEI
59 (シ) ∃z(小倉z&~理事長za) 9アサEE
13 9 (ス) ∃z(小倉z&~理事長za) 45シEE
1 9 (セ) T会の会員a→∃z(小倉z&~理事長za) 3スCP
1 9 (シ)∀x{T会の会員x→∃z(小倉z&~理事長zx)} セUI
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}
(ⅱ)∃z(小倉z&~私z)
(ⅲ)∀x{T会の会員x→∃z(小倉z&~理事長zx)}
といふ「推論(三段論法)」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xがタゴール記念会の会員であるならば、あるyは[私であって、理事長であって、すべてのzについて(zがxの理事長であるならば、yとzは「同一人物」である)]。}
(ⅱ)あるzは(小倉氏であって、zは私ではない。)
(ⅲ)すべてのxについて{xがタゴール記念会の会員であるならば、あるzは(小倉氏であって、zはxの理事長ではない)。}
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)「タゴール記念会の理事長は、私であって、私以外は理事長ではない。」然るに、
(ⅱ)「小倉氏は、私ではない。」従って、
(ⅲ)「タゴール記念会の理事長は、小倉氏ではない。」
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(04)
よく知られているように、
② 理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(05)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(04)(05)により、
(06)
① 私が理事長です。
② 理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(07)
① 私が理事長です。
といふ「日本語」は、
① 私は理事長です。
といふ「日本語」を、「含意」する。
従って、
(06)(07)により、
(08)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であって、理事長は私です。
③ 私は理事長であって、私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(08)により、
(09)
① タゴール記念会は、私が理事長です。
② タゴール記念会は、私は理事長であって、理事長は私です。
③ タゴール記念会は、私は理事長であって、私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(09)により、
(10)
① 象は、鼻が長い。
② 象は、鼻は長く、鼻以は長くない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(11)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (5) 兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
6 (6) 兎a&象a A
6 (7) 象a 6&E
6 (8) 兎a 6&E
1 6 (9) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 48MPP
2 6 (ア) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 57MPP
1 6 (イ) ∃y(鼻ya&長y) 9&E
ウ (ウ) 鼻ba&長b A
2 6 (エ) ∃y(長y&耳ya) ア&E
オ(オ) 長b&耳ba A
オ(カ) 耳ba オ&E
2 6 (キ) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
2 6 (ク) 耳ba→~鼻ba キUE
2 6 オ(ケ) ~鼻ba オクMPP
1 6 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ア&E
1 6 (サ) ~鼻ba→~長b コUE
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
オ(ス) 長b オ&E
12 6 オ(セ) 長b&~長b シス&I
12 6 (ソ) 長b&~長b エオセEE
123 (タ) 長b&~長b 36ソEE
12 (チ)~∃x(兎x&象x) 3タRAA
12 (ツ)∀x~(兎x&象x) チ量化子の関係
12 (テ) ~(兎a&象a) ツUE
12 (ト) ~兎a∨~象a テ、ド・モルガンの法則
12 (ナ) 兎a→~象a ト含意の定義
12 (ニ)∀x(兎x→~象x) ナUI
従って、
(11)により、
(12)
(ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
(ⅱ)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)}
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)
といふ「推論(三段論法)」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。}
(ⅱ)すべてのxについて{xが兎であるならば、あるyは長くて、xの耳であり、すべてのzについて、zがxの耳であるならば、zはxの鼻ではない。}
(ⅲ)すべてのxについて(xが兎であるならば、xは象ではない。)
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
(ⅰ)「象は鼻が長い。」然るに
(ⅱ)「兎の耳は長いが、耳は鼻ではない。」従って、
(ⅲ)「兎は象ではない。」
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(11)(12)(13)により、
(14)
① 象は鼻_長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 象は鼻_長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
に於いて、
① といふ「仮定」からは、「兎は象ではない。」といふ「結論」を得ることは、出来ないし、
③ といふ「仮定」からも、「兎は象ではない。」といふ「結論」を得ることは、出来ない。
といふことは、「当然」である。
何となれば、
(15)
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
ではなく、
① 象は鼻_長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
③ 象は鼻_長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ風に、「仮定」すれば、固より、
2 6 (キ) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
2 6 (ク) 耳ba→~鼻ba キUE
2 6 オ(ケ) ~鼻ba オクMPP
1 6 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ア&E
1 6 (サ) ~鼻ba→~長b コUE
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
といふ「計算」を、行ふことが、出来ない。
然るに、
(16) (ⅰ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) 象a→∃y(鼻ya&長y)&~∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (3) 象a A
12 (4) ∃y(鼻ya&長y)&~∀z(~鼻za→~長z) 23MPP
12 (5) ∃y(鼻ya&長y) 4&E
12 (6) ~∀z(~鼻za→~長z) 4&E
12 (7) ∃z~(~鼻za→~長z) 6量化子の関係
8(8) ~(~鼻ba→~長b) A
8(9) ~(鼻ba∨~長b) 8含意の定義
8(ア) ~鼻ba& 長b 9ド・モルガンの法則
8(イ) ∃z(~鼻za& 長z) アEI
12 (ウ) ∃z(~鼻za& 長z) 78イEE
12 (エ) ∃y(鼻ya&長y)& ∃z(~鼻za& 長z) 5ウ&I
1 (オ) 象a→∃y(鼻ya&長y)& ∃z(~鼻za& 長z) 2CP
1 (カ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∃z(~鼻zx& 長z)} オUI
(ⅱ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∃z(~鼻zx& 長z)} A
1 (2) 象a→∃y(鼻ya&長y)& ∃z(~鼻za& 長z) 1UE
3 (3) 象a A
13 (4) ∃y(鼻ya&長y)& ∃z(~鼻za& 長z) 23MPP
13 (5) ∃y(鼻ya&長y) 4&E
13 (6) ∃z(~鼻za& 長z) 4&E
7(7) ~鼻ba& 長b A
7(8) ~(鼻ba∨~長b) 7ド・モルガンの法則
7(9) ~(~鼻ba→~長b) 8含意の定義
7(ア) ∃z~(~鼻za→~長z) 9EI
13 (イ) ∃z~(~鼻za→~長z) 67アEE
13 (ウ) ~∀z(~鼻za→~長z) イ量化子の関係
13 (エ) ∃y(鼻ya&長y)&~∀z(~鼻za→~長z) 5ウ&I
1 (オ) 象a→∃y(鼻ya&長y)&~∀z(~鼻za→~長z) 3エCP
1 (カ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)} 1UI
従って、
(16)により、
(17)
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}
④ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∃z(~鼻zx& 長z)}
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(18)
④ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}
といふこと、すなはち、
④ すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、あるzはxの鼻ではないが、長い。}
といふことは、
④ 象は鼻も長い。
といふ、ことである。
従って、
(14)(18)により、
(19)
① 象は鼻_長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 象は鼻も長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ、ことになる。
然るに、
(20)
① 象は鼻_長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 象は鼻も長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
に於いて、「右辺」は、「3つも、異なること」から、
① 象は鼻_長い。
の場合は、
② 象は鼻が長い。
ではないし、
③ 象は鼻も長い。
でもない。
従って、
(20)により、
(21)
① 象は鼻は長い。
といふことに、ならざるを得ず、それ故、
① 象は鼻は長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 象は鼻も長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ、ことになる。
然るに、
(22)
(ⅰ)
1 (1) P⇔Q A
1 (2)(P→Q)&(Q→P) 1Df.⇔
1 (3) P→Q 2&E
1 (4) Q→P 2&E
5 (5) ~P A
6(6) Q A
1 6(7) P 46MPP
156(8) ~P&P 57&I
15 (9) ~Q 68RAA
1 (ア) ~P→~Q 59CP
1 (イ)(P→Q)&(~P→~Q) 3ア&I
(ⅱ)
1 (1)(P→Q)&(~P→~Q) A
1 (2) P→Q 1&E
1 (3) ~P→~Q 1&E
4 (4) Q A
5(5) ~P A
1 5(6) ~Q 35MPP
145(7) Q&~Q 46&I
14 (8) ~~P 57RAA
14 (9) P 8DN
1 (ア) Q→P 49CP
1 (イ)(P→Q)&(Q→P) 2ア&I
1 (ウ) P⇔Q イDf.
従って、
(22)により、
(23)
① P⇔Q
②(P→Q)&(Q→P)
③(P→Q)&(~P→~Q)
に於いて、すなはち、
① Pならば、そのときに限って、Qである。
② PはQであり、QはPである。
③ PはQであり、P以外はQでない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(05)により、
(24)
もう一度、確認するものの、
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(23)(24)により、
(25)
① P⇔Q
②(P→Q)&(Q→P)
③(P→Q)&(~P→~Q)
といふことは、
① PがQである。
といふことに、他ならない。
従って、
(21)~(25)により
(26)
① 象は鼻は長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 象は鼻も長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
に対して、
④ 象_鼻は長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)}。
⑤ 象_鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
⑥ 象_鼻も長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
であるならば、
④ 象が鼻は長い。
⑤ 象が鼻が長い。
⑥ 象が鼻も長い。
でなければ、ならない。
従って、
(26)により、
(27)
① 象は鼻は長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 象は鼻も長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
④ 象が鼻は長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)}。
⑤ 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
⑥ 象が鼻も長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふことになるし、更に言へば、
⑦ 象も鼻は長い。
の場合は、
⑦ 象以外の動物の鼻も長い。
といふことなので、
⑦ 象も鼻は長い≡∀x{象x∨~象x→∃y(鼻yx&長y)}。
⑦ 象も鼻は長い≡すべてのxについて{xが象であるか、xが象以外であるならば、あるyは(xの鼻であって、長い)}。
といふ、ことになる。
然るに、
(28)
三上に敬意を表して「象鼻文」つまり「象は鼻が長い」を例に取ろう。ただし、例文としては、コンマで「象は」を文から切り離しておく。
(72j)象は,鼻が長い。
1 (1)∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]} A
1 (2) T会の会員a→∃y[私y&理事長ya&∀z(理事長za→y=z)] 1UE
3 (3) T会の会員a A
13 (4) ∃y[私y&理事長ya&∀z(理事長za→y=z)] 34MPP
5 (5) 私b&理事長ba&∀z(理事長za→b=z) A
5 (6) 私b&理事長ba 5&E
5 (7) ∀z(理事長za→b=z) 5&E
5 (8) 理事長ca→b=c 7UE
9 (9) ∃z(小倉z&~私z) A
ア (ア) 小倉c&~私c A
ア (イ) 小倉c ア&E
ア (ウ) ~私c ア&E
エ(エ) b=c A
アエ(オ) ~私b ウエ=E
5 (カ) 私b 6&E
5 アエ(キ) ~私b&私b オカ&I
5 ア (ク) b≠c エキRAA
5 ア (ケ) ~理事長ca 8クMTT
5 ア (コ) 小倉c&~理事長ca イケ&I
5 ア (サ) ∃z(小倉z&~理事長za) コEI
59 (シ) ∃z(小倉z&~理事長za) 9アサEE
13 9 (ス) ∃z(小倉z&~理事長za) 45シEE
1 9 (セ) T会の会員a→∃z(小倉z&~理事長za) 3スCP
1 9 (シ)∀x{T会の会員x→∃z(小倉z&~理事長zx)} セUI
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}
(ⅱ)∃z(小倉z&~私z)
(ⅲ)∀x{T会の会員x→∃z(小倉z&~理事長zx)}
といふ「推論(三段論法)」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xがタゴール記念会の会員であるならば、あるyは[私であって、理事長であって、すべてのzについて(zがxの理事長であるならば、yとzは「同一人物」である)]。}
(ⅱ)あるzは(小倉氏であって、zは私ではない。)
(ⅲ)すべてのxについて{xがタゴール記念会の会員であるならば、あるzは(小倉氏であって、zはxの理事長ではない)。}
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)「タゴール記念会の理事長は、私であって、私以外は理事長ではない。」然るに、
(ⅱ)「小倉氏は、私ではない。」従って、
(ⅲ)「タゴール記念会の理事長は、小倉氏ではない。」
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(04)
よく知られているように、
② 理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(05)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(04)(05)により、
(06)
① 私が理事長です。
② 理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(07)
① 私が理事長です。
といふ「日本語」は、
① 私は理事長です。
といふ「日本語」を、「含意」する。
従って、
(06)(07)により、
(08)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であって、理事長は私です。
③ 私は理事長であって、私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(08)により、
(09)
① タゴール記念会は、私が理事長です。
② タゴール記念会は、私は理事長であって、理事長は私です。
③ タゴール記念会は、私は理事長であって、私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(09)により、
(10)
① 象は、鼻が長い。
② 象は、鼻は長く、鼻以は長くない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(11)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (5) 兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
6 (6) 兎a&象a A
6 (7) 象a 6&E
6 (8) 兎a 6&E
1 6 (9) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 48MPP
2 6 (ア) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 57MPP
1 6 (イ) ∃y(鼻ya&長y) 9&E
ウ (ウ) 鼻ba&長b A
2 6 (エ) ∃y(長y&耳ya) ア&E
オ(オ) 長b&耳ba A
オ(カ) 耳ba オ&E
2 6 (キ) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
2 6 (ク) 耳ba→~鼻ba キUE
2 6 オ(ケ) ~鼻ba オクMPP
1 6 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ア&E
1 6 (サ) ~鼻ba→~長b コUE
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
オ(ス) 長b オ&E
12 6 オ(セ) 長b&~長b シス&I
12 6 (ソ) 長b&~長b エオセEE
123 (タ) 長b&~長b 36ソEE
12 (チ)~∃x(兎x&象x) 3タRAA
12 (ツ)∀x~(兎x&象x) チ量化子の関係
12 (テ) ~(兎a&象a) ツUE
12 (ト) ~兎a∨~象a テ、ド・モルガンの法則
12 (ナ) 兎a→~象a ト含意の定義
12 (ニ)∀x(兎x→~象x) ナUI
従って、
(11)により、
(12)
(ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
(ⅱ)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)}
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)
といふ「推論(三段論法)」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。}
(ⅱ)すべてのxについて{xが兎であるならば、あるyは長くて、xの耳であり、すべてのzについて、zがxの耳であるならば、zはxの鼻ではない。}
(ⅲ)すべてのxについて(xが兎であるならば、xは象ではない。)
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
(ⅰ)「象は鼻が長い。」然るに
(ⅱ)「兎の耳は長いが、耳は鼻ではない。」従って、
(ⅲ)「兎は象ではない。」
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(11)(12)(13)により、
(14)
① 象は鼻_長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 象は鼻_長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
に於いて、
① といふ「仮定」からは、「兎は象ではない。」といふ「結論」を得ることは、出来ないし、
③ といふ「仮定」からも、「兎は象ではない。」といふ「結論」を得ることは、出来ない。
といふことは、「当然」である。
何となれば、
(15)
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
ではなく、
① 象は鼻_長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
③ 象は鼻_長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ風に、「仮定」すれば、固より、
2 6 (キ) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
2 6 (ク) 耳ba→~鼻ba キUE
2 6 オ(ケ) ~鼻ba オクMPP
1 6 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ア&E
1 6 (サ) ~鼻ba→~長b コUE
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
といふ「計算」を、行ふことが、出来ない。
然るに、
(16) (ⅰ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) 象a→∃y(鼻ya&長y)&~∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (3) 象a A
12 (4) ∃y(鼻ya&長y)&~∀z(~鼻za→~長z) 23MPP
12 (5) ∃y(鼻ya&長y) 4&E
12 (6) ~∀z(~鼻za→~長z) 4&E
12 (7) ∃z~(~鼻za→~長z) 6量化子の関係
8(8) ~(~鼻ba→~長b) A
8(9) ~(鼻ba∨~長b) 8含意の定義
8(ア) ~鼻ba& 長b 9ド・モルガンの法則
8(イ) ∃z(~鼻za& 長z) アEI
12 (ウ) ∃z(~鼻za& 長z) 78イEE
12 (エ) ∃y(鼻ya&長y)& ∃z(~鼻za& 長z) 5ウ&I
1 (オ) 象a→∃y(鼻ya&長y)& ∃z(~鼻za& 長z) 2CP
1 (カ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∃z(~鼻zx& 長z)} オUI
(ⅱ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∃z(~鼻zx& 長z)} A
1 (2) 象a→∃y(鼻ya&長y)& ∃z(~鼻za& 長z) 1UE
3 (3) 象a A
13 (4) ∃y(鼻ya&長y)& ∃z(~鼻za& 長z) 23MPP
13 (5) ∃y(鼻ya&長y) 4&E
13 (6) ∃z(~鼻za& 長z) 4&E
7(7) ~鼻ba& 長b A
7(8) ~(鼻ba∨~長b) 7ド・モルガンの法則
7(9) ~(~鼻ba→~長b) 8含意の定義
7(ア) ∃z~(~鼻za→~長z) 9EI
13 (イ) ∃z~(~鼻za→~長z) 67アEE
13 (ウ) ~∀z(~鼻za→~長z) イ量化子の関係
13 (エ) ∃y(鼻ya&長y)&~∀z(~鼻za→~長z) 5ウ&I
1 (オ) 象a→∃y(鼻ya&長y)&~∀z(~鼻za→~長z) 3エCP
1 (カ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)} 1UI
従って、
(16)により、
(17)
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}
④ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∃z(~鼻zx& 長z)}
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(18)
④ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}
といふこと、すなはち、
④ すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、あるzはxの鼻ではないが、長い。}
といふことは、
④ 象は鼻も長い。
といふ、ことである。
従って、
(14)(18)により、
(19)
① 象は鼻_長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 象は鼻も長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ、ことになる。
然るに、
(20)
① 象は鼻_長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 象は鼻も長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
に於いて、「右辺」は、「3つも、異なること」から、
① 象は鼻_長い。
の場合は、
② 象は鼻が長い。
ではないし、
③ 象は鼻も長い。
でもない。
従って、
(20)により、
(21)
① 象は鼻は長い。
といふことに、ならざるを得ず、それ故、
① 象は鼻は長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 象は鼻も長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ、ことになる。
然るに、
(22)
(ⅰ)
1 (1) P⇔Q A
1 (2)(P→Q)&(Q→P) 1Df.⇔
1 (3) P→Q 2&E
1 (4) Q→P 2&E
5 (5) ~P A
6(6) Q A
1 6(7) P 46MPP
156(8) ~P&P 57&I
15 (9) ~Q 68RAA
1 (ア) ~P→~Q 59CP
1 (イ)(P→Q)&(~P→~Q) 3ア&I
(ⅱ)
1 (1)(P→Q)&(~P→~Q) A
1 (2) P→Q 1&E
1 (3) ~P→~Q 1&E
4 (4) Q A
5(5) ~P A
1 5(6) ~Q 35MPP
145(7) Q&~Q 46&I
14 (8) ~~P 57RAA
14 (9) P 8DN
1 (ア) Q→P 49CP
1 (イ)(P→Q)&(Q→P) 2ア&I
1 (ウ) P⇔Q イDf.
