(01)
① 犯人は(鈴木か佐藤)である。
といふのであれば、
② 高橋は犯人ではないし、
② 田中は犯人ではないし、
② 伊藤は犯人ではない。
従って、
(01)により、
(02)
① 犯人ならば(鈴木か佐藤)である。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)ならば犯人ではない。
に於いて、
①=② であることは、「当然」である。
然るに、
(03)
① 犯人ならば・・・・・。
② ・・・・・でないならば犯人ではない。
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
① 犯人ならば(鈴木か佐藤)である。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)ならば犯人ではない。
といふ「対偶」に於ける、
①(鈴木か佐藤)
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)
に於いて、
① は、② の「否定」であり、
② は、① の「否定」である。
従って、
(05)
①(鈴木か佐藤)ではない。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)
に於いて、
①=② である。
従って、
(05)により、
(06)
「記号」で書くと、
① ~( 鈴木∨ 佐藤)
② (~鈴木&~佐藤)
に於いて、
①=② である。
然るに、
(07)
① ~( 鈴木∨ 佐藤)
② (~鈴木&~佐藤)
に於いて、
①=② は、「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(01)~(07)により、
(08)
① 犯人ならば(鈴木か佐藤)である。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)ならば犯人ではない。
に於いて、
①=② であることが、「当然」である。
といふことは、「対偶と、ド・モルガンの法則」が、「当然」である。
といふことに、他ならない。
従って、
(08)により、
(09)
① 犯人ならば(鈴木か佐藤)である。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)ならば犯人ではない。
に於いて、
①=② であることを、知ってゐる人は、「対偶と、ド・モルガンの法則」を、知ってゐる。
といふ、ことになる。
然るに、
(10)
(ⅰ)
1 (1)∀x(犯人x→鈴木x∨ 佐藤x) A
1 (2) 犯人a→鈴木a∨ 佐藤a 1UE
3 (3) 犯人a A
13 (4) 鈴木a∨ 佐藤a 23MPP
5 (5) ~鈴木a&~佐藤a A
6 (6) 鈴木a A
5 (7) ~鈴木a 5&E
56 (8) 鈴木a&~佐藤a 67&I
6 (9) ~(~鈴木a&~佐藤a) 58RAA
ア (ア) 佐藤a A
5 (イ) ~佐藤a 5&E
5 ア (ウ) 佐藤a&~佐藤a アイ&I
ア (エ) ~(~鈴木a&~佐藤a) 5ウRAA
13 (オ) ~(~鈴木a&~佐藤a) 469アエ∨E
135 (カ) (~鈴木a&~佐藤a)&
~(~鈴木a&~佐藤a) 5オ&I
1 5 (キ) ~(鈴木a∨ 佐藤a) 3カRAA
1 5 (ク) ~犯人a 2キMTT
1 (ケ) ~鈴木a&~佐藤a→~犯人a 5キCP
1 (コ)∀x(~鈴木x&~佐藤x→~犯人x) ケUI
(ⅱ)
1 (1)∀x(~鈴木x&~佐藤x→~犯人x) A
1 (2) ~鈴木a&~佐藤a→~犯人a 1UE
3 (3) 犯人a A
3 (4) ~~犯人a 3DN
13 (5) ~(~鈴木a&~佐藤a) 24MTT
6 (6) ~(鈴木a∨ 佐藤a) A
7 (7) 鈴木a A
7 (8) 鈴木a∨ 佐藤a 7∨I
67 (9) ~(鈴木a∨ 佐藤a)&
(鈴木a∨ 佐藤a) 68&I
6 (ア) ~鈴木a 79RAA
イ (イ) 佐藤a A
イ (ウ) 鈴木a∨ 佐藤a イ∨I
