2022年5月31日火曜日

「AがBである」=「AはBであり、BはAである」。

(01)
F=象
G=動物
として、
① ∀x(Fx→Gx)
② 象動物である。
③ 象について言えば、象動物である。
④ 象であるならば、それは動物である。
⑤ すべてのxについて、xが象であるならば、xは動物である。
に於いて、
①=②=③=④=⑤ である。
然るに、
(02)
「象ハ鼻ガ長イ」の「象」は主語ではない。「象について言えば」と話題を提示しているのである。
(三上章『象鼻が長い』 大澤真幸が読む - 朝日新聞 ...)
従って、
(01)(02)により、
(03)
② 象動物である。
③ 象について言えば、象動物である。
に於いて、
②=③ であるが故に、
② 象 は、「主語」ではない。
然るに、
(04)
F=Elephants
G=animals
であるとして、
① ∀x(Fx→Gx)
② Elephants are animals.
③ Speaking of elephants, they are animals.
④ If they are elepahnts, then they are animals.
⑤ For any x, if x is an elephant, then x is an animal.
に於いて、
①=②=③=④=⑤ である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
② Elephants are animals.
Speaking of elephants, they are animals.
に於いて、
②=③ であるが故に、
② Elephants は、「主語」ではない。
然るに、
(06)
『少年少女のための論理学』は、主語と述語について、「日本人東洋人だ」「太郎正直者だ」などを例として、
ふつうの言い方では、主語がさすもののはんいのほうがせまく、述語のさすもののほうが広く主語は述語にふくまれ、述語は主語をふくむ、というようなぐあいに、主語と述語をきめるのです。このような文法上の言い方の規則は、世界のひじょうに多くのことばに、共通な特ちょうで、日本語をはじめ、英語でもフランス語でもロシア語でも中国語でも同じことです。
(三上章、日本語の論理、1963年、179頁)
従って、
(06)により、
(07)
F=日本人
G=東洋人
であるとして、
① ∀x(Fx→Gx)
② 日本人は東洋人である(日本人者東洋人也)。
③ すべてのxについて、xが日本人であるならば、xは東洋人である。
に於いて、
② 日本人 は、「主語」である。
従って、
(01)~(07)により、
(08)
① 象動物である。  ⇔
① ∀x(象x→動物x)⇔
① すべてのxについて、xが象であるならば、xは動物である。
に於ける、
① 象 は、「三上文法」からすれば、「主語」ではないが、
① 象 は、「論理学的」には、「主語」である。
然るに、
(09)
「逆は必ずしも真ではない」といことは、
「逆には、真である場合と、真ではない場合がある」といふことに、他ならない。
従って、
(06)(09)により、
(10)
「ふつうの言い方では、主語がさすものの範囲の方が狭く、述語のさすもの方が広く、主語は述語に含まれ、述語は主語を含む、というようなぐあいに、主語と述語を決めるのです。」
とするならば、
① 東京日本の首都である(日本の首都東京である)。
のやうな、
① ABである(BAである)。
に於ける、
① A は、「主語」ではない
といふことになる。
然るに、
(11)
(ⅰ)
1(1)∀x{(Ax→Bx)&(Bx→Ax)}    A
1(2)   (Aa→Ba)&(Ba→Aa)     1UE
1(3)   (Aa→Ba)             2&E
  1(4)           (Ba→Aa)     2&E
1(5)           ~Ba∨Aa      4含意の定義
1(6)           Aa∨~Ba      5交換法則
1(7)         ~(~Aa&Ba)     6ド・モルガンの法則
1(8)       ∀x~(~Ax&Bx)     7UI
1(9)       ~∃x(~Ax&Bx)     8量化子の関係
1(ア)∀x(Ax→Bx)              3UI
1(イ)∀x(Ax→Bx)&~∃x(~Ax&Bx)  89&I
(ⅱ)
1(1)∀x(Ax→Bx)&~∃x(~Ax&Bx)  A
1(2)∀x(Ax→Bx)              1&E
1(3)   Aa→Ba               2EI
1(4)           ~∃x(~Ax&Bx) 1&E
1(5)           ∀x~(~Ax&Bx) 4量化子の関係
1(6)             ~(~Aa&Ba) 5UE
1(7)               Aa∨~Ba  6ド・モルガンの法則
1(8)               ~Ba∨Aa  7交換法則
1(9)                Ba→Aa  8含意の定義
1(ア)   (Aa→Ba)&(Ba→Aa)     39&I
1(イ)∀x{(Ax→Bx)&(Bx→Ax)}    アUI
従って、
(11)により、
(12)
① ∀x{(Ax→Bx)&(Bx→Ax)}
② ∀x(Ax→Bx)&~∃x(~Ax&Bx)
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて、xがAであるならば、xはBであり、xがBであるならば、xはAである。
② すべてのxについて、xがAであるならば、xはBであり、A以外のxで、Bであるxは存在しない
に於いて、
①=② である。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
① AはBであり(、BはAである)。
② AはBであり(、A以外はBでない)。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(14)
よく知られているように、「私理事長です」は語順を変え、
 理事長は、私です。 と直して初めて主辞賓辞が適用されるのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念会は、私理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(14)により、
(15)
① 私は理事長であり(、理事長は私である)。
② 私は理事長であり(、私以外は理事長でない)。
③ 私理事長である。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(13)(14)(15)により、
(16)
① AはBであり(、BはAである)。
② AはBであり(、A以外はBでない)。
② ABである。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(17)
① AはBであり(、BはAである)。
② AはBであり(、A以外はBでない)。
といふ場合をも含めて、「主語」といふものを考へるのであれば、
③ ABである。
に於ける、
③ A もまた、「主語」である。
といふ風に、しなければならない。
従って、
(10)(17)により、
(18)
① 東京は日本の首都である(日本の首都は東京である)。
② 東京は日本の首都である(東京以外は日本の首都ではない)。
③ 東京日本の首都である。
に於ける、
③ 東京が を、「主語」ではないと、するならば、
① 東京は も、「主語」ではないと、せざるを得ない。
然るに、
(19)
① 東京は都市である。
③ 東京が日本の首都である。
に対しては、
① 東京 is 都市.
③ 東京 is the 首都 of 日本.
である。
従って、
(02)(18)(19)により、
(20)
「~」は「主語」ではないとした上で、
① 東京都市である。
③ 東京日本の首都である。
といふ「日本語」と「比較」する限り、
① Tokyo is city.
③ Tokyo is the capital of Japan.
に於ける、
① Tokyo
③ Tokyo
は、両方とも、「主語」ではない
然るに、
(21)
① Tokyo is city.
③ Tokyo is the capital of Japan.
に於ける、
① Tokyo
③ Tokyo
は、両方とも、「普通」は、「主語」といふ。
令和04年05月31日、毛利太。

