2019年12月3日火曜日

「鼻は象が長い」の「述語論理」(其の?)。

(01)
― しばらく、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他」を、お読み下さい。―

(a)
1    (1)    ∀x∀y(鼻yx&長y→象x) A
1    (2)      ∀y(鼻ya&長y→象a) 1UE
1    (3)         鼻ba&長b→象a  2UE
 4   (4)               ~象a  A
  5  (5)         鼻ba&長b     A
1 5  (6)                象a  35MPP
145  (7)            ~象a&象a  46&I
14   (8)       ~(鼻ba&長b)    57RAA
14   (9)        ~鼻ba∨~長b    8ド・モルガンの法則
14  (ア)         鼻ba→~長b    9含意の定義
1   (イ)     ~象a→鼻ba→~長b    4アCP
   ウ(ウ)     ~象a&鼻ba        A
   ウ(エ)     ~象a            ウ&E
1  ウ(オ)         鼻ba→~長b    イエMPP
   ウ(カ)         鼻ba        ウ&E
1  ウ(キ)             ~長b    オカMPP
1   (ク)     ~象a&鼻ba→~長b    ウキCP
1   (ケ)  ∀y{~象a&鼻ya→~長y}   クUI
1   (コ)∀x∀y{~象x&鼻yx→~長y}   ケUI
(b)
1   (1)∀x∀y{~象x&鼻yx→~長y}   A
1   (2)  ∀y{~象a&鼻ya→~長y}   1UE
1   (3)     ~象a&鼻ba→~長b    2UE
 4  (4)         鼻ba& 長b    A
 4  (5)         鼻ba        4&E
 4  (6)              長b    4&E
  7 (7)     ~象a            A
 47 (8)     ~象a&鼻ba        57&E
147 (9)             ~長b    38MPP
147 (ア)          長b&~長b    69&I
14  (イ)    ~~象a            7アRAA
14  (ウ)      象a                        イDN
1   (エ)       鼻ba&長b→象a    4ウCP
1   (オ)    ∀y(鼻ya&長y→象a)   エUI
1   (カ)  ∀x∀y(鼻yx&長y→象x)   オUI
従って、
(01)により、
(02)
(a)∀x∀y( 鼻yx&長y→ 象x)
(b)∀x∀y(~象x&鼻yx→~長y)
に於いて、
(a)=(b) である。
従って、
(02)により、
(03)
{象、兎、キリン}であるとして、
① すべてのxとyについて、yがxの鼻であって、yが長いならば、xは象である。
② すべてのxとyについて、yがxの耳であって、yが長いならば、xは兎である。
③ すべてのxとyについて、yがxの首であって、yが長いならば、xはキリンである。
といふ「命題」は、
④ すべてのxとyについて、xが象ではなく、  yがxの鼻であるならば、yは長くない。
⑤ すべてのxとyについて、xが兎ではなく、  yがxの耳であるならば、yは長くない。
⑥ すべてのxとyについて、xがキリンではなく、yがxの首であるならば、yは長くない。
といふ「命題」に、「等しい」。
然るに、
(04)
{象、兎、キリン}であるとして、
① すべてのxとyについて、yがxの鼻であって、yが長いならば、xは象である。
④ すべてのxとyについて、xが象ではなく、yがxの鼻であるならば、yは長くない。
といふことは、
① 鼻が(の)長いのは象である。
④ 象の鼻以外は長くない
といふことである。
然るに、
(05)
{象、兎、キリン}であるとして、
① 鼻が(の)長いのは象である。
④ 象の鼻以外は長くない
といふことは「真(本当)」であり、
然るに、
(06)
① 鼻が(連体助詞)長いのは象である。
といふことは、
① 鼻は(係助詞)象(格助詞)長い。
といふ、ことである。
従って、
(05)(06)により、
(07)
{象、兎、キリン}であるとして、
① 鼻は象長い。
② 耳は兎長い。
③ 首はキリン長い。
④ 象の鼻以外は長くない
⑤ 兎の耳以外は長くない
⑥ キリンの首以外は長くない
に於いて、
①=④ であって、
②=⑤ であって、
③=⑥ である。
従って、
(07)により、
(08)
{象、兎、キリン}であるとして、
① 鼻は象長い。
② 耳は兎長い。
③ 首はキリン長い。
④ 象の鼻以外は長くない
⑤ 兎の耳以外は長くない
⑥ キリンの首以外は長くない
に於いて、
①=④ であって、
②=⑤ であって、
③=⑥ である。
従って、
(08)により、
(09)
{象、兎、キリン}であるとして、
① 象の鼻長い。
② 兎の耳長い。
③ キリンの首長い。
④ 象の鼻以外は長くない
⑤ 兎の耳以外は長くない
⑥ キリンの首以外は長くない
に於いて、
①=④ であって、
②=⑤ であって、
③=⑥ である。
従って、
(09)により、
(10)
{象、兎、キリン}であるとして、
① 象の鼻長い。
② 兎の耳長い。
③ キリンの首長い。
④ 象の鼻は長く、象の鼻以外は長くない
⑤ 兎の耳は長く、兎の耳以外は長くない
⑥ キリンの首は長く、キリンの首以外は長くない
に於いて、
①=④ であって、
②=⑤ であって、
③=⑥ である。
従って、
(10)により、
(11)
① ABである。
② AはBであり、A以外はBでない
に於いて、
①=② である。
令和元年12月03日、毛利太。

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