2019年7月18日木曜日

「ド・モルガンの法則」を「日本語」で説明すると(Ⅱ)。

― 長い間、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他、諸々」を、お読み下さい。―

(01)
〈ヤフー!知恵袋、質問〉
twi********さん2008/9/1413:49:40
ド・モルガンの法則について
ド・モルガンの法則をほとんど日本語だけで説明できますか?
(02)
「論理語(Logical term)」で書くと、
①   ~P∨~Q
② ~(P& Q)
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
「日本語(Japanese)」だけで言ふと、
① PとQの、少なくとも一方ウソである。
② PとQが、両方とも本当である。といふことはない
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
①   ~P∨~Q =PとQの、少なくとも、一方はウソである。
② ~(P& Q)=PとQが、両方とも本当である。といふことはない
に於いて、
①=② である。
然るに、
(05)
(ⅰ)
1     (1) ~P∨~Q   A
 2    (2)  P& Q   A
  3   (3) ~P      A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5) ~P&P    34&I
  3   (6)~(P& Q)  25RAA
   7  (7)    ~Q   A
 2    (8)     Q   2&E
 2 7  (9)  ~Q&Q   78&E
   7  (ア)~(P& Q)  29RAA
1     (イ)~(P& Q)  1367ア
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)     Q   A
    ウエ(オ)  P& Q   ウエ&I
1   ウエ(カ)~(P& Q)&
          (P& Q)  1オ&I
1   ウ (キ)    ~Q   エカRAA
1     (ク)  P→~Q   ウキCP
(ⅲ)
1     (1)  P→~Q   A
 2    (2)  P& Q   A
 2    (3)  P      2&E
12    (4)    ~Q   13MPP
 2    (5)     Q   2&E
12    (6)  ~Q&Q   45&I
1     (7) ~P      36RAA
1     (8) ~P∨ Q   7∨I
従って、
(05)により、
(06)
① ~P∨~Q
③   P→~Q
に於いて、
①=③ である。
従って、
(02)(06)により、
(07)
①   ~P∨~Q
② ~(P& Q)
③     P→~Q
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(08)
① PとQの、少なくとも、一方はウソである。
といふことは、
③ Pならば、Qでない(Qならば、Pでない)。
といふことに、他ならない。
従って、
(03)(08)により、
(09)
① PとQの、少なくとも一方ウソである。
② PとQが、両方とも本当である。といふことはない
③ Pが本当であるならば、Qはウソである。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(04)(07)(09)により、
(10)
①   ~P∨~Q =PとQの、少なくとも、一方はウソである。
② ~(P& Q)=PとQが、両方とも本当である。といふことはない。
③     P→~Q =Pが本当であるならば、Qはウソである。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(10)により、
(11)
①   ~Q∨~P =QとPの、少なくとも、一方はウソである。
② ~(Q& P)=QとPが、両方とも本当である。といふことはない。
③     Q→~P =Qが本当であるならば、Pはウソである。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(12)
「二重否定(DN)」により、
③     Q→~P=Qが本当であるならば、Pはウソである。
④ ~~Q→~P=Qはウソであるが、ウソであるであるならば、Pはウソである。
於いて、
③=④ である。
従って、
(10)(12)により、
(13)
③     P→~Q=Pが本当であるならば、Qはウソである。
④ ~~Q→~P=Qはウソであるが、ウソであるであるならば、Pはウソである。
於いて、
③=④ であるものの、
③=④ は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(07)により、
(14)
①   ~P∨~Q
② ~(P& Q)
③     P→~Q
に於いて、
Q=~Q
といふ「代入(Replacement)」を行ふと、
①   ~P∨~~Q
② ~(P& ~Q)
③     P→~~Q
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(14)により、
(15)
「二重否定(DN)」により、
①   ~P∨ Q
② ~(P&~Q)
③     P→ Q
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(16)
①     P→ Q
②   ~P∨ Q
③ ~(P&~Q)
に於いて、
① を、「含意」といひ、
② を、「含意の定義」といひ、
③ も、「含意の定義」といふ。
然るに、
(14)(15)により、
(17)
②   ~P∨ Q =「含意の定義」
③ ~(P&~Q)=「含意の定義」
に於いて、
②=③ は、「モルガンの法則」に、他ならない。
令和元年07月18日、毛利太。

0 件のコメント:

コメントを投稿