2022年5月29日日曜日

「象は鼻が長い」といふ「日本語」は「論理的」である。

(01)
然るに、
(02)
一階述語論理は、数学のほぼ全領域を形式化するのに十分な表現力を持っている。実際、現代の標準的な集合論の公理系 ZFC は一階述語論理を用いて形式化されており、数学の大部分はそのように形式化された ZFC の中で行うことができる。すなわち、数学の命題は一階述語論理の論理式によって記述することができ、そのように論理式で記述された数学の定理には ZFC の公理からの形式的証明 (formal proof) が存在する。(ウィキペディア)。
従って、
(01)(02)により、
(03)
日本語<英語<述語論理
といふ「順番」で「論理的」である(?)。
然るに、
(04)
(ⅰ)象は鼻長い。 然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない
といふ「推論」は「妥当」である。
然るに、
(05)
(ⅰ)象は鼻は長いが、鼻以外は長くない。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻である。従って、
(ⅲ)兎は象ではない
といふ「推論」は「妥当」ではない
然るに、
(06)
(ⅰ)象は鼻は長いが、鼻以外は長くない。 然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
① 象は鼻長い。⇔
① 象は鼻は長いが、鼻以外は長くない。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(07)により、
(08)
① 象は鼻長い。⇔
① 象は鼻は長いが、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、yは長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(09)
② 兎の耳は長いが、耳は鼻ではない。⇔
② ∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)}⇔
② すべてのxについて{xが兎であるならば、あるyは(xの耳であって、yは長く)、すべてのzについて(zがx耳であるならば、zはxの鼻でない)}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(10)
1    (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2   (2)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  3  (3)∃x(兎x&象x)                      A
1    (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 2   (5)   兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  2UE
   6 (6)   兎a&象a                       A
   6 (7)      象a                       6&E
   6 (8)   兎a                          6&E
1  6 (9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  47MPP
 2 6 (ア)      ∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  58MPP
 2 6 (イ)      ∃y(長y&耳ya)               ア&E
    ウ(ウ)         耳ba&長b                A
1  6 (エ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  9&E
 2 6 (オ)                 ∀z(耳za→~鼻za)  ア&E
1  6 (カ)                    ~鼻ba→~長b   エUE
 2 6 (キ)                    耳ba→~鼻ba   オUE
    ウ(ク)         耳ba                   ウ&E
 2 6ウ(ケ)                        ~鼻ba   キクMPP
12 6ウ(コ)                         ~長b   カケMPP
    ウ(サ)             長b                ウ&E
12 6ウ(シ)             長b&~長b            コサ&I
12 6 (ス)             長b&~長b            イウシEE
123  (セ)             長b&~長b            36スEE
12   (ソ)~∃x(兎x&象x)                     36セRAA
12   (タ)∀x~(兎x&象x)                     ソ量化子の関係
12   (チ)  ~(兎a&象a)                     タUE
12   (ツ)  ~兎a∨~象a                      チ、ド・モルガンの法則
12   (テ)   兎a→~象a                      ツ含意の定義
12   (ト)∀x(兎x→~象x)                     テUI
従って、
(10)により、
(11)
(ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)}。従って、
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(11)により、
(12)
(ⅰ)すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、yは長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)}。 然るに、
(ⅱ)すべてのxについて{xが兎であるならば、あるyは(xの耳であって、yは長く)、すべてのzについて(zがx耳であるならば、zはxの鼻でない)}。従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが兎であるならば、xは象ではない。)
といふ「推論(三段論法)」は、すなはち、
(ⅰ)象は鼻は長いが、鼻以外は長くない。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、耳は鼻ではない。 従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(04)~(12)により、
(13)
① 象は鼻長い。⇔
① 象は鼻は長いが、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、yは長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)}。
といふ「等式」が「正しい」のであれば、そのときに限って、
(ⅰ)象は鼻長い。 然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論」は、「日本語」としても、「述語論理」としても、「妥当」である。
然るに、
(14)
(ⅰ)
1   (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1   (2)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 3  (3)   象a                          A
13  (4)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  23&I
13  (5)      ∃y(鼻ya&長y)               4&E
13  (6)                 ∀z(~鼻za→~長z)  4&E
13  (7)                    ~鼻ba→~長b   1UE
  8 (8)                          長b   A
   9(9)                    ~鼻ba       A
13 9(ア)                         ~長b   79MPP
1389(イ)                      長b&~長b   8ア&I
138 (ウ)                   ~~鼻ba       9イRAA
138 (エ)                     鼻ba       ウDN
13  (オ)                     長b→ 鼻ba   8エCP
13  (カ)                 ∀z( 長z→ 鼻za)  オUI
13  (キ)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z( 長z→ 鼻za)  5カ&I
1   (ク)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z( 長z→ 鼻za)  3キCP
1   (ケ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z( 長z→ 鼻zx)} クUI
(ⅱ)
1   (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z( 長z→ 鼻zx)} A
1   (2)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z( 長z→ 鼻za)  1UE
 3  (3)   象a                          A
13  (4)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z( 長z→ 鼻za)  34MPP
13  (5)      ∃y(鼻ya&長y)               4&E
13  (6)                 ∀z( 長z→ 鼻za)  4&E
13  (7)                     長b→ 鼻ba   6UE
  8 (8)                        ~鼻ba   A
   9(9)                     長b        A
13 9(ア)                         鼻ba   79&I
1389(イ)                    ~鼻ba&鼻ba   8ア&I
138 (ウ)                    ~長b        9イRAA
13  (エ)                    ~鼻ba→~長b   8ウCP
13  (オ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  エUI
13  (カ)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  5オ&I
1   (キ)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  3カCP
1   (ク)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} キUI
従って、
(14)により、
(15)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z( 長z→ 鼻zx)}。
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、yは長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)}。
② すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、yは長く)、すべてのzについて(zが長いのであれば、xはxの鼻である)}。
に於いて、
①=② である。
従って、
(13)(14)(15)により、
(16)
① 象は鼻長い。
② 象は鼻は長いが、鼻以外は長くない。
③ 象は鼻は長いが、長いのは鼻である。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(16)により、
(17)
① AはBCである。
② AはBはCであり、B以外はCではない。
③ AはBはCであり、CはBである。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(17)により、
(18)
例へば、
① T記念会は、私理事長です。
② T記念会は、私以外は理事長ではない。
③ T記念会は、理事長は私です。
に於いて、
①=②=③ でなければ、ならない。
然るに、
(19)
よく知られているように、「私理事長です」は語順を変え、
 理事長は、私です。 と直して初めて主辞賓辞が適用されるのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念会は、私理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(18)(16)により、
(20)
果たして、
① T記念会は、私理事長です。
② T記念会は、私以外は理事長ではない。
③ T記念会は、理事長は私です。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(15)~(20)により、
(21)
① 象は鼻長い。
② 象は鼻は長いが、鼻以外は長くない。
③ 象は鼻は長いが、長いのは鼻である。
④ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
⑤ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z( 長z→ 鼻zx)}。
に於いて、
①=②=③=④=⑤ である。
然るに、
(22)
 一、總主トハ如何ナル者ゾ
動詞、形容詞ニ對シテ其主語アルト同ジク、主語ト説語(動詞或ハ形容詞)トヨリ成レル一ノ説話(即チ文)ニ對シテモ更ニソノ主語アルコト國語ニハ屡々アリ。例ヘバ「象は體大なり」ノ「」、「熊は力強し」ノ「熊」、「鳥獸蟲魚皆性あり」ノ「鳥獸蟲魚」、「仁者は命長し」ノ「仁者」、「賣藥は效能薄し」ノ「賣藥」、「慾は限無し」ノ「慾」、「酒は養生に害あり」ノ「酒」、「支那は人口多し」ノ「支那」ノ如キハ、皆、「體大なり」「力強し」等ノ一説話ニ對シテ更ニソノ主語タル性格ヲ有ス。何トナレバ「象は體大なり」「熊は力強し」等ヨリ「象」「熊」等ノ再度ノ主語ヲ取去ル時ハ、殘餘ハ「體大なり」「力強し」等トナリテ、文法上ノ文ノ形ハ完全ニ之ヲ具フルニモ拘ラズ、意義ニ不足ヲ生ジ、其事ノ主トアルベキ「象」「熊」等ノ名詞ヲ竢ッテ始メテ意義ノ完全ナル一圓ノ説話ヲ成サントスル傾アルコト、ナホ普通ノ動詞、形容詞ノ名詞ヲ竢ッテ始メテ一ノ完全ナル説話ヲ成サントスル傾アルト同趣味ノモノアレバナリ。殊ニ「性有り」「限無し」等ノ一種ノ説話ニ對シテハ、實用ノ際ニ再度ノ主語ノ必要アル事ハ頗ル顯著ナルニアラズヤ。コレハ「うら(心)やまし(疚)」「て(質)がたし(堅)」ナドノ一説話ノ轉シテ一ノ形容詞トナリ、然ル上ハ實用ノ際ニ更ニソノ主語ヲ取ルト一般ナリ。サレバ「富貴は羨し」ノ「うらやまし」ニ對シテ「富貴」ヲ主語トイフヲ至當トセバ、「體大なり」「力強し」ニ對シテ「象」「熊」ヲソノ主語トイフモ亦不當ニハアラジ。斯カレバコノ類ノ再度ノ主ヲ予ハ別ニ「總主」ト名ヅケントス。
 總主ハ斯ク頗ル簡單ニ説明セラルベク、亦容易ニ會得セラルベキ者ナリ。學者ノ潛思苦慮ヲモ要セズ、考古引證ヲモ須タズシテ、小學ノ兒童モ、口頭ニ、文章ニ、此語法ヲ用ヰ、歌人文士モ之ヲ用ヰテ毫モ疑フ事ナシ。コノ語法ハ本ヨリ我國ニ有リシナランガ、漢學ノ流行ニ連レテ益廣ク行ハレ、今日トナリテハ最早之ヲ目シテ國語ノ法則ニ非ズトイフヲ得ザルニ至レリ。然ルニ國語ノ法則トシテ日本ノ文法ニ之ヲ編入スル者ナキハ何故ゾ。西洋ノ言語ニ類似ノ語法ナク、西洋ノ文典ニ類似ノ記載ナキガ故ニハ非ザルカ。 (草野淸民、國語の特有セル語法 ― 總主、『帝國文學』五卷五號、明治三十二年:大修館書店、日本の言語学 第3巻 文法Ⅰ、1978年、533頁)
従って、
(22)により、
(23)
英語のやうな、
西洋ノ言語ニハ、
象は鼻長い (象は鼻長し)。
象は体が大きい(象は體大なり)。
に類似する「語法」はない。
従って、
(21)(22)により、
(24)
「日本語」には、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「述語論理」に相当する「語法」として、
① 象は鼻長い。
といふ「語法」が有るが、
「英語」には、そのやうな「語法」はない。
(03)(24)により、
(25)
日本語<英語<述語論理
といふ「順番」で「論理的」であるにも拘らず、
英語には、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「述語論理式」に相当する「語法」が無くて、
日本語には、それが有る。
といふ、ことになる。
(26)
① 象動物である。
② 象であるならば、それは動物である。
③ すべてのxについて(xが象であるならば、xは動物である)。
に於いて、
①=②=③ である。
とする。
然るに、
(27)
② ∀x(象x→動物x)。
③ すべてのxについて(xが象であるならば、xは動物である)。
に於いて、
②=③ である。
従って、
(26)(27)により、
(28)
① 象動物である。
② ∀x(象x→動物x)。
③ すべてのxについて(xが象であるならば、xは動物である)。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(28)により、
(29)
① 象
② ∀x(象x→
③ すべてのxについて(xが象であるならば、
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(29)により、
① 象 の、
②   は、「述語論理的」である。
令和04年05月29日、毛利太。

