2020年3月24日火曜日

「対偶と、ド・モルガンの法則」は「当然」である。

(01)
① 犯人は(鈴木か佐藤)である。
といふのであれば、
② 高橋は犯人ではないし、
② 田中は犯人ではないし、
② 伊藤は犯人ではない。
従って、
(01)により、
(02)
① 犯人ならば(鈴木か佐藤)である。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)ならば犯人ではない。
に於いて、
①=② であることは、「当然」である。
然るに、
(03)
① 犯人ならば・・・・・。
② ・・・・・でないならば犯人ではない。
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
① 犯人ならば(鈴木か佐藤)である。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)ならば犯人ではない。
といふ「対偶」に於ける、
①(鈴木か佐藤)
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)
に於いて、
① は、② の「否定」であり、
② は、① の「否定」である。
従って、
(05)
①(鈴木か佐藤)ではない。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)
に於いて、
①=② である。
従って、
(05)により、
(06)
「記号」で書くと、
① ~( 鈴木∨ 佐藤)
②  (~鈴木&~佐藤)
に於いて、
①=② である。
然るに、
(07)
① ~( 鈴木∨ 佐藤)
②  (~鈴木&~佐藤)
に於いて、
①=② は、「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(01)~(07)により、
(08)
① 犯人ならば(鈴木か佐藤)である。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)ならば犯人ではない。
に於いて、
①=② であることが、「当然」である。
といふことは、「対偶と、ド・モルガンの法則」が、「当然」である。
といふことに、他ならない。
従って、
(08)により、
(09)
① 犯人ならば(鈴木か佐藤)である。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)ならば犯人ではない。
に於いて、
①=② であることを、知ってゐる人は、「対偶と、ド・モルガンの法則」を、知ってゐる。
といふ、ことになる。
然るに、
(10)
(ⅰ)
1      (1)∀x(犯人x→鈴木x∨ 佐藤x)   A
1      (2)   犯人a→鈴木a∨ 佐藤a    1UE
 3     (3)   犯人a             A
13     (4)       鈴木a∨ 佐藤a    23MPP
  5    (5)      ~鈴木a&~佐藤a    A
   6   (6)       鈴木a         A
  5    (7)      ~鈴木a         5&E
  56   (8)       鈴木a&~佐藤a    67&I
   6   (9)    ~(~鈴木a&~佐藤a)   58RAA
    ア  (ア)            佐藤a    A
  5    (イ)           ~佐藤a    5&E
  5 ア  (ウ)       佐藤a&~佐藤a    アイ&I
    ア  (エ)    ~(~鈴木a&~佐藤a)   5ウRAA
13     (オ)    ~(~鈴木a&~佐藤a)   469アエ∨E
135    (カ)     (~鈴木a&~佐藤a)&
              ~(~鈴木a&~佐藤a)   5オ&I
1 5    (キ)     ~(鈴木a∨ 佐藤a)   3カRAA
1 5    (ク)  ~犯人a             2キMTT
1      (ケ)   ~鈴木a&~佐藤a→~犯人a  5キCP
1      (コ)∀x(~鈴木x&~佐藤x→~犯人x) ケUI
(ⅱ)
1      (1)∀x(~鈴木x&~佐藤x→~犯人x) A
1      (2)   ~鈴木a&~佐藤a→~犯人a  1UE
 3     (3)              犯人a  A
 3     (4)            ~~犯人a  3DN
13     (5) ~(~鈴木a&~佐藤a)      24MTT
  6    (6)  ~(鈴木a∨ 佐藤a)      A
   7   (7)    鈴木a            A
   7   (8)    鈴木a∨ 佐藤a       7∨I
  67   (9)  ~(鈴木a∨ 佐藤a)&
             (鈴木a∨ 佐藤a)      68&I
  6    (ア)   ~鈴木a            79RAA
    イ  (イ)         佐藤a       A
    イ  (ウ)    鈴木a∨ 佐藤a       イ∨I
  6 イ  (エ)  ~(鈴木a∨ 佐藤a)&
             (鈴木a∨ 佐藤a)      6ウ&I
