2019年7月9日火曜日

「対偶が等しいこと」は、固より、「当然」である。

― 長い間、「返り点」に関する「記事」を書いてゐません。「返り点と括弧」に関しては、
(α)「返り点」と「括弧」に付いて。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html
(β)「返り点」と「括弧」の条件。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_15.html
(γ)「返り点」と「括弧」の条件(Ⅱ):(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_16.html
(δ)「返り点」は、下には戻らない。 :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_20.html
(ε)「下中上点」等が必要な「理由」。:(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_22.html
(ζ)「返り点・モドキ」について。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html)⇒
 Web上には存在しますが、何故か、アクセス出来ません。
(η)「一二点・上下点」に付いて。  :(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_26.html
(θ)「括弧」の「順番」。      :(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
(ι)「返り点」と「括弧」の関係   :(https://kannbunn.blogspot.com/2019/01/blog-post_21.html
等々、「その他、諸々」を、お読み下さい。―

(01)
①「であってBである。」
②「Bであってである。」
に於いて、
①=② である。
然るに、
(02)
①「Aであってである。」
②「であってAである。」
に於いて、
 A=Pである。
 B=Qでない。
といふ「代入(replacement)」を行ふと、
①「Pであって、Qでない。」
②「Qでなくて、Pである。」
従って、
(01)(02)により、
(03)
①「Pであって、Qでない。」
②「Qでなくて、Pである。」
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
①「Pであって、Qでない。」
②「Qでなくて、Pである。」
に於いて、
①=② であるならば、
①「Pであって、Qでない。」の「否定」。
②「Qでなくて、Pである。」の「否定」。
に於いても、
①=② である。
従って、
(04)により、
(05)
①「Pであって、Qでない。」といふことはない。
②「Qでなくて、Pである。」といふことはない。
に於いても、
①=② である。
然るに、
(06)
①「Pであって、Qでない。」といふことはない。
②「Qでなくて、Pである。」といふことはない。
といふことは、
①「Pであるならば、Qである。」
②「Qでないならば、Pでない。」
といふことに、他ならない。
従って、
(05)(06)により、
(07)
①「Pであるならば、Qである。」
②「Qでないならば、Pでない。」
に於いて、
①=② である。
従って、
(01)~(07)により、
(08)
①「Pであるならば、Qである。」
②「Qでないならば、Pでない。」
③「Pであって、Qでない。」といふことはない。
に於いて、
①=②=③ である。
といふことは、「述語計算」を用ひなくとも、「説明」出来る。
然るに、
(09)
(ⅰ)
1  (1)~(P&~Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)    ~Q   A
 23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
       (P&~Q)  14&I
12 (6)   ~~Q   35RAA
12 (7)     Q   6DN
1  (8)  P→ Q   27CP
(ⅱ)
1  (1)~(P&~Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)    ~Q   A
 23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
       (P&~Q)  14&I
1 3(6) ~P
1  (7) ~Q→~P   36CP
従って、
(09)により、
(10)
① ~(P&~Q)
②     P→ Q
③   ~Q→~P
に於いて、
① ならば、③ であり、
② ならば、③ である。
(11)
(ⅲ)
1 (1)  P→ Q  A
 2(2)  P&~Q  A
 2(3)  P     2&E
 2(4)    ~Q  2&E
12(5)     Q  13MPP
12(6)  ~Q&Q  45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(ⅳ)
1   (1) ~Q→~P  A
 2  (2) ~Q     A
  3 (3)     P  A
12  (4)    ~P  12MPP
123 (5)  P&~P  34&I
1 3 (6)~~Q     25RAA
1 3 (7)  Q     6DN
1   (8)  P→ Q  37CP
   9(9)  P&~Q  A
   9(ア)  P     9&E
   9(イ)    ~Q  9&E
1  9(ウ)     Q  8アMPP
1  9(エ)  ~Q&Q  イウ&I
1   (オ)~(P&~Q) 9エRAA
従って、
(11)により、
(12)
①     P→ Q
②   ~Q→~P
③ ~(P&~Q)
に於いて、
① ならば、③ であり、
② ならば、③ である。
従って、
(10)(12)により、
(13)
①     P→ Q =Pであるならば、Qである。
②   ~Q→~P =Qでないならば、Pでない。
③ ~(P&~Q)=PであってQでない。といふことはない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(08)(13)により、
(14)
①「Pであるならば、Qである。」
②「Qでないならば、Pでない。」
③「Pであって、Qでない。」といふことはない。
に於いて、
①=②=③ である。
といふことは、「述語計算」を用ひなくとも、「述語計算」を用ひていても、「説明」出来る。
従って、
(14)により、
(15)
①「Pであるならば、Qである。」
②「Qでないならば、Pでない。」
に於いて、
①=② である。
といふこと、すなはち、「対偶等しい。」といふことは、「述語計算」を用ひなくとも、「述語計算」を用ひていても、「説明」出来る。
令和元年07月09日、毛利太。

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