2022年5月28日土曜日

「順列(の樹形図)」のやうに「機械的」に「組合せ」を書く「方法」。

(01)
組合せ」は「樹形図」では書けないのですか?
といふ風に、


といふ画像の彼が質問したところ、
ヨビノリたくみ曰く、
組合せは、まぁ。樹形図で書いた後に、「数え過ぎ」の部分を「割り算」するということになります。
(ユーチューブ、中学数学からはじめる確率統計、1:12:51頃)
然るに、
(02)
① 12=1と2。
② 13=1と3。
③ 14=1と4。
④ 15=1と5。
⑤ 16=1と6。
⑥ 23=2と3。
⑦ 24=2と4。
⑧ 25=2と5。
⑨ 26=2と6。
⑩ 34=3と4。
⑪ 35=3と5。
⑫ 36=3と6。
⑬ 45=4と5。
⑭ 46=4と6。
⑮ 56=5と6。
とするならば、
① 1<2
② 1<3
③ 1<4
④ 1<5
⑤ 1<6
⑥ 2<3
⑦ 2<4
⑧ 2<5
⑨ 2<6
⑩ 3<4
⑪ 3<5
⑫ 3<6
⑬ 4<5
⑭ 4<6
⑮ 5<6
である。
然るに、
(03)
① 12=twelve
② 13=thirteen
③ 14=fourteen
④ 15=fifteen
⑤ 16=sixteen
⑥ 23=twenty three
⑦ 24=twenty four
⑧ 25=twenty five
⑨ 26=twenty six
⑩ 34=thirty four
⑪ 35=thirty five
⑫ 36=thirty six
⑬ 45=forty five
⑭ 46=forty six
⑮ 56=fifty six
であるため、
①<②<③<④<⑤<⑥<⑦<⑧<⑨<⑩<⑪<⑫<⑬<⑭<⑮
である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
① 12
② 13
③ 14
④ 15
⑤ 16
⑥ 23
⑦ 24
⑧ 25
⑨ 26
⑩ 34
⑪ 35
⑫ 36
⑬ 45
⑭ 46
⑮ 56
といふ「15通リ」は、「便宜的」に、
① 1<2
② 1<3
③ 1<4
④ 1<5
⑤ 1<6
⑥ 2<3
⑦ 2<4
⑧ 2<5
⑨ 2<6
⑩ 3<4
⑪ 3<5
⑫ 3<6
⑬ 4<5
⑭ 4<6
⑮ 5<6
であって、尚且つ、
①<②<③<④<⑤<⑥<⑦<⑧<⑨<⑩<⑪<⑫<⑬<⑭<⑮
である。
といふ風に、「見做す」ことが出来る。
従って、
(04)により、
(05)
① 1<2
② 1<3
③ 1<4
④ 1<5
⑤ 1<6
⑥ 2<3
⑦ 2<4
⑧ 2<5
⑨ 2<6
⑩ 3<4
⑪ 3<5
⑫ 3<6
⑬ 4<5
⑭ 4<6
⑮ 5<6
であって、尚且つ、
①<②<③<④<⑤<⑥<⑦<⑧<⑨<⑩<⑪<⑫<⑬<⑭<⑮
となるように、
{1,2,3,4,5,6}
から{#,#}を選ぶことによって、
① 12
② 13
③ 14
④ 15
⑤ 16
⑥ 23
⑦ 24
⑧ 25
⑨ 26
⑩ 34
⑪ 35
⑫ 36
⑬ 45
⑭ 46
⑮ 56
といふ「15通リ」を得ることになる。
従って、
(05)により、
(06)
① 1<2<3
② 1<2<4
③ 1<2<5
④ 1<2<6
⑤ 1<3<4
⑥ 1<3<5
⑦ 1<3<6
⑧ 1<4<5
⑨ 1<4<6
⑩ 1<5<6
⑪ 2<3<4
⑫ 2<3<5
⑬ 2<3<6
⑭ 2<4<5
⑮ 2<4<6
⑯ 2<5<6
⑰ 3<4<5
⑱ 3<4<6
⑲ 3<5<6
⑳ 4<5<6
であって、尚且つ、
①<②<③<④<⑤<⑥<⑦<⑧<⑨<⑩<⑪<⑫<⑬<⑭<⑮<⑯<⑰<⑱<⑲<⑳
となるように、
{1,2,3,4,5,6}
から{#,#,#}を選ぶことによって、
① 123
② 124
③ 125
④ 126
⑤ 134
⑥ 135
⑦ 136
⑧ 145
⑨ 146
⑩ 156
⑪ 234
⑫ 235
⑬ 236
⑭ 245
⑮ 246
⑯ 256
⑰ 345
⑱ 346
⑲ 356
⑳ 456
といふ「20通リ」を得ることになる。
然るに、
(07)
① 123
からは、
① 123 132 213 231 312 321
といふ「3!(6)通リ」を得ることが出来る。
従って、
(06)(07)により、
(08)
① 123
② 124
③ 125
④ 126
⑤ 134
⑥ 135
⑦ 136
⑧ 145
⑨ 146
⑩ 156
⑪ 234
⑫ 235
⑬ 236
⑭ 245
⑮ 246
⑯ 256
⑰ 345
⑱ 346
⑲ 356
⑳ 456
といふ「20通リ」からは、
123 132 213 231 312 321
124 142 214 241 412 421
125 152 215 251 512 521
126 162 216 261 612 621
134 143 314 341 413 431
135 153 315 351 513 531
136 163 316 361 613 631
145 154 415 451 514 541
146 164 416 461 614 641
156 165 516 561 615 651
234 243 324 342 423 432
235 253 325 352 523 532
236 263 326 362 623 632
245 254 425 452 524 542
246 264 426 462 624 642
256 265 526 562 625 652
345 354 435 453 534 543
346 364 436 463 634 643
356 365 536 563 635 653
456 465 546 564 645 654
といふ「20×3!=120通リ」を得ることが出来る。
然るに、
(09)
123 132 142 152 162
124 134 143 153 163
125 135 145 154 164
126 136 146 156 165
213 231 241 251 261
214 234 243 253 263
215 235 245 254 264
216 236 246 256 265
312 321 341 351 361
314 324 342 352 362
315 325 345 354 364
316 326 346 356 365
412 421 431 451 461
413 423 432 452 462
415 425 435 453 463
416 426 436 456 465
512 521 531 541 561
513 523 532 542 562
514 524 534 543 563
516 526 536 546 564
⑥ 612 621 631 641 651
⑥ 613 623 632 642 652
⑥ 614 624 634 643 653
⑥ 615 625 635 645 654
は、「6P3=4×5×6=120通リ」は、『樹形図の順番』である。
然るに、
(10)
公式」として、
6C3×3!=6P3
である。
従って、
(08)(09)(10)により、
(11)
① 123
② 124
③ 125
④ 126
⑤ 134
⑥ 135
⑦ 136
⑧ 145
⑨ 146
⑩ 156
⑪ 234
⑫ 235
⑬ 236
⑭ 245
⑮ 246
