―「返り点と括弧」に関しては、『「返り点」と「括弧」の関係(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html)』他をお読み下さい。―
―「先ほどの昨日の記事」の「続き」を書きます。―
然るに、
(21)
「英語」であっても、
(ⅰ)If it rains tomorrow, I will not go fishing.
(ⅱ)It will surely rain tomorrow. I will go fishing.
に於いて、
(ⅰ)=(ⅱ) ではない。
従って、
(20)(21)により、
(22)
(ⅰ)~(P→~Q)
(ⅱ) P& Q
に於いて、
(ⅰ)=(ⅱ) である。
といふことが、「常識的には、ヲカシイ。」
といふことは、「英語」であっても、「同様」であるに、違ひない。
然るに、
(23)
(ⅰ)
1 (1) P→~Q A
2(2) P& Q A
2(3) P 2&E
2(4) Q 2&E
12(5) ~Q 13MPP
12(6) ~Q&Q 45&I
1 (7) ~Q 46RAA
1 (8) ~P∨~Q 7∨I
(ⅱ)
1 (1) ~P∨~Q A
2 (2) P& Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P& P 34&I
3 (6)~(P& Q) 25RAA
7 (7) ~Q A
2 (8) Q 2&E
2 7 (9) ~Q&Q 78&I
7 (ア)~(P& Q) 29RAA
1 (イ)~(P& Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) Q A
ウエ(オ) P& Q エオ&I
1 ウエ(カ)~(P& Q)&
(P& Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~Q エカRAA
1 (ク) P→~Q ウキCP
従って、
(24)
(ⅲ) P→~Q
(ⅳ)~P∨~Q
に於いて、
(ⅲ)=(ⅳ) である。
cf.
含意の定義。
然るに、
(25)
「交換法則」により、
(ⅳ)~P∨~Q
(ⅴ)~Q∨~P
に於いて、
(ⅳ)=(ⅴ) である。
従って、
(24)(25)により、
(26)
(ⅲ) P→~Q
(ⅳ)~P∨~Q
(ⅴ)~Q∨~P
に於いて、
(ⅲ)=(ⅳ)=(ⅴ) である。
然るに、
(27)
(ⅲ) P→~Q
(ⅳ)~P∨~Q
(ⅴ)~Q∨~P
に於いて、
(ⅲ)=(ⅳ)=(ⅴ) である。
といふことを、「〃」を用ひて、
(ⅲ) P→~Q
(〃)~P∨~Q
(〃)~Q∨~P
といふ風に、書くことにする。
然るに、
(28)
「真理表」により、
(ⅲ) P→~Q
(〃)~P∨~Q
(〃)~Q∨~P
といふ「論理式」は、
(〃)~P∨~Q
に於いて、
① ~P が「偽」であって、
② ~Q も「偽」である。といふことはない。
然るに、
(29)
① ~P が「偽」である。といふことは、
① ~~P が「真」である。といふことである。
然るに、
(30)
① ~~P が「真」である。といふことは、「二重否定(DN)」により、
① P が「真」である。といふことである。
従って、
(28)~(30)により、
(31)
(ⅲ) P→~Q
(〃)~P∨~Q
(〃)~Q∨~P
といふ「論理式」は、
(〃)~P∨~Q
(〃)~Q∨~P
に於いて、
① P が「真」であって、
② ~Q が「偽」である。といふことはないし、尚且つ、
① Q が「真」であって、
② ~P が「偽」である。といふことはない。といふことを、示してゐる。
然るに、
(32)
② ~Q が「偽」であるといふことは、
② Q が「真」である。といふことであって、
② ~P が「偽」であるといふことは、
② P が「真」である。といふことである。
従って、
(31)(32)により、
(33)
(ⅲ) P→~Q
(〃)~P∨~Q
(〃)~Q∨~P
といふ「論理式」は、
① P が「真」であって、
② Q が「真」である。といふことはないし、尚且つ、
① Q が「真」であって、
② P が「真」である。といふことはない。といふことを、示してゐる。
然るに、
(34)
(ⅰ)~(P→~Q) は、
(ⅲ) P→~Q の「否定」である。
従って、
(33)(34)により、
(35)
(ⅰ)~( P→~Q)
(〃)~(~P∨~Q)
(〃)~(~Q∨~P)
といふ「論理式」は、
① P が「真」であって、
