2020年5月25日月曜日

「象は・が・も動物である」の「否定」の「述語論理」。

―「昨日(令和02年05月24日)の記事」の「続き」を書きます。―
従って、
(01)(11)(12)により、
(13)
①{象}
②{象、机、本}
③{象、兎、本}
であるならば、
① 象動物である。
② 象動物である。
③ 象動物である。
ものの、「これらの日本語」は、
① ∀x  (象x→動物x)
② ∀x{(象x→動物x)& (~象x→~動物x)}
③ ∀x{(象x→動物x)&~(~象x→~動物x)}
といふ「述語論理」に相当し、「これらの述語論理」は、
① すべてのxについて (xが象であるならば、xは動物である)。
② すべてのxについて{(xが象であるならば、xは動物であり)、(xが象でないならば、xは動物ではない)}。
③ すべてのxについて{(xが象であるならば、xは動物であり)、(xが象でないならば、xは動物ではない)といふわけではない}。
といふ、「意味」である。
従って、
(13)により、
(14)
① 象動物である。
といふ風に、言ふ場合、「我々の意識(念頭)」には、
①{象}だけしか無いものの、
② 象動物である。
③ 象動物である。
といふ風に、言ふ場合、「我々の意識(念頭)」には、
①{象}と、
②{象}以外(机)が、有って
③{象}以外(兎)が、有ることなる。
令和02年05月24日、毛利太。

―「以下」が「続き」です。―
従って、
(13)により、
(15)
① 象動物である。といふわけではない。
② 象動物である。といふわけではない。
③ 象動物である。といふわけではない。
といふ「日本語」は、
① ~∀x  (象x→動物x)
② ~∀x{(象x→動物x)& (~象x→~動物x)}
③ ~∀x{(象x→動物x)&~(~象x→~動物x)}
といふ「述語論理式」に相当する。
然るに、
(16)
(a)
1    (1)~∀x(象x→ 動物x)  A
1    (2)∃x~(象x→ 動物x)  1量化子の関係
 3   (3)  ~(象a→ 動物a)  A
  4  (4)  ~(象a&~動物a)  A
   5 (5)    象a        A
    6(6)       ~動物a   A
   56(7)    象a&~動物a   56&I
  456(8)  ~(象a&~動物a)&
           (象a&~動物a)  47&I
  45 (9)      ~~動物a   68RAA
  45 (ア)        動物a   9DN
  4  (イ)    象a→ 動物a   5ア
 34  (ウ)  ~(象a→ 動物a)&
           (象a→ 動物a)  3イ&I
 3   (エ) ~~(象a&~動物a)  4ウRAA
 3   (オ)   (象a&~動物a)  エDN
 3   (カ) ∃x(象x&~動物x)  オEI
1    (キ) ∃x(象x&~動物x)  23カEE
(b)
1    (1) ∃x(象x&~動物x)  A
 2   (2)    象a&~動物a   A
  3  (3)    象a→ 動物a   A
 2   (4)    象a        2&E
 23  (5)        動物a   34MPP
 2   (6)       ~動物a   2&E
 23  (7)   動物a&~動物a   56&I
 2   (8)  ~(象a→ 動物a)  37RAA
 2   (9)∃x~(象x→ 動物x)  2EI
1    (ア)∃x~(象x→ 動物x)  129EE
1    (イ)~∀x(象x→ 動物x)  ア量化子の関係
従って、
(15)(16)により、
(17)
(a)~∀x(象x→ 動物x)≡象は動物である。といふわけではない。
(b) ∃x(象x&~動物x)≡あるxは、象であるが、動物ではない。
に於いて、
(a)=(b)である。
従って、
(17)により、
(18)
(c)~~∀x(象x→ 動物x)≡象は動物である。といふわけではない。といふわけではない。
(d) ~∃x(象x&~動物x)≡ある象が、動物ではない。といふことはない。
に於いて、
(c)=(d)である。
従って、
(18)により、
(19)
「二重否定律(DN)により、
(e) ∀x(象x→ 動物x)≡象は動物である。
(f)~∃x(象x&~動物x)≡ある象が、動物ではない。といふことはない。
に於いて、
(e)=(f)である。
従って、
(17)(18)(19)により、
(20)
(e) ∀x(象x→ 動物x)≡象は動物である。
(f)~∃x(象x&~動物x)≡ある象が、動物ではない。といふことはない。
の「否定」は、
(a)~∀x(象x→ 動物x)≡象は動物である。といふわけではない。
(b) ∃x(象x&~動物x)≡ある象は、動物ではない。
である。
然るに、
(21)
(g)
1         (1)~∀x{(象x→ 動物x)& (~象x→~動物x)} A
1         (2)∃x~{(象x→ 動物x)& (~象x→~動物x)} 1量化子の関係
 3        (3)  ~{(象a→ 動物a)& (~象a→~動物a)} A
 3        (4)   ~(象a→ 動物a)∨~(~象a→~動物a)  3ド・モルガンの法則