⑯ 256
⑰ 345
⑱ 346
⑲ 356
⑳ 456
といふ「20通リ」は、「6C3」である。
従って、
(06)(10)(11)により、
(12)
① 1<2<3
② 1<2<4
③ 1<2<5
④ 1<2<6
⑤ 1<3<4
⑥ 1<3<5
⑦ 1<3<6
⑧ 1<4<5
⑨ 1<4<6
⑩ 1<5<6
⑪ 2<3<4
⑫ 2<3<5
⑬ 2<3<6
⑭ 2<4<5
⑮ 2<4<6
⑯ 2<5<6
⑰ 3<4<5
⑱ 3<4<6
⑲ 3<5<6
⑳ 4<5<6
であって、尚且つ、
①<②<③<④<⑤<⑥<⑦<⑧<⑨<⑩<⑪<⑫<⑬<⑭<⑮<⑯<⑰<⑱<⑲<⑳
となるように、
{1,2,3,4,5,6}
から{#,#,#}を選ぶことによって、得ることが出来た、
① 123
② 124
③ 125
④ 126
⑤ 134
⑥ 135
⑦ 136
⑧ 145
⑨ 146
⑩ 156
⑪ 234
⑫ 235
⑬ 236
⑭ 245
⑮ 246
⑯ 256
⑰ 345
⑱ 346
⑲ 356
⑳ 456
は、「20通リ」は、「6C3×3!=6P3」でいふ、「6C3」である。
従って、
(12)により、
(13)
① 1<2<3<4
② 1<2<3<5
③ 1<2<3<6
④ 1<2<4<5
⑤ 1<2<4<6
⑥ 1<2<5<6
⑦ 1<3<4<5
⑧ 1<3<4<6
⑨ 1<3<5<6
⑩ 1<4<5<6
⑪ 2<3<4<5
⑫ 2<3<4<6
⑬ 2<3<5<6
⑭ 2<4<5<6
⑮ 3<4<5<6
であって、尚且つ、
①<②<③<④<⑤<⑥<⑦<⑧<⑨<⑩<⑪<⑫<⑬<⑭<⑮
となるように、
{1,2,3,4,5,6}
から{#,#,#,#}を選ぶならば、
① 1234
② 1235
③ 1236
④ 1245
⑤ 1246
⑥ 1256
⑦ 1345
⑧ 1346
⑨ 1356
⑩ 1456
⑪ 2345
⑫ 2346
⑬ 2356
⑭ 2456
⑮ 3456
は、「6C4」であって、それ故、
① 1234 1243 1324 1342 1423 1432
① 2134 2143 2314 2341 2413 2431
① 3124 3142 3214 3241 3412 3421
① 4123 4132 4213 4231 4312 4321
② 1235 1253 1325 1352 1523 1532
② 2135 2153 2315 2351 2513 2531
② 3125 3152 3215 3251 3512 3521
② 5123 5132 5213 5231 5312 5321
③ 1236 1263 1326 1362 1623 1632
③ 2136 2163 2316 2361 2613 2631
③ 3126 3162 3216 3261 3612 3621
③ 6123 6132 6213 6231 6312 6321
④ 1245 1254 1425 1452 1524 1542
④ 2145 2154 2415 2451 2514 2541
④ 4125 4152 4215 4251 4512 4521
④ 5124 5142 5214 5241 5412 5421
⑤ 1246 1264 1426 1462 1624 1642
⑤ 2146 2164 2416 2461 2614 2641
⑤ 4126 4162 4216 4261 4612 4621
⑤ 6124 6142 6214 6241 6412 6421
⑥ 1256 1265 1526 1562 1625 1652
⑥ 2156 2165 2516 2561 2615 2651
⑥ 5126 5162 5216 5261 5612 5621
⑥ 6125 6152 6215 6251 6512 6521
⑦ 1345 1354 1435 1453 1534 1543
⑦ 3145 3154 3415 3451 3514 3541
⑦ 4135 4153 4315 4351 4513 4531
⑦ 5134 5143 5314 5341 5413 5431
⑧ 1346 1364 1436 1463 1634 1643
⑧ 3146 3164 3416 3461 3614 3641
⑧ 4136 4163 4316 4361 4613 4631
⑧ 6134 6143 6314 6341 6413 6431
⑨ 1356 1365 1536 1563 1635 1653
⑨ 3156 3165 3516 3561 3615 3651
⑨ 5136 5163 5316 5361 5613 5631
⑨ 6135 6153 6315 6351 6513 6531
⑩ 1456 1465 1546 1564 1645 1654
⑩ 4156 4165 4516 4561 4615 4651
⑩ 5146 5164 5416 5461 5614 5641
⑩ 6145 6154 6415 6451 6514 6541
⑪ 2345 2354 2435 2453 2534 2543
⑪ 3245 3254 3425 3452 3524 3542
⑪ 4235 4253 4325 4352 4523 4532
⑪ 5234 5243 5324 5342 5423 5432
⑫ 2346 2364 2436 2463 2634 2643
⑫ 3246 3264 3426 3462 3624 3642
⑫ 4236 4263 4326 4362 4623 4632
⑫ 6234 6243 6324 6342 6423 6432
⑬ 2356 2365 2536 2563 2635 2653
⑬ 3256 3265 3526 3562 3625 3652
⑬ 5236 5263 5326 5362 5623 5632
⑬ 6235 6253 6325 6352 6523 6532
⑭ 2456 2465 2546 2564 2645 2654
⑭ 4256 4265 4526 4562 4625 4652
⑭ 5246 5264 5426 5462 5624 5642
⑭ 6245 6254 6425 6452 6524 6542
⑮ 3456 3465 3546 3564 3645 3654
⑮ 4356 4365 4536 4563 4635 4653
⑮ 5346 5364 5436 5463 5634 5643
⑮ 6345 6354 6435 6453 6534 6543
であれば、
6P4=(6C4=6×5×4×3÷4!)×4!=360
である。
従って、
(01)(12)(13)により、
(14)
Q:「組合せ」は「樹形図」では書けないのですか?
といふ「質問」が、
Q:「組合せ」は「順列」のように、「機械的」に書けないのですか?
といふ「質問」であるならば、
A:ありません。
ではなく、
A:あるけれど、
① 123
② 124
③ 125
④ 126
⑤ 134
⑥ 135
⑦ 136
⑧ 145
⑨ 146
⑩ 156
⑪ 234
⑫ 235
⑬ 236
⑭ 245
⑮ 246
⑯ 256
⑰ 345
⑱ 346
⑲ 356
⑳ 456
を書くことは、「(順列の)樹形図」を書くよりは、少しだけ難しいが、馴れれば、簡単である。
といふ、ことになる。
令和04年05月28日、毛利太。