従って、
(22)により、
(23)
① P⇔Q
②(P→Q)&(Q→P)
③(P→Q)&(~P→~Q)
に於いて、すなはち、
① Pならば、そのときに限って、Qである。
② PはQであり、QはPである。
③ PはQであり、P以外はQでない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(05)により、
(24)
もう一度、確認するものの、
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(23)(24)により、
(25)
① P⇔Q
②(P→Q)&(Q→P)
③(P→Q)&(~P→~Q)
といふことは、
① PがQである。
といふことに、他ならない。
従って、
(21)~(25)により
(26)
① 象は鼻は長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 象は鼻も長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
に対して、
④ 象_鼻は長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)}。
⑤ 象_鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
⑥ 象_鼻も長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
であるならば、
④ 象が鼻は長い。
⑤ 象が鼻が長い。
⑥ 象が鼻も長い。
でなければ、ならない。
従って、
(26)により、
(27)
① 象は鼻は長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 象は鼻も長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
④ 象が鼻は長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)}。
⑤ 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}。
⑥ 象が鼻も長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふことになるし、更に言へば、
⑦ 象も鼻は長い。
の場合は、
⑦ 象以外の動物の鼻も長い。
といふことなので、
⑦ 象も鼻は長い≡∀x{象x∨~象x→∃y(鼻yx&長y)}。
⑦ 象も鼻は長い≡すべてのxについて{xが象であるか、xが象以外であるならば、あるyは(xの鼻であって、長い)}。
といふ、ことになる。
然るに、
(28)
三上に敬意を表して「象鼻文」つまり「象は鼻が長い」を例に取ろう。ただし、例文としては、コンマで「象は」を文から切り離しておく。
(72j)象は,鼻が長い。
二重主語どころか、この文には主語が一つもない。日本語にはそもそも主語など不要なのだから当然であるが、「象は」は主題(題目)であり、「こんにちは」のように文がここで切れている。
「象について話しますよ」と聞き手の注意を引いておき、それに続く話してのコメントが「鼻が長い」だ。これは単に、主格補語「鼻が」が伴った基本形容詞文「長い」にすぎない。
(金谷武洋、日本語に主語はいらない、2002年、130頁)
従って、
(27)(28)により、
(29)
① 象は鼻は長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
⑤ 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
に於いて、
① は、「二重主題文」であって、
⑤ は、「二重主格文」である。
然るに、
(30)
① 象は鼻は長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
⑤ 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
に於いて、
① は、「二重主題文」であって、
⑤ は、「二重主格文」である。といふのであれば、
① 象は鼻は長い。
⑤ 象が鼻が長い。
といふ「左辺」だけからではなく、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
⑤ ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「右辺」からも、そのことを、「説明」すべきである。
(31)
①{象、兎、馬}
②{象、机、本}
に於いて、
① であれば、{象が動物である。}とは言へないが、
② であれば、{象が動物である。}と、言へる。
然るに、
(32)
①{象、兎、馬}
②{象、机、本}
に於いて、
① であれば、{象以外(兎と馬)は動物ではない。}とは言へないが、
② であれば、{象以外(机と本)は動物ではない。}と、言へる。
従って、
(31)(32)により、
(33)
②{AがBである。}⇔
「象について話しますよ」と聞き手の注意を引いておき、それに続く話してのコメントが「鼻が長い」だ。これは単に、主格補語「鼻が」が伴った基本形容詞文「長い」にすぎない。
(金谷武洋、日本語に主語はいらない、2002年、130頁)
従って、
(27)(28)により、
(29)
① 象は鼻は長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
⑤ 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
に於いて、
① は、「二重主題文」であって、
⑤ は、「二重主格文」である。
然るに、
(30)
① 象は鼻は長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
⑤ 象が鼻が長い≡∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
に於いて、
① は、「二重主題文」であって、
⑤ は、「二重主格文」である。といふのであれば、
① 象は鼻は長い。
⑤ 象が鼻が長い。
といふ「左辺」だけからではなく、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
⑤ ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「右辺」からも、そのことを、「説明」すべきである。
(31)
①{象、兎、馬}
②{象、机、本}
に於いて、
① であれば、{象が動物である。}とは言へないが、
② であれば、{象が動物である。}と、言へる。
然るに、
(32)
①{象、兎、馬}
②{象、机、本}
に於いて、
① であれば、{象以外(兎と馬)は動物ではない。}とは言へないが、
② であれば、{象以外(机と本)は動物ではない。}と、言へる。
従って、
(31)(32)により、
(33)
②{AがBである。}⇔
②{AはBであり、A以外はBでない。}
といふことに、ならざるを得ない。
然るに、
(34)
三上 先生も、
金谷 先生も、
②{AがBである。}⇔
といふことに、ならざるを得ない。
然るに、
(34)
三上 先生も、
金谷 先生も、
②{AがBである。}⇔
②{AはBであり、A以外はBでない。}
といふことに、気付いてゐないのか、いづれにせよ、
②{AがBである。}⇔
といふことに、気付いてゐないのか、いづれにせよ、
②{AがBである。}⇔
②{AはBであり、A以外はBでない。}
といふ「等式」への「言及」が無い。
(35)
例へば、
HIC PUER FILIUS MEUS EST.
この 少年は 息子 私の です。
といふ「ラテン語」であれば、
「主格」+「主格」+「主格」+「主格」+動詞。
である。
然るに、
(36)
THIS BOY IS MY SON.
であれば、
MY は、「所有格」であって、「主格」ではない。
私の
(37)
「英語」のやうな「主語」は、「ラテン語」にはないとしても、だからと言って、
「ラテン語の文法書」に、「ラテン語には、主語が無い」。といふ風には、書かれてはゐない。
従って、
(38)
「英語」のやうな「変な、主語」は、「日本語」には、無くとも、
「日本語」には、「日本語なりの主語」があっても良いはずである。
(39)
漢文を読むコツ
[1]主語や目的語は省略されることが多いので、まず述語(動詞・形容詞・形容動詞)に着眼する。
(片桐功雄、究める漢文、2010年、16頁)
然るに、
(40)
例へば、
先生不知何許人 先生は何許の人なるかを知らず。
不詳姓字 姓字も詳かにせず。
宅邊有五柳樹 宅邊に五柳樹有り。
因以爲號焉 因て以て號と爲す。
然るに、
(41)
先生不知。
先生 doesn't 知る。
といふ「語順」からすれば、
不知(nesciat)。
の「主語」は、「漢文」であっても、「英語」であっても、「普通に考へる限り」は、
先生 である。
然るに、
(42)
先生は何許の人なるかを知らず。
といふことからすれば、
先生不知何許人 先生は何許の人なるかを知らず。
といふのは、結局は、
我不知先生何許人 我は先生の何許の人なるかを知らず(nescio)。
I don't know where 先生 comes from.
といふ風に、「理解せざる」を得ない。
従って、
(39)~(42)により、
(43)
[1]主語や目的語は省略されることが多いので、まず述語(動詞・形容詞・形容動詞)に着眼する。
(片桐功雄、究める漢文、2010年、16頁)
といふアドバイスは、「適切」である。
従って、
(28)(43)により、
(44)
「日本語にはそもそも主語など無い。」と言はれても、そのやうに「信じる」ことによって、例へば、「漢文・訓読」が、「上達」するわけではない。
令和02年11月17日、毛利太。
といふ「等式」への「言及」が無い。
(35)
例へば、
HIC PUER FILIUS MEUS EST.
この 少年は 息子 私の です。
といふ「ラテン語」であれば、
「主格」+「主格」+「主格」+「主格」+動詞。
である。
然るに、
(36)
THIS BOY IS MY SON.
であれば、
MY は、「所有格」であって、「主格」ではない。
私の
(37)
「英語」のやうな「主語」は、「ラテン語」にはないとしても、だからと言って、
「ラテン語の文法書」に、「ラテン語には、主語が無い」。といふ風には、書かれてはゐない。
従って、
(38)
「英語」のやうな「変な、主語」は、「日本語」には、無くとも、
「日本語」には、「日本語なりの主語」があっても良いはずである。
(39)
漢文を読むコツ
[1]主語や目的語は省略されることが多いので、まず述語(動詞・形容詞・形容動詞)に着眼する。
(片桐功雄、究める漢文、2010年、16頁)
然るに、
(40)
例へば、
先生不知何許人 先生は何許の人なるかを知らず。
不詳姓字 姓字も詳かにせず。
宅邊有五柳樹 宅邊に五柳樹有り。
因以爲號焉 因て以て號と爲す。
然るに、
(41)
先生不知。
先生 doesn't 知る。
といふ「語順」からすれば、
不知(nesciat)。
の「主語」は、「漢文」であっても、「英語」であっても、「普通に考へる限り」は、
先生 である。
然るに、
(42)
先生は何許の人なるかを知らず。
といふことからすれば、
先生不知何許人 先生は何許の人なるかを知らず。
といふのは、結局は、
我不知先生何許人 我は先生の何許の人なるかを知らず(nescio)。
I don't know where 先生 comes from.
といふ風に、「理解せざる」を得ない。
従って、
(39)~(42)により、
(43)
[1]主語や目的語は省略されることが多いので、まず述語(動詞・形容詞・形容動詞)に着眼する。
(片桐功雄、究める漢文、2010年、16頁)
といふアドバイスは、「適切」である。
従って、
(28)(43)により、
(44)
「日本語にはそもそも主語など無い。」と言はれても、そのやうに「信じる」ことによって、例へば、「漢文・訓読」が、「上達」するわけではない。
令和02年11月17日、毛利太。
2020年11月14日土曜日
「トランプが大統領である」の「述語論理(Ⅱ)」。
(01)
(ⅰ)
1 (1)∀x{~Bx→(Px→Tx)} A
1 (2) ~Ba→(Pa→Ta) 1UE
3 (3) ~Ba A
13 (4) Pa→Ta 23MPP
5 (5) ~Ta A
135 (6) ~Pa 45MTT
13 (7) ~Ta→~Pa 56CP
1 (8)~Ba→(~Ta→~Pa) 37CP
9 (9)~Ta&~Ba A
9 (ア)~Ta 9&E
9 (イ) ~Ba 9&E
1 9 (ウ) ~Ta→~Pa 8イMPP
1 9 (エ) ~Pa アウMPP
1 (オ) ~Ta&~Ba→~Pa 9エCP
カ (カ) Pa A
カ (キ) ~~Pa カDN
1 カ (ク)~(~Ta&~Ba) オキMTT
1 カ (ケ) Ta∨ Ba ク、ド・モルガンの法則
1 (コ) Pa→(Ta∨Ba) カケCP
1 (サ)∀x{Px→(Tx∨Bx)} コUI
1 (〃)大統領は、トランプか、バイデンである。
(ⅱ)
1 (1) ∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
1 (2) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
3 (3) ~Ta&~Ba A
3 (4) ~(Ta∨Ba) 3ド・モルガンの法則
13 (5) ~Pa 24MTT
1 (6) ~Ta&~Ba→~Pa 35CP
7 (7) ~Ba A
8 (8) ~Ta A
78 (9) ~Ta&~Ba 78&I
1 78 (ア) ~Pa 69MPP
1 7 (イ) ~Ta→~Pa 8アCP
ウ (ウ) Pa A
ウ (エ) ~~Pa ウDN
1 7 ウ (オ) ~~Ta イエMTT
1 7 ウ (カ) Ta オDN
1 7 (キ) Pa→Ta ウカCP
1 (ク) ~Ba→(Pa→Ta) 7キCP
1 (ケ)∀x{~Bx→(Px→Tx)} クUI
1 (〃)バイデンでないならば、大統領はトランプである。
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x{~Bx→(Px→Tx)}
② ∀x{ Px→(Tx∨Bx)}
に於いて、
①=② であるが、この「等式」を、『定理(1)』とする。
然るに、
(03)
1 (1)∀x{~Bx→(Px→Tx)} A
1 (〃)∀x{ Px→(Tx∨Bx)} 1『定理(1)』
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
2 67(コ) ~Ba ウケMPP
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
従って、
(03)により、
(04)
(1)∀x{~Bx→(Px→Tx)}然るに、
(2)∀x(Fx→~Px) 然るに、
(3)∃x(Bx&Fx) 従って、
(セ)∀x(Px→Tx)
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(04)により、
(05)
P=大統領である。
F=不正を行ふ。
T=トランプである。
B=バイデンである。
として、
(1)すべてのxについて{xがバイデンでないならば(、xが大統領であるならば、xはトランプである)}。然るに、
(2)すべてのxについて(xが不正を行ったのであれば、xは大統領ではない)。然るに、
(3)あるxは(バイデンであって、不正を行った)。従って、
(セ)すべてのxについて(xが大統領であるならば、xはトランプである)。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
(1)バイデンでないならば、大統領はトランプである。然るに、
(2)不正を行った者は、大統領にはなれない。然るに、
(3)バイデンは不正を行った。従って、
(4)大統領はトランプである。
といふ「推論」は「妥当」である(が、言ふ迄もなく、推論の妥当性と、事実か否かといふことは、関係がない)。
令和02年11月14日、毛利太。
(ⅰ)
1 (1)∀x{~Bx→(Px→Tx)} A
1 (2) ~Ba→(Pa→Ta) 1UE
3 (3) ~Ba A
13 (4) Pa→Ta 23MPP
5 (5) ~Ta A
135 (6) ~Pa 45MTT
13 (7) ~Ta→~Pa 56CP
1 (8)~Ba→(~Ta→~Pa) 37CP
9 (9)~Ta&~Ba A
9 (ア)~Ta 9&E
9 (イ) ~Ba 9&E
1 9 (ウ) ~Ta→~Pa 8イMPP
1 9 (エ) ~Pa アウMPP
1 (オ) ~Ta&~Ba→~Pa 9エCP
カ (カ) Pa A
カ (キ) ~~Pa カDN
1 カ (ク)~(~Ta&~Ba) オキMTT
1 カ (ケ) Ta∨ Ba ク、ド・モルガンの法則
1 (コ) Pa→(Ta∨Ba) カケCP
1 (サ)∀x{Px→(Tx∨Bx)} コUI
1 (〃)大統領は、トランプか、バイデンである。
(ⅱ)
1 (1) ∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
1 (2) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
3 (3) ~Ta&~Ba A
3 (4) ~(Ta∨Ba) 3ド・モルガンの法則
13 (5) ~Pa 24MTT
1 (6) ~Ta&~Ba→~Pa 35CP
7 (7) ~Ba A
8 (8) ~Ta A
78 (9) ~Ta&~Ba 78&I
1 78 (ア) ~Pa 69MPP
1 7 (イ) ~Ta→~Pa 8アCP
ウ (ウ) Pa A
ウ (エ) ~~Pa ウDN
1 7 ウ (オ) ~~Ta イエMTT
1 7 ウ (カ) Ta オDN
1 7 (キ) Pa→Ta ウカCP
1 (ク) ~Ba→(Pa→Ta) 7キCP
1 (ケ)∀x{~Bx→(Px→Tx)} クUI
1 (〃)バイデンでないならば、大統領はトランプである。
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x{~Bx→(Px→Tx)}
② ∀x{ Px→(Tx∨Bx)}
に於いて、
①=② であるが、この「等式」を、『定理(1)』とする。
然るに、
(03)
1 (1)∀x{~Bx→(Px→Tx)} A
1 (〃)∀x{ Px→(Tx∨Bx)} 1『定理(1)』
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
2 67(コ) ~Ba ウケMPP
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
従って、
(03)により、
(04)
(1)∀x{~Bx→(Px→Tx)}然るに、
(2)∀x(Fx→~Px) 然るに、
(3)∃x(Bx&Fx) 従って、
(セ)∀x(Px→Tx)
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(04)により、
(05)
P=大統領である。
F=不正を行ふ。
T=トランプである。
B=バイデンである。
として、
(1)すべてのxについて{xがバイデンでないならば(、xが大統領であるならば、xはトランプである)}。然るに、
(2)すべてのxについて(xが不正を行ったのであれば、xは大統領ではない)。然るに、
(3)あるxは(バイデンであって、不正を行った)。従って、
(セ)すべてのxについて(xが大統領であるならば、xはトランプである)。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
(1)バイデンでないならば、大統領はトランプである。然るに、
(2)不正を行った者は、大統領にはなれない。然るに、
(3)バイデンは不正を行った。従って、
(4)大統領はトランプである。
といふ「推論」は「妥当」である(が、言ふ迄もなく、推論の妥当性と、事実か否かといふことは、関係がない)。
令和02年11月14日、毛利太。
2020年11月13日金曜日
「大統領ではない人がゐる」の「述語論理」。
(01)
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∃x(~Tx&~Bx) A
1 (3) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