6 イ (エ) ~(鈴木a∨ 佐藤a)&
(鈴木a∨ 佐藤a) 6ウ&I
6 (オ) ~佐藤a イエRAA
6 (カ) ~鈴木a&~佐藤a アオ&I
136 (キ) ~(~鈴木a&~佐藤a)&
(~鈴木a&~佐藤a) 5カ&I
13 (ク) ~~(鈴木a∨ 佐藤a) 6キRAA
13 (ケ) 鈴木a∨ 佐藤a クDN
1 (コ) 犯人a→鈴木a∨佐藤a 3ケCP
1 (サ) ∀x(犯人x→鈴木x∨佐藤x) コUI
従って、
(10)により、
(11)
① ∀x( 犯人x→ 鈴木x∨ 佐藤x)
② ∀x(~鈴木x&~佐藤x→~犯人x)
に於いて、
①=② である。
従って、
(12)
「当然」ではあるものの、
① 犯人は(鈴木か佐藤)である。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)ならば犯人ではない。
に於いて、
①=② である。
といふことは、「述語論理(Predicate logic)」としても、「正しい」。
然るに、
(13)
(ⅰ)
13 (4) 鈴木a∨ 佐藤a 23MPP
5 (5) ~鈴木a&~佐藤a A
6 (6) 鈴木a A
5 (7) ~鈴木a 5&E
56 (8) 鈴木a&~佐藤a 67&I
6 (9) ~(~鈴木a&~佐藤a) 58RAA
ア (ア) 佐藤a A
5 (イ) ~佐藤a 5&E
5 ア (ウ) 佐藤a&~佐藤a アイ&I
ア (エ) ~(~鈴木a&~佐藤a) 5ウRAA
13 (オ) ~(~鈴木a&~佐藤a) 469アエ∨E
といふ「11行」は、「ド・モルガンの法則」の、「証明」になってゐて、
(ⅱ)
13 (5) ~(~鈴木a&~佐藤a) 24MTT
6 (6) ~(鈴木a∨ 佐藤a) A
7 (7) 鈴木a A
7 (8) 鈴木a∨ 佐藤a 7∨I
67 (9) ~(鈴木a∨ 佐藤a)&
(鈴木a∨ 佐藤a) 68&I
6 (ア) ~鈴木a 79RAA
イ (イ) 佐藤a A
イ (ウ) 鈴木a∨ 佐藤a イ∨I
6 イ (エ) ~(鈴木a∨ 佐藤a)&
(鈴木a∨ 佐藤a) 6ウ&I
6 (オ) ~佐藤a イエRAA
6 (カ) ~鈴木a&~佐藤a アオ&I
136 (キ) ~(~鈴木a&~佐藤a)&
(~鈴木a&~佐藤a) 5カ&I
13 (ク) ~~(鈴木a∨ 佐藤a) 6キRAA
13 (ケ) 鈴木a∨ 佐藤a クDN
といふ「14行」も、「ド・モルガンの法則」の、「証明」になってゐる。
従って、
(10)(13)により、
(14)
「ド・モルガンの法則」を「公式」として用ひるならば、「計算(10)」は、次のやうになる。
(ⅰ)
1 (1)∀x(犯人x→鈴木x∨ 佐藤x) A
1 (2) 犯人a→鈴木a∨ 佐藤a 1UE
3(3) ~(~鈴木a&~佐藤a) A
3(4) ~(鈴木a∨ 佐藤a) 3ド・モルガンの法則
13(5) ~犯人a 24MPP
1 (6) ~鈴木a&~佐藤a→~犯人a 35CP
1 (7)∀x(~鈴木x&~佐藤x→~犯人x) 6UI
(ⅱ)
1 (1)∀x(~鈴木x&~佐藤x→~犯人x) A
1 (2) ~鈴木a&~佐藤a→~犯人a 1UE
3(3) 犯人a A
3(4) ~~犯人a 3DN
13(5) ~(~鈴木a&~佐藤a) 24MTT
1 (6) 鈴木a∨ 佐藤a 5ド・モルガンの法則
1 (7) 犯人a→鈴木a∨佐藤a 36CP
1 (8) ∀x(犯人x→鈴木x∨佐藤x) 7UI
従って、
(15)
「計算(10)」も、「計算(14)」も、
① ∀x( 犯人x→ 鈴木x∨ 佐藤x)
② ∀x(~鈴木x&~佐藤x→~犯人x)
に於いて、
①=② である。
といふこと、すなはち。
① 犯人は(鈴木か佐藤)である。
②(鈴木でもなく、佐藤でもない)ならば犯人ではない。
に於いて、
①=② である。
といふことを、「対偶と、ド・モルガンの法則」によって、「証明」してゐる。
令和02年03月24日、毛利太。
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