2022年5月26日木曜日

「組合せの問題(南山大学、昭和xx年)」

(01)
例題 28
A高校の生徒会の役員は6名で、その中3名は女子である。また、
B高校の生徒会の役員は5名で、その中2名は女子である。
各高校の役員から、それぞれ2名以上を出して、
合計5名の合同委員会を作るとき、次の各場合は何通リあるか。
(1)合同委員会の作り方。
(2)合同委員会に少なくとも1人女子が入っている場合。
(3)合同委員会に1名女子が入っている場合。
(4)合同委員会に各校から1名女子が入っている場合。
〔南山大学〕
(チャート式 基礎からの確率・統計、1967年、52頁)
(02)
A高校男子={A,B,C}
A高校女子={D,E,F}
B高校男子={G,H,I}
B高校女子={J,K}
であるとする。
(03)
①A高から2名(B高から3名)を選ぶ。
②B高から2名(A高から3名)を選ぶ。
といふ「2通り」がある。
(04)
A高={A,B,C,D,E,F}
から「2名」を選ぶ「場合の数」は、
①AB
②AC
③AD
④AE
⑤AF
⑥BC
⑦BD
⑧BE
⑨BF
⑩CD
⑪CE
⑫CF
⑬DE
⑭DF
⑮EF
といふ「6C2=15通リ」である。
然るに、
(05)
B高={G,H,I,J,K}
から「3名」を選ぶ「場合の数」は、
①GHI
②GHJ
③GHK
④GIJ
⑤GIK
⑥GJK
⑦HIJ
⑧HIK
⑨HJK
⑩IJK
といふ「5C3=10通リ」である。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
①A高から2名(B高から3名)を選ぶ「場合」は、
①AB
②AC
③AD
④AE
⑤AF
⑥BC
⑦BD
⑧BE
⑨BF
⑩CD
⑪CE
⑫CF
⑬DE
⑭DF
⑮EF
といふ「15通リ」の、「その各々」に対して、
①GHI
②GHJ
③GHK
④GIJ
⑤GIK
⑥GJK
⑦HIJ
⑧HIK
⑨HJK
⑩IJK
といふ「10通リ」が、対応する。
従って、
(02)(06)により、
(07)
①A高から2名(B高から3名)を選ぶ「場合」は、
①(15×10=150通リ)である。
然るに、
(08)
A高={A,B,C,D,E,F}
から「3名」を選ぶ「場合の数」は、
①ABC
②ABD
③ABE
④ABF
⑤ACD
⑥ACE
⑦ACF
⑧ADE
⑨ADF
⑩AEF
⑪BCD
⑫BCE
⑬BCF
⑭BDE
⑮BDF
⑯BEF
⑰CDE
⑱CDF
⑲CEF
⑳DEF
といふ「6C3=20通リ」である。
然るに、
(09)
B高={G,H,I,J,K}
から「2名」を選ぶ「場合の数」は、
①GH
②GI
③GJ
④GK
⑤HI
⑥HJ
⑦HK
⑧IJ
⑨IK
⑩JK
といふ「5C2=10通リ」である。
従って、
(03)(08)(09)により、
(10)
②B高から2名(A高から3名)を選ぶ「場合」は、
①ABC
②ABD
③ABE
④ABF
⑤ACD
⑥ACE
⑦ACF
⑧ADE
⑨ADF
⑩AEF
⑪BCD
⑫BCE
⑬BCF
⑭BDE
⑮BDF
⑯BEF
⑰CDE
⑱CDF
⑲CEF
⑳DEF
といふ「20通リ」の、「その各々」に対して、
①GH
②GI
③GJ
④GK
⑤HI
⑥HJ
⑦HK
⑧IJ
⑨IK
⑩JK
といふ「10通リ」が、対応する。
従って、
(02)(10)により、
(11)
②B高から2名(A高から3名)を選ぶ「場合」は、
②(20×10=200通リ)である。
従って、
(07)(11)により、
(12)
①A高から2名(B高から3名)を選ぶ「場合」と、
②B高から2名(A高から3名)を選ぶ「場合」は、
①(15×10=150通リ)であると、
②(20×10=200通リ)である。
従って、
(01)(12)により、
(13)
(1)合同委員会の作り方。
に関しては、
①(15×10=150通リ)
②(20×10=200通リ)
による、
①+②=350通リ。
である。
然るに、
(14)
A高校男子={A,B,C}
B高校男子={G,H,I}
から「5人」を選ぶ「選び方」は、
①ABCGH
②ABCGI
③ABCHI
④ABGHI
⑤ACGHI
⑥BCGHI
による「6C5=6通リ」である。
従って、
(01)(13)(14)により、
(15)
(2)合同委員会に少なくとも1人女子が入っている場合。
(〃)全員(5人)がすべて男子であるわけではない。
に関しては、
(350-6=344通リ)である。
(16)
A高校女子={D,E,F}
B高校女子={J,K}
による「5人」から「1人」を選んで、
A高校男子={A,B,C}
B高校男子={G,H,I}
による「6人」から「4人」を選ぶことにする。
然るに、
(17)
A高校女子={D,E,F}
B高校女子={J,K}
から「1人」を選ぶ「選び方」は、
①D
②E
③F
④J
⑤K
による「5C1=5通リ」である。
然るに、
(18)
A高校男子={A,B,C}
B高校男子={G,H,I}
から「4人」を選ぶ「選び方」は、
①ABCG
②ABCH
③ABCI
④ABGH
⑤ABGI
⑥ABHI
⑦ACGH
⑧ACGI
⑨ACHI
⑩AGHI
⑪BCGH
⑫BCGI
⑬BCHI
⑭BGHI
⑮CGHI
による「6C4=15通リ」である。
従って、
(17)(18)により、
(19)
例へば、
女子1人=D(はA高校)
であるならば、
①D&(ABCG)
②D&(ABCH)
③D&(ABCI)
④D&(ABGH)
⑤D&(ABGI)
⑥D&(ABHI)
⑦D&(ACGH)
⑧D&(ACGI)
⑨D&(ACHI)
⑩D&(AGHI)
⑪D&(BCGH)
⑫D&(BCGI)
⑬D&(BCHI)
⑭D&(BGHI)
⑮D&(CGHI)
である。
然るに、
(01)(02)(19)により、
(20)
①D&(ABCG)
②D&(ABCH)
③D&(ABCI)
であるとすると、
A高校=4人 で、
B高校=1人 でるため、
「各高校の役員から、それぞれ2名以上を出して」といふ「条件」に「抵触」する。
然るに、
(21)
例へば、
女子1人=E(はB高校)
であるならば、
①E&(ABCG)
②E&(ABCH)
③E&(ABCI)
④E&(ABGH)
⑤E&(ABGI)
⑥E&(ABHI)
⑦E&(ACGH)
⑧E&(ACGI)
⑨E&(ACHI)
⑩E&(AGHI)
⑪E&(BCGH)
⑫E&(BCGI)
⑬E&(BCHI)
⑭E&(BGHI)
⑮E&(CGHI)
である。
然るに、
(01)(02)(21)により、
(22)
例へば、
⑩E&(AGHI)
⑭E&(BGHI)
⑮E&(CGHI)
であるとすると、
B高校=4人 で、
A高校=1人 であるため、
「各高校の役員から、それぞれ2名以上を出して」といふ「条件」に「抵触」する。
従って、
(16)~(22)により、
(23)
(3)合同委員会に1名女子が入っている場合。
に関しては、
{5×(15-3)=60通リ}である。
(24)
A高校女子={D,E,F}
B高校女子={J,K}
であるため、
①DJ+男子3人
②DK+男子3人
③EJ+男子3人
④EK+男子3人
⑤FJ+男子3人
⑥FK+男子3人。
であれば、
(4)合同委員会に各校から1名女子が入っている場合。
といふ「条件」を、満たしてゐる。
然るに、
(01)(02)(24)により、
(25)
その場合は、
A高校男子={A,B,C}
B高校男子={G,H,I}
であるため、例へば、
①DJ+男子3人(ABC)。
②DK+男子3人(GHI)。
「各高校の役員から、それぞれ2名以上を出して」といふ「条件」に「抵触」する。
然るに、
(26)
{G,H,I}からは、{2人}選ぶ場合は、
①GH
②GI
③HI
による、「3C2=3通リ」である。
(27)
{A,B,C}からは、{2人}選ぶ場合は、
①AB
②AC
③BC
による、「3C2=3通リ」である。
従って、
(05)(26)(27)により、
(28)
「男子3人」は、
①A+GH
②A+GI
③A+HI
④B+GH
⑤B+GI
⑥B+HI
⑦C+GH
⑧C+GI
⑨C+HI
であるか、または、
①G+AB
②G+AC
③G+BC
④H+AB
⑤H+AC
⑥H+BC
⑦I+AB
⑧I+AC
⑨I+BC
でなければ、ならない。
従って、
(24)(28)により、
(29)
①女子2人(DJ)+男子3人
②女子2人(DK)+男子3人
③女子2人(EJ)+男子3人
④女子2人(EK)+男子3人
⑤女子2人(FJ)+男子3人
⑥女子2人(FK)+男子3人。
といふ「6通リ」の、「その各々」に対して、
①男子3人(A+GH)
②男子3人(A+GI)
③男子3人(A+HI)
④男子3人(B+GH)
⑤男子3人(B+GI)
⑥男子3人(B+HI)
⑦男子3人(C+GH)
⑧男子3人(C+GI)
⑨男子3人(C+HI)
であるか、または、
①男子3人(G+AB)
②男子3人(G+AC)
③男子3人(G+BC)
④男子3人(H+AB)
⑤男子3人(H+AC)
⑥男子3人(H+BC)
⑦男子3人(I+AB)
⑧男子3人(I+AC)
⑨男子3人(I+BC)
でなければ、ならない。
従って、
(24)~(29)により、
(30)
(4)合同委員会に各校から1名女子が入っている場合。
に関しては、
{6×(9+9)=108通リ}である。
従って、
(01)~(30)により、
(31)
果たして、
「チャート式 基礎からの確率・統計、1967年、52頁、例題28」
の「答へ」は、四つとも、すべて「正しい」。
令和04年05月26日、毛利太。

「5C3×3!」=「5P3」。

(01)
[問題]
男子4人、女子3人が一列に並ぶとき、
女子が、連続しない並び方の総数を求めよ。
(02)
男子={A,B,C,D}
女子={D,E,F}
であるとする。
従って、
(02)により、
(03)
男子={A,B,C,D}
に関しては、
ABCD ABDC ACBD ACDB ADBC ADCB
BACD BADC BCAD BCDA BDAC BDCA
CABD CADB CBAD CBDA CDAB CDBA
DABC DACB DBAC DBCA DCAB DCBA
による、「4!=24通リ」がある。
然るに、
(04)
女子={E,D,F}
の3人が、
①A②B③C④D⑤
に於ける、
①,②,③,④,⑤
の「位置」に入るものとする。
然るに、
(05)
①,②,③,④,⑤
の「位置」に関しては、
(ⅰ)①,②,③
(ⅱ)①,②,④
(ⅲ)①,②,⑤
(ⅳ)①,③,④
(ⅴ)①,③,⑤
(ⅵ)①,④,⑤
(ⅶ)②,③,④
(ⅷ)②,③,⑤
(ⅸ)②,④,⑤
(ⅹ)③,④,⑤
といふ、「5C3=10通リ」がある。
然るに、
(06)
女子={D,E,F}
に関しては、
DEF DFE EDF EFD FDE FED
による、「3!=6通リ」がある。
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
女子={E,D,F}
の3人が、
①A②B③C④D⑤
に於ける、
①,②,③,④,⑤
の「位置」に入る場合の、「場合の数」は、
5C3×3!=10×6=60通リ。
である。
従って、
(01)(03)(07)により、
(08)
[問題]
男子4人、女子3人が一列に並ぶとき、
女子が、連続しない並び方の総数を求めよ。
といふ[問題]の[答へ]は、
4!×5C3×3!=24×10×6
といふ「計算」による、
1440通リ。
が、[正解]である。
然るに、
(09)
① 53×3!
② 53
に於いて、
①=② である。
従って、
(09)により、
(10)
① 4!×53×3!
② 4!×53
に於いて、
①=② である。
従って、
(08)(09)(10)により、
(11)
① 4!×53×3!
② 4!×53
に於いて、
①=②
であるため、
男子4人、女子3人が一列に並ぶとき、
女子が、連続しない並び方の総数を求めよ。
といふ[問題]の[答へ]は、
② 4!×53
といふことであれば、
何らの疑問も無い。
従って、
(12)
① 4!×53×3!
② 4!×53
に於いて、
①=②
であることを、示さないまま、いきなり、