4 (4) Ta∨Ba A
5 (5) ~Ta&~Ba A
6 (6) Ta A
5 (7) ~Ta 5&E
56 (8) Ta&~Ta 67&I
6 (9) ~(~Ta&~Ba) 58RAA
ア (ア) Ba A
5 (イ) ~Ba 5&E
5 ア (ウ) Ba&~Ba アイ&I
ア (エ) ~(~Ta&~Ba) 5ウRAA
4 (オ) ~(~Ta&~Ba) 469アエ∨E
45 (カ) (~Ta&~Ba)&
~(~Ta&~Ba) 5オ&I
5 (キ) ~(Ta∨Ba) 4カRAA
1 5 (ク) ~Pa 3キMTT
1 (ケ) ~Ta&~Ba→~Pa 5クCP
コ(コ) ~Ta&~Ba A
1 コ(サ) ~Pa ケコMPP
1 コ(シ) ∃x(~Px) サEI
12 (ス) ∃x(~Px) 2コシEE
然るに、
(02)
P=大統領である。
T=トランプである。
B=バイデンである。
とする。 従って、
(02)により、
(03)
(1)∀x{Px→(Tx∨Bx)}
(2)∃x(~Tx&~Bx)
(ス)∃(~Px)
といふ「述語論理式」は、
(1)すべてのxについて{xが大統領であるならば(xはトランプか、または、バイデンである)}。
(2)あるxは(トランプではないし、バイデンでもない)。
(ス)あるxは(大統領ではない)。
といふ「意味」である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
(1)大統領は、トランプか、または、バイデンである。 然るに、
(2)ある人は、トランプではないし、バイデンでもない。従って、
(ス)ある人は、大統領ではない。
といふ「推論」は、言ふまでもなく、「妥当」である。
然るに、
(05)
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∃x(~Tx) A
1 (3) Pa→(Ta∨Ba) A
4 (4) Ta∨Ba A
5 (5) ~Ta&~Ba A
6 (6) Ta A
5 (7) ~Ta 5&E
56 (8) Ta&~Ta 67&I
6 (9) ~(~Ta&~Ba) 58RAA
ア (ア) Ba A
5 (イ) ~Ba 5&E
5 ア (ウ) Ba&~Ba アイ&I
ア (エ) ~(~Ta&~Ba) 5ウRAA
4 (オ) ~(~Ta&~Ba) 469アエ∨E
45 (カ) (~Ta&~Ba)&
~(~Ta&~Ba) 5オ&I
5 (キ) ~(Ta∨Ba) 4カRAA
1 5 (ク) ~Pa 3キMTT
1 (ケ) ~Ta&~Ba→~Pa 5クCP
コ(コ) ~Ta A
コ(サ) ~Ta&~Ba &Iは、「デタラメ」である。
1 コ(シ) ~Pa ケコMPP
1 コ(ス) ∃x(~Px) サEI
12 (セ) ∃x(~Px) 2コスEE
といふ「計算」は、「妥当」ではない。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(2)ある人は、バイデンではない。 従って、
(ス)ある人は、大統領ではない。
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
(07)
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。 然るに、
(2)ある人は、バイデンではないが(トランプであるかも知れない)。従って、
(ス)ある人は、大統領ではない。
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
然るに、
(08)
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。
といふのであれば、
(1)どちらか一方は、大統領ではない。
といふ風に、考へるのが、「普通」である。
然るに、
(09)
「含意(material implication )の定義」により、
① ∀x{ Px→(Tx∨Bx)}
② ∀x{~Px∨(Tx∨Bx)}
に於いて、
①=② であって、
この「等式」は、
①「大統領」が存在しても、
②「大統領」が存在しなくとも、「真」になる。
といふことを、示してゐる。
従って、
(08)(09)により、
(10)
「述語論理(古典論理)」の「解釈」に従ふ限り、
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。
といふのであれば、それだけで、
(1)どちらか一方は、大統領ではない。
のだから、それだけで、
(セ)ある人は、大統領ではない。
といふことには、ならない。
(11)
例へば、
1 (1)∀x(象x→動物x) A
2 (2)∃x(象x) A
1 (3) 象a→動物a 1UE
3(4) 象a A
1 3(5) 動物a 34MPP
1 3(6) 象a&動物a 45&I
1 3(7)∃x(象x&動物x) 6EI
12 (8)∃x(象x&動物x) 237EE
といふ「計算」は、
(1)象は動物であって、
(2)象がゐて、初めて、
(8)象といふ動物が存在する。
といふことを、示してゐる。
令和02年11月13日、毛利太。
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∃x(~Tx&~Bx) A
1 (3) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
4 (4) Ta∨Ba A
5 (5) ~Ta&~Ba A
6 (6) Ta A
5 (7) ~Ta 5&E
56 (8) Ta&~Ta 67&I
6 (9) ~(~Ta&~Ba) 58RAA
ア (ア) Ba A
5 (イ) ~Ba 5&E
5 ア (ウ) Ba&~Ba アイ&I
ア (エ) ~(~Ta&~Ba) 5ウRAA
4 (オ) ~(~Ta&~Ba) 469アエ∨E
45 (カ) (~Ta&~Ba)&
~(~Ta&~Ba) 5オ&I
5 (キ) ~(Ta∨Ba) 4カRAA
1 5 (ク) ~Pa 3キMTT
1 (ケ) ~Ta&~Ba→~Pa 5クCP
コ(コ) ~Ta&~Ba A
1 コ(サ) ~Pa ケコMPP
1 コ(シ) ∃x(~Px) サEI
12 (ス) ∃x(~Px) 2コシEE
然るに、
(02)
P=大統領である。
T=トランプである。
B=バイデンである。
とする。 従って、
(02)により、
(03)
(1)∀x{Px→(Tx∨Bx)}
(2)∃x(~Tx&~Bx)
(ス)∃(~Px)
といふ「述語論理式」は、
(1)すべてのxについて{xが大統領であるならば(xはトランプか、または、バイデンである)}。
(2)あるxは(トランプではないし、バイデンでもない)。
(ス)あるxは(大統領ではない)。
といふ「意味」である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
(1)大統領は、トランプか、または、バイデンである。 然るに、
(2)ある人は、トランプではないし、バイデンでもない。従って、
(ス)ある人は、大統領ではない。
といふ「推論」は、言ふまでもなく、「妥当」である。
然るに、
(05)
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∃x(~Tx) A
1 (3) Pa→(Ta∨Ba) A
4 (4) Ta∨Ba A
5 (5) ~Ta&~Ba A
6 (6) Ta A
5 (7) ~Ta 5&E
56 (8) Ta&~Ta 67&I
6 (9) ~(~Ta&~Ba) 58RAA
ア (ア) Ba A
5 (イ) ~Ba 5&E
5 ア (ウ) Ba&~Ba アイ&I
ア (エ) ~(~Ta&~Ba) 5ウRAA
4 (オ) ~(~Ta&~Ba) 469アエ∨E
45 (カ) (~Ta&~Ba)&
~(~Ta&~Ba) 5オ&I
5 (キ) ~(Ta∨Ba) 4カRAA
1 5 (ク) ~Pa 3キMTT
1 (ケ) ~Ta&~Ba→~Pa 5クCP
コ(コ) ~Ta A
コ(サ) ~Ta&~Ba &Iは、「デタラメ」である。
1 コ(シ) ~Pa ケコMPP
1 コ(ス) ∃x(~Px) サEI
12 (セ) ∃x(~Px) 2コスEE
といふ「計算」は、「妥当」ではない。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(2)ある人は、バイデンではない。 従って、
(ス)ある人は、大統領ではない。
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
(07)
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。 然るに、
(2)ある人は、バイデンではないが(トランプであるかも知れない)。従って、
(ス)ある人は、大統領ではない。
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
然るに、
(08)
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。
といふのであれば、
(1)どちらか一方は、大統領ではない。
といふ風に、考へるのが、「普通」である。
然るに、
(09)
「含意(material implication )の定義」により、
① ∀x{ Px→(Tx∨Bx)}
② ∀x{~Px∨(Tx∨Bx)}
に於いて、
①=② であって、
この「等式」は、
①「大統領」が存在しても、
②「大統領」が存在しなくとも、「真」になる。
といふことを、示してゐる。
従って、
(08)(09)により、
(10)
「述語論理(古典論理)」の「解釈」に従ふ限り、
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。
といふのであれば、それだけで、
(1)どちらか一方は、大統領ではない。
のだから、それだけで、
(セ)ある人は、大統領ではない。
といふことには、ならない。
(11)
例へば、
1 (1)∀x(象x→動物x) A
2 (2)∃x(象x) A
1 (3) 象a→動物a 1UE
3(4) 象a A
1 3(5) 動物a 34MPP
1 3(6) 象a&動物a 45&I
1 3(7)∃x(象x&動物x) 6EI
12 (8)∃x(象x&動物x) 237EE
といふ「計算」は、
(1)象は動物であって、
(2)象がゐて、初めて、
(8)象といふ動物が存在する。
といふことを、示してゐる。
令和02年11月13日、毛利太。
「トランプが大統領である」の「述語論理」の説明(Ⅱ)。
(01)
(ⅰ)
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
2 67(コ) ~Ba ウケMPP
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
といふ「計算」を、「計算(01)」とする。
(02)
(ⅱ)
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) Ba→~Fa キ含意の定義
6 (ケ) Ba 6&E
2 67(コ) ~Fa クケMPP
2 67(サ) ∃x(~Fx) コEI
23 7(シ) ∃x(~Fx) 26サEE
23 (ス)Pa→∃x(~Fx) 7シCP
といふ「計算」を、「計算(02)」とする。
(03)
(ⅲ)
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) Ba→~Fa キ含意の定義
6 (ケ) Ba 6&E
2 67(コ) ~Fa クケMPP
2 67(サ) Fa&~Fa ウコ&I
2 6 (シ) ~Pa 7サRAA
2 6 (ス)∃x(~Px) シEI
23 (セ)∃x(~Px) 36スEE
といふ「計算」を、「計算(03)」とする。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
①「計算(01)」
②「計算(02)」
③「計算(03)」は、それぞれ、
① ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ ∀x(Px→Tx)
② ∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ Pa→∃x(~Fx)
② ∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ ∃x(~Px)
といふ「連式(推論)」に相当する。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
①「計算(01)」
②「計算(02)」
③「計算(03)」に於ける、
① ├ ∀x(Px→Tx)
② ├ Pa→∃x(~Fx)
③ ├ ∃x(~Px)
といふ「結論」の「違ひ」は、
① Fa→~Ba
② Ba→~Fa
③ Ba→~Fa
といふ「違ひ」を「原因」とする。
然るに、
(06)
P=大統領である。
F=不正を行ふ。
T=トランプである。
B=バイデンである。
とすると、
(1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
(2)∀x(Fx→~Px) A
(3)∃x(Bx&Fx) A
といふ「3つの仮定」は、
(1)すべてのxについて{xが大統領であるならば(xはトランプか、または、バイデンである)}。然るに、
(2)すべてのxについて(xが不正を行ったのであれば、xは大統領ではない)。然るに、
(3)あるxは(バイデンであって、不正を行った)。従って、
といふ「意味」である。
従って、
(06)により、
(07)
(1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
(2)∀x(Fx→~Px) A
(3)∃x(Bx&Fx) A
といふ「3つの仮定」は、
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。
(2)不正を行った者は、大統領にはなれない。
(3)バイデンは、不正を行った。
といふ「意味」である。
従って、
(04)(07)により、
(08)
①「計算(01)」は、
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。
(2)不正を行った者は、大統領にはなれない。
(3)バイデンは、不正を行った。
といふ「3つの仮定」の内の「3つ」を用ひてゐるのに対して、
②「計算(02)」と、
③「計算(03)」の場合は、
(2)不正を行った者は、大統領にはなれない。
(3)バイデンは、不正を行った。
といふ「2つの仮定」しか、用ひてゐない。
然るに、
(06)(07)により、
(09)
①├ ∀x(Px→Tx)
②├ Pa→∃x(~Fx)
②├ ∃x(~Px)
といふ「3つの結論」は、それぞれ、
① 大統領はトランプである。
② 任意のaが大統領であるならば、不正を行はなかった人物が存在する。
③ 大統領ではない人物が存在する。
といふ「意味」である。
従って、
(05)(07)(09)により、
(10)
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(2)不正を行った者は、大統領にはなれない。然るに、
(3)バイデンは、不正を行った。従って、
(セ)大統領はトランプである。
といふ「推論」の「妥当性」を示そうとすのであれば、
① Fa→~Ba
といふ「仮言命題」を、その「対偶」である所の、
② Ba→~Fa
③ Ba→~Fa
といふ「仮言命題」に、「書き換へ」ては、ならない。
令和02年11月13日、毛利太。
(ⅰ)
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
2 67(コ) ~Ba ウケMPP
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
といふ「計算」を、「計算(01)」とする。
(02)
(ⅱ)
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) Ba→~Fa キ含意の定義
6 (ケ) Ba 6&E
2 67(コ) ~Fa クケMPP
2 67(サ) ∃x(~Fx) コEI
23 7(シ) ∃x(~Fx) 26サEE
23 (ス)Pa→∃x(~Fx) 7シCP
といふ「計算」を、「計算(02)」とする。
(03)
(ⅲ)
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) Ba→~Fa キ含意の定義
6 (ケ) Ba 6&E
2 67(コ) ~Fa クケMPP
2 67(サ) Fa&~Fa ウコ&I
2 6 (シ) ~Pa 7サRAA
2 6 (ス)∃x(~Px) シEI
23 (セ)∃x(~Px) 36スEE
といふ「計算」を、「計算(03)」とする。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
①「計算(01)」
②「計算(02)」
③「計算(03)」は、それぞれ、
① ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ ∀x(Px→Tx)
② ∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ Pa→∃x(~Fx)
② ∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ ∃x(~Px)
といふ「連式(推論)」に相当する。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
①「計算(01)」
②「計算(02)」
③「計算(03)」に於ける、
① ├ ∀x(Px→Tx)
② ├ Pa→∃x(~Fx)
③ ├ ∃x(~Px)
といふ「結論」の「違ひ」は、
① Fa→~Ba
② Ba→~Fa
③ Ba→~Fa
といふ「違ひ」を「原因」とする。
然るに、
(06)
P=大統領である。
F=不正を行ふ。
T=トランプである。
B=バイデンである。
とすると、
(1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
(2)∀x(Fx→~Px) A
(3)∃x(Bx&Fx) A
といふ「3つの仮定」は、
(1)すべてのxについて{xが大統領であるならば(xはトランプか、または、バイデンである)}。然るに、
(2)すべてのxについて(xが不正を行ったのであれば、xは大統領ではない)。然るに、
(3)あるxは(バイデンであって、不正を行った)。従って、
といふ「意味」である。
従って、
(06)により、
(07)
(1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
(2)∀x(Fx→~Px) A
(3)∃x(Bx&Fx) A
といふ「3つの仮定」は、
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。
(2)不正を行った者は、大統領にはなれない。
(3)バイデンは、不正を行った。
といふ「意味」である。
従って、
(04)(07)により、
(08)
①「計算(01)」は、
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。
(2)不正を行った者は、大統領にはなれない。
(3)バイデンは、不正を行った。
といふ「3つの仮定」の内の「3つ」を用ひてゐるのに対して、
②「計算(02)」と、
③「計算(03)」の場合は、
(2)不正を行った者は、大統領にはなれない。
(3)バイデンは、不正を行った。
といふ「2つの仮定」しか、用ひてゐない。
然るに、
(06)(07)により、
(09)
①├ ∀x(Px→Tx)
②├ Pa→∃x(~Fx)
②├ ∃x(~Px)
といふ「3つの結論」は、それぞれ、
① 大統領はトランプである。
② 任意のaが大統領であるならば、不正を行はなかった人物が存在する。
③ 大統領ではない人物が存在する。
といふ「意味」である。
従って、
(05)(07)(09)により、
(10)
(1)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(2)不正を行った者は、大統領にはなれない。然るに、
(3)バイデンは、不正を行った。従って、
(セ)大統領はトランプである。
といふ「推論」の「妥当性」を示そうとすのであれば、
