2019年11月5日火曜日

「師の説、韓愈」の「述語論理(其の?)」。

(01)
① 師不必賢於弟子=
① 師不[必賢〔於(弟子)〕]⇒
① 師[必〔(弟子)於〕賢]不=
① 師は[必ずしも〔(弟子)より〕賢なら]ず=
① 師匠は必ずしも弟子よりも賢いとは限らない(韓愈、師説)。
(02)
① 師匠は必ずしも弟子よりも賢いとは限らない
② すべてのxについて、xが師匠であるならば、あるyがxの弟子であって、尚且つ、yがxよりも賢い、といふことはない。といふことはない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
① 師匠は必ずしも弟子よりも賢いとは限らない。
②  ~∀x{師匠x→~∃y(弟子yx&賢yx)}⇔
② すべてのxについて、xが師匠であるならば、あるyがxの弟子であって、尚且つ、yがxよりも賢い、といふことはない。といふことはない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
(ⅱ)
1   (1)~∀x{ 師匠x→~∃y(弟子yx&賢yx)}  A
1   (2)∃x~{ 師匠x→~∃y(弟子yx&賢yx)}  1量化子の関係
 3  (3)  ~{ 師匠a→~∃y(弟子ya&賢ya)}  A
 3  (4)  ~{~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)}  3含意の定義
  5 (5)    ~師匠a                 A
  5 (6)    ~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)   5∨I
 35 (7)  ~{~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)}&
          {~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)}  46&I
 3  (8)   ~~師匠a                 57RAA
 3  (9)     師匠a                 8DN
   ア(ア)         ~∃y(弟子ya&賢ya)   A
   ア(イ)    ~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)   ア∨I
 3 ア(ウ)  ~{~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)}&
          {~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)}  4I&I
 3  (エ)        ~~∃y(弟子ya&賢ya)   アウRAA
 3  (オ)          ∃y(弟子ya&賢ya)   エDN
 3  (カ)     師匠a& ∃y(弟子ya&賢ya)   9オ&I
 3  (キ) ∃x{ 師匠x& ∃y(弟子yx&賢yx)}  カEI
1   (ク) ∃x{ 師匠x& ∃y(弟子yx&賢yx)}  23キEE
(ⅲ)
1    (1) ∃x{ 師匠x& ∃y(弟子yx&賢yx)}  A
 2   (2)     師匠a& ∃y(弟子ya&賢ya)   A
  3  (3)    ~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)   A
   4 (4)    ~師匠a                 A
 2   (5)     師匠a                 2&E
 2 4 (6)    ~師匠a&師匠a             45&I
   4 (7)   ~{師匠a& ∃y(弟子ya&賢ya)}  26RAA
    8(8)         ~∃y(弟子ya&賢ya)   A
 2   (9)          ∃y(弟子ya&賢ya)   2&E
 2  8(ア)         ~∃y(弟子ya&賢ya)&
                  ∃y(弟子ya&賢ya)   89&I
    8(イ)   ~{師匠a& ∃y(弟子ya&賢ya)}  2アRAA
  3  (ウ)   ~{師匠a& ∃y(弟子ya&賢ya)}  3478イEE
 23  (エ)    {師匠a& ∃y(弟子ya&賢ya)}&
           ~{師匠a& ∃y(弟子ya&賢ya)}  2ウ&I
 2   (オ)  ~{~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)}  3エRAA
 2   (カ)  ~{ 師匠a→~∃y(弟子ya&賢ya)}  オ含意の定義
 2   (キ)∃x~{ 師匠x→~∃y(弟子yx&賢yx)}  カEI
1    (ク)∃x~{ 師匠x→~∃y(弟子yx&賢yx)}  12キEE
1    (ケ)~∀x{ 師匠x→~∃y(弟子yx&賢yx)}  ク量化子の関係
従って、
(04)により、
(05)
②  ~∀x{師匠x→~∃y(弟子yx&賢yx)}
③    ∃x{師匠x& ∃y(弟子yx&賢yx)}
に於いて、すなはち、
② すべてのxについて、xが師匠であるならば、あるyがxの弟子であって、尚且つ、yがxよりも賢い、といふことはない。といふことはない。
③ あるxは師匠であって、あるyはxの弟子であって、yはxよりも賢い。
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(06)
③ あるxは師匠であって、あるyはxの弟子であって、yはxよりも賢い。
といふことは、
③ 師匠よりも、賢い弟子がゐる。
といふ、ことである。
従って、
(01)~(06)により、
(07)
① 師不必賢於弟子≡師は必ずしも弟子より賢ならず。
② ~∀x{師匠x→~∃y(弟子yx&賢yx)}≡師匠は必ずしも弟子よりも賢いとは限らない。
③  ∃x{師匠x& ∃y(弟子yx&賢yx)}≡師匠よりも、賢い弟子がゐる。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(08)
「述語論理」は、「命題論理の拡張」であるため、
1   (1)~∀x{ 師匠x→~∃y(弟子yx&賢yx)}  A
1   (2)∃x~{ 師匠x→~∃y(弟子yx&賢yx)}  1量化子の関係
 3  (3)  ~{ 師匠a→~∃y(弟子ya&賢ya)}  A
 3  (4)  ~{~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)}  3含意の定義
  5 (5)    ~師匠a                 A
  5 (6)    ~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)   5∨I
 35 (7)  ~{~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)}&
          {~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)}  46&I
 3  (8)   ~~師匠a                 57RAA
 3  (9)     師匠a                 8DN
   ア(ア)         ~∃y(弟子ya&賢ya)   A
   ア(イ)    ~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)   ア∨I
 3 ア(ウ)  ~{~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)}&
          {~師匠a∨~∃y(弟子ya&賢ya)}  4I&I
 3  (エ)        ~~∃y(弟子ya&賢ya)   アウRAA
 3  (オ)          ∃y(弟子ya&賢ya)   エDN
 3  (カ)     師匠a& ∃y(弟子ya&賢ya)   9オ&I
 3  (キ) ∃x{ 師匠x& ∃y(弟子yx&賢yx)}  カEI
1   (ク) ∃x{ 師匠x& ∃y(弟子yx&賢yx)}  23キEE
といふ「述語論理」の、「(3)~(カ)」に関しては、「命題論理」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
例へば、
① 師不必賢於弟子。
② 師匠は必ずしも弟子よりも賢いとは限らない。
③ 師匠よりも、賢い弟子がゐる。
に於いて、
①=②=③ である。
といふことを、「証明」出来るようになるためには、「述語論理」の前に、「命題論理」を、「勉強」しなければならない。
然るに、
(10)
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高等学校数学A/集合と論理 - Wikibooks
https://ja.wikibooks.org › wiki › 高等学校数学A › 集合と論理
1 集合と論理. 1.1 集合とは; 1.2 集合や要素の関係の表し方.
1.2.1 集合と要素; 1.2.2 集合どうし. 1.2.2.1 部分集合;
1.2.2.2 ... なお、数学的には、区別がはっきりしさえすれば、例えば「△△高校の今の3年B組の生徒全員」等も集合として考えることができる。
然るに、
(11)
論理」が分かるやうになったとしても、「集合」が分かるわけではないし、
集合」が分かるやうになったとしても、「論理」が分かるわけではない
従って、
(09)(10)(11)により、
(12)
「高等学校数学A/集合と論理」といふ「タイトル」よりも、
「高等学校数学A/集合   」といふ「タイトル」の方が、相応しいと、すべきである。
令和元年11月05日、毛利太。

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