といふ具合に、
男子4人、女子3人が一列に並ぶとき、
女子が、連続しない並び方の総数を求めよ。
といふ[問題]の[答へ]は、
② 4!×53
であると、言はれても、「何故そうなのか」といふ「理由」を、「説明したことにはならない」。
令和04年05月26日、毛利太。

2022年5月25日水曜日

6本の中の2本が当たりのクジを3本引く。

―「先程の記事」を補足します。―
(01)
[問題1]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引くときの「場合の数」を求めよ。
[問題2]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、少なくとも1本が当たりである「場合の数」を求めよ。
[問題3]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、2本が当たりである「場合の数」を求めよ。
[問題4]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、1本が当たりである「場合の数」を求めよ。
然るに、
(02)
,C,D,E,F}から選ぶ、{異なる3個の組合せ(6C3)}と、
,C,D,E,F}から選ぶ、{異なる3個の 順列 (6P3)}とは、次のやうになる。
― 6C3{(6×5×4)÷3!=20}―




CD
CE
CF
DE
DF
EF
CD
CE
CF
DE
DF
EF
⑰ CDE
⑱ CDF
⑲ CEF
⑳ DEF
―(6P3=6C3×3!=20×6=120)―
C  C  C C
D  D  D D
E  E  E E
F  F  F F
CD DC CD CD DC DC
CE EC CE CE EC EC
CF FC CF CF FC FC
DE ED DE DE ED ED
DF FD DF DF FD FD
EF FE EF EF FE FE
CD DC CD CD DC DC
CE EC CE CE EC EC
CF FC CF CF FC FC
DE ED DE DE ED ED
DF FD DF DF FD FD
EF FE EF EF FE FE
⑰ CDE CED DCE DEC ECD EDC
⑱ CDF CFD DCF DFC FCD FDC
⑲ CEF CFE ECF EFC FCE FEC
⑳ DEF DFE EDF EFD FDE FED
―(6P3=4×5×6=120)は「樹形図」の順。―
C    
D CD DC EC FC
E CE DC ED FD
F CF DF EF FF
C    
D CD DC EC FC
E CE DC ED FD
F CF DF EF FF
③ C C CD CE CF
③ CD CD CD CE CF
③ CE CE CD CED CFD
③ CF CF CDF CEF CFF
④ D D DC DE DF
④ DC DC DC DE DF
④ DE DE DC DEC DFC
④ DF DF DCF DEF DFF
⑤ E E EC ED EF
⑤ EC EC EC ED EF
⑤ ED ED EC EDC EFC
⑤ EF EF ECF EDF EFF
⑥ F F FC FD FE
⑥ FC FC FC FD FE
⑥ FD FD FC FDC FEC
⑥ FE FE FCE FDE FEE
然るに、
(03)
当たり={
ハズレ={C,D,E,F}
とする。
従って、
(02)(03)により、
(04)
[答へ1]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引くときの「場合の数」は、
6C3=(6×5×4)÷3!=120÷6=20
である。
然るに、
(02)(03)により、
(05)
3本引いて、
⑰ CDE
⑱ CDF
⑲ CEF
⑳ DEF
のやうに、
3本とも「ハズレ(C,D,E,F)」である「場合の数」は、
4C3=(4×3×2)÷3!=24÷6=4
である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
[答へ2]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引くときに、
3本が、3本とも「ハズレ」であるわけではない「場合の数」、すなはち、




CD
CE
CF
DE
DF
EF
CD
CE
CF
DE
DF
EF
のやうに、
3本の内の、2本、あるいは1本が「当たり」である「場合の数」は、
20—4=16
である。
然るに、
(07)
2C2=(2×1)÷2!=2÷2=1
4C1=(4×1)÷1!=4÷1=4
従って、
(02)(03)(07)により、
(08)
[答へ3]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、




のやうに、
2本が「当たり(1本がハズレ)」である「場合の数」は、
1×4=4
である。
然るに、
(09)
2C1=(2×1)÷1!= 2÷1=2
4C2=(4×3)÷2!=12÷2=6
従って、
(02)(03)(09)により、
(10)
[答へ4]
6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、
CD
CE
CF
DE
DF
EF
CD
CE
CF
DE
DF
EF
のやうに、
1本が「当たり(2本がハズレ)」である「場合の数」は、
2×6=12
である。
従って、
(01)~(10)により、
(11)
[問題1]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引くときの「場合の数」を求めよ。
[問題2]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、少なくとも1本が当たりである「場合の数」を求めよ。
[問題3]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、2本が当たりである「場合の数」を求めよ。
[問題4]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引き、1本が当たりである「場合の数」を求めよ。
に対しては、
[答へ1]20通リ。
[答へ2]16通リ。
[答へ3] 4通リ。
[答へ4]12通リ。
といふ[答へ]が「正しい」。
然るに、
(11)により、
(12)
[答へ2]=[答へ3]+[答へ4]=(4+12=16)通リ。
であるため、確かに、「正しい」。
然るに、
(02)により、
(13)
[答へ1]20通リ。
[答へ2]16通リ。
[答へ3] 4通リ。
[答へ4]12通リ。
のそれぞれを、(3!=6)倍すると、
[答へ1]120通リ。
[答へ2] 96通リ。
[答へ3] 24通リ。
[答へ4] 72通リ。
従って、
(12)(13)により、
(14)
[答へ2]=[答へ3]+[答へ4]=   (4+12=16)通リ。
[答へ2]=[答へ3]+[答へ4]=3!×(4+12=16)通リ。
従って、
(11)~(14)により、
(15)
[問題2]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引く際に、少なくとも1本が当たりである「確率」を求めよ。
[問題3]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引く際に、2本が当たりである「確率」を求めよ。
[問題4]6本の中の2本が当たりのクジを3本を引く際に、1本が当たりである「確率」を求めよ。
といふ「確率の問題」自体は、『組合せ()』で考へても、『順列()』で考へても、「同じ」になる。
従って、
(15)により、
(16)
このやうな「確率の問題」の場合は、
順列と組み合わせで一番よくつまずくのが、問題を見た時に組み合わせなのか順列なのか、つまりで計算するのかで計算するのかが分からないという時です(家庭教師のあすなろ関西)。
といふことには、ならない。
(17)
Pで「計算」しても、
Cで「計算」しても、「同じ」であるものを、
Pで「計算」すべきか、
Cで「計算」すべきか、分からないことは、「当然」である。
令和04年05月25日、毛利太。

