2020年2月23日日曜日

「ド・モルガンの法則」の「日本語」による「証明」(其の?)。

(01)
(ⅰ)~(A&B)⇔ ~A∨~B
(ⅱ)~(A∨B)⇔ ~A&~B
といふ「等式」を「ド・モルガンの法則」といふ。
従って、
(02)
① ~(A&B)
② ~A∨~B
に於いて、
①=② であって、
③ ~(A∨B)
④ ~A&~B
に於いて、
③=④ であり、これらの「等式」を、「ド・モルガンの法則」といふ。
然るに、
(03)
① ~(A&B)
② ~A∨~B
といふ「論理式」は、順番に、
①(Aが本当であって、その上、Bも本当である)といふことはない。
②(AとBの内の、少なくとも一方は、ウソである)。
といふ「意味」である。
然るに、
(04)
①(Aが本当であって、その上、Bも本当である)といふことはない。
といふことは、
②(AとBの内の、少なくとも一方は、ウソである)。
といふことであって、
②(AとBの内の、少なくとも一方は、ウソである)。
といふことは、
①(Aが本当であって、その上、Bも本当である)といふことはない。
といふ、ことである。
従って、
(03)(04)により、
(05)
① ~(A&B)=(Aが本当であって、その上、Bも本当である)といふことはない。
② ~A∨~B =(AとBの内の、少なくとも一方は、ウソである)。
に於いて、
①=② である。
(06)
③ ~(A∨B)
④ ~A&~B
といふ「論理式」は、順番に、
③(AとBの、少なくとも一方は、本当である)といふことはない。
④(AとBは、両方とも、ウソである)。
といふ「意味」である。
然るに、
(07)
③(AとBの、少なくとも一方は、本当である)といふことはない。
といふことは、
④(AとBは、両方とも、ウソである)。
といふことであり、
④(AとBは、両方とも、ウソである)。
といふことは、
③(AとBの、少なくとも一方は、本当である)といふことはない。
といふことである。
従って、
(06)(07)により、
(08)
③ ~(A∨B)=(AとBの、少なくとも一方は、本当である)といふことはない。
④ ~A&~B =(AとBは、両方とも、ウソである)。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(01)~(08)により、
(09)
①(Aが本当であって、その上、Bも本当である)といふことはない。
②(AとBの内の、少なくとも一方は、ウソである)。
③(AとBの、少なくとも一方は、本当である)といふことはない。
④(AとBは、両方とも、ウソである)。
に於いて、
①=② であり、
③=④ である。
といふことを「理解できる」のであれば、その人は、すでに、
(ⅰ)~(A&B)⇔ ~A∨~B
(ⅱ)~(A∨B)⇔ ~A&~B
といふ「等式(ド・モルガンの法則)」を、理解してゐる。
といふ、ことになる。
然るに、
(10)
① ~(A&B)
② ~A∨~B
③ ~(A∨B)
④ ~A&~B
に於いて、
B=~B
といふ「代入(Substitution)」を行ふと、
① ~(A&~B)
② ~A∨~~B
③ ~(A∨~B)
④ ~A&~~B
然るに、
(11)
「二重否定律(DN)」により、
① ~(A&~B)
②  ~A∨ B
③ ~(A∨~B)
④  ~A& B
然るに、
(12)
① ~(A&~B)は、
①(Aが本当であって、その上、Bもウソである)といふことはない。
といふ「意味」である。
然るに、
(13)
①(Aが本当であって、その上、Bもウソである)といふことはない。
といふ「言ひ方」を、
②(AとBの内の、少なくとも一方は、・・である)。
といふ風に、表現することは、出来ない。
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
① ~(A&~B)
②  ~A∨ B
に於いて、
①=② である。
といふことを、「言葉」で説明するのは「難しい」。
然るに、
(15)
(ⅰ)
1   (1) ~( A& ~B)  A
 2  (2) ~(~A∨~~B)  A
  3 (3)   ~A       A
  3 (4)   ~A∨~~B   3∨I
 23 (5) ~(~A∨~~B)&
 23 (6)  (~A∨~~B)  24&I
 2  (7)  ~~A       3RAA
 2  (8)    A       7DN
   9(9)      ~~B   A
   9(ア)   ~A∨~~B   9∨I
 2 9(イ) ~(~A∨~~B)&
         (~A∨~~B)  2ア&I
 2  (ウ)     ~~~B   9イRAA
 2  (エ)       ~B   ウDN
 2  (オ)    A& ~B   8エ&I
12  (カ) ~( A& ~B)&
         ( A& ~B)
1   (キ)~~(~A∨~~B)  2カRAA
1   (ク)   ~A∨~~B   キDN
(ⅱ)
1   (1) ~A∨~~B  A
 2  (2)  A& ~B  A
  3 (3) ~A      A
 2  (4)  A      2&E
 23 (5) ~A&A    34&I
  3 (6)~(A& ~B) 25RAA
   7(7)    ~~B  A
 2  (8)     ~B  2&E
 2 7(9) ~~B&~B  78&I
   7(ア)~(A& ~B) 29RAA
1   (イ)~(A& ~B) 1367ア∨E
(ⅲ)
1  (1)~(A∨~B)  A
 2 (2)  A      A
 2 (3)  A∨~B   2∨I
12 (4)~(A∨~B)&
       (A∨~B)  13&I
1  (5) ~A      24RAA
  6(6)    ~B   A
  6(7)  A∨~B   6∨I
1 6(8)~(A∨~B)&
       (A∨~B)  16&I
1  (9)   ~~B   68RAA
1  (ア)~A&~~B   59&I
(ⅳ)
1   (1)  ~A&~~B   A
 2  (2)   A∨ ~B   A
1   (3)  ~A       1&E
  4 (4)   A       A
1 4 (5)  ~A&A     34&I
  4 (6)~(~A&~~B)  15RAA
   5(7)      ~B   A
1   (8)     ~~B   1&E
1  5(9)  ~B&~~B   78&I
   5(ア)~(~A&~~B)  19RAA
 2  (イ)~(~A&~~B)  2467ア∨E
12  (ウ) (~A&~~B)&
       ~(~A&~~B)  1イ&I
1   (エ) ~(A∨ ~B)  2ウRAA
従って、
(15)により、
(16)
①  ~(A& ~B)
②     ~A∨~~B
③   ~(A∨  ~B)
④     ~A&~~B
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
従って、
(16)により、
(17)
「二重否定律(DN)」により、
①  ~(A&~B)
②     ~A∨ B
③   ~(A∨~B)
④     ~A& B
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
(01)(17)により、
(ⅰ)~(A& B)⇔ ~A∨~B
(ⅱ)~(A∨ B)⇔ ~A&~B
(ⅲ)~(A&~B)⇔ ~A∨ B
(ⅳ)~(A∨~B)⇔ ~A& B
といふ「等式」等を「ド・モルガンの法則」といふ。
然るに、
(18)
「今日(令和02年02月23日)」の「最初の記事(この記事は3番目)」でも「証明」した、
(ⅴ)~(A& B∨C)⇔ ~A∨~B&~C
(ⅵ)~(A∨ B&C)⇔ ~A&~B∨~C
(ⅶ)~(A&~B∨C)⇔ ~A∨ B&~C
(ⅷ)~(A∨~B&C)⇔ ~A& B∨~C
といふ「等式」等も、「ド・モルガンの法則」といふ、はずである。
令和02年02月23日、毛利太。

0 件のコメント:

コメントを投稿