  6    (オ)        ~佐藤a       イエRAA
  6    (カ)   ~鈴木a&~佐藤a       アオ&I
136    (キ) ~(~鈴木a&~佐藤a)&    
            (~鈴木a&~佐藤a)      5カ&I
13     (ク) ~~(鈴木a∨ 佐藤a)      6キRAA
13     (ケ)    鈴木a∨ 佐藤a       クDN
1      (コ)    犯人a→鈴木a∨佐藤a    3ケCP
1      (サ) ∀x(犯人x→鈴木x∨佐藤x)   コUI
従って、
(10)により、
(11)
① ∀x(  犯人x→  鈴木x∨  佐藤x)
② ∀x(~鈴木x&~佐藤x→~犯人x)
に於いて、
①=② である。
従って、
(12)
「当然」ではあるものの、
① 犯人は(鈴木か佐藤)である。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)ならば犯人ではない。
に於いて、
①=② である。
といふことは、「述語論理(Predicate logic)」としても、「正しい」。
然るに、
(13)
(ⅰ)
13     (4)       鈴木a∨ 佐藤a    23MPP
  5    (5)      ~鈴木a&~佐藤a    A
   6   (6)       鈴木a         A
  5    (7)      ~鈴木a         5&E
  56   (8)       鈴木a&~佐藤a    67&I
   6   (9)    ~(~鈴木a&~佐藤a)   58RAA
    ア  (ア)            佐藤a    A
  5    (イ)           ~佐藤a    5&E
  5 ア  (ウ)       佐藤a&~佐藤a    アイ&I
    ア  (エ)    ~(~鈴木a&~佐藤a)   5ウRAA
13     (オ)    ~(~鈴木a&~佐藤a)   469アエ∨E
といふ「11行」は、「ド・モルガンの法則」の、「証明」になってゐて、
(ⅱ)
13     (5) ~(~鈴木a&~佐藤a)      24MTT
  6    (6)  ~(鈴木a∨ 佐藤a)      A
   7   (7)    鈴木a            A
   7   (8)    鈴木a∨ 佐藤a       7∨I
  67   (9)  ~(鈴木a∨ 佐藤a)&
             (鈴木a∨ 佐藤a)      68&I
  6    (ア)   ~鈴木a            79RAA
    イ  (イ)         佐藤a       A
    イ  (ウ)    鈴木a∨ 佐藤a       イ∨I
  6 イ  (エ)  ~(鈴木a∨ 佐藤a)&
             (鈴木a∨ 佐藤a)      6ウ&I
  6    (オ)        ~佐藤a       イエRAA
  6    (カ)   ~鈴木a&~佐藤a       アオ&I
136    (キ) ~(~鈴木a&~佐藤a)&
            (~鈴木a&~佐藤a)      5カ&I
13     (ク) ~~(鈴木a∨ 佐藤a)      6キRAA
13     (ケ)    鈴木a∨ 佐藤a       クDN
といふ「14行」も、「ド・モルガンの法則」の、「証明」になってゐる。
従って、
(10)(13)により、
(14)
「ド・モルガンの法則」を「公式」として用ひるならば、「計算(10)」は、次のやうになる。
(ⅰ)
1 (1)∀x(犯人x→鈴木x∨ 佐藤x)   A
1 (2)   犯人a→鈴木a∨ 佐藤a    1UE
 3(3)    ~(~鈴木a&~佐藤a)   A
 3(4)     ~(鈴木a∨ 佐藤a)   3ド・モルガンの法則
13(5)  ~犯人a             24MPP
1 (6)   ~鈴木a&~佐藤a→~犯人a  35CP
1 (7)∀x(~鈴木x&~佐藤x→~犯人x) 6UI
(ⅱ)
1 (1)∀x(~鈴木x&~佐藤x→~犯人x) A
1 (2)   ~鈴木a&~佐藤a→~犯人a  1UE
 3(3)              犯人a  A
 3(4)            ~~犯人a  3DN
13(5) ~(~鈴木a&~佐藤a)      24MTT
1 (6)    鈴木a∨ 佐藤a       5ド・モルガンの法則
1 (7)    犯人a→鈴木a∨佐藤a    36CP
1 (8) ∀x(犯人x→鈴木x∨佐藤x)   7UI
従って、
(15)
「計算(10)」も、「計算(14)」も、
① ∀x(  犯人x→  鈴木x∨  佐藤x)
② ∀x(~鈴木x&~佐藤x→~犯人x)
に於いて、
①=② である。
といふこと、すなはち。
① 犯人は(鈴木か佐藤)である。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)ならば犯人ではない。
に於いて、
①=② である。
といふことを、「対偶と、ド・モルガンの法則」によって、「証明」してゐる。
令和02年03月24日、毛利太。

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