② Q が「真」である。といふことはない。といふことはないし、尚且つ、
① Q が「真」であって、
② P が「真」である。といふことはない。といふことはない。といふことを、示してゐる。
従って、
(35)により、
(36)
「二重否定」により、
(ⅰ)~( P→~Q)
(〃)~(~P∨~Q)
(〃)~(~Q∨~P)
といふ「論理式」は、
① P が「真」であるならば、
② Q も「真」であり、尚且つ、
① Q が「真」であるならば、
② P も「真」である。といふことを、示してゐる。
然るに、
(27)により、
(37)
「対偶・二重否定」により、
(ⅰ)P→~Q
(〃)Q→~P
である。
従って、
(36)(37)により、
(38)
(ⅰ)~( P→~Q)
(〃)~( Q→~P)
(〃)~(~P∨~Q)
(〃)~(~Q∨~P)
といふ「論理式」は、
① P が「真」であるならば、
② Q も「真」であり、尚且つ、
① Q が「真」であるならば、
② P も「真」である。といふことを、示してゐる。
然るに、
(39)
「真理表」により、
(ⅰ)P→~Q
(〃)Q→~P
に於いて、
(ⅰ)偽→~Q
(〃)偽→~P
ならば、
(ⅰ)は「真」であり、
(〃)は「真」である。
然るに、
(40)
(ⅰ)~( 真 )
(〃)~( 真 )
に於いて、
(ⅰ)は「偽」であり、
(〃)は「偽」である。
然るに、
(41)
「真理表」により、
(ⅰ)P→~Q
(〃)Q→~P
に於いて、
(ⅰ)真→~真
(〃)真→~真
ならば、
(ⅰ)は「偽」であり、
(〃)は「偽」である。
然るに、
(42)
(ⅰ)~( 偽 )
(〃)~( 偽 )
に於いて、
(ⅰ)は「真」であり、
(〃)は「真」である。
従って、
(38)~(42)により、
(43)
(ⅰ)~( 真→~真)
(〃)~( 真→~真)
(〃)~(~真∨~真)
(〃)~(~真∨~真)
であるならば、そのときに限って、
(ⅰ)~( P→~Q)
(〃)~( Q→~P)
(〃)~(~P∨~Q)
(〃)~(~Q∨~P)
といふ「論理式」は、「真」である。
然るに、
(44)
(〃) 真&真
であるならば、そのときに限って、
(〃) P&Q
といふ「論理式」は、「真」である。
然るに、
(45)
「結合法則」により、
(〃) P&Q
(〃) Q&P
である。
従って、
(27)(43)(44)(45)により、
(46)
(ⅰ)~( P→~Q)
(〃)~( Q→~P)
(〃)~(~P∨~Q)
(〃)~(~Q∨~P)
(〃) ( P& Q)
(〃) ( Q& P)
である。
然るに、
(47)
(ⅰ)~( P→~Q)
(〃)~( Q→~P)
に於いて、
P=「明日は雨である。」
Q=「釣りに行く。」
といふ「代入」を行ふと、
(ⅰ)「明日が雨ならば、釣りには行かない。」といふことはない。
(〃)「釣りに行くならば、明日は雨でない。」といふことはない。
(〃)「明日は雨であり、釣りに行く。」
(〃)「釣りに行く。明日は雨である。」
である。
然るに、
(48)
「釣りに行く」のは、「自分の意志」で、「さうするのである」が、
「雨が降る」 のは、「自分の意志」で、「さうするわけではない」。
従って、
(49)
(〃)「明日に雨である」であることは、「釣りに行かない」場合の「原因」ではあっても、
(〃)「釣りに行く」といふことは、 「明日が雨ではない」場合の「原因」にはなり得ない。
従って、
(49)により、
(50)
(ⅰ)「明日が雨ならば、釣りには行かない。」といふことはない。
(ⅱ)「釣りに行けば、明日は雨が降らない。」といふことはない。
に於いて、
(ⅰ)=(ⅱ) である。
といふことは、「有り得ない」。
従って、
(46)~(50)により、
(50)
(ⅰ)「明日に雨が降る」といふことは、「釣りに行かない」場合の「原因」ではあっても、
(ⅰ)「釣りに行く」といふことは、 「明日が雨ではない」場合の「原因」にはなり得ない。
が故に、
(ⅰ)「明日が雨ならば、釣りには行かない。」といふことはない。
(ⅱ)「釣りに行けば、明日は雨が降らない。」といふことはない。
(ⅲ)「明日は雨であり、釣りに行く。」
(ⅳ)「釣りに行く。明日は雨である。」
に於いて、
(ⅰ)=(ⅱ)=(ⅲ)=(ⅳ) である。
といふことには、「成り得ない」。
といふ、ことになる。
令和元年05月03日、毛利太。
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