―「先ほど(令和02年03月14日)」の「記事」を補足します。―
(01)
(02)
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 二 一
② 下 二 一 中 上
③ 四 三 二 一
④ 地 丙 下 二 一 上 乙 甲 天
といふ「(レ点を含まない)返り点」が有れば、
⑤ レ
⑥ 二 レ 一レ
⑦ レ レ レ
⑧ 乙 下 二 レ 一 上レ 乙
といふ、「(レ点を含む)返り点」は、要らない。
従って、
(04)
「 括弧 」が表し得る「順番」と、
「返り点」が表し得る「順番」が、「同じ順番」であるか、否か。
といふことを、考へる際には、「レ点」の存在を、考慮する「必要」はない。
然るに、
(05)
「(レ点を含まない)返り点」が「漢字」に付いてゐる。といふことと、
「漢字」が「(レ点を含まない)返り点」に付いてゐる。といふことは、「同じ」である。
加へて、
(06)
「返り点」が付いてゐない「漢字」は、ただ単に、「(横書きであれば)左から右に読む」だけである。
従って、
(07)
「与へられた返り点(括弧)」を、「括弧(返り点)」を用ひて、「返り点(括弧)が示してゐる順番」に「並び変へる」ことが出来るのであれば、そのときに限って、
「括弧」が表す「順番」と、「返り点」が表す「順番」は、「等しい」。
然るに、
(08)
① 3{2(1)}。
に於いて、
3{ }⇒{ }3
2( )⇒( )2
といふ「移動」を行ふと、
① 3{2(1)}⇒
① {(1)2}3=
① 1<2<3。
といふ「並び替へ(ソート)」を、行ふことになる。
然るに、
(09)
② 2(3{1)}。
2( )⇒( )2
3{ }⇒{ }3
といふ「移動」を行ふと、
② 2(3{1)}⇒
② ({1)2}3=
① 1<2<3。
といふ「並び替へ(ソート)」を、行ふことになる。
然るに、
(10)
①{( )}
②({ )}
に於いて、
① は「括弧」であるが、
② は「括弧」ではない。
(11)
③ 6[3〔2(1)〕5(4)]。
に於いて、
6[ ]⇒[ ]6
3〔 〕⇒〔 〕3
2( )⇒( )2
5( )⇒( )5
といふ「移動」を行ふと、
③ 6[3〔2(1)〕5(4)]⇒
③ [〔(1)2〕3(4)5]6=
③ 1<2<3<4<5<6。
といふ「並び替へ(ソート)」を、行ふことになる。
(12)
④ 3〔6{2(5[1)〕4]}。
に於いて、
3〔 〕⇒〔 〕3
6{ }⇒{ }6
2( )⇒( )2
5[ ]⇒[ ]5
といふ「移動」を行ふと、
④ 3〔6{2(5[1)〕4]}⇒
④ 〔{([1)2〕34]5}6=
④ 1<2<3<4<5<6。
といふ「並び替へ(ソート)」を、行ふことになる。
然るに、
(13)
③[〔( )〕( )]
④ 〔{([ )〕]}
に於いて、
③ は「括弧」であるが、
④ は「括弧」ではない。
然るに、
(14)
① 3 2 1
③ 6 3 2 1 5 4
といふ「順番」の中には、
② n+1<n+m>n(nは、1以上の正の整数で、mは2以上の正の整数。)
といふ「順番」は無い。
(15)
② 2<3>1
④ 3<6>2<5>1 4
といふ「順番」の中には、
② n+1<n+m>n(nは、1以上の正の整数で、mは2以上の正の整数。)
といふ「順番」が有る。
従って、
(01)~(15)により、
(16)
①( )
②〔 〕
③[ ]
④{ }
といふ「括弧」は、「与へられた順番」が、
② n+1<n+m>n(nは、1以上の正の整数で、mは2以上の正の整数。)
といふ「順番」を、含んでゐないのであれば、そのときに限って、「その順番」を、
