2020年8月24日月曜日

「返り点」が表し得る「順番」について。

(01)
「(学校で習ふ)返り点」は、
(ⅰ)レ 一レ 上レ 甲レ 天レ
(ⅱ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・・・・・・
(ⅲ)上 中 下
(ⅳ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(ⅴ)天 地 人
であるが、以下では、
(ⅲ)上 中 下
(ⅳ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
の「順番」を変へて、
(ⅰ)レ 一レ 上レ 甲レ 天レ
(ⅱ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・・・・・・
(ⅲ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(ⅳ)上 中 下
(ⅴ)天 地 人
であるとする。
ただし、
(02)
「説明の便宜」のために、
(ⅰ)レ 一レ 上レ 甲レ 天レ
(ⅱ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・・・・・・
(ⅲ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(ⅳ)上 中 下 
(ⅴ)天 地 人 
(ⅵ)元 亨 利 貞
とするが、
(ⅵ)元 亨 利 貞
に関しては、「ウィキペディア」を参照した。
(03)
(ⅰ)レ 一レ 上レ 甲レ 天レ
に於ける、
(ⅰ)  一レ 上レ 甲レ 天レ
に関しては、「一二・甲乙・上下・天地 点」であるとし、
 「レ点」を挟んで返る際には、
「一二点」を用ひ、
「一二点」を挟んで返る際には、
「甲乙点」を用ひ、
「甲乙点」を挟んで返る際には、
「上下点」を用ひ、
「上下点」を挟んで返る際には、
「天地点」を用ひ、
「天地点」を挟んで返る際には、
「元亨点」を用ひる。
とする。
然るに、
(04)
① □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □一レ □ □甲レ □ □上レ □ □天レ
② □ □ □ □ □ □ □ □ □
従って、
(03)(04)
(05)
① 地 下 乙 二 レ 一レ 甲レ 上レ 天レ
② 利 人 下 丙 二 一 乙 甲 中 上 地 天 亨 元
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)(05)により、
(06)
① 人 地 下 中 丙 乙 三 二 レ 一レ 甲レ 上レ 天レ
② 貞 利  人  下 丁 丙 二 一 乙 甲 中 上 地 天 亨 元
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)(06)により、
(07)
(ⅰ)レ 一レ 上レ 甲レ 天レ
(ⅱ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・・・・・・
(ⅲ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(ⅳ)上 中 下 #
(ⅴ)天 地 人 間
(ⅵ)元 亨 利 貞
に於いて、
(ⅰ)レ 一レ 上レ 甲レ 天レ
は、実際には、「不要」である。
従って、
(01)(02)(07)により、
(08)
(ⅰ)レ 一レ 上レ 甲レ 天レ
(ⅱ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・・・・・・
(ⅲ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(ⅳ)上 中 下
(ⅴ)天 地 人
といふ「返り点」が表し得る「順番」は、
(ⅱ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・・・・・・
(ⅲ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(ⅳ)上 中 下 #
(ⅴ)天 地 人 間
(ⅵ)元 亨 利 貞
に「等しい」。
然るに、
(09)
少なくとも私は、
(ⅰ)人 地 天レ
(〃)貞 利 亨 元
といふ「返り点」を、「見たこと」が無い。
従って、
(08)(09)により、
(10)
(ⅰ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・・・・・・
(ⅱ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(ⅲ)上 中 下
(ⅳ)天 地 人
を用ひて、示し得る「順番」が、「返り点」が示し得る「順番」であって、
(ⅰ)を挟んで返る場合には、(ⅱ)を用ひ、
(ⅱ)を挟んで返る場合には、(ⅲ)を用ひ、
(ⅲ)を挟んで返る場合には、(ⅳ)を用ひる。
といふことを、『ルール』とする。
従って、
(10)により、
(11)
例へば、
③ 人 □ □ 下 丙 二 □ 一 乙 □ 甲 中 上 二 □ 一 □ 地 □ 天。
に於いて、
③ 人   下 丙 二  一 乙  甲 中 上 二  一  地  天
といふ「13文字」が、「返り点が、付いてゐる漢字」であって、
③  □ □    □   □     □  □  □
といふ「7文字」が、「返り点が、付いてゐない漢字」であるならば、
③ は、『ルール』を、満たしてゐる。
然るに、
(12)
1= 1
2= 2
3= 3
4= 4
5= 5
6= 6
7= 7
8= 8
9= 9
A=10
B=11
C=12
D=13
E=14
F=15
に於いて、
「1~9」は、「一桁の10進数」であって、
「1~F」は、「一桁の16進数」である。
従って、
(12)により、
(13)
「1~9」は、「一桁の10進数」であって、
「1~K」は、「一桁の21進数」である。
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
③ 人 □ □ 下 丙 二 □ 一 乙 □ 甲 中 上 二 □ 一 □ 地 □ 天。
に於ける、「返り点」に換へて、
③「20個の漢字」に対して、「訓読語順」に従って、直接、