① Fa→~Ba
といふ「仮言命題」を、その「対偶」である所の、
② Ba→~Fa
③ Ba→~Fa
といふ「仮言命題」に、「書き換へ」ては、ならない。
令和02年11月13日、毛利太。
2020年11月12日木曜日
「トランプが大統領である」の「述語論理」の説明。
(01)
―「昨日(令和02年11月11日)」は示してゐない所の、―
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx& Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba& Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Ba 6&E
6 (エ) Fa 6&E
2 6 (オ) ~Pa 5エMPP
2 67(カ) Pa&~Pa 7オ&I
2 7(キ) ~(Ba& Fa) 6カRAA
2 7(ク) ~Ba∨~Fa キ、ド・モルガンの法則
2 (ケ) Ba→~Fa ク含意の定義
2 6 (コ) ~Fa ウケMPP
2 6 (サ) Fa&~Fa エコ&I
2 (シ) ~Ba 6サRAA
12 7(ス) Ta イシMPP
12 (セ) Pa→Ta 7スCP
12 (ソ)∀x(Px→Tx) セUI
といふ「計算」を、「計算(01)」とする。
(02)
―「昨日(令和02年11月11日)」に示した所の、―
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
2 67(コ) ~Ba ウケMPP
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
といふ「計算」を、「計算(02)」とする。
従って、
(01)(02)により、
(03)
12 (ソ)∀x(Px→Tx) セUI
といふ「結論」は、「計算(01)」であって、
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
といふ「結論」は、「結論(02)」である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px)├ ∀x(Px→Tx)
② ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ ∀x(Px→Tx)
に於いて、
① は、「計算(01)」に基づく「推論」であって、
② は、「計算(02)」に基づく「推論」である。
従って、
(04)により、
(05)
P=大統領である。
F=不正を行ふ。
T=トランプである。
B=バイデンである。
として、
(ⅰ)すべてのxについて{xが大統領であるならば(xはトランプか、または、バイデンである)}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて(xが不正を行ったのであれば、xは大統領ではない)。従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが大統領であるならば、xはトランプである)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。従って、
(ⅲ)大統領はトランプである。
といふ「推論」は、
① ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px)├ ∀x(Px→Tx)
である。
従って、
(04)により、
(06)
(ⅰ)すべてのxについて{xが大統領であるならば(xはトランプか、または、バイデンである)}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて(xが不正を行ったのであれば、xは大統領ではない)。然るに、
(ⅲ)あるxは(バイデンであって、不正を行った)。従って、
(ⅳ)すべてのxについて(xが大統領であるならば、xはトランプである)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。然るに、
(ⅲ)バイデンは、不正を行った。従って、
(ⅳ)大統領はトランプである。
といふ「推論」が、
② ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ ∀x(Px→Tx)
といふ「推論」である。
然るに、
(07)
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。従って、
(ⅲ)大統領はトランプである。
といふ「推論」は、明らかに「妥当」ではなく、
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。然るに、
(ⅲ)バイデンは、不正を行った。従って、
(ⅳ)大統領はトランプである。
といふ「推論」こそが、「妥当」である(推論の妥当性と、真実か否かは、関係が無い)。
従って、
(01)(05)(06)(07)により、
(08)
「昨日、最初」に思ひついた所の、
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx& Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba& Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Ba 6&E
6 (エ) Fa 6&E
2 6 (オ) ~Pa 5エMPP
2 67(カ) Pa&~Pa 7オ&I
2 7(キ) ~(Ba& Fa) 6カRAA
2 7(ク) ~Ba∨~Fa キ、ド・モルガンの法則
2 (ケ) Ba→~Fa ク含意の定義
2 6 (コ) ~Fa ウケMPP
2 6 (サ) Fa&~Fa エコ&I
2 (シ) ~Ba 6サRAA
12 7(ス) Ta イシMPP
12 (セ) Pa→Ta 7スCP
12 (ソ)∀x(Px→Tx) セUI
といふ「計算」は、「マチガイ」であるし、固より、
「EE(存在量記号除去の規則)」の「適用」を「予定」して始めたにも拘らず、
「EE(存在量記号除去の規則)」を「適用」しなかった「計算」は、
「これ迄、1度も行った」ことがなく、そのため、
12 (ソ)∀x(Px→Tx) セUI
といふ「結果」を見た際には、「本当かよ!?」といふのが、「率直な、感想」であった。
そのため、
(01)(02)(08)により、
(09)
「計算(01)」を放棄して、
「計算(02)」を採用したのであるが、
「計算(02)」も、「なかなか、興味深い」。
(10)
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
2 67(コ) ~Ba ウケMPP
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
に於ける、
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
といふ「3行」は、
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) Ba→~Fa キ含意の定義
といふ「2行」であることも、「可能」であり、そのため、
6 (ケ) Ba 6&E
2 67(コ) ~Fa クケMPP
といふ「計算」も、「可能」である。
然るに、
(11)
2 67(コ) ~Fa クケMPP
であるとすると、
6 (ウ) Fa 6&E
ではないため、
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
2 67(コ) ~Ba ウケMPP
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
ではない。
そのため、
(04)(08)(11)により、
(12)
① ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px)├ ∀x(Px→Tx)
② ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ ∀x(Px→Tx)
に於ける、
① だけなく、結局は、
② も「マチガイ」なのか(?)。
といふ風に、「自信」を、無くしかけた。
しかしながら、
(13)
6 (ウ) Fa 6&E
でなければ、
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
ではないし、
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
でなければ、
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
ではないし、
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
でなければ、
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
ではないし、
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
でなければ、
2 7(ク) Ba→~Fa キ含意の定義
6 (ケ) Ba 6&E
2 67(コ) ~Fa クケMPP
でない。
然るに、
(13)により、
(14)
(ウ) Fa(aはFである。)
といふことが、
(コ)~Fa(aはFでない。)
といふことの、「原因」である。
といふことは、「矛盾」である。
従って、
(10)~(14)により、
(15)
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
といふ「3行」を、
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) Ba→~Fa キ含意の定義
といふ「2行」に、「書き換へる」べきではない。
従って、
(02)(15)により、
(16)
―「昨日(令和02年11月11日)」に示した所の、―
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
2 67(コ) ~Ba ウケMPP
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
といふ「計算」は、「妥当」である。
令和02年11月12日、毛利太。
―「昨日(令和02年11月11日)」は示してゐない所の、―
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx& Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba& Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Ba 6&E
6 (エ) Fa 6&E
2 6 (オ) ~Pa 5エMPP
2 67(カ) Pa&~Pa 7オ&I
2 7(キ) ~(Ba& Fa) 6カRAA
2 7(ク) ~Ba∨~Fa キ、ド・モルガンの法則
2 (ケ) Ba→~Fa ク含意の定義
2 6 (コ) ~Fa ウケMPP
2 6 (サ) Fa&~Fa エコ&I
2 (シ) ~Ba 6サRAA
12 7(ス) Ta イシMPP
12 (セ) Pa→Ta 7スCP
12 (ソ)∀x(Px→Tx) セUI
といふ「計算」を、「計算(01)」とする。
(02)
―「昨日(令和02年11月11日)」に示した所の、―
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
2 67(コ) ~Ba ウケMPP
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
といふ「計算」を、「計算(02)」とする。
従って、
(01)(02)により、
(03)
12 (ソ)∀x(Px→Tx) セUI
といふ「結論」は、「計算(01)」であって、
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
といふ「結論」は、「結論(02)」である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px)├ ∀x(Px→Tx)
② ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ ∀x(Px→Tx)
に於いて、
① は、「計算(01)」に基づく「推論」であって、
② は、「計算(02)」に基づく「推論」である。
従って、
(04)により、
(05)
P=大統領である。
F=不正を行ふ。
T=トランプである。
B=バイデンである。
として、
(ⅰ)すべてのxについて{xが大統領であるならば(xはトランプか、または、バイデンである)}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて(xが不正を行ったのであれば、xは大統領ではない)。従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが大統領であるならば、xはトランプである)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。従って、
(ⅲ)大統領はトランプである。
といふ「推論」は、
① ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px)├ ∀x(Px→Tx)
である。
従って、
(04)により、
(06)
(ⅰ)すべてのxについて{xが大統領であるならば(xはトランプか、または、バイデンである)}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて(xが不正を行ったのであれば、xは大統領ではない)。然るに、
(ⅲ)あるxは(バイデンであって、不正を行った)。従って、
(ⅳ)すべてのxについて(xが大統領であるならば、xはトランプである)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。然るに、
(ⅲ)バイデンは、不正を行った。従って、
(ⅳ)大統領はトランプである。
といふ「推論」が、
② ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ ∀x(Px→Tx)
といふ「推論」である。
然るに、
(07)
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。従って、
(ⅲ)大統領はトランプである。
といふ「推論」は、明らかに「妥当」ではなく、
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。然るに、
(ⅲ)バイデンは、不正を行った。従って、
(ⅳ)大統領はトランプである。
といふ「推論」こそが、「妥当」である(推論の妥当性と、真実か否かは、関係が無い)。
従って、
(01)(05)(06)(07)により、
(08)
「昨日、最初」に思ひついた所の、
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx& Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba& Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Ba 6&E
6 (エ) Fa 6&E
2 6 (オ) ~Pa 5エMPP
2 67(カ) Pa&~Pa 7オ&I
2 7(キ) ~(Ba& Fa) 6カRAA
2 7(ク) ~Ba∨~Fa キ、ド・モルガンの法則
2 (ケ) Ba→~Fa ク含意の定義
2 6 (コ) ~Fa ウケMPP
2 6 (サ) Fa&~Fa エコ&I
2 (シ) ~Ba 6サRAA
12 7(ス) Ta イシMPP
12 (セ) Pa→Ta 7スCP
12 (ソ)∀x(Px→Tx) セUI
といふ「計算」は、「マチガイ」であるし、固より、
「EE(存在量記号除去の規則)」の「適用」を「予定」して始めたにも拘らず、
「EE(存在量記号除去の規則)」を「適用」しなかった「計算」は、
「これ迄、1度も行った」ことがなく、そのため、
12 (ソ)∀x(Px→Tx) セUI
といふ「結果」を見た際には、「本当かよ!?」といふのが、「率直な、感想」であった。
そのため、
(01)(02)(08)により、
(09)
「計算(01)」を放棄して、
「計算(02)」を採用したのであるが、
「計算(02)」も、「なかなか、興味深い」。
(10)
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
2 67(コ) ~Ba ウケMPP
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
に於ける、
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
といふ「3行」は、
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) Ba→~Fa キ含意の定義
といふ「2行」であることも、「可能」であり、そのため、
6 (ケ) Ba 6&E
2 67(コ) ~Fa クケMPP
といふ「計算」も、「可能」である。
然るに、
(11)
2 67(コ) ~Fa クケMPP
であるとすると、
6 (ウ) Fa 6&E
ではないため、
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
2 67(コ) ~Ba ウケMPP
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
ではない。
そのため、
(04)(08)(11)により、
(12)
① ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px)├ ∀x(Px→Tx)
② ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ ∀x(Px→Tx)
に於ける、
① だけなく、結局は、
② も「マチガイ」なのか(?)。
といふ風に、「自信」を、無くしかけた。
しかしながら、
(13)
6 (ウ) Fa 6&E
でなければ、
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
ではないし、
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
でなければ、
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
ではないし、
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
でなければ、
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
ではないし、
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
でなければ、
2 7(ク) Ba→~Fa キ含意の定義
6 (ケ) Ba 6&E
2 67(コ) ~Fa クケMPP
でない。
然るに、
(13)により、
(14)
(ウ) Fa(aはFである。)
といふことが、
(コ)~Fa(aはFでない。)
といふことの、「原因」である。
といふことは、「矛盾」である。
従って、
(10)~(14)により、
(15)
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
といふ「3行」を、
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) Ba→~Fa キ含意の定義
といふ「2行」に、「書き換へる」べきではない。
従って、
(02)(15)により、
(16)
―「昨日(令和02年11月11日)」に示した所の、―
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) ~Fa∨~Ba キ交換法則
2 7(ケ) Fa→~Ba ク含意の定義
2 67(コ) ~Ba ウケMPP
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