2022年5月24日火曜日

「同一律」と「ド・モルガンの法則」と「排中律」と「対偶」。

(01)
(ⅰ)
1  (1)  P→ Q   A
 2 (2)  P&~Q   A
 2 (3)  P      2&E
12 (4)     Q   13MPP
 2 (5)    ~Q   2&E
12 (6)  Q&~Q   45&I
1  (7)~(P&~Q)  26RAA
(ⅱ)
1  (1)~(P&~Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)    ~Q   A
 23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
       (P&~Q)  14&I
12 (6)   ~~Q   35RAA
12 (7)     Q   6DN
1  (8)  P→ Q   27CP
(02)
(ⅱ)
1   (1) ~(P&~Q)  A
 2  (2) ~(~P∨Q)  A
  3 (3)   ~P     A
  3 (4)   ~P∨Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)  24&I
 2  (6)  ~~P     3RAA
 2  (7)    P     6DN
   8(8)      Q   A
   8(9)   ~P∨Q   8∨I
 2 8(ア) ~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)  19&I
 2  (イ)     ~Q   8アRAA
 2  (ウ)   P&~Q   8イ&I
12  (エ) ~(P&~Q)&
         (P&~Q)  1ウ&I
1   (オ)~~(~P∨Q)  2エRAA
1   (カ)   ~P∨Q   オDN
(ⅲ)
1   (1) ~P∨ Q  A
 2  (2)  P&~Q  A
  3 (3) ~P     A
 2  (4)  P     2&E
 23 (5) ~P&P   34&I
  3 (6)~(P&~Q) 25RAA
   7(7)     Q  A
 2  (8)    ~Q  2&E
 2 7(9)  Q&~Q  78&I
   7(ア)~(P&~Q) 29RAA
1   (イ)~(P&~Q) 1367ア
従って、
(03)
①     P→ Q
② ~(P&~Q)
③ ~P∨ Q
に於いて、
①=② であって、
②=③ である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(03)により、
(04)
①   P→ Q
② ~(P&~Q)
③ ~P∨ Q
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(04)により、
(05)
①   P→ Q
② ~(P&~Q)
③ ~P∨ Q
に於いて、
Q=P
といふ「代入(Substitution)」を行ふと、
①   P→ P
② ~(P&~P)
③ ~P∨ P
に於いて、
①=②=③ であって、
① は「同一律」であって、
② は「矛盾律」であって、
③ は「排中律」である。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
① PならばPである。
といふ「同一律」が、「恒真式(トートロジー)」であって、
その上、「ド・モルガンの法則」が「成り立つ」が故に、
③ Pでないか、または、Pである。
といふ「排中律」は、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(06)により、
(07)
排中律(はいちゅうりつ、英: Law of excluded middle、仏: Principe du tiers exclu)とは、論理学において、任意の命題 P に対し"P ∨ ~P"(P であるか、または P でない)が成り立つことを主張する法則である。これは、論理の古典的体系では基本的な属性であり、同一律、無矛盾律とともに、(古典的な)思考の三原則のひとつに数えられる。しかし、論理体系によっては若干異なる法則となっている場合もあり、場合によっては排中律が全く成り立たないこともある(例えば直観論理)[1][2](ウィキペディア)。
従って、
(06)(07)により、
(08)
「直観論理」の場合は、
① PならばPである(同一律)。
③ Pであるか、または、Pでない(排中律)。
に於いて、
① は、「恒真式(トートロジー)」であるが、
③ は、「恒真式(トートロジー)」ではない。
といふことになる。
然るに、
(09)
(ⅰ)
1  (1) P→ Q A
 2 (2)   ~Q A
  3(3) P    A
1 3(4)    Q 13MPP
123(5) ~Q&Q 23&I
12 (6)~P    35RAA
1  (7)~Q→~P 26CP
(ⅱ)
1  (1) ~Q→~P A
 2 (2)     P A
  3(3) ~Q    A
1 3(4)    ~P 13MPP
123(5)  P&~P 24&I
12 (6)~~Q    35DN
12 (7)  Q    9DN
1  (8)  P→ Q 27CP
従って、
(09)により、
(10)
①  P→ Q(Pであるならば、Qである)。
② ~Q→~P(Qでないならば、Pでない)。
に於いて、
①=② は、「対偶」である。
従って、
(10)
①  P→ Q(Pであるならば、Qである)。
② ~Q→~P(Qでないならば、Pでない)。
に於いて、
Q=P
といふ「代入(Substitution)」を行ふと、
①  P→ P(Pであるならば、Pである)。
② ~P→~P(Pでないならば、Pでない)。
に於いて、
①=② は、「対偶」である。
従って、
(05)(10)により、
(11)
①  P→ P(Pであるならば、Pである)。
といふ「同一律」が「真」であるといふことは、
② ~P→~P(Pでないならば、Pでない)。
といふ「 命題 」といふ「命題」も「真」である。
といふことに、他ならない。
然るに、
(12)
① Pであるならば、Pである(同一律)。
② Pでないならば、Pでない(同一律の対偶)。
③ Pであるか、または、Pでない(排中律)。
に於いて、
① が「真」であって、
② も「真」であるならば、
③ も「真」であると、言はざるを得ない。
従って、
(13)
(07)(12)により、
(13)
「直観論理」が、「正しい」とするならば、
① Pであるならば、Pである(同一律)。
② Pでないならば、Pでない(同一律の対偶)。
は、「真」ではなく、「偽」である。
然るに、
(14)
「直観論理」であっても、
① Pであるならば、Pである(同一律)。
② Pでないならば、Pでない(同一律の対偶)。
は、「真」であると、認めてゐると、思はれる。
(15)
③ Pでないか、または、Pである(同一律)。
に於いて、
P=直観論理は正しい。
といふ「代入(Substitution)」を行ふと、
③ 直観論理は正しくないか、または、直観論理は正しい。
といふ「命題」になる。
然るに、
(16)
「直観論理」からすれば、
③ 直観論理は正しくないか、または、直観論理は正しい。
といふ「命題」は、「偽」であるに、違ひない。
然るに、
(17)
ブラウワーは「AであるかAでないかが分からない場合もある」を説明する例として、「円周率の無限小数の中に0が100個続く部分があるかどうか分からない」というものをあげていた。
あるとき、ブラウワーがこの話をしたとき、「しかし神なら100個続く部分があるかどうか分かるのでは?」という質問を受けたが、 ブラウワーはそれに対し「残念ながら我々は神と交信する方法を知りません」と答えた(ウィキペディア)。
従って、
(16)(17)により、
(18)
「排中律」を認めない、ブラウワーが、
③ 直観論理は正しくないか、または、直観論理は正しい。
といふことを論じてゐたとするならば、そのことは、『矛盾』であると、言はざるを得ない(?)。
令和04年05月24日、毛利太。
 

