2019年10月25日金曜日

「仮言命題」と「ド・モルガンの法則」。

― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―
(01)
(ⅰ)
1 (1)P→ Q A
 2(2)P&~Q A
 2(3)P    2&E
 2(4)  ~Q 2&E
12(5)   Q 13MPP
12(6)~Q&Q 45&I
1 (7) ~~Q 46RAA
1 (8)   Q 7DN
1 (9)~P∨Q 8∨I
(ⅱ)
1     (1) ~P∨ Q   A
 2    (2)  P&~Q   A
  3   (3) ~P      A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5) ~P& P   34&I
  3   (6)~(P&~Q)  25RAA
   7  (7)     Q   A
 2    (8)    ~Q   A
 2 7  (9)  Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(P&~Q)  29RAA
1     (イ)~(P&~Q)  1367ア∨E(ここ迄は、「ド・モルガンの法則」の証明と同じである。)
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~Q   A
    ウエ(オ)  P&~Q   エオ&I
1   ウエ(カ)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~Q   7カRAA
1   ウ (ク)     Q   キDN
1     (ケ)  P→ Q   ウクCP
従って、
(01)により、
(02)
①   P→Q≡Pならば、Qである。
② ~P∨Q≡PでないかQである。
に於いて、
①=② であるが、この「等式」を、「含意の定義」といふ。
然るに、
(03)
(ⅱ)
1   (1)  ~P∨ Q  A
 2  (2)   P&~Q  A
  3 (3)  ~P     A
 2  (4)   P     2&E
 23 (5)  ~P& P  34&I
  3 (6) ~(P&~Q) 25RAA
   7(7)      Q  A
 2  (8)     ~Q  A
 2 7(9)   Q&~Q  78&I
   7(ア) ~(P&~Q) 29RAA
1   (イ) ~(P&~Q) 1367ア∨E
(ⅲ)
1   (1) ~( P&~Q)  A
 2  (2) ~(~P∨ Q)  A
  3 (3)   ~P      A
  3 (4)   ~P∨ Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨ Q)&
         (~P∨ Q)  24&I
 2  (6)  ~~P      35RAA
 2  (7)    P      6DN
  8 (8)       Q   A
  8 (9)   ~P∨ Q   8∨I
 2 8(ア) ~(~P∨ Q)&
         (~P∨ Q)  29&I
 2  (イ)      ~Q   8RAA
 2  (ウ)    P&~Q   7イ&I
12  (エ) ~( P&~Q)&
         ( P&~Q)  1ウ&I
1   (オ)~~(~P∨ Q)  2エRAA
1   (カ)   ~P∨ Q   オDN
従って、
(03)により、
(04)
②  ~P∨ Q ≡PでないかQである。
③ ~(P&~Q)≡PであってQでない。といふことはない。
に於いて、
②=③ であるが、この「等式」は、「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
①    P→ Q ≡Pならば、Qである。
②  ~P∨ Q ≡PでないかQである。
③ ~(P&~Q)≡PであってQでない。といふことはない。
に於いて、
①=②=③ であるものの、
①=② は、「含意の定義」であって、
②=③ は、「ド・モルガンの法則」である。
令和元年10月25日、毛利太。

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