といふ「計算」は、「妥当」である。
令和02年11月12日、毛利太。
2020年11月11日水曜日
「トランプが大統領である」の「述語論理」。
(01)
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) Ba→~Fa キ含意の定義
6 (ケ) ~~Fa ウDN
2 67(コ) ~Ba クケMTT
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
従って、
(01)により、
(02)
P=大統領である。
F=不正を行ふ。
T=トランプである。
B=バイデンである。
として、
(ⅰ)∀x{Px→(Tx∨Bx)}然るに、
(ⅱ)∀x(Fx→~Px)然るに、
(ⅲ)∃x(Bx&Fx) 従って、
(ⅳ)∀x(Px→Tx)
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが大統領であるならば(xはトランプか、または、バイデンである)}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて(xが不正を行ったのであれば、xは大統領ではない)。然るに、
(ⅲ)あるxは(バイデンであって、不正を行った)。従って、
(ⅳ)すべてのxについて(xが大統領であるならば、xはトランプである)。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。然るに、
(ⅲ)バイデンは、不正を行った。従って、
(ⅳ)大統領はトランプである。
といふ「推論」自体は、「妥当」である。
然るに、
(04)
① トランプ_大統領。
に於いて、
① トランプ_を、「強く発音」すればするほど、
① トランプ以外は、大統領ではない。
といふ「意味」になる。
然るに、
(05)
① トランプ以外は、大統領ではない。
と言ふのであれば、
① トランプが、大統領である。
といふのであって、
② トランプは、大統領である。
とは、言はない。
従って、
(04)(05)により、
(06)
①「トランプが」の「心理的な音量」の方が、
②「トランプは」の「心理的な音量」よりも、「大きい」。
といふ、ことになる。
従って、
(06)により、
(07)
①「濁音」の「心理的な音量」の方が、
②「清音」の「心理的な音量」よりも、「大きい」。
といふ、ことになる。
然るに、
(08)
清音の方は、小さくきれいで速い感じで、コロコロと言うと、ハスの上を水玉がころがるような時の形容である。ゴロゴロと言うと、大きく荒い感じで、力士が土俵でころがる感じである(金田一春彦、日本語(上)、1988年、131頁)。もし濁音を発音するときの物理的・身体的な口腔の膨張によって「濁音=大きい」とイメージがつくられているのだとしたら、面白いですね。この仮説が正しいとすると、なぜ英語話者や中国語話者も濁音に対して「大きい」というイメージを持っているか説明がつきます(川原繁人、音とことばの不思議な世界、2015年、13頁)。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
確かに、
①「トランプが(濁音)」の「心理的な音量」の方が、
②「トランプは(清音)」の「心理的な音量」よりも、「大きい」。
令和02年11月11日、毛利太。
1 (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
2 (2)∀x(Fx→~Px) A
3 (3)∃x(Bx&Fx) A
1 (4) Pa→(Ta∨Ba) 1UE
2 (5) Fa→~Pa 1UE
6 (6) Ba&Fa A
7(7) Pa A
1 7(8) Ta∨Ba 47MPP
1 7(9) Ba∨Ta 8交換法則
1 7(ア) ~~Ba∨Ta 9DN
1 7(イ) ~Ba→Ta ア含意の定義
6 (ウ) Fa 6&E
2 6 (エ) ~Pa 5ウMPP
2 67(オ) Pa&~Pa 7エ&I
2 7(カ) ~(Ba& Fa) 6オRAA
2 7(キ) ~Ba∨~Fa カ、ド・モルガンの法則
2 7(ク) Ba→~Fa キ含意の定義
6 (ケ) ~~Fa ウDN
2 67(コ) ~Ba クケMTT
23 7(サ) ~Ba 36コEE
123 7(シ) Ta イサMPP
123 (ス) Pa→Ta 7シCP
123 (セ)∀x(Px→Tx) スUI
従って、
(01)により、
(02)
P=大統領である。
F=不正を行ふ。
T=トランプである。
B=バイデンである。
として、
(ⅰ)∀x{Px→(Tx∨Bx)}然るに、
(ⅱ)∀x(Fx→~Px)然るに、
(ⅲ)∃x(Bx&Fx) 従って、
(ⅳ)∀x(Px→Tx)
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが大統領であるならば(xはトランプか、または、バイデンである)}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて(xが不正を行ったのであれば、xは大統領ではない)。然るに、
(ⅲ)あるxは(バイデンであって、不正を行った)。従って、
(ⅳ)すべてのxについて(xが大統領であるならば、xはトランプである)。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。然るに、
(ⅲ)バイデンは、不正を行った。従って、
(ⅳ)大統領はトランプである。
といふ「推論」自体は、「妥当」である。
然るに、
(04)
① トランプ_大統領。
に於いて、
① トランプ_を、「強く発音」すればするほど、
① トランプ以外は、大統領ではない。
といふ「意味」になる。
然るに、
(05)
① トランプ以外は、大統領ではない。
と言ふのであれば、
① トランプが、大統領である。
といふのであって、
② トランプは、大統領である。
とは、言はない。
従って、
(04)(05)により、
(06)
①「トランプが」の「心理的な音量」の方が、
②「トランプは」の「心理的な音量」よりも、「大きい」。
といふ、ことになる。
従って、
(06)により、
(07)
①「濁音」の「心理的な音量」の方が、
②「清音」の「心理的な音量」よりも、「大きい」。
といふ、ことになる。
然るに、
(08)
清音の方は、小さくきれいで速い感じで、コロコロと言うと、ハスの上を水玉がころがるような時の形容である。ゴロゴロと言うと、大きく荒い感じで、力士が土俵でころがる感じである(金田一春彦、日本語(上)、1988年、131頁)。もし濁音を発音するときの物理的・身体的な口腔の膨張によって「濁音=大きい」とイメージがつくられているのだとしたら、面白いですね。この仮説が正しいとすると、なぜ英語話者や中国語話者も濁音に対して「大きい」というイメージを持っているか説明がつきます(川原繁人、音とことばの不思議な世界、2015年、13頁)。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
確かに、
①「トランプが(濁音)」の「心理的な音量」の方が、
②「トランプは(清音)」の「心理的な音量」よりも、「大きい」。
令和02年11月11日、毛利太。
2020年11月10日火曜日
「含意の定義」と「質量含意」のパラドックス。
(01)
―「含意の定義」の「証明」。―
(ⅰ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
12 (イ) (~P∨Q) 2ア&I
1 (ウ)~~(~P∨Q) 2イRAA
1 (エ) ~P∨Q ウDN
(ⅱ)
1 (1) ~P∨Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(01)により、
(02)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② は、「含意の定義」である。
然るに、
(03)
(ⅲ)
1(1)~P A
1(2)~P∨Q 1∨I
1(3) P→Q 2含意の定義
(ⅳ)
1(1) Q A
1(2)~P∨Q 1∨I
1(3) P→Q 2含意の定義
従って、
(03)により、
(04)
「含意の定義」により、
① ~P├ P→Q
② Q├ P→Q
といふ「連式(Sequents)」は、2つとも「妥当(Valid)」である。
従って、
(04)により、
(05)
① ~P├ P→Q
② Q├ P→Q
といふ「連式(Sequents)」、すなはち、
① Pでないので、PならばQである。
② Qであるので、PならばQである。
といふ「推論」は、2つとも「妥当(Valid)」である。
然るに、
(06)
① ~P├ P→Q
であるならば、すなはち、
① Pではないが、 PならばQである。
といふのであれば、
① Qであるか、Qでないかは、「不明」である。
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
① ~P├ P→Q
であるならば、すなはち、
① Pが「偽」であるならば、
① Qは「真」であって、「偽」であっても、「どちらでも良い」。
従って、
(07)により、
(08)
(ⅰ)偽→真
(〃)偽→偽
は、両方とも、「真」である。
然るに、
(09)
② Q├ P→Q
であるならば、すなはち、
② Qであるが、PならばQである。
といふのであれば、
② Pが「真」であらうと、「偽」であらうと、いづれにせよ、
② Qは「真」である。
従って、
(09)により、
(10)
(ⅱ)真→真
(〃)偽→真
は、両方とも、「真」である。
従って、
(08)(10)により、
(11)
(ⅰ)偽→真
(〃)偽→偽
(ⅱ)真→真
(〃)偽→真
といふ「4通り」は、4つとも「真」である。
然るに、
(11)により、
(12)
(ⅰ)偽→真
(〃)偽→偽
(ⅱ)真→真
(〃)偽→真
に於いて、
(ⅰ)偽→真:1段目
(〃)偽→真:4段目
は、「同じ」である。
従って、
(11)(12)により、
(13)
「番号」を付け直すと、
(ⅰ)偽→真
(ⅱ)偽→偽
(ⅲ)真→真
といふ「3通り」は、3つとも「真」である。
従って、
(13)により、
(14)
(ⅰ)偽→真
(ⅱ)偽→偽
(ⅲ)真→真
(ⅳ)真→偽
に於いて、「偽」になり得るのは、唯一、
(ⅳ)真→偽
だけである。
然るに、
(02)により、
(15)
「含意の定義」により、
(ⅰ)偽→真
(ⅱ)偽→偽
(ⅲ)真→真
(ⅳ)真→偽
といふ「含意」は、「順番」に、
(ⅰ)~偽∨真
(ⅱ)~偽∨偽
(ⅲ)~真∨真
(ⅳ)~真∨偽
といふ「選言」に、「等しく」、さらには、
(ⅰ) 真∨真
(ⅱ) 真∨偽
(ⅲ) 偽∨真
(ⅳ) 偽∨偽
といふ「選言」に、「等しい」。
然るに、
(16)
「真理表(Truth table)」により、
(ⅰ) 真∨真
(ⅱ) 真∨偽
(ⅲ) 偽∨真
(ⅳ) 偽∨偽
といふ「選言」は、唯一、
(ⅳ) 偽∨偽
だけが「偽」である。
従って、
(14)(15)(16)により、
(17)
(ⅰ)偽→真
(ⅱ)偽→偽
(ⅲ)真→真
(ⅳ)真→偽
に於いて、
(ⅳ)真→偽
だけが「偽」である。
従って、
(17)により、
(18)
『古典論理において「含意(αならばβ)」は「α→β」と表し、その意味は「αが真でありβば偽であるときに限り偽」である(大窪徳行・田畑博俊、論理学の方法、1994年、190頁)。』といふことなり、このやうな「含意」を、「質量含意(material implication)」といふ。
従って、
(18)により、
(19)
(ⅰ)四角形の内角の和が180度ならば、太陽は東から昇る。
(ⅱ)四角形の内角の和が180度ならば、太陽は西から昇る。
の場合は、
(ⅰ)偽→真
(ⅱ)偽→偽
であるが故に、両方とも、「(質料含意として)真」である。
然るに、
(20)
(ⅰ)悪天候なので、外出しない。
(ⅱ)悪天候であっても、外出する。
に於いて、
(ⅰ)と(ⅱ)は「矛盾」する。
従って、
(20)により、
(21)
(ⅰ)悪天候なので、外出しない。
(ⅱ)悪天候であっても、外出する。
に於いて、
(ⅰ)が「真(本当)」であるならば、
(ⅱ)は「偽(ウソ)」である。
然るに、
(22)
(ⅱ)悪天候であっても、外出する。
(ⅲ)悪天候ならば、外出しない。
に於いて、
(ⅱ)が「偽」である。
といふことは、
(ⅲ)が「真」である。
といふことである。
従って、
(20)(21)(22)により、
(23)
「番号」を付け直すと、
(ⅰ)悪天候なので、家に居る。
(ⅱ)悪天候ならば、家に居る。
に於いて、
(ⅰ)ならば、(ⅱ)である。
然るに、
(24)
(ⅰ)悪天候なので、家に居る。
といふのであれば、
(ⅰ)悪天候である。
といふことが、
(ⅰ)家に居る。
といふことの、「理由」になってゐる。
従って、
(23)(24)により、
(25)
(ⅱ)悪天候ならば、家に居る。
といふのであれば、
(ⅱ)悪天候である。
といふことが、
(ⅱ)家に居る。
といふことの、「理由」になって、ゐなければ、ならない。
然るに、
(26)
(ⅰ)四角形の内角の和が180度なので、太陽は東から昇る。
といふ風に、思ってゐる人間は、普通に考へれば、「一人もゐない」。
従って、
(19)(25)(26)により、
(27)
(ⅱ)悪天候ならば、家に居る。
といふ「日常言語の含意」に対して、
(ⅱ)四角形の内角の和が180度ならば、太陽は西から昇る。
のやうな「質量含意」は、「非常識」であると、言はざるを得ない。
然るに、
(28)
例へば、
① 選挙の勝利者は(トランプか、または、バイデンである)。
②(選挙の勝利者はトランプか)、または、(選挙の勝利者はバイデンである)。
といふ「命題」に於いて、
①=② である。
といふことは、「当然」である。
然るに、
(29)
S=選挙の勝利者である。
T=トランプである。
B=バイデンである。
とするならば、
① 選挙の勝利者は(トランプか、または、バイデンである)。
②(選挙の勝利者はトランプか)、または、(選挙の勝利者はバイデンである)。
といふ「命題」は、
① S→(T∨B)
②(S→T)∨(S→B)
といふ「命題論理式」で、表すことが、出来る。
然るに、
(30)
(ⅰ)
1 (1) S→(T∨B) A
1 (2)~S∨(T∨B) 1含意の定義
3 (3)~S A
3 (4)~S∨T 3∨I
3 (5) S→T 4含意の定義
3 (6)(S→T)∨(S→B) 5∨I
7 (7) T∨B A
8 (8) T A
8 (9) ~S∨T 8∨I
8 (ア)(S→T) 9含意の定義
8 (イ)(S→T)∨(S→B) ア∨I
ウ(ウ) B A
ウ(エ) ~S∨B ウ∨I
ウ(オ) S→B エ含意の定義
ウ(カ)(S→T)∨(S→B) オ∨I
7 (キ)(S→T)∨(S→B) 78イウカ∨E
1 (ク)(S→T)∨(S→B) 2367キ∨E
(ⅱ)
1 (1)(S→T)∨(S→B) A
2 (2) S A
3 (3) S→T A
23 (4) T 23MPP
23 (5) T∨B 4∨I
6(6) S→B A
2 6(7) B 26MPP
2 6(8) T∨B 7∨I
12 (9) T∨B 13568∨E
1 (ア) S→(T∨B) 29CP
従って、
(29)(30)により、
(31)
① S→(T∨B)
②(S→T)∨(S→B)
に於いて、すなはち、
① 選挙の勝利者ならば(トランプであるか、 または、バイデンである)。
②(選挙の勝利者ならば、トランプであるか)、または、(選挙の勝利者ならば、トランプである)。
に於いて、
①=② である。
従って、
(30)(31)により、
(32)
「含意の定義」が無ければ、
① 選挙の勝利者は(トランプであるか、または、バイデンである)。
②(選挙の勝利者はトランプであるか)、または、(選挙の勝利者はバイデンである)。
に於いて、
①=② である。
といふことを、「証明」することは、出来ない。
従って、
(18)(27)(32)により、
(33)
例へば、
(ⅱ)四角形の内角の和が180度ならば、太陽は西から昇る。
といふ「命題」を、「真」にせ使むる所の、「含意の定義」は、「非常識」であると、言はざるを得ないが、その一方で、
「古典命題論理」に於いては、「含意の定義」が無ければ、
例へば、
① 選挙の勝利者は(トランプであるか、または、バイデンである)。
②(選挙の勝利者はトランプであるか)、または、(選挙の勝利者はバイデンである)。
に於いて、
①=② である。
といふことを、「証明」することは、出来ない。
令和02年11月10日、毛利太。
―「含意の定義」の「証明」。―
(ⅰ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
12 (イ) (~P∨Q) 2ア&I
1 (ウ)~~(~P∨Q) 2イRAA
1 (エ) ~P∨Q ウDN
(ⅱ)
1 (1) ~P∨Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(01)により、
(02)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② は、「含意の定義」である。
然るに、
(03)
(ⅲ)
1(1)~P A
1(2)~P∨Q 1∨I
1(3) P→Q 2含意の定義
(ⅳ)
1(1) Q A
1(2)~P∨Q 1∨I
1(3) P→Q 2含意の定義
従って、
(03)により、
(04)
「含意の定義」により、
① ~P├ P→Q
② Q├ P→Q
といふ「連式(Sequents)」は、2つとも「妥当(Valid)」である。
従って、
(04)により、
(05)
① ~P├ P→Q
② Q├ P→Q
といふ「連式(Sequents)」、すなはち、
① Pでないので、PならばQである。
② Qであるので、PならばQである。
といふ「推論」は、2つとも「妥当(Valid)」である。
然るに、
(06)
① ~P├ P→Q
であるならば、すなはち、
① Pではないが、 PならばQである。
といふのであれば、
① Qであるか、Qでないかは、「不明」である。
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
① ~P├ P→Q
であるならば、すなはち、
① Pが「偽」であるならば、
① Qは「真」であって、「偽」であっても、「どちらでも良い」。
従って、
(07)により、
(08)
(ⅰ)偽→真
(〃)偽→偽
は、両方とも、「真」である。
然るに、
(09)
② Q├ P→Q
であるならば、すなはち、
② Qであるが、PならばQである。
といふのであれば、
② Pが「真」であらうと、「偽」であらうと、いづれにせよ、
② Qは「真」である。
従って、
(09)により、
(10)
(ⅱ)真→真
(〃)偽→真
は、両方とも、「真」である。
従って、
(08)(10)により、
(11)
(ⅰ)偽→真
(〃)偽→偽
(ⅱ)真→真
(〃)偽→真
といふ「4通り」は、4つとも「真」である。
然るに、
(11)により、
(12)
(ⅰ)偽→真
(〃)偽→偽
(ⅱ)真→真
(〃)偽→真
に於いて、
(ⅰ)偽→真:1段目
(〃)偽→真:4段目
は、「同じ」である。
従って、
(11)(12)により、
(13)
「番号」を付け直すと、
(ⅰ)偽→真
(ⅱ)偽→偽
(ⅲ)真→真
といふ「3通り」は、3つとも「真」である。
従って、
(13)により、
(14)
(ⅰ)偽→真
(ⅱ)偽→偽
(ⅲ)真→真
(ⅳ)真→偽
に於いて、「偽」になり得るのは、唯一、
(ⅳ)真→偽
だけである。
然るに、
(02)により、
(15)
「含意の定義」により、
(ⅰ)偽→真
(ⅱ)偽→偽
(ⅲ)真→真
(ⅳ)真→偽
といふ「含意」は、「順番」に、
(ⅰ)~偽∨真
(ⅱ)~偽∨偽
(ⅲ)~真∨真
(ⅳ)~真∨偽
といふ「選言」に、「等しく」、さらには、
(ⅰ) 真∨真
(ⅱ) 真∨偽
(ⅲ) 偽∨真
(ⅳ) 偽∨偽
といふ「選言」に、「等しい」。
然るに、
(16)
「真理表(Truth table)」により、
(ⅰ) 真∨真
(ⅱ) 真∨偽
(ⅲ) 偽∨真
(ⅳ) 偽∨偽
といふ「選言」は、唯一、
(ⅳ) 偽∨偽
だけが「偽」である。
従って、
(14)(15)(16)により、
(17)
(ⅰ)偽→真
(ⅱ)偽→偽
(ⅲ)真→真
(ⅳ)真→偽
に於いて、
(ⅳ)真→偽
だけが「偽」である。
従って、
(17)により、
(18)
『古典論理において「含意(αならばβ)」は「α→β」と表し、その意味は「αが真でありβば偽であるときに限り偽」である(大窪徳行・田畑博俊、論理学の方法、1994年、190頁)。』といふことなり、このやうな「含意」を、「質量含意(material implication)」といふ。
従って、
