―「昨日(令和03年06月03日)の記事」を補足します。―
(01)
(ⅰ)αとβが「矛盾」するならば、
(ⅱ) βの「否定」は、αに「等しい」。
といふことを以て、
α=~β
といふ「等式」が、成立するならば、そのときに限って、
α=~β
といふ「等式」を、「(定義による)ド・モルガンの法則」と呼ぶことにする。
然るに、
(02)
(ⅰ)
1 (1) P A
2(2) ~P A
12(3)P&~P 12&I(矛盾)
1 (4)~(~P) 2RAA(背理法)
(ⅱ)
1 (1)~(~P) A
1 (2) P 1DN
∴ P┤├ ~(~P)
従って、
(01)(02)により、
(03)
① P
② ~(~P)
に於いて、
①=② は、「(定義による)ド・モルガンの法則」である。
cf.
「Pの補集合」の「補集合」は、「P」に「等しい」。
然るに、
(04)
(ⅲ)
1 (1) P→ Q A
2(2) P&~Q A
2(3) P 2&E
12(4) Q 13MPP
2(5) ~Q 2&E
12(6) Q&~Q 45&I(矛盾)
1 (7)~(P&~Q) 26RAA(背理法)
(ⅳ)
1 (1)~(P&~Q) A
2 (2) P A
3(3) ~Q A
23(4) P&~Q 23&I
123(5)~(P&~Q)&
(P&~Q) 14&I(矛盾)
12 (6) ~~Q 35RAA(背理法)
12 (7) Q 6DN
1 (8) P→Q 27CP
∴ P→Q┤├ ~(P&~Q)
(05)
(ⅴ)
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P& P 34&I(矛盾)
2 (6)~(P&~Q) 35RAA(背理法)
7(7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7(9) Q&~Q 78&I(矛盾)
7(ア)~(P&~Q) 29RAA(背理法)
1 (イ)~(P&~Q) 1267ア∨E
(ⅵ)
1 (1) ~( P&~Q) A
2 (2) ~(~P∨ Q) A
3 (3) ~P A
3 (4) ~P∨ Q 3∨I
23 (5) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 24&I(矛盾)
2 (6) ~~P 35RAA(背理法)
2 (7) P 6DN
8(8) Q A
8(9) ~P∨ Q 8∨I
2 8(ア) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 29&I
2 (イ) ~Q 8RAA
2 (ウ) P&~Q 7イ&I
12 (エ) ~( P&~Q)&
( P&~Q) 1ウ&I(矛盾)
1 (オ)~~(~P∨ Q) 2エRAA(背理法)
1 (カ) ~P∨ Q オDN
∴ ~P∨Q┤├ ~(P&~Q)
(06)
(ⅶ)
1 (1) P& Q& R A
2 (2) ~P∨ ~Q∨~R A
2 (3) ~P∨(~Q∨~R) 2結合法則
4 (4) ~P A
1 (5) P 1&E
1 4 (6) ~P&P 45&I(矛盾)
4 (7)~( P& Q& R) 16RAA(背理法)
8 (8) (~Q∨~R) A
9 (9) ~Q A
1 (ア) Q 1&E
1 9 (イ) ~Q&Q 9ア&I(矛盾)
9 (ウ)~( P& Q &R) 19RAA(背理法)
エ(エ) ~R A
1 (オ) R 1&E
1 エ(カ) ~R&R エオ&I(矛盾)
エ(キ)~( P& Q& R) 1カRAA(背理法)
8 (ク)~( P& Q& R) 89ウエキ∨E
2 (ケ)~( P& Q& R) 3478ク∨E