2022年5月23日月曜日

「恒真式」としての「パースの法則」。

(01)
 ―「含意の定義」と「ド・モルガンの法則」を用ひる場合。―
(ⅰ)
1  (1) (P→Q)→P    A
1  (2)~(P→Q)∨P    1含意の定義
 2 (3)~(P→Q)      A
 2 (4)~(~P∨Q)     3含意の定義
 2 (5)  P&~Q      4ド・モルガンの法則
 2 (6)  P         2&E
  7(7)        P   A
1  (8)        P   12577∨E
   (9)((P→Q)→P)→P 18CP
(02)
 ―「含意の定義」と「ド・モルガンの法則」を用ひない場合。―
(ⅰ)
1       (1)   (P→ Q)→ P   A
 2      (2)  ~(P&~Q)&~P   A
 2      (3)  ~(P&~Q)      2&E
  4     (4)    P          A
   5    (5)      ~Q       A
  45    (6)    P&~Q       45&I
 245    (7)  ~(P&~Q)&
              (P&~Q)      36&I
 24     (8)     ~~Q       57RAA
 24     (9)       Q       8DN
 2      (ア)    P→ Q       49CP
12      (イ)           P   1アMPP
 2      (ウ)          ~P   2&E
12      (エ)        P&~P   イウ&I
1       (オ)~(~(P&~Q)&~P)  2エRAA
   カ    (カ) ~((P&~Q)∨ P)  A
    キ   (キ)   (P&~Q       A
    キ   (ク)   (P&~Q)∨ P   キ∨I
   カキ   (ケ) ~((P&~Q)∨ P)&
             ((P&~Q)∨ P)  カク&I
   カ    (コ)  ~(P&~Q)      キケRAA
     サ  (サ)           P   A
     サ  (シ)   (P&~Q)∨ P   サ∨I
   カ サ  (ス) ~((P&~Q)∨ P)&
             ((P&~Q)∨ P)  カシ&I
   カ    (セ)          ~P   サスRAA
   カ    (ソ)  ~(P&~Q)&~P   コセ&I
1  カ    (タ)~(~(P&~Q)&~P)&
            (~(P&~Q)&~P)  オソ&I
1       (チ)~~((P&~Q)∨ P)  カタRAA
1       (ツ)   (P&~Q)∨ P   チDN
      テ (テ)    P&~Q       A
      テ (ト)    P          ト&I
       ナ(ナ)           P   A
1       (ニ)    P          ツテトナナ∨E
従って、
(01)(02)により、
(03)
いづれにせよ、
①├((P→Q)→P)→P
といふ「連式」は「妥当」である。
然るに、
(04)
1  (1) (P→~Q)→P    A
1  (2)~(P→~Q)∨P    1含意の定義
 2 (3)~(P→~Q)      A
 2 (4)~(~P∨~Q)     3含意の定義
 2 (5)  P&  Q      4ド・モルガンの法則
 2 (6)  P          2&E
  7(7)        P    A
1  (8)        P    12577∨E
   (9)((P→~Q)→P)→P 18CP
従って、
(04)により、
(05)
②├((P→~Q)→P)→P
といふ「連式」も「妥当」である。
然るに、
(06)
1  (1)  (P→P)→P   A
1  (2) ~(P→P)∨P   1含意の定義
 3 (3) ~(P→P)     A
 3 (4)~(~P∨P)     3含意の定義
 3 (5)  P&~P      4ド・モルガンの法則
 3 (6)  P         5&E
  7(7)        P   A
1  (8)  P         13677
   (9)((P→P)→P)→P 18CP
従って、
(06)により、
(07)
③├((P→P)→P)→P
従って、
(03)(05)(07)により、
(08)
①├((P→ Q)→P)→P
②├((P→~Q)→P)→P
③├((P→ P)→P)→P
といふ「連式」は、3つとも「妥当」である。
然るに、
(08)により、
(09)
①((P→ Q)→P)→P
②((P→~Q)→P)→P
③((P→ P)→P)→P
に於いて、
① は「仮定の数が0である連式の結論」である。
② は「仮定の数が0である連式の結論」である。
③ は「仮定の数が0である連式の結論」である。
然るに、
(10)
「恒真式(トートロジー)」とは、
「仮定の数が0である連式の結論」である。
従って、
(09)(10)により、
(11)
①((PならばQである)ならばP)ならばPである。
②((PならばQでない)ならばP)ならばPである。
③((PならばPである)ならばP)ならばPである。
といふ「日本語」は、「恒に真」である。
然るに、
(12)
①((PならばQである)ならばP)ならばPである。
②((PならばQでない)ならばP)ならばPである。
③((PならばPである)ならばP)ならばPである。
といふことは、
④((PならばQであらうとQでなからうと)P)ならばPである。
といふことに、他ならならない。
従って、
(09)~(11)により、
(12)
①((P→ Q)→P)→P
②((P→~Q)→P)→P
③((P→ P)→P)→P
④((PならばQであらうとQでなからうと)P)ならばPである。
とふ「4つ」は、「セット」として「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(13)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
従って、
(12)(13)により、
(14)
①((P→ Q)→P)→P
といふ「パースの法則」は、
①((P→ Q)→P)→P
②((P→~Q)→P)→P
③((P→ P)→P)→P
④((PならばQであらうとQでなからうと)P)ならばPである。
といふ「4つのセット」として「恒真式(トートロジー)」である。
といふことを、忘れてはならない。
従って、
(14)により、
(15)
排中律や二重否定の除去と等価な命題のひとつで、変なものとして、パースの法則があります。
任意の命題P, Qについて、
((P→ Q)→P)→P
が成り立つ『「PならばQ」ならばP』ならばP
なんか、パズルのような命題ですね(Qiita)。
とはいふものの、
④((PならばQであらうとQでなからうと)P)ならばPである。
といふことは、少しも「変」ではなく、それ故、「パースの法則」は、「変」ではない。
(16)
(ⅰ)
  1(1)P   A
   (2)P→P 1CP
(ⅱ)
  1(1)  P&~P  A
   (2)~(P&~P) 1RAA
(ⅲ)
 1 (1) ~(~P∨P)  A
  2(2)   ~P     A
  2(3)   ~P∨P   2∨I
 12(4) ~(~P∨P)&
        (~P∨P)  13&I
 1 (5)  ~~P     24RAA
 1 (6)    P     5DN
 1 (7) ~P∨P     6∨I
 1 (8) ~(~P∨P)&
        (~P∨P)
 17&I
   (9)~~(~P∨P)  18RAA
   (ア)   ~P∨P   9DN
従って、
(16)により、
(17)
①   P→ P
② ~(P&~P)
③  ~P∨ P
は、3つとも「仮定の数が0である連式の結論」である。
従って、
(10)(16)(17)により、
(18)
① Pであるならば、Pである(同一律)。
② Pであって、Pでない。といふことはない(矛盾律)。
③ Pでないか、または、Pである(排中律)。
は、3つとも「恒真式(トートロジー)」である。
(19)
①   P→ P
② ~(P&~P)
③  ~P∨ P
に於いて、
①=③ は、「含意の定義」であって、
②=③ は、「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(20)
① Pであるならば、Pである(同一律)。
② Pであって、Pでない。といふことはない(矛盾律)。
③ Pでないか、または、Pである(排中律)。
に於いては、
①=②=③ である。
令和04年05月23日、毛利太。

2022年5月22日日曜日

「同じもの」を含む「順列」(Ⅱ)。

―「今日(令和04年05月22日)の記事」の続きを書きます。―
然るに、
(09)
{1,2,3,4,5}
からは、
①123
②124
③125
④134
⑤135
⑥145
⑦234
⑧235
⑨245
⑩345
といふ「10通リ」を得ることが出来る。
従って、
(09)により、
①123DE
②12D4E
③12DE5
④1D34E
⑤1D3E5
⑥1DE45
⑦D234E
⑧D23E5
⑨D2E45
⑩DE345
といふ「10通リ」を得ることが出来る。
然るに、
(10)

からは、






といふ「6通リ」を得ることが出来る。
従って、
(09)(10)により、
(11)
DE

DE


DE
⑦D
⑧D
⑨D
⑩DE
といふ「10通リ」と、
DE

DE


DE
⑦D
⑧D
⑨D
⑩DE
といふ「10通リ」と、
DE

DE


DE
⑦D
⑧D
⑨D
⑩DE
といふ「10通リ」と、
DE

DE


DE
⑦D
⑧D
⑨D
⑩DE
といふ「10通リ」と、
DE

DE


DE
⑦D
⑧D
⑨D
⑩DE
といふ「10通リ」と、
DE

DE


DE
⑦D
⑧D
⑨D
⑩DE
といふ「10通リ」による、「計60通リ」を得ることが出来る。
然るに、
(12)
{D,E}
からは、
①DE
②ED
といふ「2通リ」を得ることが出来る。
従って、
(11)(12)により、
(13)
,D,E}
の「順列」は、
①DE
の「順」による、
DE ①DE ①DE ①DE ①DE ①DE
E ②E ②E ②E ②E ②
DE ③DE ③DE ③DE ③DE ③DE
E ④E ④E ④E ④E ④
 ⑤ ⑤ ⑤ ⑤ ⑤
DE ⑥DE ⑥DE ⑥DE ⑥DE ⑥DE
⑦DE ⑦DE ⑦DE ⑦DE ⑦DE ⑦D
⑧D ⑧D ⑧D ⑧D ⑧D ⑧D
⑨D ⑨D ⑨D ⑨D ⑨D ⑨D
⑩DE ⑩DE ⑩DE ⑩DE ⑩DE ⑩DE
といふ「60通リ」と、
②ED
の「順」による、
ED ①ED ①ED ①ED ①ED ①ED
D ②D ②D ②D ②D ②
ED ③ED ③ED ③ED ③ED ③ED
D ④D ④D ④D ④D ④
 ⑤ ⑤ ⑤ ⑤ ⑤
ED ⑥ED ⑥ED ⑥ED ⑥ED ⑥ED
⑦ED ⑦ED ⑦ED ⑦ED ⑦ED ⑦E
⑧E ⑧E ⑧E ⑧E ⑧E ⑧E
⑨E ⑨E ⑨E ⑨E ⑨E ⑨E
⑩ED ⑩ED ⑩ED ⑩ED ⑩ED ⑩ED
といふ「60×2=120通リ」がある。
然るに、
(11)(13)により、
(14)

とするならば、
DE

DE


DE
⑦D
⑧D
⑨D
⑩DE
といふ「10通リ」と、
DE

DE


DE
⑦D
⑧D
⑨D
⑩DE
といふ「10通リ」と、
DE

DE


DE
⑦D
⑧D
⑨D
⑩DE
といふ「10通リ」と、
DE

DE


DE
⑦D
⑧D
⑨D
⑩DE
といふ「10通リ」と、
DE

DE


DE
⑦D
⑧D
⑨D
⑩DE
といふ「10通リ」と、
DE

DE


DE
⑦D
⑧D
⑨D
⑩DE
といふ「10通リ」に於いて、「区別」が付かない。
従って、
(09)~(14)により、
(15)
,D,E}
の「順列」が「120通り」であるのに対して、
,D,E}
の「順列」は、その「1/3!」の、「20通リ」である。
(16)
「ユーチューブ」の『映像授業』で、「場合の数・確率」を学んだものの、惜しむらくは、
『映像授業』は、概ね、「解法」だけを示して、「何故、そうなるのか」を説明しようとせず、
そのため、「何故、そうなのか」といふ点については、「自分自身」で考へる「必要」があった。
然るに、
(17)
もちろん、「何故、そうなのか」といふことは、考へずとも、「解法」を覚えれば、「どんな問題」も解けるため、「数学は暗記科目」であるといふ「言ひ方」は、明らかに、「正しい」。
令和04年05月22日、毛利太。