(18)により、
(19)
(ⅰ)四角形の内角の和が180度ならば、太陽は東から昇る。
(ⅱ)四角形の内角の和が180度ならば、太陽は西から昇る。
の場合は、
(ⅰ)偽→真
(ⅱ)偽→偽
であるが故に、両方とも、「(質料含意として)真」である。
然るに、
(20)
(ⅰ)悪天候なので、外出しない。
(ⅱ)悪天候であっても、外出する。
に於いて、
(ⅰ)と(ⅱ)は「矛盾」する。
従って、
(20)により、
(21)
(ⅰ)悪天候なので、外出しない。
(ⅱ)悪天候であっても、外出する。
に於いて、
(ⅰ)が「真(本当)」であるならば、
(ⅱ)は「偽(ウソ)」である。
然るに、
(22)
(ⅱ)悪天候であっても、外出する。
(ⅲ)悪天候ならば、外出しない。
に於いて、
(ⅱ)が「偽」である。
といふことは、
(ⅲ)が「真」である。
といふことである。
従って、
(20)(21)(22)により、
(23)
「番号」を付け直すと、
(ⅰ)悪天候なので、家に居る。
(ⅱ)悪天候ならば、家に居る。
に於いて、
(ⅰ)ならば、(ⅱ)である。
然るに、
(24)
(ⅰ)悪天候なので、家に居る。
といふのであれば、
(ⅰ)悪天候である。
といふことが、
(ⅰ)家に居る。
といふことの、「理由」になってゐる。
従って、
(23)(24)により、
(25)
(ⅱ)悪天候ならば、家に居る。
といふのであれば、
(ⅱ)悪天候である。
といふことが、
(ⅱ)家に居る。
といふことの、「理由」になって、ゐなければ、ならない。
然るに、
(26)
(ⅰ)四角形の内角の和が180度なので、太陽は東から昇る。
といふ風に、思ってゐる人間は、普通に考へれば、「一人もゐない」。
従って、
(19)(25)(26)により、
(27)
(ⅱ)悪天候ならば、家に居る。
といふ「日常言語の含意」に対して、
(ⅱ)四角形の内角の和が180度ならば、太陽は西から昇る。
のやうな「質量含意」は、「非常識」であると、言はざるを得ない。
然るに、
(28)
例へば、
① 選挙の勝利者は(トランプか、または、バイデンである)。
②(選挙の勝利者はトランプか)、または、(選挙の勝利者はバイデンである)。
といふ「命題」に於いて、
①=② である。
といふことは、「当然」である。
然るに、
(29)
S=選挙の勝利者である。
T=トランプである。
B=バイデンである。
とするならば、
① 選挙の勝利者は(トランプか、または、バイデンである)。
②(選挙の勝利者はトランプか)、または、(選挙の勝利者はバイデンである)。
といふ「命題」は、
① S→(T∨B)
②(S→T)∨(S→B)
といふ「命題論理式」で、表すことが、出来る。
然るに、
(30)
(ⅰ)
1 (1) S→(T∨B) A
1 (2)~S∨(T∨B) 1含意の定義
3 (3)~S A
3 (4)~S∨T 3∨I
3 (5) S→T 4含意の定義
3 (6)(S→T)∨(S→B) 5∨I
7 (7) T∨B A
8 (8) T A
8 (9) ~S∨T 8∨I
8 (ア)(S→T) 9含意の定義
8 (イ)(S→T)∨(S→B) ア∨I
ウ(ウ) B A
ウ(エ) ~S∨B ウ∨I
ウ(オ) S→B エ含意の定義
ウ(カ)(S→T)∨(S→B) オ∨I
7 (キ)(S→T)∨(S→B) 78イウカ∨E
1 (ク)(S→T)∨(S→B) 2367キ∨E
(ⅱ)
1 (1)(S→T)∨(S→B) A
2 (2) S A
3 (3) S→T A
23 (4) T 23MPP
23 (5) T∨B 4∨I
6(6) S→B A
2 6(7) B 26MPP
2 6(8) T∨B 7∨I
12 (9) T∨B 13568∨E
1 (ア) S→(T∨B) 29CP
従って、
(29)(30)により、
(31)
① S→(T∨B)
②(S→T)∨(S→B)
に於いて、すなはち、
① 選挙の勝利者ならば(トランプであるか、 または、バイデンである)。
②(選挙の勝利者ならば、トランプであるか)、または、(選挙の勝利者ならば、トランプである)。
に於いて、
①=② である。
従って、
(30)(31)により、
(32)
「含意の定義」が無ければ、
① 選挙の勝利者は(トランプであるか、または、バイデンである)。
②(選挙の勝利者はトランプであるか)、または、(選挙の勝利者はバイデンである)。
に於いて、
①=② である。
といふことを、「証明」することは、出来ない。
従って、
(18)(27)(32)により、
(33)
例へば、
(ⅱ)四角形の内角の和が180度ならば、太陽は西から昇る。
といふ「命題」を、「真」にせ使むる所の、「含意の定義」は、「非常識」であると、言はざるを得ないが、その一方で、
「古典命題論理」に於いては、「含意の定義」が無ければ、
例へば、
① 選挙の勝利者は(トランプであるか、または、バイデンである)。
②(選挙の勝利者はトランプであるか)、または、(選挙の勝利者はバイデンである)。
に於いて、
①=② である。
といふことを、「証明」することは、出来ない。
令和02年11月10日、毛利太。
「含意の定義」と「選言三段論法」について。
(01)
―「含意の定義」の「証明」。―
(ⅰ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
12 (イ) (~P∨Q) 2ア&I
1 (ウ)~~(~P∨Q) 2イRAA
1 (エ) ~P∨Q ウDN
(ⅱ)
1 (1) ~P∨Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(01)により、
(02)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② は、「含意の定義」である。
従って、
(02)により、
(03)
① ~P→Q
② ~~P∨Q
に於いて、
①=② は、「含意の定義」である。
従って、
(03)により、
(04)
「二重否定律(DN)」により、
① ~P→Q
② P∨Q
に於いて、
①=② は、「含意の定義」である。
従って、
(04)により、
(05)
1 (1) P∨Q A
1 (2)~P→Q 1含意の定義
2(3)~P A
12(4) Q 23MPP
といふ「推論」は、「妥当(Valid)」である。
従って、
(05)により、
(06)
② P∨Q,~P├ Q
といふ「連式(Sequent)」、すなはち、
② PかQであるが、Pではないので、Qである。
といふ「推論(選言三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(07)
1 (1) P∨Q A
1 (2) Q∨P 1交換法則
1 (3)~Q→P 1含意の定義
2(3)~Q A
12(4) P 23MPP
といふ「推論」は、「妥当(Valid)」である。
従って、
(07)により、
(08)
② P∨Q,~Q├ P
といふ「連式(Sequent)」、すなはち、
② PかQであるが、Qではないので、Pである。
といふ「推論(選言三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(09)
② PかQであるが、Pではないので、Qである。
といふ「言ひ方」が、「妥当」であるならば、
③ Pでないので、(PかQである。)といふことは、(Qである。)といふことに、等しい。
といふ「言ひ方」も、「妥当」でなければ、ならない。
従って、
(08)(09)により、
(10)
② P∨Q,~P├ Q
といふ「連式(Sequent)」だけでなく、
③ ~P├ P∨Q⇔Q
といふ「連式(Sequent)」も、「妥当」でなければ、ならない。
然るに、
(11)
(ⅲ)
1 (1) ~P A
2 (2) P∨Q A
3 (3) P A
3 (4)~~P 3DN
3 (5)~~P∨Q 4∨I
3 (6) ~P→Q 5含意の定義
1 3 (7) Q 16MPP
8 (8) Q A
8 (9)~~P∨Q 8∨I
8 (ア) ~P→Q 9含意の定義
1 8 (イ) Q 1アMPP
12 (ウ) Q 2378イ∨E
1 (エ)P∨Q→Q 2ウCP
オ(オ) Q A
オ(カ)P∨Q Q∨I
(キ)Q→P∨Q オカCP
1 (ク)P∨Q→Q&
Q→P∨Q エキ&I
1 (ケ)P∨Q⇔Q クDf.⇔
従って、
(11)により、
(12)
果たして、
③ ~P├ P∨Q⇔Q
といふ「連式(Sequent)」は、「妥当」である。
然るに、
(13)
③ ~P├ P∨Q⇔Q
の於いて、
③ P=Q
③ Q=P
といふ「代入(Substitution)」を行ふと、
④ ~Q├ Q∨P⇔P
然るに、
(14)
「交換法則」により、
③ Q∨P は、
④ P∨Q に、「等しい」。
従って、
(12)(13)(14)により、
(15)
③ ~P├ P∨Q⇔Q
④ ~Q├ P∨Q⇔P
といふ「連式(Sequents)」は、「妥当」である。
従って、
(06)(08)(12)(15)により、
(16)
① P∨Q,~P├ Q
② P∨Q,~Q├ P
③ ~P├ P∨Q⇔Q
④ ~Q├ P∨Q⇔P
といふ「連式(Sequents)」は、「妥当」である。
従って、
(16)により、
(17)
① PかQであるが、Pではないので、Qである。
② PかQであるが、Qではないので、Pである。
③ Pでないので、(PかQである。)といふことは、(Qである。)といふことに、等しい。
④ Qでないので、(PかQである。)といふことは、(Pである。)といふことに、等しい。
といふ「推論」は、4つとも、「妥当」である。
従って、
(17)により、
(18)
(ⅰ)(選挙で勝ったのは)共和党か民主党である。然るに、共和党ではない。従って、(選挙で勝ったのは)民主党である。
(ⅱ)(選挙で勝ったのは)共和党か民主党である。然るに、民主党ではない。従って、(選挙で勝ったのは)共和党である。
といふ「推論」は、2つとも、「妥当」である。
従って、
(18)により、
(19)
「推論の妥当性」は、「その事柄が、事実か、どうか」といふこととは、「一切、関係」がない。
従って、
(19)により、
(20)
(ⅰ)三角形の内角の和は360度であるか、選挙で勝ったのは共和党である。然るに、三角形の内角の和は360度ではない。従って、選挙で勝ったのは共和党である。
(ⅱ)選挙で勝ったのは民主党であるか、三角形の内角の和は360度である。然るに、三角形の内角の和は360度ではない。従って、選挙で勝ったのは民主党である。
といふ「推論」は、2つとも、「妥当」である。
令和02年11月10日、毛利太。
―「含意の定義」の「証明」。―
(ⅰ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
12 (イ) (~P∨Q) 2ア&I
1 (ウ)~~(~P∨Q) 2イRAA
1 (エ) ~P∨Q ウDN
(ⅱ)
1 (1) ~P∨Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(01)により、
(02)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② は、「含意の定義」である。
従って、
(02)により、
(03)
① ~P→Q
② ~~P∨Q
に於いて、
①=② は、「含意の定義」である。
従って、
(03)により、
(04)
「二重否定律(DN)」により、
① ~P→Q
② P∨Q
に於いて、
①=② は、「含意の定義」である。
従って、
(04)により、
(05)
1 (1) P∨Q A
1 (2)~P→Q 1含意の定義
2(3)~P A
12(4) Q 23MPP
といふ「推論」は、「妥当(Valid)」である。
従って、
(05)により、
(06)
② P∨Q,~P├ Q
といふ「連式(Sequent)」、すなはち、
② PかQであるが、Pではないので、Qである。
といふ「推論(選言三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(07)
1 (1) P∨Q A
1 (2) Q∨P 1交換法則
1 (3)~Q→P 1含意の定義
2(3)~Q A
12(4) P 23MPP
といふ「推論」は、「妥当(Valid)」である。
従って、
(07)により、
(08)
② P∨Q,~Q├ P
といふ「連式(Sequent)」、すなはち、
② PかQであるが、Qではないので、Pである。
といふ「推論(選言三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(09)
② PかQであるが、Pではないので、Qである。
といふ「言ひ方」が、「妥当」であるならば、
③ Pでないので、(PかQである。)といふことは、(Qである。)といふことに、等しい。
といふ「言ひ方」も、「妥当」でなければ、ならない。
従って、
(08)(09)により、
(10)
② P∨Q,~P├ Q
といふ「連式(Sequent)」だけでなく、
③ ~P├ P∨Q⇔Q
といふ「連式(Sequent)」も、「妥当」でなければ、ならない。
然るに、
(11)
(ⅲ)
1 (1) ~P A
2 (2) P∨Q A
3 (3) P A
3 (4)~~P 3DN
3 (5)~~P∨Q 4∨I
3 (6) ~P→Q 5含意の定義
1 3 (7) Q 16MPP
8 (8) Q A
8 (9)~~P∨Q 8∨I
8 (ア) ~P→Q 9含意の定義
1 8 (イ) Q 1アMPP
12 (ウ) Q 2378イ∨E
1 (エ)P∨Q→Q 2ウCP
オ(オ) Q A
オ(カ)P∨Q Q∨I
(キ)Q→P∨Q オカCP
1 (ク)P∨Q→Q&
Q→P∨Q エキ&I
1 (ケ)P∨Q⇔Q クDf.⇔
従って、
(11)により、
(12)
果たして、
③ ~P├ P∨Q⇔Q
といふ「連式(Sequent)」は、「妥当」である。
然るに、
(13)
③ ~P├ P∨Q⇔Q
の於いて、
③ P=Q
③ Q=P
といふ「代入(Substitution)」を行ふと、
④ ~Q├ Q∨P⇔P
然るに、
(14)
「交換法則」により、
③ Q∨P は、
④ P∨Q に、「等しい」。
従って、
(12)(13)(14)により、
(15)
③ ~P├ P∨Q⇔Q
④ ~Q├ P∨Q⇔P
といふ「連式(Sequents)」は、「妥当」である。
従って、
(06)(08)(12)(15)により、
(16)
① P∨Q,~P├ Q
② P∨Q,~Q├ P
③ ~P├ P∨Q⇔Q
④ ~Q├ P∨Q⇔P
といふ「連式(Sequents)」は、「妥当」である。
従って、
(16)により、
(17)
① PかQであるが、Pではないので、Qである。
② PかQであるが、Qではないので、Pである。
③ Pでないので、(PかQである。)といふことは、(Qである。)といふことに、等しい。
④ Qでないので、(PかQである。)といふことは、(Pである。)といふことに、等しい。
といふ「推論」は、4つとも、「妥当」である。
従って、
(17)により、
(18)
(ⅰ)(選挙で勝ったのは)共和党か民主党である。然るに、共和党ではない。従って、(選挙で勝ったのは)民主党である。
(ⅱ)(選挙で勝ったのは)共和党か民主党である。然るに、民主党ではない。従って、(選挙で勝ったのは)共和党である。
といふ「推論」は、2つとも、「妥当」である。
従って、
(18)により、
(19)
「推論の妥当性」は、「その事柄が、事実か、どうか」といふこととは、「一切、関係」がない。
従って、
(19)により、
(20)
(ⅰ)三角形の内角の和は360度であるか、選挙で勝ったのは共和党である。然るに、三角形の内角の和は360度ではない。従って、選挙で勝ったのは共和党である。
(ⅱ)選挙で勝ったのは民主党であるか、三角形の内角の和は360度である。然るに、三角形の内角の和は360度ではない。従って、選挙で勝ったのは民主党である。
といふ「推論」は、2つとも、「妥当」である。
令和02年11月10日、毛利太。
2020年11月9日月曜日
「自明の理」の「証明」。
(01)
① アメリカ人なので、18才以上ならば、そのときに限って、アメリカ人であって18才以上である。
② アメリカ人ならば、18才以上ならば、そのときに限って、アメリカ人であって18才以上である。
③ アメリカ人であって18才以上なので、アメリカ人であって18才以上である。
④ アメリカ人であって18才以上ならば、アメリカ人であって18才以上である。
といふ「命題」が、4つとも「真」である。
といふことは、「自明の理」である。
然るに、
(02)
「自明の理」は、「公理」のやうなものであるため、「その意味」では、「証明の仕様」が無い。
然るに、
(03)
1 (1) P A
2 (2) Q A
12 (3) P&Q 12&I
1 (4) Q→P&Q 23CP
5 (5) P&Q A
5 (6) Q 5&E
(7) P&Q→Q 56CP
1 (8) Q→P&Q&
P&Q→Q 47&I
1 (9) Q⇔P&Q 8Df.⇔
(ア)P→(Q⇔P&Q) 19CP
イ(イ)P& Q A
イ(ウ)P イ&E
イ(エ) Q⇔P&Q アウMPP
イ(オ) (Q→P&Q)&
(P&Q→Q) エDf.⇔
イ(カ) Q→P&Q オ&E
イ(キ) Q イ&E
イ(ク) P&Q カキMPP
(ケ) P&Q→P&Q イクCP
従って、
(03)により、
(04)
① P├ Q⇔P&Q
② ├ P→(Q⇔P&Q)
③ P&Q├ P&Q
④ ├ P&Q→ P&Q
といふ「連式(Sequents)」、4つとも「妥当(Valid)」である。
従って、
(04)により、
(05)
P=アメリカ人である。
Q=18才以上である。
とするならば、
① アメリカ人なので、18才以上ならば、そのときに限って、アメリカ人であって18才以上である。
② アメリカ人ならば、18才以上ならば、そのときに限って、アメリカ人であって18才以上である。
③ アメリカ人であって18才以上なので、アメリカ人であって18才以上である。
④ アメリカ人であって18才以上ならば、アメリカ人であって18才以上である。
といふ「命題」は、「自明の理」であると「同時」に、「論理的に真」である。
然るに、
(06)
大統領選挙の選挙権はアメリカ国籍者に限り、加えて18歳以上であること、通常選挙人登録を行っていることが要件となる。
(ウィキペディア)
従って、
(05)(06)により、
(07)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
といふ「命題」は、2つとも、「真」である。
然るに、
(08)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
① が「正しい」のに、
② が「間違ひ」である。
といふことは、有り得ない。
従って、
(08)により、
(09)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
① が「正しい」のであれば、
② といふ「決まり(ルール)」が有る。
といふことになる。
従って、
(09)により、
(10)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
① であるならば、② である。
然るに、
(11)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
① の場合は、「アメリカ人」であることは「確定」であるが、
② の場合は、「アメリカ人」であることは「未定」である。
従って、
(10)(11)により、
(12)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
①=② ではない。
従って、
(12)により、
(13)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
② であるならば、① である。
といふことには、ならない。
従って、
(11)(13)により、
(14)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
① であるならば、② であるが、
② であるならば、① であるとは、限らない。
(06)(14)により、
従って、
(15)
「当然」ではあるものの、
② 大統領選挙の選挙権はアメリカ国籍者に限り、加えて18歳以上であること、通常選挙人登録を行っていることが要件となる。
といふ「決まり(ルール)」が有ったとしても、
① アメリカの国籍を持たない18才以上の人間が、アメリカの大統領選挙の選挙権を行使する。
といふことは、「論理的」にも、「可能」である。
令和02年11月09日、毛利太。