12 (コ) ( P& Q& R)&
~( P& Q& R) 1ケ&I(矛盾)
1 (サ)~(~P∨~Q∨~R) 2コRAA(背理法)
(ⅷ)
1 (1) ~(~P∨~Q∨~R) A
2 (2) ~P A
2 (3) ~P∨~Q 2∨I
2 (4) ~P∨~Q∨~R 3∨I
1 2 (5) ~(~P∨~Q∨~R)&
(~P∨~Q∨~R) 14&I(矛盾)
1 (6) ~~P 25RAA(背理法)
1 (7) P 6DN
8 (8) ~Q A
8 (9) ~P∨~Q 7∨I
8 (ア) ~P∨~Q∨~R 8∨I
1 8 (イ) ~(~P∨~Q∨~R)&
(~P∨~Q∨~R) 1ア&I(矛盾)
1 (ウ) ~~Q 8RAA(背理法)
1 (エ) Q ウDN
オ(オ) ~R A
オ(カ) ~Q∨~R オ∨I
オ(キ) ~P∨~Q∨~R カ∨I
1 オ(ク) ~(~P∨~Q∨~R)&
(~P∨~Q∨~R) 1オ&I(矛盾)
1 (ケ) ~~R オケRAA(背理法)
1 (コ) R ケDN
1 (サ) P& Q 7エ&I
1 (シ) P& Q& R コサ&I
∴ P&Q&R ┤├ ~(~P∨~Q∨~R)
(07)
(ⅸ)
1 (1) (P∨ Q)& R A
2 (2) (~P&~Q)∨~R A
1 (3) P∨ Q 1&E
4 (4) ~P&~Q A
5 (5) P A
4 (6) ~P 4&E
45 (7) P&~P 56&I
5 (8)~(~P&~Q) 47RAA
9 (9) Q A
4 (ア) ~Q 4&E
4 9 (イ) Q&~Q 9ア&I
9 (ウ)~(~P&~Q) 4イRAA
1 (エ)~(~P&~Q) 3589ウ∨E
オ (オ) (~P&~Q) A
1 オ (カ)~(~P&~Q)&
(~P&~Q) エオ&I
オ (キ)~{(P∨ Q)& R} 1カRAA
1 (ク) R 1&E
ケ(ケ) ~R A
1 ケ(コ) R&~R クケ&I
ケ(サ)~{(P∨ Q)& R} 1コRAA
2 (シ)~{(P∨ Q)& R} 2オキケサ∨E
12 (ス) {(P∨ Q)& R}&
~{(P∨ Q)& R} 1シ&I(矛盾)
1 (セ)~{(~P&~Q)∨~R} 2スRAA(背理法)
(ⅹ)
1 (1)~{(~P&~Q)∨~R} A
2 (2) ~{(P∨ Q)& R} A
3 (3) (P∨ Q) A
4 (4) R A
34 (5) (P∨ Q)& R 34&I
234 (6) ~{(P∨ Q)& R}&
{(P∨ Q)& R 25&I
23 (7) ~R 4RAA
2 (8) (P∨ Q)→~R 37CP
9 (9) R A
9 (ア) ~~R 9DN
2 9 (イ) ~(P∨ Q) 8アMTT
ウ (ウ) ~(~P&~Q) A
エ (エ) P A
エ (オ) P∨ Q エ∨I
2 9 エ (カ) ~(P∨ Q)&
(P∨ Q) イオ&I
2 9 (キ) ~P エカRAA
ク (ク) Q A
ク (ケ) P∨ Q クカ∨I
2 9 ク (コ) ~(P∨ Q)&
(P∨ Q) イケ&I
2 9 (サ) ~Q クコRAA
2 9 (シ) ~P&~Q キサ&I
2 9ウ (セ) ~(~P&~Q)&
(~P&~Q) ウシ&I
2 9 (ソ)~~(~P&~Q) ウセRAA
2 9 (タ) ~P&~Q ソDN
2 (チ) R→(~P&~Q) 9タCP
ツ(ツ) ~R A
ツ(テ) (~P&~Q)∨~R ツ∨I
1 ツ(ト)~{(~P&~Q)∨~R}&
{(~P&~Q)∨~R} 1テ&I
1 (ナ) ~~R ツトRAA
1 (ニ) R ナDN
12 (ヌ) (~P&~Q) チニMPP
12 (ネ) (~P&~Q)∨~R ヌ∨I
12 (ノ)~{(~P&~Q)∨~R}&
