2019年11月7日木曜日

「Pならば、QならばPである。」は「公理」である。

(01)
公理
(1)P→(Q→P)
(吉永良正、ゲーデル・不完全定理、1992年、204頁)
従って、
(01)により、
(02)
① P→(Q→P)≡Pであるならば(QであるならばPである)。
は「(ヒルベルト・アッカーマンの)公理1」である。
然るに、
(03)
(ⅰ)
1     (1)     P   A
1     (2) ~Q∨ P   1∨I
 3    (3)  Q&~P   A
  4   (4) ~Q      A
 3    (5)  Q      3&E
 34   (6) ~Q& Q   45&I
  4   (7)~(Q&~P)  36RAA
   8  (8)     P   A
 3    (9)    ~P   3&E
 3 8  (ア)  P&~P   89&I
   8  (イ)~(Q&~P)  3アRAA
1     (ウ)~(Q&~P)  2478イ∨E
     エ (エ)  Q      A
     オ(オ)    ~P   A
    エオ(カ)  Q&~P   エオ&I
1   エオ(キ)~(Q&~P)&
          (Q&~P)  ウカ&I
1   エ (ク)   ~~P   オキRAA
1   エ (ケ)     P   クDN
1     (コ)   Q→P   エケCP
      (サ)P→(Q→P)  1コCP
(ⅱ)
1     (1)      P   A
1     (2)   Q∨ P   1∨I
 3    (3)  ~Q&~P   A
  4   (4)   Q      A
 3    (5)  ~Q      3&E
 34   (6)   Q&~Q   45&
  4   (7)~(~Q&~P)  36RAA  
   8  (8)      P   A
 3    (9)     ~P   3&E
 3 8  (ア)   P&~P   89&I
   8  (イ)~(~Q&~P)  3アRAA
1     (ウ)~(~Q&~P)  2478イ∨E
    エ (エ)  ~Q      A
     オ(オ)     ~P   A
    エオ(カ)  ~Q&~P   エオ&I
1   エオ(キ)~(~Q&~P)&
          (~P&~P)  ウカ&I
1   エ (ク)    ~~P   オキRAA
1   エ (ケ)      P   クDN
1     (コ)   ~Q→P   エケCP
      (サ)P→(~Q→P)  1コCP
従って、
(03)により、
(04)
自然演繹の規則」により、
① P→( Q→P)≡Pであるならば(QであるならばPである)。
② P→(~Q→P)≡Pであるならば(QでないならばPである)。
といふ「命題」は、二つとも、「恒(トートロジー)」である。
然るに、
(05)
① Pであるならば(QであるならばPである)。
② Pであるならば(QでないならばPである)。
に於いて、二つとも、「(本当)」である。といふことは、
③ Pであるならば(Qであっても、Qでなくともいづれにせよ、Pである)。
といふ、ことである。
然るに、
(06)
③ Pであるならば(Qであっても、Qでなくとも、いづれにせよ、Pである)。
といふことは、「誰が考へても、正しい」。
然るに、
(07)
① Pであるならば(QであるならばPである)。
といふ「(ヒルベルト・アッカーマンの)公理1」であっても、仮にそれが、
③ Pであるならば(Qであっても、Qでなくとも、いづれにせよ、Pである)。
といふことであるならば、「誰が考へても、正しい」。
令和元年11月07日、毛利太。

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