② 1<2<3<4<5<6<7<8<9・・・・・・
といふ「順番」に、「並び替へ」ることが、出来る。
然るに、
(17)
(ⅰ)一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、・・・・・
といふ「返り点」は、
② n+1<n+m>n(nは、1以上の正の整数で、mは2以上の正の整数。)
といふ「順番」を、表し得るものの、実際の「漢文訓読」に於いては、「そのやうな順番」が、現れることは、無い。
然るに、
(18)
(ⅰ)一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、・・・・・
(ⅱ)上、中、下
(ⅲ)甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸
(ⅳ)天、地、人
に於いて、
(ⅰ)を挟んで返る場合に、
(ⅱ)を用ひ、
(ⅱ)を挟んで返る場合に、
(ⅲ)を用ひ、
(ⅲ)を挟んで返る場合に、
(ⅳ)を用ひる。
然るに、
(19)
①( )
②〔 〕
③[ ]
④{ }
といふ「括弧」であっても、「原理的」には、
①〈 〉
②《 》
③「 」
④『 』
⑤【 】
・・・・・・
といふ風に、「幾らでも、増やす」ことが、出来る。
従って、
(16)~(19)により、
(20)
(ⅰ)三、二、一
(ⅱ)下、中、上
(ⅲ)丙、乙、甲
(ⅳ)人、地、天
に於いて、
(ⅰ)を挟んで返る場合に、
(ⅱ)を用ひ、
(ⅱ)を挟んで返る場合に、
(ⅲ)を用ひ、
(ⅲ)を挟んで返る場合に、
(ⅳ)を用ひる。
といふ場合に於いて、
② n+1<n+m>n(nは、1以上の正の整数で、mは2以上の正の整数。)
といふ「順番」が生じないのであれば、そのときに限って、
「括弧が表す順番」と「返り点が表す順番」は「等しい」。
然るに、
(21)
(ⅰ)三、二、一
(ⅱ)下、中、上
に於いて、
(ⅰ)を挟んで返る場合に、
(ⅱ)を用るのであれば、
⑤ 下 三 二 一 中 上
⑥ 下 中 三 二 一 上
⑦ 下 三 二 一 中 三 二 一 上
といふ、「3通り」である。
然るに、
(22)
⑤ 下 三 二 一 中 上
⑥ 下 中 三 二 一 上
⑦ 下 三 二 一 中 三 二 一 上
であれば、
⑤ 6 3 2 1 5 4
⑥ 6 5 3 2 1 4
⑦ 9 3 2 1 8 6 5 4 7
である。
然るに、
(23)
⑤ 6 3 2 1 5 4
⑥ 6 5 3 2 1 4
⑦ 9 3 2 1 8 6 5 4 7
といふ「順番」の中に、
② n+1<n+m>n(nは、1以上の正の整数で、mは2以上の正の整数。)
といふ「順番」は無い。
然るに、
(20)により、
(24)
(ⅰ)三、二、一
(ⅱ)下、中、上
(ⅲ)丙、乙、甲
に於いて、
(ⅰ)と(ⅱ)の「関係」は、
(ⅱ)と(ⅲ)の「関係」に「等しい」。
従って、
(19)~(24)により、
(25)
(ⅱ)下 中 上
(ⅲ)丙 乙 甲
に於いて、
(ⅱ)を挟んで返る場合に、
(ⅲ)を用るのであれば、例へば、
⑧ 丙 ⑤ 乙 甲
⑨ 丙 中 ⑥ 甲
⑩ 丙 ⑤ 乙 ⑥ 甲
であるため、
⑧ 丙 6 3 2 1 5 4 乙 甲
⑨ 丙 乙 6 5 3 2 1 4 甲
⑩ 丙 6 3 2 1 5 4 乙 C B 9 8 7 A 甲
である。
従って、
(25)により、
(26)
例へば、
⑧ 9 6 3 2 1 5 4 8 7
⑨ 9 8 6 5 3 2 1 4 7
⑩ F 6 3 2 1 5 4 E C B 9 8 7 A D
は「16進数」であるが、これらの中に、
