(01)
(ⅰ)
1 (1)∀x(理事長x→鈴木x∨ 私x) A
1 (2) 理事長a→鈴木a∨ 私a 1UE
3 (3) 理事長a A
13 (4) 鈴木a∨ 私a 23MPP
5 (5) ~鈴木a&~私a A
6 (6) 鈴木a A
5 (7) ~鈴木a 5&E
56 (8) 鈴木a&~私a 67&I
6 (9) ~(~鈴木a&~私a) 58RAA
ア (ア) 私a A
5 (イ) ~私a 5&E
5 ア (ウ) 私a&~私a アイ&I
ア (エ) ~(~鈴木a&~私a) 5ウRAA
13 (オ) ~(~鈴木a&~私a) 469アエ∨E
カ (カ) ~鈴木a A
キ(キ) ~私a A
カキ(ク) ~鈴木a&~私a カキ&I
13 カキ(ケ) ~(~鈴木a&~私a)&
(~鈴木a&~私a) オク&I
13 カ (コ) ~~私a キケRAA
13 カ (サ) 私a コDN
13 (シ) ~鈴木a→ 私a カサCP
1 (ス) 理事長a→(~鈴木a→ 私a) 3シCP
セ(セ) 理事長a& ~鈴木a A
セ(ソ) 理事長a セ&E
1 セ(タ) ~鈴木a→ 私a シソMPP
セ(チ) ~鈴木a セ&E
1 セ(ツ) 私a タチMPP
1 (テ) 理事長a&~鈴木a→私a セツCP
1 (ト)∀x(理事長x&~鈴木x→私x) テUI
(ⅱ)
1 (1)∀x(理事長x&~鈴木x→私x) A
1 (2) 理事長a&~鈴木a→私a 1UE
3 (3) 理事長a A
4 (4) ~鈴木a A
34 (5) 理事長a&~鈴木a 34&I
134 (6) 私a 25MPP
13 (7) ~鈴木a→私a 46CP
8 (8) ~(鈴木a∨私a) A
9 (9) 鈴木a A
9 (ア) 鈴木a∨私a 9∨I
89 (イ) ~(鈴木a∨私a)&
(鈴木a∨私a) 8ア&I
8 (ウ) ~鈴木a 9イRAA
13 8 (エ) 私a 7ウMPP
13 8 (オ) 鈴木a∨私a エ∨I
13 8 (カ) ~(鈴木a∨私a)&
(鈴木a∨私a) 8オ&I
13 (キ) ~~(鈴木a∨私a) 8カRAA
13 (ク) 鈴木a∨私a キDN
1 (ケ) 理事長a→鈴木a∨私a 3クCP
1 (コ) ∀x(理事長x→鈴木x∨私x) ケUI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x(理事長x→ 鈴木x∨私x)
② ∀x(理事長x&~鈴木x→私x)
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて、xが理事長であるならば、xは鈴木か、xは私である。
② すべてのxについて、xが理事長であって、xが鈴木でないならば、xは私である。
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
① 理事長は、鈴木氏か、私である。
② 理事長が、鈴木氏でないならば、理事長は私である。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念館は、私が理事です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念館」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(03)(04)により、
(05)
① 理事長は、鈴木氏か、私である。
② 鈴木氏が理事長でないならば、理事長は私である。
③ 鈴木氏が理事長でないならば、私が理事長である。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(06)
① 私以外は理事長ではない。
② 理事長は私です。
に於いて、
①=② は「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(05)(06)により、
(07)
① 鈴木氏が理事長でないならば、私以外は理事長ではない。
② 鈴木氏が理事長でないならば、理事長は私である。
③ 鈴木氏が理事長でないならば、私が理事長である。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(07)により、
(08)
「番号」を付け直すと、
① 私が理事長です。
② 理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(09)
③ 私は、唯一の、私であって、
③ 私以外に、私はゐない。
従って、
(09)により、
(10)
その「意味」でも、
① 私が理事長です。
② 理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(04)により、
(11)
「日本語の論理、1963年」を書いた、三上章先生は、
① 私が理事長です。
② 理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=② である。といふことには、気付いてはゐても、その上、
②=③ である。といふことにまでは、気付いてゐない。
(12)
かりに大倉氏が、
タゴール記念館は、私が理事です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念館」を品評するという心持ちの文である。
といふことが、「本当であれ、ウソであれ」、そのことからは、
③ 私以外は理事長ではない。
といふことには、ならない。
令和02年03月23日、毛利太。
0 件のコメント:
コメントを投稿