2020年2月8日土曜日

「パースの法則」の「2つの対偶」。

(01)
(ⅰ)
1    (1)   ((P→Q)→P)→P A
 2   (2)            ~P A
12   (3)  ~((P→Q)→ P)  12MTT
  4  (4)  ~((P→Q)&~P)  A
  4  (5)    (P→Q)→ P   4含意の定義(Ⅰ)
124  (6)  ~((P→Q)→ P)& 
           ((P→Q)→ P)  35&E
12   (7)    (P→Q)&~P   46RA
12   (8)     P→Q       7&E
12   (9)    ~P∨Q        8含意の定義(Ⅱ)
   ア (ア)    ~P          A
   ア (イ)    ~P∨(~P&Q)   ア∨I
    ウ(ウ)       Q        A
12   (エ)          ~P    7&E
12  ウ(オ)       (~P&Q)   ウエ&I
12  ウ(カ)    ~P∨(~P&Q)  オ∨I
12   (キ)    ~P∨(~P&Q)  9アイウカ∨E
1    (ク)~P→(~P∨(~P&Q)) 2キCP
1    (ケ)Pでないならば(Pでないか(PでなくてQである))。
(ⅱ)
1     (1) (P∨ (P&~Q))→P  A
 2    (2)            ~P  A
12    (3)~(P∨ (P&~Q))    12MTT
12    (4) ~P&~(P&~Q)     3ド・モルガンの法則
12    (5) ~P             4&E
12    (6)    ~(P&~Q)     4&E
12    (7)     ~P∨ Q      6ド・モルガンの法則
  8   (8)     ~P         A
128   (9) (~P&~P)        58&I
128   (ア)(~P&~P)∨(~P&Q)  9∨I
   イ  (イ)         Q      A
12 イ  (ウ)      ~P&Q      5イ&I
12 イ  (エ)(~P&~P)∨(~P&Q)  ウ∨I
12    (オ)(~P&~P)∨(~P&Q)  78アイエ∨E(分配法則を、証明した。)
    カ (カ) ~P&~P          A
    カ (キ)    ~P          カ&E
    カ (ク)     ~P∨(~P&Q)  キ∨I
     ケ(ケ)        (~P&Q)  A
     ケ(コ)     ~P∨(~P&Q)  ケ∨I
12    (サ)     ~P∨(~P&Q)  オカクケコ∨E
1     (シ) ~P→(~P∨(~P&Q)) 1サCP
1     (ス)Pでないならば(Pでないか(PでなくてQである))。
従って、
(01)により、
(02)
①((P→Q)→P)→P 
②  (P∨(P&~Q))→P
③  ~P→(~P∨(~P&Q))
①=③ は「対偶(Contraposition)」であり、
②=③ も「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(02)により、
(03)
①((P→Q)→P)→P 
②  (P∨(P&~Q))→P
に於いて、それぞれの「対偶」が「同じ」であるが故に、
①=② である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
①((P→Q)→P)→P 
②  (P∨(P&~Q))→P
③  ~P→(~P∨(~P&Q))
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(05)
(ⅲ)
1 (1)~P→(~P∨(~P&Q)) A
 2(2)~P             A
12(3)    ~P∨(~P&Q)  12MPP
12(4)     P→(~P&Q)  3含意の定義(Ⅱ)
1 (5)~P→( P→(~P&Q)) 24CP
(ⅳ)
1 (1)~P→( P→(~P&Q)) A
 2(2)~P             A
12(3)     P→(~P&Q)  12MPP
12(4)    ~P∨(~P&Q)  3含意の定義(Ⅱ)
1 (5)~P→(~P∨(~P&Q)) 24CP
従って、
(05)により、
(06)
③ ~P→(~P∨(~P&Q))
④ ~P→( P→(~P&Q))
に於いて、
③=④ である。
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
①((P→Q)→P)→P 
②  (P∨(P&~Q))→P
③  ~P→(~P∨(~P&Q))
④  ~P→( P→(~P&Q))
に於いて、
①=②=③=④ である。
従って、
(07)により、
(08)
「日本語」で言ふと、
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
②  (Pであるか(PであってQでない))ならばPである。
③    Pでないならば(Pでないか(PでなくてQである))。
④    Pでないならば(Pならば、(PでなくてQである))。
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(09)
②  (Pであるか(PであってQでない))ならばPである。
③    Pでないならば(Pでないか(PでなくてQである))。
に関しては、「当然」であるが、
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
④    Pでないならば(Pならば、(PでなくてQである))。
に関しては、特に、
④ PでないならばPならば
といふのは、「変」である。
然るに、
(08)により、
(10)
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
④    Pでないならば(Pならば、(PでなくてQである))。
とは、すなはち、
②  (Pであるか(PであってQでない))ならばPである。
③    Pでないならば(Pでないか(PでなくてQである))。
であって、尚且つ、「この2つ(②と③)」は、「」ではないのだから、「他の2つ(①と④)」も、「」であるとは、言へない
然るに、
(11)
①((P→Q)→P)→P 
②  (P∨(P&~Q))→P
③  ~P→(~P∨(~P&Q))
④  ~P→( P→(~P&Q))
に於いて、
① を「パースの法則」といふ。
従って、
(04)(07)(10)(11)により、
(12)
②(Pであるか(PであってQでない))ならばPである。
③  Pでないならば(Pでないか(PでなくてQである))。
といふ「2つ」と「等価」である所の、「パースの法則」は、必ずしも、「」であるとは、言へない
令和02年02月08日、毛利太。

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