① アメリカ人なので、18才以上ならば、そのときに限って、アメリカ人であって18才以上である。
② アメリカ人ならば、18才以上ならば、そのときに限って、アメリカ人であって18才以上である。
③ アメリカ人であって18才以上なので、アメリカ人であって18才以上である。
④ アメリカ人であって18才以上ならば、アメリカ人であって18才以上である。
といふ「命題」が、4つとも「真」である。
といふことは、「自明の理」である。
然るに、
(02)
「自明の理」は、「公理」のやうなものであるため、「その意味」では、「証明の仕様」が無い。
然るに、
(03)
1 (1) P A
2 (2) Q A
12 (3) P&Q 12&I
1 (4) Q→P&Q 23CP
5 (5) P&Q A
5 (6) Q 5&E
(7) P&Q→Q 56CP
1 (8) Q→P&Q&
P&Q→Q 47&I
1 (9) Q⇔P&Q 8Df.⇔
(ア)P→(Q⇔P&Q) 19CP
イ(イ)P& Q A
イ(ウ)P イ&E
イ(エ) Q⇔P&Q アウMPP
イ(オ) (Q→P&Q)&
(P&Q→Q) エDf.⇔
イ(カ) Q→P&Q オ&E
イ(キ) Q イ&E
イ(ク) P&Q カキMPP
(ケ) P&Q→P&Q イクCP
従って、
(03)により、
(04)
① P├ Q⇔P&Q
② ├ P→(Q⇔P&Q)
③ P&Q├ P&Q
④ ├ P&Q→ P&Q
といふ「連式(Sequents)」、4つとも「妥当(Valid)」である。
従って、
(04)により、
(05)
P=アメリカ人である。
Q=18才以上である。
とするならば、
① アメリカ人なので、18才以上ならば、そのときに限って、アメリカ人であって18才以上である。
② アメリカ人ならば、18才以上ならば、そのときに限って、アメリカ人であって18才以上である。
③ アメリカ人であって18才以上なので、アメリカ人であって18才以上である。
④ アメリカ人であって18才以上ならば、アメリカ人であって18才以上である。
といふ「命題」は、「自明の理」であると「同時」に、「論理的に真」である。
然るに、
(06)
大統領選挙の選挙権はアメリカ国籍者に限り、加えて18歳以上であること、通常選挙人登録を行っていることが要件となる。
(ウィキペディア)
従って、
(05)(06)により、
(07)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
といふ「命題」は、2つとも、「真」である。
然るに、
(08)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
① が「正しい」のに、
② が「間違ひ」である。
といふことは、有り得ない。
従って、
(08)により、
(09)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
① が「正しい」のであれば、
② といふ「決まり(ルール)」が有る。
といふことになる。
従って、
(09)により、
(10)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
① であるならば、② である。
然るに、
(11)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
① の場合は、「アメリカ人」であることは「確定」であるが、
② の場合は、「アメリカ人」であることは「未定」である。
従って、
(10)(11)により、
(12)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
①=② ではない。
従って、
(12)により、
(13)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
② であるならば、① である。
といふことには、ならない。
従って、
(11)(13)により、
(14)
① アメリカ人なので、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
② アメリカ人ならば、その上、18才以上ならば、そのときに限って、大統領選挙の選挙権がある。
に於いて、
① であるならば、② であるが、
② であるならば、① であるとは、限らない。
(06)(14)により、
従って、
(15)
「当然」ではあるものの、
② 大統領選挙の選挙権はアメリカ国籍者に限り、加えて18歳以上であること、通常選挙人登録を行っていることが要件となる。
といふ「決まり(ルール)」が有ったとしても、
① アメリカの国籍を持たない18才以上の人間が、アメリカの大統領選挙の選挙権を行使する。
といふことは、「論理的」にも、「可能」である。
令和02年11月09日、毛利太。
2020年11月8日日曜日
「断定記号(├ )」と「条件的証明(CP)」。
(01)
① AなのでBである(A├ B)。
といふ風に、「言へる」のであれば、「その前に」、
② AならばBである(A→ B)。
といふ「決まり(ルール)」や、「習慣」が、無ければならない。
然るに、
(02)
1(1)P A
1(2)P∨Q 1∨I
(3)P→P∨Q 12CP
といふ「計算」、すなはち、
P(1)P A
P(2)P∨Q 1∨I
(3)P→P∨Q 12CP
といふ「計算」は、
① Pなので、P∨Qである(P├ P∨Q)。何故ならば、
①「選言導入(∨I)」といふ「決まり(ルール)」が有るからであって、
①「選言導入(∨I)」といいふのは、
② Pならば、P∨Qである(P→P∨Q)。
といふ「決まり(ルール)」である。
といふ風に、解することが、出来る。
然るに、
(03)
1(1)P&Q A
1(2)P 1&E
(3)P&Q→P 12CP
といふ「計算」、すなはち、
P&Q(1)P&Q A
P&Q(2)P 1&E
(3)P&Q→P 12CP
といふ「計算」は、
① P&Qなので、Pである(P&Q├ P)。何故なら、
①「連言除去(&E)」といふ「決まり(ルール)」が有るからであって、
①「連言除去(&E)」といふのは、
② P&Qならば、Pである(P&Q→ P)。
といふ「決まり(ルール)」である。
といふ風に、解することが、出来る。
然るに、
(04)
1 (1) P→ Q A
2(2) ~Q A
12(3)~P 12MTT
1 (4)~Q→~P 23CP
といふ「計算」、すなはち、
P→Q (1) P→ Q A
P→Q,~Q(2) ~Q A
P→Q,~Q(3)~P 12MTT
P→Q (4)~Q→~P 23CP
といふ「計算」は、
① P→Q,~Qなので、~Pである(P→Q,~Q├ ~Q)。何故ならば、
①「否定否定式(MTT)」といふ「決まり(ルール)」が有るからであって、
①「否定否定式(MTT)」といふのは、
② P→Q,~Qならば、~P((P→Q,~Q)→~P)。
といふ「決まり(ルール)」である。
といふ風に、解することが、出来る。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
(3)P→P∨Q 12CP
(3)P&Q→P 12CP
(4)~Q→~P 23CP
といふ、3つの「条件的証明(CP)」は、上から順に、
(ⅰ)選言導入(∨I)
(ⅱ)連言除去(&E)
(ⅲ)否定否定式(MTT)
といふ、「決まり(ルール)」を、示してゐる。
従って、
(01)(05)により、
(06)
(ⅰ)今日、明日は物忌なれば、蔀もまゐらぬぞ(枕草子)。
(〃)今日、明日は物忌なので、蔀も開けないのです。
といふのであれば、
(ⅱ)その日が物忌みであるならば、蔀も開けない。
といふ「決まり(習慣)」が有った。
といふ、ことになる。
令和02年11月08日、毛利太。
① AなのでBである(A├ B)。
といふ風に、「言へる」のであれば、「その前に」、
② AならばBである(A→ B)。
といふ「決まり(ルール)」や、「習慣」が、無ければならない。
然るに、
(02)
1(1)P A
1(2)P∨Q 1∨I
(3)P→P∨Q 12CP
といふ「計算」、すなはち、
P(1)P A
P(2)P∨Q 1∨I
(3)P→P∨Q 12CP
といふ「計算」は、
① Pなので、P∨Qである(P├ P∨Q)。何故ならば、
①「選言導入(∨I)」といふ「決まり(ルール)」が有るからであって、
①「選言導入(∨I)」といいふのは、
② Pならば、P∨Qである(P→P∨Q)。
といふ「決まり(ルール)」である。
といふ風に、解することが、出来る。
然るに、
(03)
1(1)P&Q A
1(2)P 1&E
(3)P&Q→P 12CP
といふ「計算」、すなはち、
P&Q(1)P&Q A
P&Q(2)P 1&E
(3)P&Q→P 12CP
といふ「計算」は、
① P&Qなので、Pである(P&Q├ P)。何故なら、
①「連言除去(&E)」といふ「決まり(ルール)」が有るからであって、
①「連言除去(&E)」といふのは、
② P&Qならば、Pである(P&Q→ P)。
といふ「決まり(ルール)」である。
といふ風に、解することが、出来る。
然るに、
(04)
1 (1) P→ Q A
2(2) ~Q A
12(3)~P 12MTT
1 (4)~Q→~P 23CP
といふ「計算」、すなはち、
P→Q (1) P→ Q A
P→Q,~Q(2) ~Q A
P→Q,~Q(3)~P 12MTT
P→Q (4)~Q→~P 23CP
といふ「計算」は、
① P→Q,~Qなので、~Pである(P→Q,~Q├ ~Q)。何故ならば、
①「否定否定式(MTT)」といふ「決まり(ルール)」が有るからであって、
①「否定否定式(MTT)」といふのは、
② P→Q,~Qならば、~P((P→Q,~Q)→~P)。
といふ「決まり(ルール)」である。
といふ風に、解することが、出来る。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
(3)P→P∨Q 12CP
(3)P&Q→P 12CP
(4)~Q→~P 23CP
といふ、3つの「条件的証明(CP)」は、上から順に、
(ⅰ)選言導入(∨I)
(ⅱ)連言除去(&E)
(ⅲ)否定否定式(MTT)
といふ、「決まり(ルール)」を、示してゐる。
従って、
(01)(05)により、
(06)
(ⅰ)今日、明日は物忌なれば、蔀もまゐらぬぞ(枕草子)。
(〃)今日、明日は物忌なので、蔀も開けないのです。
といふのであれば、
(ⅱ)その日が物忌みであるならば、蔀も開けない。
といふ「決まり(習慣)」が有った。
といふ、ことになる。
令和02年11月08日、毛利太。
「断定記号(├ )」と「同一律(P→P)」。
(01)
① 悪天候なので、外出しない。
② 悪天候であっても、外出する。
に於いて、
①と② は「矛盾」する。
従って、
(01)により、
(02)
① 悪天候なので、外出しない。
② 悪天候であっても、外出する。
に於いて、
① が「真(本当)」であるならば、
② は「偽(ウソ)」である。
然るに、
(03)
② 悪天候であっても、外出する。
③ 悪天候ならば、外出しない。
に於いて、
② が「偽」である。
といふことは、
③ が「真」である。
といふことである。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
「番号」を付け直すと、
① 悪天候なので、家に居る。
② 悪天候ならば、家に居る。
に於いて、
① ならば、② である。
従って、
(04)により、
(05)
① Pなので、Pである。
② Pならば、Pである。
に於いても、
① ならば、② である。
然るに、
(06)
29 P├ P
P(1)P A
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、44頁)
然るに、
(07)
証明の各行の左側に、仮定を数字であげる方法は、伝統的な方法にくらべて遥かに明瞭であるとわたしには思われる。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、序ⅲ)
従って、
(06)(07)により、
(08)
1(1)P A
といふ「計算」は、
P(1)P A
といふ「計算」に「等しい」。
然るに、
(09)
「・・・・・という仮定が与えられたならば、・・・・・と正しく結論することが出来る」という煩雑な表現の略記法があれば好都合であろう。このためにわたしは、論理学の文献のなかでしばしば、しかし誤解を招きやすい仕方で、断定記号(assertion-sign)とよばれている記号、
├
を導入する。これは「故に」(therefore)と読むのが便利であろう。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、16頁)
従って、
(08)(09)により、
(10)
1(1)P A
といふ「計算」、すなはち、
P(1)P A
といふ「計算」は、
① P├ P(Pなので、Pである。)
といふことを、「意味」してゐる。
然るに、
(11)
38 ├ P→P(連式29を参照)
P(1)P A
(2)P→P 11CP
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、64頁)
従って、
(06)(10)(11)により、
(12)
P(1)P A(仮定の規則)
(2)P→P 11CP(条件法)
といふ「計算」は、
① P├ P(Pなので、Pである。)
② P→ P(Pならば、Pである。)
に於いて、
① ならば、② である。
といふことを、「意味」してゐる。
然るに、
(13)
―「含意の定義」の「証明」。―
(ⅱ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
12 (イ) (~P∨Q) 2ア&I
1 (ウ)~~(~P∨Q) 2イRAA
1 (エ) ~P∨Q ウDN
(ⅲ)
1 (1) ~P∨Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(13)により、
(14)
② P→Q
③ ~P∨Q
に於いて、
②=③ は、「含意の定義」である。
従って、
(14)により、
(15)
② P→P(同一律)
③ ~P∨P(排中律)
に於いても、
②=③ である。
従って、
(12)(15)により、
(16)
① P├ P(Pなので、Pである。)
② P→ P(Pならば、Pである。)
③ ~P∨ P(Pでないか、または、Pである。)
に於いて、
①⇒② であって、尚且つ、
②=③ である。
然るに、
(16)により、
(17)
① P├ P(Pなので、Pである。)
③ ~P∨ P(Pでないか、または、Pである。)
に於いて、
③ ならば、① である。
とは、言へない。
従って、
(12)(16)(17)により、
(18)
① P├ P(Pなので、Pである。)
② P→ P(Pならば、Pである。)
に於いて、
① ならば、② であるが、
② ならば、① ではない。
(19)
① P├ P(Pなので、Pである。)
② P→ P(Pならば、Pである。)
に於いて、
① ならば、② である。
といふ「指摘」は、あるいは、「奇異」に思はれるやも、知れない。
然るに、
(06)(11)により、
(20)
もう一度、確認すると、
29 P├ P
P(1)P A
これ以上短い連式は証明できないし、またその証明は可能な最も短い証明である。
38 ├ P→P(連式29を参照)
P(1)P A
(2)P→P 11CP
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、44・64頁改)
従って、
(09)(20)により、
(21)
明らかに、
38 ├ P→P(連式29を参照)
P(1)P A
(2)P→P 11CP
といふ「計算」は、
① P├ P(Pなので、Pである。)
② P→ P(Pならば、Pである。)
に於いて、
① ならば、② である。
といふことを、「証明」してゐる。
令和02年11月08日、毛利太。
① 悪天候なので、外出しない。
② 悪天候であっても、外出する。
に於いて、
①と② は「矛盾」する。
従って、
(01)により、
(02)
① 悪天候なので、外出しない。
② 悪天候であっても、外出する。
に於いて、
① が「真(本当)」であるならば、
② は「偽(ウソ)」である。
然るに、
(03)
② 悪天候であっても、外出する。
③ 悪天候ならば、外出しない。
に於いて、
② が「偽」である。
といふことは、
③ が「真」である。
といふことである。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
「番号」を付け直すと、
① 悪天候なので、家に居る。
② 悪天候ならば、家に居る。
に於いて、
① ならば、② である。
従って、
(04)により、
(05)
① Pなので、Pである。
② Pならば、Pである。
に於いても、
① ならば、② である。
然るに、
(06)
29 P├ P
P(1)P A
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、44頁)
然るに、
(07)
証明の各行の左側に、仮定を数字であげる方法は、伝統的な方法にくらべて遥かに明瞭であるとわたしには思われる。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、序ⅲ)
従って、
(06)(07)により、
(08)
1(1)P A
といふ「計算」は、
P(1)P A
といふ「計算」に「等しい」。
然るに、
(09)
「・・・・・という仮定が与えられたならば、・・・・・と正しく結論することが出来る」という煩雑な表現の略記法があれば好都合であろう。このためにわたしは、論理学の文献のなかでしばしば、しかし誤解を招きやすい仕方で、断定記号(assertion-sign)とよばれている記号、
├
を導入する。これは「故に」(therefore)と読むのが便利であろう。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、16頁)
従って、
(08)(09)により、
(10)
1(1)P A
といふ「計算」、すなはち、
P(1)P A
といふ「計算」は、
① P├ P(Pなので、Pである。)
といふことを、「意味」してゐる。
然るに、
(11)
38 ├ P→P(連式29を参照)
P(1)P A
(2)P→P 11CP
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、64頁)
従って、
(06)(10)(11)により、
(12)
P(1)P A(仮定の規則)
(2)P→P 11CP(条件法)
といふ「計算」は、
① P├ P(Pなので、Pである。)
② P→ P(Pならば、Pである。)
に於いて、
① ならば、② である。
といふことを、「意味」してゐる。
然るに、
(13)
―「含意の定義」の「証明」。―
(ⅱ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
12 (イ) (~P∨Q) 2ア&I
1 (ウ)~~(~P∨Q) 2イRAA
1 (エ) ~P∨Q ウDN
(ⅲ)
1 (1) ~P∨Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(13)により、
(14)
② P→Q
③ ~P∨Q
に於いて、
②=③ は、「含意の定義」である。
従って、
(14)により、
(15)
② P→P(同一律)
③ ~P∨P(排中律)
に於いても、
②=③ である。
従って、
(12)(15)により、
(16)
① P├ P(Pなので、Pである。)
② P→ P(Pならば、Pである。)
③ ~P∨ P(Pでないか、または、Pである。)
に於いて、
①⇒② であって、尚且つ、
②=③ である。
然るに、
(16)により、
(17)
① P├ P(Pなので、Pである。)
③ ~P∨ P(Pでないか、または、Pである。)
に於いて、
③ ならば、① である。
とは、言へない。
従って、
(12)(16)(17)により、
(18)
① P├ P(Pなので、Pである。)
② P→ P(Pならば、Pである。)
に於いて、
① ならば、② であるが、
② ならば、① ではない。
(19)
① P├ P(Pなので、Pである。)
② P→ P(Pならば、Pである。)
に於いて、
① ならば、② である。
といふ「指摘」は、あるいは、「奇異」に思はれるやも、知れない。
然るに、
(06)(11)により、
(20)
もう一度、確認すると、
29 P├ P
P(1)P A
これ以上短い連式は証明できないし、またその証明は可能な最も短い証明である。