  5       (5)   ~(象a→ 動物a)              A
   6      (6)   ~(象a&~動物a)              A
    7     (7)     象a                    A
     8    (8)        ~動物a               A
    78    (9)     象a&~動物a               78&I
   678    (ア)   ~(象a&~動物a)&(象a&動物a)     69&I
   67     (イ)       ~~動物a               8アRAA
   67     (ウ)         動物a               イDN
   6      (エ)     象a→ 動物a               7ウCP
  56      (カ)   ~(象a→ 動物a)&(象a→ 動物a)    5エ&I
  5       (キ)  ~~(象a&~動物a)              6カRAA
  5       (ク)    (象a&~動物a)              キDN
  5       (ケ)    (象a&~動物a)∨ (~象a& 動物a)  ク∨I
      コ   (コ)              ~(~象a→~動物a)  A
       サ  (サ)              ~(~象a& 動物a)  A
        シ (シ)                ~象a        A
         ス(ス)                     動物a   A
        シス(セ)                ~象a& 動物a   シス&I
       サシス(ソ)   ~(~象a& 動物a)&(~象a& 動物a)  サセ&I
       サシ (タ)                    ~動物a   スRAA
       サ  (チ)                ~象a→~動物a   シタCP
      コサ  (ツ)   ~(~象a→~動物a)&(~象a→~動物a)  コチ&I
      コ   (テ)             ~~(~象a& 動物a)  サツRAA
      コ   (ト)               (~象a& 動物a)  テDN
      コ   (ナ)    (象a&~動物a)∨ (~象a& 動物a)  ト∨I
  3       (ニ)    (象a&~動物a)∨ (~象a& 動物a)  3ゴケコト∨E
  3       (ヌ) ∃x{(象x&~動物x)∨ (~象x& 動物x)  ニEI
1         (ネ) ∃x{(象x&~動物x)∨ (~象x& 動物x)} 13ヌEE
(h)
1         (1) ∃x{(象x&~動物x)∨ (~象x& 動物x)} A
 2        (2)    (象a&~動物a)∨ (~象a& 動物a)  A
  3       (3)     象a&~動物a               A
   4      (4)     象a→ 動物a               A
  3       (5)     象a                    3&E
  34      (6)         動物a               45MPP
  3       (7)        ~動物a               3&E
  34      (8)         動物a&~動物a          67&I
  3       (9)   ~(象a→ 動物a)              4RAA
  3       (ア)   ~(象a→ 動物a)∨~(~象a→~動物a)  9∨I
    イ     (イ)                ~象a& 動物a   A
     ウ    (ウ)                ~象a→~動物a   A
    イ     (エ)                ~象a        イ&E
    イウ    (オ)                    ~動物a   ウエMPP
    イ     (カ)                     動物a   イ&E
    イウ    (キ)                ~動物a&動物a   オカ&I           
    イ     (ク)              ~(~象a→~動物a)  ウキRAA
    イ     (ケ)   ~(象a→ 動物a)∨~(~象a→~動物a)  ク∨I
 2        (コ)   ~(象a→ 動物a)∨~(~象a→~動物a)  23アイケ∨E
 2        (サ)  ~{(象a→ 動物a)& (~象a→~動物a)} コ、ド・モルガンの法則
 2        (シ)∃x~{(象x→ 動物x)& (~象x→~動物x)} 2EI
1         (ス)∃x~{(象x→ 動物x)& (~象x→~動物x)} 12シ
1         (セ)~∀x{(象x→ 動物x)& (~象x→~動物x)} ス量化子の関係
従って、