{(~P&~Q)∨~R} 1ネ&I(矛盾)
1 (ハ)~~{(P∨ Q)& R} 2ノRAA(背理法)
1 (ヒ) (P∨ Q)& R ハDN
∴ (P∨Q)&R ┤├ ~{(~P&~Q)∨~R}
(08)
(ⅰ)
1 (1) P∨( Q& R) A
2 (2) ~P&(~Q∨~R) A
3 (3) P A
2 (4) ~P 2&E
23 (5) P&~P 34&I
3 (6) ~{~P&(~Q∨~R)} 25RAA
7 (7) Q& R A
2 (8) ~Q∨~R 2&E
7 (9) Q 7&E
ア (ア) ~Q A
7ア (イ) Q&~Q 9ア&I
ア (ウ) ~(Q& R) 7イRAA
7 (エ) R 2&E
オ(オ) ~R A
7 オ(カ) R&~R エオ&I
オ(キ) ~(Q& R) 7カRAA
2 (ク) ~(Q& R) 8アウオキ∨E
2 7 (ケ)(Q&R)&~(Q& R) 7ク&I(矛盾)
7 (コ) ~{~P&(~Q∨~R)} 2ケRAA(背理法)
1 (サ) ~{~P&(~Q∨~R)} 1367コ∨E
(ⅱ)
1 (1) ~{~P&(~Q∨~R)} 1367コ∨E
2 (2) ~{P∨( Q& R)} A
3 (3) P A
3 (4) P∨( Q& R) 3∨I
23 (5) ~{P∨( Q& R)}&
{P∨( Q& R)} 24&I
2 (6) ~P 3RAA
7 (7) (~Q∨~R) A
2 7 (8) ~P&(~Q∨~R) 67&I
12 7 (9) ~{~P&(~Q∨~R)}&
{~P&(~Q∨~R)} 18&I
12 (ア) ~(~Q∨~R) 79RAA
イ (イ) ~Q A
イ (ウ) ~Q∨~R イ∨I
12 イ (エ) ~(~Q∨~R)&
(~Q∨~R) アウ&I
12 (オ) ~~Q イエRAA
12 (カ) Q オDN
キ(キ) ~R A
キ(ク) ~Q∨~R キ∨I
12 キ(ケ) ~(~Q∨~R)&
(~Q∨~R) アク&I
12 (コ) ~~R キケRAA
12 (サ) R コDN
12 (シ) Q& R カサ&I
12 (ス) P∨( Q& R) シ∨I
12 (セ) ~{P∨( Q& R)}&
{P∨( Q& R)} 2ス&I(矛盾)
1 (ソ) ~~{P∨( Q& R)} 2RAA(背理法)
1 (タ) P∨( Q& R) ソDN
∴ P∨(Q&R)┤├ ~{~P&(~Q∨~R)}
従って、
(01)~(08)により、
(09)
① P
② ~(~P)
③ P→Q
④ ~P∨ Q
⑤ ~(P&~Q)
⑥ P& Q& R
⑦ ~(~P∨~Q∨~R)
⑧ (P∨ Q)&R
⑨~{(~P&~Q)∨~R}
⑩ P∨( Q& R)
⑪ ~{~P&(~Q∨~R)}
に於いて、
①=②
③=⑤
④=⑤
⑥=⑦
⑧=⑨
⑩=⑪
は、「(定義による)ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(10)
④ ~P∨ Q
⑤ ~(P&~Q)
に於ける、
④=⑤ に関しては、「(普通の、)ド・モルガンの法則」である。
従って、
(01)(09)(10)により、
(11)
(ⅰ)αとβが「矛盾」するならば、
(ⅱ) βの「否定」は、αに「等しい」。
といふことを以て、
α=~β
といふ「等式」が、成立するならば、そのときに限って、
α=~β
といふ「等式」を、
「(定義による)ド・モルガンの法則」と呼ぶならば、
「(普通の、) ド・モルガンの法則」は、
「(定義による)ド・モルガンの法則」である。
令和03年06月24日、毛利太。
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