38 ├ P→P(連式29を参照)
P(1)P A
(2)P→P 11CP
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、44・64頁改)
従って、
(09)(20)により、
(21)
明らかに、
38 ├ P→P(連式29を参照)
P(1)P A
(2)P→P 11CP
といふ「計算」は、
① P├ P(Pなので、Pである。)
② P→ P(Pならば、Pである。)
に於いて、
① ならば、② である。
といふことを、「証明」してゐる。
令和02年11月08日、毛利太。
2020年11月6日金曜日
「ルカジェヴィッツの公理(1)」の「証明(計算)」について。
(01)
① 悪天候なので、外出しない。
② 悪天候であっても、外出する。
に於いて、
①と② は「矛盾」する。
従って、
(01)により、
(02)
① 悪天候なので、外出しない。
② 悪天候であっても、外出する。
に於いて、
① が「真(本当)」であるならば、
② は「偽(ウソ)」である。
然るに、
(03)
② 悪天候であっても、外出する。
③ 悪天候ならば、外出しない。
に於いて、
② が「偽」である。
といふことは、
③ が「真」である。
といふことである。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
「番号」を付け直すと、
① 悪天候なので、家に居る。
② 悪天候ならば、家に居る。
に於いて、
① ならば、② である。
従って、
(04)により、
(05)
① Pなので、Qである。
② Pならば、Qである。
に於いて、
① ならば、② である。
然るに、
(06)
「・・・・・という仮定が与えられたならば、・・・・・と正しく結論することが出来る」という煩雑な表現の略記法があれば好都合であろう。このためにわたしは、論理学の文献のなかでしばしば、しかし誤解を招きやすい仕方で、断定記号(assertion-sign)とよばれている記号、
├
を導入する。これは「故に」(therefore)と読むのが便利であろう。
従って、
(05)(06)により、
(07)
① P├ Q(Pなので、Qである。)
② P→ Q(Pならば、Qである。)
に於いて、
① ならば、② である。
従って、
(07)により、
(08)
① P├ Q
② P→ Q
だけでなく、
① P├(Q→P)
② P→(Q→P)
に於いても、
① ならば、② である。
然るに、
(09)
1 (1) P A
1 (2) ~Q∨P 1∨I
3 (3) ~P&Q A
4 (4) ~Q A
3 (5) Q 3&E
34 (6) ~Q&Q 45&I
4 (7)~(~P&Q) 36RAA
8 (8) P A
3 (9) ~P 3&E
3 8 (ア) ~P&P 89&I
8 (イ)~(~P&Q) 3アRAA
1 (ウ)~(~P&Q) 2478イ∨E
エ (エ) ~P A
オ(オ) Q A
エオ(カ) ~P&Q エオ&I
1 エオ(キ)~(~P&Q)&
(~P&Q) ウカ&I
1 オ(ク) ~~P オキRAA
1 オ(ケ) P クDN
1 (コ) Q→P オケCP
(サ)P→(Q→P) 1コCP
然るに、
(10)
証明の各行の左側に、仮定を数字であげる方法は、伝統的な方法にくらべて遥かに明瞭であるとわたしには思われる。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、序ⅲ)
従って、
(09)(10)により、
(11)
1 (1) P A
といふことは、
P (1) P A
といふことであって、
Pは「真」。(1) Pは「真」。A
といふことである。
従って、
(09)(11)により、
(12)
「計算(09)」は、
P (1) P A
P (2) ~Q∨P 1∨I
3 (3) ~P&Q A
4 (4) ~Q A
3 (5) Q 3&E
34 (6) ~Q&Q 45&I
4 (7)~(~P&Q) 36RAA
8 (8) P A
3 (9) ~P 3&E
3 8 (ア) ~P&P 89&I
8 (イ)~(~P&Q) 3アRAA
P (ウ)~(~P&Q) 2478イ∨E
エ (エ) ~P A
オ(オ) Q A
エオ(カ) ~P&Q エオ&I
P エオ(キ)~(~P&Q)&
(~P&Q) ウカ&I
P オ(ク) ~~P オキRAA
P オ(ケ) P クDN
P (コ) Q→P オケCP
(サ)P→(Q→P) 1コCP
といふ「計算」と、「同じ」である。
然るに、
(13)
① P (コ) Q→P オケCP
② (サ)P→(Q→P) 1コCP
といふ「2行」は、
① P├(Q→P)
② P→(Q→P)
に於いて、
① ならば、② である。
といふことを、「意味」してゐる。
(08)(13)により、
(14)
① P├(Q→P)
② P→(Q→P)
に於いて、
① ならば、② である。
といふことは、E.J.レモン先生も、認めてゐる。
然るに、
(15)
系Ⅰ:命題計算のすべての定理はトートロジー的である。
系Ⅱ:命題計算は無矛盾である。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、102頁)
従って、
(10)~(15)により、
(16)
① P (コ) Q→P オケCP
② (サ)P→(Q→P) 1コCP
に於いて、
③ P は「真」であり、
④ Q→P も「真」である。
然るに、
(17)
② P→(Q→P)
に於いて、
③ P は「真」であり、
④ Q→P も「真」である。
といふことは、
② が、「真」である。
といふ、ことである。
従って、
(17)により、
(18)
② P→(Q→P)
② 真→(Q→真)
であるものの、この場合は、「真理表(Truth table)」により、
② P→(真→P) であっても、
② P→(偽→P) であっても、両方とも、「真」である。
従って、
(09)(18)により、
(19)
T は「真(True)」であるが、
Q は「真・偽不明」であるとして、「計算(09)」は、
T (1) T A
T (2) ~Q∨T 1∨I
3 (3) ~T&Q A
4 (4) ~Q A
3 (5) Q 3&E
34 (6) ~Q&Q 45&I
4 (7)~(~T&Q) 36RAA
8 (8) T A
3 (9) ~T 3&E
3 8 (ア) ~T&T 89&I
8 (イ)~(~T&Q) 3アRAA
T (ウ)~(~T&Q) 2478イ∨E
エ (エ) ~T A
オ(オ) Q A
エオ(カ) ~T&Q エオ&I
T エオ(キ)~(~T&Q)&
(~T&Q) ウカ&I
T オ(ク) ~~T オキRAA
T オ(ケ) T クDN
T (コ) Q→T オケCT
(サ)T→(Q→T) 1コCT
といふ風に、書くことが、出来る。
然るに、
(20)
ルカジェヴィッツによる公理
(1) P→(Q→P)
(2){P→(Q→R)}→{(P→Q)→(P→R)}
(3)(~P→~Q)→(Q→P)
(これはフレーゲが提出した6つの公理をより簡単にしたものである。)
(沢田允茂、現代論理学入門、1962年、173頁)
従って、
(19)(20)により、
(21)
(1)P→(Q→P)
といふ「ルカジェヴィッツによる公理(1)」は、昨日も書いたものの、
(1)Pであるならば(Qであらうと、Qでなからうと、いづれにせよ、Pである。)
といふ「意味」になる。
然るに、
(22)
F は「偽(False)」であるが、
Q は「真・偽 不明」 であるとして、「計算(09)」が、
F (1) F A
F (2) ~Q∨F 1∨I
3 (3) ~F&Q A
4 (4) ~Q A
3 (5) Q 3&E
34 (6) ~Q&Q 45&I
4 (7)~(~F&Q) 36RAA
8 (8) F A
3 (9) ~F 3&E
3 8 (ア) ~F&F 89&I
8 (イ)~(~F&Q) 3アRAA
F (ウ)~(~F&Q) 2478イ∨E
エ (エ) ~F A
オ(オ) Q A
エオ(カ) ~F&Q エオ&I
F エオ(キ)~(~F&Q)&
(~F&Q) ウカ&I
F オ(ク) ~~F オキRAA
F オ(ケ) F クDN
F (コ) Q→F オケCP
(サ)F→(Q→F) 1コCP
といふ風に、書くことが、出来る。
といふ風に、「仮定」する。
然るに、
(23)
F は「偽(False)」であるが、
Q は「真・偽 不明」であるとしても、
(1)F→(Q→F)
といふ「式」は、「真」である。
然るに、
(24)
F (1) F A
に於ける、「A(仮定の規則)」は、「偽なる命題」の「仮定」を許さない。
従って、
(22)(23)(24)により、
(25)
「計算(22)」は、「マチガイ」であって、次に示す、
「計算(26)」が、「正しい」。
(26)
~F (1) ~F A
~F (2) ~Q∨~F 1∨I
3 (3) ~~F&Q A
4 (4) ~Q A
3 (5) Q 3&E
34 (6) ~Q& Q 45&I
4 (7) ~(~~F&Q) 36RAA
8 (8) ~F A
3 (9) ~~F 3&E
3 8 (ア) ~~F&~F 89&I
8 (イ) ~(~~F&Q) 3アRAA
~F (ウ) ~(~~F&Q) 2478イ∨E
エ (エ) ~~F A
オ(オ) Q A
エオ(カ) ~~F&Q エオ&I
~F エオ(キ) ~(~~F&Q)&
(~~F&Q) ウカ&I
~F オ(ク) ~~~F オキRAA
~F オ(ケ) ~F クDN
~F (コ) Q→~F オケCP
(サ)~F→(Q→~F) 1コCP
従って、
(22)(26)により、
(27)
(サ) F→(Q→ F) 1コCP
といふ「結論」は、「マチガイ」であって、
(サ)~F→(Q→~F) 1コCP
といふ「結論」こそが、「正しい」。
従って、
(09)(19)(27)により、
(28)
1 (1) P A
1 (2) ~Q∨P 1∨I
3 (3) ~P&Q A
4 (4) ~Q A
3 (5) Q 3&E
34 (6) ~Q&Q 45&I
4 (7)~(~P&Q) 36RAA
8 (8) P A
3 (9) ~P 3&E
3 8 (ア) ~P&P 89&I
8 (イ)~(~P&Q) 3アRAA
1 (ウ)~(~P&Q) 2478イ∨E
エ (エ) ~P A
オ(オ) Q A
エオ(カ) ~P&Q エオ&I
1 エオ(キ)~(~P&Q)&
(~P&Q) ウカ&I
1 オ(ク) ~~P オキRAA
1 オ(ケ) P クDN
1 (コ) Q→P オケCP
(サ)P→(Q→P) 1コCP
といふ「計算」が「証明」してゐるのは、
(サ)真→(Q→真) といふ「恒真式」であって、
(〃)偽→(Q→偽) といふ「恒真式」ではない。
令和02年11月06日、毛利太。
① 悪天候なので、外出しない。
② 悪天候であっても、外出する。
に於いて、
①と② は「矛盾」する。
従って、
(01)により、
(02)
① 悪天候なので、外出しない。
② 悪天候であっても、外出する。
に於いて、
① が「真(本当)」であるならば、
② は「偽(ウソ)」である。
然るに、
(03)
② 悪天候であっても、外出する。
③ 悪天候ならば、外出しない。
に於いて、
② が「偽」である。
といふことは、
③ が「真」である。
といふことである。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
「番号」を付け直すと、
① 悪天候なので、家に居る。
② 悪天候ならば、家に居る。
に於いて、
① ならば、② である。
従って、
(04)により、
(05)
① Pなので、Qである。
② Pならば、Qである。
に於いて、
① ならば、② である。
然るに、
(06)
「・・・・・という仮定が与えられたならば、・・・・・と正しく結論することが出来る」という煩雑な表現の略記法があれば好都合であろう。このためにわたしは、論理学の文献のなかでしばしば、しかし誤解を招きやすい仕方で、断定記号(assertion-sign)とよばれている記号、
├
を導入する。これは「故に」(therefore)と読むのが便利であろう。
従って、
(05)(06)により、
(07)
① P├ Q(Pなので、Qである。)
② P→ Q(Pならば、Qである。)
に於いて、
① ならば、② である。
従って、
(07)により、
(08)
① P├ Q
② P→ Q
だけでなく、
① P├(Q→P)
② P→(Q→P)
に於いても、
① ならば、② である。
然るに、
(09)
1 (1) P A
1 (2) ~Q∨P 1∨I
3 (3) ~P&Q A
4 (4) ~Q A
3 (5) Q 3&E
34 (6) ~Q&Q 45&I
4 (7)~(~P&Q) 36RAA
8 (8) P A
3 (9) ~P 3&E
3 8 (ア) ~P&P 89&I
8 (イ)~(~P&Q) 3アRAA
1 (ウ)~(~P&Q) 2478イ∨E
エ (エ) ~P A
オ(オ) Q A
エオ(カ) ~P&Q エオ&I
1 エオ(キ)~(~P&Q)&
(~P&Q) ウカ&I
1 オ(ク) ~~P オキRAA
1 オ(ケ) P クDN
1 (コ) Q→P オケCP
(サ)P→(Q→P) 1コCP
然るに、
(10)
証明の各行の左側に、仮定を数字であげる方法は、伝統的な方法にくらべて遥かに明瞭であるとわたしには思われる。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、序ⅲ)
従って、
(09)(10)により、
(11)
1 (1) P A
といふことは、
P (1) P A
といふことであって、
Pは「真」。(1) Pは「真」。A
といふことである。
従って、
(09)(11)により、
(12)
「計算(09)」は、
P (1) P A
P (2) ~Q∨P 1∨I
3 (3) ~P&Q A
4 (4) ~Q A
3 (5) Q 3&E
34 (6) ~Q&Q 45&I
4 (7)~(~P&Q) 36RAA
8 (8) P A
3 (9) ~P 3&E
3 8 (ア) ~P&P 89&I
8 (イ)~(~P&Q) 3アRAA
P (ウ)~(~P&Q) 2478イ∨E
エ (エ) ~P A
オ(オ) Q A
エオ(カ) ~P&Q エオ&I
P エオ(キ)~(~P&Q)&
(~P&Q) ウカ&I
P オ(ク) ~~P オキRAA
P オ(ケ) P クDN
P (コ) Q→P オケCP
(サ)P→(Q→P) 1コCP
といふ「計算」と、「同じ」である。
然るに、
(13)
① P (コ) Q→P オケCP
② (サ)P→(Q→P) 1コCP
といふ「2行」は、
① P├(Q→P)
② P→(Q→P)
に於いて、
① ならば、② である。
といふことを、「意味」してゐる。
(08)(13)により、
(14)
① P├(Q→P)
② P→(Q→P)
に於いて、
① ならば、② である。
といふことは、E.J.レモン先生も、認めてゐる。
然るに、
(15)
系Ⅰ:命題計算のすべての定理はトートロジー的である。
系Ⅱ:命題計算は無矛盾である。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、102頁)
従って、
(10)~(15)により、
(16)
① P (コ) Q→P オケCP
② (サ)P→(Q→P) 1コCP
に於いて、
③ P は「真」であり、
④ Q→P も「真」である。
然るに、
(17)
② P→(Q→P)
に於いて、
③ P は「真」であり、
④ Q→P も「真」である。
といふことは、
② が、「真」である。
といふ、ことである。
従って、
(17)により、
(18)
② P→(Q→P)
② 真→(Q→真)
であるものの、この場合は、「真理表(Truth table)」により、
② P→(真→P) であっても、
② P→(偽→P) であっても、両方とも、「真」である。
従って、
(09)(18)により、
(19)
T は「真(True)」であるが、
Q は「真・偽不明」であるとして、「計算(09)」は、
T (1) T A
T (2) ~Q∨T 1∨I
3 (3) ~T&Q A
4 (4) ~Q A
3 (5) Q 3&E
34 (6) ~Q&Q 45&I
4 (7)~(~T&Q) 36RAA
8 (8) T A
3 (9) ~T 3&E
3 8 (ア) ~T&T 89&I
8 (イ)~(~T&Q) 3アRAA
T (ウ)~(~T&Q) 2478イ∨E
エ (エ) ~T A
オ(オ) Q A
エオ(カ) ~T&Q エオ&I
T エオ(キ)~(~T&Q)&
(~T&Q) ウカ&I
T オ(ク) ~~T オキRAA
T オ(ケ) T クDN
T (コ) Q→T オケCT
(サ)T→(Q→T) 1コCT
といふ風に、書くことが、出来る。
然るに、
(20)
ルカジェヴィッツによる公理
(1) P→(Q→P)
(2){P→(Q→R)}→{(P→Q)→(P→R)}
(3)(~P→~Q)→(Q→P)
(これはフレーゲが提出した6つの公理をより簡単にしたものである。)
(沢田允茂、現代論理学入門、1962年、173頁)
従って、
(19)(20)により、
(21)
(1)P→(Q→P)
といふ「ルカジェヴィッツによる公理(1)」は、昨日も書いたものの、
(1)Pであるならば(Qであらうと、Qでなからうと、いづれにせよ、Pである。)
といふ「意味」になる。
然るに、
(22)
F は「偽(False)」であるが、
Q は「真・偽 不明」 であるとして、「計算(09)」が、
F (1) F A
F (2) ~Q∨F 1∨I
3 (3) ~F&Q A
4 (4) ~Q A
3 (5) Q 3&E
34 (6) ~Q&Q 45&I
4 (7)~(~F&Q) 36RAA
8 (8) F A
3 (9) ~F 3&E
3 8 (ア) ~F&F 89&I
8 (イ)~(~F&Q) 3アRAA
F (ウ)~(~F&Q) 2478イ∨E
エ (エ) ~F A
オ(オ) Q A
エオ(カ) ~F&Q エオ&I
F エオ(キ)~(~F&Q)&
(~F&Q) ウカ&I
F オ(ク) ~~F オキRAA
F オ(ケ) F クDN
F (コ) Q→F オケCP
(サ)F→(Q→F) 1コCP
といふ風に、書くことが、出来る。
といふ風に、「仮定」する。
然るに、
(23)
F は「偽(False)」であるが、
Q は「真・偽 不明」であるとしても、
(1)F→(Q→F)
といふ「式」は、「真」である。
然るに、
(24)
F (1) F A
に於ける、「A(仮定の規則)」は、「偽なる命題」の「仮定」を許さない。
従って、
(22)(23)(24)により、
(25)
「計算(22)」は、「マチガイ」であって、次に示す、
「計算(26)」が、「正しい」。
(26)
~F (1) ~F A
~F (2) ~Q∨~F 1∨I
3 (3) ~~F&Q A
4 (4) ~Q A
3 (5) Q 3&E
34 (6) ~Q& Q 45&I
4 (7) ~(~~F&Q) 36RAA
8 (8) ~F A
3 (9) ~~F 3&E
3 8 (ア) ~~F&~F 89&I
8 (イ) ~(~~F&Q) 3アRAA
~F (ウ) ~(~~F&Q) 2478イ∨E
エ (エ) ~~F A
オ(オ) Q A
エオ(カ) ~~F&Q エオ&I
~F エオ(キ) ~(~~F&Q)&
(~~F&Q) ウカ&I
~F オ(ク) ~~~F オキRAA
~F オ(ケ) ~F クDN
~F (コ) Q→~F オケCP
(サ)~F→(Q→~F) 1コCP
従って、
(22)(26)により、
(27)
(サ) F→(Q→ F) 1コCP
といふ「結論」は、「マチガイ」であって、
(サ)~F→(Q→~F) 1コCP
といふ「結論」こそが、「正しい」。
従って、
(09)(19)(27)により、
(28)
1 (1) P A
1 (2) ~Q∨P 1∨I
3 (3) ~P&Q A
4 (4) ~Q A
3 (5) Q 3&E
34 (6) ~Q&Q 45&I
4 (7)~(~P&Q) 36RAA
8 (8) P A
3 (9) ~P 3&E
3 8 (ア) ~P&P 89&I
8 (イ)~(~P&Q) 3アRAA
1 (ウ)~(~P&Q) 2478イ∨E
エ (エ) ~P A
オ(オ) Q A
エオ(カ) ~P&Q エオ&I
1 エオ(キ)~(~P&Q)&
(~P&Q) ウカ&I
1 オ(ク) ~~P オキRAA
1 オ(ケ) P クDN
1 (コ) Q→P オケCP
(サ)P→(Q→P) 1コCP
といふ「計算」が「証明」してゐるのは、
(サ)真→(Q→真) といふ「恒真式」であって、
(〃)偽→(Q→偽) といふ「恒真式」ではない。
令和02年11月06日、毛利太。
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