(15)(21)により、
(22)
(g)~∀x{(象x→ 動物x)&(~象x→~動物x)}≡ 象が動物である。といふわけではない。
(h) ∃x{(象x&~動物x)∨(~象x& 動物x)}≡ あるxは、象であって、動物ではないか、または、象以外であって、動物である。
に於いて、
(g)=(h)である。
然るに、
(23)
(i)
1     (1)~∀x{(象x→ 動物x)&~(~象x→~動物x)} A
1     (2)∃x~{(象x→ 動物x)&~(~象x→~動物x)} 1量化子の関係
 3    (3)  ~{(象a→ 動物a)&~(~象a→~動物a)} A
 3    (4)   ~(象a→ 動物a)∨ (~象a→~動物a)  3ド・モルガンの法則
  5   (5)   ~(象a→ 動物a)              A
   6  (6)   ~(象a&~動物a)              A
    7 (7)     象a                    A
     8(8)        ~動物a               A
    78(9)     象a&~動物a               78&I
   678(ア)   ~(象a&~動物a)&(象a&動物a)     69&I
   67 (イ)       ~~動物a               8アRAA
   67 (ウ)         動物a               イDN
   6  (エ)     象a→ 動物a               7ウCP
  56  (カ)   ~(象a→ 動物a)&(象a→ 動物a)    5エ&I
  5   (キ)  ~~(象a&~動物a)              6カRAA
  5   (ク)    (象a&~動物a)              キDN
  5   (ケ)    (象a&~動物a)∨  ~象a→~動物a   ク∨I
     コ(コ)                ~象a→~動物a   A
     コ(サ)    (象a&~動物a)∨ (~象a→~動物a)  コ∨I
 3    (シ)    (象a&~動物a)∨ (~象a→~動物a)  35ケコサ∨I
 3    (ス) ∃x{(象x&~動物x)∨ (~象x→~動物x)} シEI
1     (セ) ∃x{(象x&~動物x)∨ (~象x→~動物x)} 13スEE
(j)
1     (1) ∃x{(象x&~動物x)∨ (~象x→~動物x)} A
 2    (2)    (象a&~動物a)∨ (~象a→~動物a)  A
  3   (3)     象a&~動物a               A
   4  (4)     象a→ 動物a               A
  3   (5)     象a                    3&E
  34  (6)         動物a               45MPP
  3   (7)        ~動物a               3&E
  34  (8)    動物a&~動物a               67&I
  3   (9)   ~(象a→ 動物a)              48RAA
  3   (ア)   ~(象a→ 動物a)∨ (~象a→~動物a)  9∨I
    イ (イ)               (~象a→~動物a)  A
    イ (ウ)   ~(象a→ 動物a)∨ (~象a→~動物a)  イ∨I
 2    (エ)   ~(象a→ 動物a)∨ (~象a→~動物a)  23アイウ∨I
 2    (オ)  ~{(象a→ 動物a)&~(~象a→~動物a)} エ、ド・モルガンの法則
 2    (カ)∃x~{(象x→ 動物x)&~(~象x→~動物x)} オEI
1     (キ)∃x~{(象x→ 動物x)&~(~象x→~動物x)} 12カEE
1     (ク)~∀x{(象x→ 動物x)&~(~象x→~動物x)} キ量化子の関係
従って、
(15)(23)により、
(24)
(i)~∀x{(象x→ 動物x)&~(~象x→~動物x)}≡ 象も動物である。といふわけではない。
(j) ∃x{(象x&~動物x)∨ (~象x→~動物x)}≡ あるxは、象であって、動物ではないか、または、象以外であるならば、動物ではない。
に於いて、
(i)=(j)である。
従って、
(15)~(24)により、
(25)
① 象動物である。といふわけではない。
② 象動物である。といふわけではない。
③ 象動物である。といふわけではない。
といふ「日本語」は、
① あるxは、象であるが、動物ではない
② あるxは、象であって、動物ではないか、または、象以外であって、  動物である
③ あるxは、象であって、動物ではないか、または、象以外であるならば、動物ではない
といふ「意味」である所の、
① ∃x(象x&~動物x)
② ∃x{(象x&~動物x)∨(~象x& 動物x)}
③ ∃x{(象x&~動物x)∨(~象x→~動物x)}
といふ「述語論理式」に、相当する。
令和02年05月25日、毛利太。

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