―「先程の記事」を補足します。―
(01)
[問題1]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引くときの「場合の数」を求めよ。
[問題2]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、少なくとも1本が当たりである「場合の数」を求めよ。
[問題3]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、2本が当たりである「場合の数」を求めよ。
[問題4]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、1本が当たりである「場合の数」を求めよ。
然るに、
(02)
{A,B,C,D,E,F}から選ぶ、{異なる3個の組合せ(6C3)}と、
{A,B,C,D,E,F}から選ぶ、{異なる3個の 順列 (6P3)}とは、次のやうになる。
― 6C3{(6×5×4)÷3!=20}―
① ABC
② ABD
③ ABE
④ ABF
⑤ ACD
⑥ ACE
⑦ ACF
⑧ ADE
⑨ ADF
⑩ AEF
⑪ BCD
⑫ BCE
⑬ BCF
⑭ BDE
⑮ BDF
⑯ BEF
⑰ CDE
⑱ CDF
⑲ CEF
⑳ DEF
―(6P3=6C3×3!=20×6=120)―
① ABC ACB BAC BCA CAB CBA
② ABD ADB BAD BDA DAB DBA
③ ABE AEB BAE BEA EAB EBA
④ ABF AFB BAF BFA FAB FBA
⑤ ACD ADC CAD CDA DAC DCA
⑥ ACE AEC CAE CEA EAC ECA
⑦ ACF AFC CAF CFA FAC FCA
⑧ ADE AED DAE DEA EAD EDA
⑨ ADF AFD DAF DFA FAD FDA
⑩ AEF AFE EAF EFA FAE FEA
⑪ BCD BDC CBD CDB DBC DCB
⑫ BCE BEC CBE CEB EBC ECB
⑬ BCF BFC CBF CFB FBC FCB
⑭ BDE BED DBE DEB EBD EDB
⑮ BDF BFD DBF DFB FBD FDB
⑯ BEF BFE EBF EFB FBE FEB
⑰ CDE CED DCE DEC ECD EDC
⑱ CDF CFD DCF DFC FCD FDC
⑲ CEF CFE ECF EFC FCE FEC
⑳ DEF DFE EDF EFD FDE FED
―(6P3=4×5×6=120)は「樹形図」の順。―
① ABC ACB ADB AEB AFB
① ABD ACD ADC AEC AFC
① ABE ACE ADC AED AFD
① ABF ACF ADF AEF AFF
② BAC BCA BDA BEA BFA
② BAD BCD BDC BEC BFC
② BAE BCE BDC BED BFD
② BAF BCF BDF BEF BFF
③ CAB CBA CDA CEA CFA
③ CAD CBD CDB CEB CFB
③ CAE CBE CDB CED CFD
③ CAF CBF CDF CEF CFF
④ DAB DBA DCA DEA DFA
④ DAC DBC DCB DEB DFB
④ DAE DBE DCB DEC DFC
④ DAF DBF DCF DEF DFF
⑤ EAB EBA ECA EDA EFA
⑤ EAC EBC ECB EDB EFB
⑤ EAD EBD ECB EDC EFC
⑤ EAF EBF ECF EDF EFF
⑥ FAB FBA FCA FDA FEA
⑥ FAC FBC FCB FDB FEB
⑥ FAD FBD FCB FDC FEC
⑥ FAE FBE FCE FDE FEE
然るに、
(03)
当たり={A,B}
ハズレ={C,D,E,F}
とする。
従って、
(02)(03)により、
(04)
[答へ1]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引くときの「場合の数」は、
6C3=(6×5×4)÷3!=120÷6=20
である。
然るに、
(02)(03)により、
(05)
3本引いて、
⑰ CDE
⑱ CDF
⑲ CEF
⑳ DEF
のやうに、
3本とも「ハズレ(C,D,E,F)」である「場合の数」は、
4C3=(4×3×2)÷3!=24÷6=4
である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
[答へ2]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引くときに、
3本が、3本とも「ハズレ」であるわけではない「場合の数」、すなはち、
① ABC
② ABD
③ ABE
④ ABF
⑤ ACD
⑥ ACE
⑦ ACF
⑧ ADE
⑨ ADF
⑩ AEF
⑪ BCD
⑫ BCE
⑬ BCF
⑭ BDE
⑮ BDF
⑯ BEF
のやうに、
3本の内の、2本、あるいは1本が「当たり」である「場合の数」は、
20—4=16
である。
然るに、
(07)
2C2=(2×1)÷2!=2÷2=1
4C1=(4×1)÷1!=4÷1=4
従って、
(02)(03)(07)により、
(08)
[答へ3]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、
① ABC
② ABD
③ ABE
④ ABF
のやうに、
2本が「当たり(1本がハズレ)」である「場合の数」は、
1×4=4
である。
然るに、
(09)
2C1=(2×1)÷1!= 2÷1=2
4C2=(4×3)÷2!=12÷2=6
従って、
(02)(03)(09)により、
(10)
[答へ4]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、
⑤ ACD
⑥ ACE
⑦ ACF
⑧ ADE
⑨ ADF
⑩ AEF
⑪ BCD
⑫ BCE
⑬ BCF
⑭ BDE
⑮ BDF
⑯ BEF
のやうに、
1本が「当たり(2本がハズレ)」である「場合の数」は、
2×6=12
である。
従って、
(01)~(10)により、
(11)
[問題1]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引くときの「場合の数」を求めよ。
[問題2]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、少なくとも1本が当たりである「場合の数」を求めよ。
[問題3]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、2本が当たりである「場合の数」を求めよ。
[問題4]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、1本が当たりである「場合の数」を求めよ。
に対しては、
[答へ1]20通リ。
[答へ2]16通リ。
[答へ3] 4通リ。
[答へ4]12通リ。
といふ[答へ]が「正しい」。
然るに、
(11)により、
(12)
[答へ2]=[答へ3]+[答へ4]=(4+12=16)通リ。
であるため、確かに、「正しい」。
然るに、
(02)により、
(13)
[答へ1]20通リ。
[答へ2]16通リ。
[答へ3] 4通リ。
[答へ4]12通リ。
のそれぞれを、(3!=6)倍すると、
[答へ1]120通リ。
[答へ2] 96通リ。
[答へ3] 24通リ。
[答へ4] 72通リ。
従って、
(12)(13)により、
(14)
[答へ2]=[答へ3]+[答へ4]= (4+12=16)通リ。
[答へ2]=[答へ3]+[答へ4]=3!×(4+12=16)通リ。
従って、
(11)~(14)により、
(15)
[問題2]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引く際に、少なくとも1本が当たりである「確率」を求めよ。
[問題3]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引く際に、2本が当たりである「確率」を求めよ。
[問題4]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引く際に、1本が当たりである「確率」を求めよ。
といふ「確率の問題」自体は、『組合せ(C)』で考へても、『順列(P)』で考へても、「同じ」になる。
従って、
(15)により、
(16)
このやうな「確率の問題」の場合は、
順列と組み合わせで一番よくつまずくのが、問題を見た時に組み合わせなのか順列なのか、つまりPで計算するのかCで計算するのかが分からないという時です(家庭教師のあすなろ関西)。
といふことには、ならない。
(17)
Pで「計算」しても、
Cで「計算」しても、「同じ」であるものを、
Pで「計算」すべきか、
Cで「計算」すべきか、分からないことは、「当然」である。
令和04年05月25日、毛利太。
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