③「1~K(一桁の21進数)」を、「振り分ける」ことが出来る。
然るに、
(15)
③ 人{□□下[丙〔二(□一)乙(□甲)〕中(上)]二(□一)□地(□天)}。
人{ }⇒{ }人
下[ ]⇒[ ]下
丙〔 〕⇒〔 〕丙
二( )⇒( )二
乙( )⇒( )乙
二( )⇒( )二
地( )⇒( )地
といふ「移動」を行ふと、
③ 人{□□下[丙〔二(□一)乙(□甲)〕中(上)]二(□一)□地(□天)}⇒
③ {□□[〔(□一)二(□甲)乙〕丙(上)中]下(□一)二□(□天)地}人。
といふ「語順」を、得ることが出来る。
従って、、
(14)(15)により、
(16)
③ 人{□□下[丙〔二(□一)乙(□甲)〕中(上)]二(□一)□地(□天)}⇒
④ {□□[〔(□一)二(□甲)乙〕丙(上)中]下(□一)二□(□天)地}人。
に於いて、
④ {□□[〔(□一)二(□甲)乙〕丙(上)中]下(□一)二□(□天)地}人。
の場合は、
④ {12[〔(34)5(67)8〕9(A)B]C(DE)FG(HI)J}K。
といふ、「(20個の、21進数の、)昇べき順」に「対応」する。
然るに、
(17)
④ {12[〔(34)5(67)8〕9(A)B]C(DE)FG(HI)J}K=
④ {□□[〔(□一)二(□甲)乙〕丙(上)中]下(□一)二□(□天)地}人。
に於いて、
{ }K⇒K{ }
[ ]C⇒C[ ]
〔 〕9⇒9〔 〕
( )5⇒5( )
( )8⇒8( )
( )F⇒F( )
( )J⇒J( )
といふ「移動」を行ふと、
④ {12[〔(34)5(67)8〕9(A)B]C(DE)FG(HI)J}K⇒
③ K{12C[9〔5(34)8(67)〕B(A)]F(DE)GJ(HI)}=
③ 人{□□下[丙〔二(□一)乙(□甲)〕中(上)]二(□一)□地(□天)}。
従って、
(11)~(17)により、
(18)
1= 1
2= 2
3= 3
4= 4
5= 5
6= 6
7= 7
8= 8
9= 9
A=10
B=11
C=12
D=13
E=14
F=15
G=16
H=17
I=18
J=19
K=20
であるとして、
③ 人 □ □ 下 丙 二 □ 一 乙 □ 甲 中 上 二 □ 一 □ 地 □ 天。
といふ「返り点」は、
③ K 1 2 C 9 5 3 4 8 6 7 B A F D E G J H I。
といふ、「訓読順番」を、示してゐる。
然るに、
(18)により、
(19)
③ K 1 2 C 9 5 3 4 8 6 7 B A F D E G J H I。
に於いて、
③ Kと                        J の間には、
③ Kよりも「大きい数」は無く
③      Cと          B の間にも、
③      Cよりも「大きい数」は無く、
③             9と    8 の間にも、
③             9よりも「大きい数」は無く、
③                5と 4 の間にも、
③        5よりも「大きい数」は無く、
③                        8と  7 の間にも、
③                        8よりも「大きい数」は無く、
③                     Fと E の間にも、
③                                        Fよりも「大きい数」は無く、
③                           Jと  I の間にも、
③                                                    Jよりも「大きい数」は無い。
従って、
(11)~(19)により、
(20)
(ⅰ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・・・・・・
(ⅱ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(ⅲ)上 中 下
(ⅳ)天 地 人
といふ「返り点」に於いて、
(ⅰ)を挟んで返る場合には、(ⅱ)を用ひ、
(ⅱ)を挟んで返る場合には、(ⅲ)を用ひ、
(ⅲ)を挟んで返る場合には、(ⅳ)を用ひる。
といふ『ルール』に従ふ限り、「返り点」が示し得る「順番」の中には、例へば、
 2<3>1
 2<3 4>1
 2<4 3>1
 B<C>A
 B<C D>A
 B<D C>A
といふ「順番」は無い。
cf.
「A B C D」は、「(アルファベットではなく)4つの、一桁の、n進数」。
従って、
(20)により、
(21)
① 文読漢。
② 文読不漢。
③ 文不読漢。
に対して、
① 文
② 文
③ 文
といふ「返り点・モドキ」を付けて、
① 漢文を読む。
② 漢文を読まず。
③ 漢文を読まず。
といふに、「訓読」されることは無いものの、固より、
①  読(漢文)。
② 不〔読(漢文)〕。
といふ「漢文」は、「漢文」であるが、
① 文(読〔漢)〕。
② 文(読〔不[漢)〕]。
③ 文(不[読〔漢)〕]。
といふ「それ」は、「漢文」ではない
従って、
(07)~(21)により、
(22)
(ⅰ)レ 一レ 上レ 甲レ 天レ
(ⅱ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・・・・・・
(ⅲ)上 中 下
(ⅳ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(ⅴ)天 地 人
といふ「(現行の)返り点」であれ、
(ⅰ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・・・・・・
(ⅱ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(ⅲ)上 中 下
(ⅳ)天 地 人
といふ「返り点」であれ、いづれにせよ、例へば、
 2<3>1
 2<3 4>1
 2<4 3>1
 B<C>A
 B<C D>A
 B<D C>A
といふ「順番」に対しては、「返り点」を「付けること」が、出来ない
令和02年08月24日、毛利太。

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