2021年5月17日月曜日
「パースの法則」は、普通に、「排中律」である。
(01)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→Pのことを言う。
(ウィキペディア)
(02)
1 (1) (P→Q)→P A
2 (2) ~P∨Q A
2 (3) P→Q 2含意の定義
12 (4) P 13MPP
1 (5) ~P∨Q →P 24CP
1 (6)~(~P∨Q)∨P 5含意の定義
7 (7)~(~P∨Q) A
7 (8) P&~Q 7ド・モルガンの法則
7 (9) P 8&E
ア(ア) P A
1 (イ) P 179アア∨I
(ウ)((P→Q)→P)→P 1イCP
従って、
(01)(02)により、
(03)
①((P→Q)→P)→P
であるところの、
①「パースの法則」は、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1(1) ((P→Q)→P)→P A
1(2) ((~P∨Q)→P)→P 1含意の定義
1(3) (~(~P∨Q)∨P)→P 2含意の定義
1(4)~(~(~P∨Q)∨P)∨P 3含意の定義
(ⅱ)
1(1)~(~(~P∨Q)∨P)∨P A
1(2) (~(~P∨Q)∨P)→P 1含意の定義
1(3) ((~P∨Q)→P)→P 2含意の定義
1(4) ((P→Q)→P)→P 3含意の定義
従って、
(05)
① ((P→Q)→P)→P
② ~(~(~P∨Q)∨P)∨P
に於いて
① は、「パースの法則(トートロジー)」であって、
①=② である。
然るに、
(06)
「恒真式(トートロジー)」の「否定」は「矛盾(恒偽式)」であって、
「矛盾(恒偽式)」の「否定」は、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(05)(06)により、
(07)
① ((P→Q)→P)→P
② ~(~(~P∨Q)∨P)∨P
③ ~{~(~(~P∨Q)∨P)∨P}
に於いて、
① は、「恒真式」であって、
② も、「恒真式」であって、
③ は、「恒偽式」で、なければ、ならない。
然るに、
(08)
(ⅲ)
1 (1)~{~(~(~P∨Q)∨P)∨ P} A
1 (2) (~(~P∨Q)∨P)&~P 1ド・モルガンの法則
1 (3) ~(~P∨Q)∨P 2&E
4 (4) ~(~P∨Q) A
4 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
4 (6) P 2&E
7(7) P A
1 (8) P 14677∨E
1 (9) ~P 2&E
1 (ア) P&~P 89&I
(ⅳ)
1 (1) P&~P A
1 (2) P 1&E
1 (3) ~(~P∨Q)∨P 2∨I
1 (4) ~P 1&E
1 (5) (~(~P∨Q)∨P)&~P 34&I
1 (6)~{~(~(~P∨Q)∨P)∨ P} 5ド・モルガンの法則
従って、
(08)により、
(09)
果たして、
③ ~{~(~(~P∨Q)∨P)∨P}
④ P&~P(矛盾)
に於いて、
③=④ である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
① ((P→Q)→P)→P
② ~(~(~P∨Q)∨P)∨P
③ ~{~(~(~P∨Q)∨P)∨P}
④ P&~P(矛盾)
に於いて、
① は、「恒真式」であって、
② も、「恒真式」であって、
③ は、「恒偽式」であって、
③=④ であって、
④ は、「恒偽式(矛盾)」である。
然るに、
(11)
(ⅴ)
1 (1) ~(~P∨P) A
2(2) ~P A
2(3) ~P∨P 2∨I
12(4) ~(~P∨P)&
(~P∨P) 13&I
1 (5) ~~P 24RAA
1 (6) P 5DN
1 (7) ~P∨P 6∨I
1 (8) ~(~P∨P)&
(~P∨P) 17&I
(9)~~(~P∨P) 18RAA
(ア) ~P∨P 9DN
従って、
(11)により、
(12)
⑤ ~P∨P=Pでないか、Pである(排中律)
は、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(13)
(ⅵ)
1(1)~(~P∨P) A
1(2) P&~P 1ド・モルガンの法則
(ⅶ)
1(1) P&~P A
1(2)~(~P∨P) 1ド・モルガンの法則
従って、
(13)により、
(14)
⑥ ~(~P∨P)=(Pでないか、Pである)ではない。
⑦ P&~P = Pであって、Pでない。
に於いて、
⑥=⑦ であって、尚且つ、
⑦ は、「矛盾」である。
従って、
(09)~(14)により、
(15)
「番号」を付け直すと、
① ~P∨P
②((P→Q)→P)→P
③ P&~P
に於いて、
① の「否定」は、③ であって、
② の「否定」も、③ である。
従って、
(15)により、
(16)
① ~P∨P
②((P→Q)→P)→P
に於いて、すなはち、
① 排中律
② パースの法則
に於いて、「普通」に、
①=② である。
然るに、
(17)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→Pのことを言う。
この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる。
(ウィキペディア)
といふ「説明」は、私には、「何のことか、全く、理解できない」。
令和03年05月17日、毛利太。
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