2020年8月3日月曜日

「あるフランス人は学生である。」の「述語論理」(Ⅱ)。

(01)
{a、b}を{xの、変域}とし、
{a、b}は{2人の個人}であるとする。
従って、
(01)により、
(02)
① ∃x(Fx)≡Fa∨Fb
従って、
(02)により、
(03)
② ∃x(Fx&Gx)    ≡(Fa&Ga)∨(Fb&Gb)
③ ∃x(Fx)&∃x(Gx)≡(Fa∨Fb)&(Ga∨Gb)
然るに、
(04)
②(Fa&Ga)∨(Fb&Gb)
の場合は、
(ⅰ)(Fa&Ga)が「真」であるか、
(ⅱ)(Fb&Gb)が「真」であるか、
(ⅲ)(Fa&Ga)と(Fb&Gb)の、両方が、「真」である。
ならば、そのときに限って、「真」である。
従って、
(03)(04)により、
(05)
(ⅰ)aがFであって、尚且つ、aがGである。
ならば、
② ∃x(Fx&Gx) は、「真」である。
従って、
(05)により、
(06)
(ⅰ)aがフランス人であって、aが学生である。
ならば、
② ∃x(Fx&Gx) は、「真」である。
然るに、
(07)
(ⅰ)aがフランス人であって、aが学生である。
ということは、
(ⅰ)ある(aという)フランス人は学生である。
ということである。
然るに、
(08)
③(Fa∨Fb)&(Ga∨Gb)
の場合は、
(ⅰ)(Fa&Ga)が「真」である場合は、「真」であるが、
(ⅳ)(Fa&Gb)であっても「真」であり、
(ⅴ)(Fb&Ga)であっても「真」である。
従って、
(04)(07)(08)により、
(09)
(ⅰ)(Fa&Ga)≡ある(aという)フランス人は学生である。
であるならば、
③(Fa∨Fb)&(Ga∨Gb) は、「真」であるが、
(ⅳ)(Fa&Gb)≡あるaという人物はフランス人であって、あるbという人物は学生である。
(ⅴ)(Fb&Ga)≡あるbという人物はフランス人であって、あるaという人物は学生である。
という場合であっても、
③(Fa∨Fb)&(Ga∨Gb) は、「真」である。
然るに、
(01)により、
(10)
もういちど、確認すると、
{a、b}を{xの、変域}とし、
{a、b}は{2人個人}である。
従って、
(09)(10)により、
(11)
(ⅳ)(Fa&Gb)≡あるaという人物はフランス人であって、あるbという人物は学生である。
(ⅴ)(Fb&Ga)≡あるbという人物はフランス人であって、あるaという人物は学生である。
というのであれば、
(ⅰ)(Fa&Ga)≡ある(aという)フランス人は学生である。
ということには、ならない。
従って、
(03)(09)(11)により、
(12)
② ∃x(Fx&Gx)    ≡(Fa&Ga)∨(Fb&Gb)
③ ∃x(Fx)&∃x(Gx)≡(Fa∨Fb)&(Ga∨Gb)
に於いて、
② ならば、③ であるが、
③ であっても、② であるとは、限らない。
従って、
(13)
② あるフランス人は学生である。
③ フランス人がいて、学生がいる。
に於いて、
② ならば、③ であるが、
③ であっても、② であるとは、限らない。
令和02年08月03日、毛利太。

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