② n+1<n+m>n(nは、1以上の正の整数で、mは2以上の正の整数。)
といふ「順番」は無い。
従って、
(26)により、
(27)
例へば、
⑭ F《6[3〔2(1)〕5(4)]E〈C{B[9〔8(7)〕A]}D〉》。
に於いて、
F《 》⇒《 》F
6[ ]⇒[ ]6
3〔 〕⇒〔 〕3
2( )⇒( )2
5( )⇒( )5
E〈 〉⇒〈 〉5
C{ }⇒{ }C
B[ ]⇒[ ]B
9〔 〕⇒〔 〕9
8( )⇒( )8
といふ「移動」を行ふと、
⑭ 《[〔(1)2〕3(4)5]6〈{[〔(7)8〕9A]B}CD〉E》F=
⑭ 1<2<3<4<5<6<7<8<9<A<B<C<D<E<F。
といふ「並び替へ(ソート)」を、行ふことになる。
然るに、
(28)
(ⅰ)三、二、一
(ⅱ)下、中、上
(ⅲ)丙、乙、甲
(ⅳ)人、地、天
に於いて、
(ⅱ)と(ⅲ)の「関係」は、
(ⅲ)と(ⅳ)の「関係」に「等しい」。
従って、
(24)~(28)により、
(29)
(ⅰ)一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、・・・・・
(ⅱ)上、中、下
(ⅲ)甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸
(ⅳ)天、地、人
に於いて、
(ⅰ)を挟んで返る場合に、
(ⅱ)を用ひ、
(ⅱ)を挟んで返る場合に、
(ⅲ)を用ひ、
(ⅲ)を挟んで返る場合に、
(ⅳ)を用ひる。限り、
(ⅰ)~(ⅳ)が表し得る「順番」の中に、
⑥ n+1<n+m>n(nは、1以上の正の整数で、mは2以上の正の整数。)
といふ「順番」は無い。
従って、
(07)(16)(29)により、
(30)
「結論」として、
「括弧」が表す「順番」と「返り点」が表す「順番」は、「等しい」。
然るに、
(16)(29)により、
(31)
⑮ 二 五 三 一 四
⑮ 2<5 3>1 4
は、「返り点」ではないため、言はば、「返り点モドキ」である。
然るに、
(32)
従って、
(31)(32)により、
(33)
⑮ 端的看不出這婆子的本事来。
⑮ 西門慶促忙促急儧造不出床来。
といふ、「中国語(漢文ではない)」に付いてゐる、
⑮ 二 五 三 一 四
⑮ 二 五 三 一 四
は、「(複雑な)返り点」ではなく、「返り点モドキ」である。
(34)
話し言葉(中国語)に基づく白話文は、訓読には適してはゐなくて、
話し言葉(中国語)に基かない漢文は、訓読に、適してはゐる。
といふことは、「中国語と、漢文は、別物である。」
といふことに、他ならない。
然るに、
(35)
漢文は昔の中国語なので、中国語の文法で書かれています。
(返り点とは?付け方を分かりやすく解説!練習問題付き)
然るに、
(36)
中国の口語文(白話文)も、漢文とおなじように漢字を使っていますが、もともと二つのちがった体系で、単語も文法もたいへんちがうのですから、いっしょにあつかうことはできません。漢文と中国語は別のものです(魚返善雄、漢文入門、1966年、17頁)。しからば、口語はAxByであるものを、文章語はABとつづめても、これはこれで完全な文となり得る。かくして記載語のABは、はじめから口語のAxByとは別のものとして発生し、存在したと思われる(吉川幸次郎、漢文の話、1962年、59頁)。
従って、
(33)~(36)により、
(37)
漢文は昔の中国語なので、中国語の文法で書かれています。
といふのは、「ウソ」である。
令和02年03月14日、毛利太。
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