(01)
演習9.4 以下の命題論理式について、トートロジーならばその証明図を示し、トートロジーでないならば、反例を与えよ。
(1)P→P→Q
(2)(~P→Q)→P∨Q
(2019年度、数理論理学、講義資料9、青戸等人、知能情報システムプログラム)
(02)
(1)P→P→Q
であるならば、
(a)(P→P)→Q
(b) P→(P→Q)
のいづれかである。
然るに、
(03)
P=1
Q=0
であるならば、
(a)(1→1)→0
(b) 1→(1→0)
は、両方とも、「0(偽)」である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
(1)P→P→Q
は、トートロジーではない。
然るに、
(05)
(ⅱ)
1 (1) ~P→ Q A
2 (2) ~P&~Q A
2 (3) ~P 2&E
12 (4) Q 23MPP
2 (5) ~Q 2&E
12 (6) Q&~Q 45&I
1 (7) ~(~P&~Q) 26RAA
8 (8) ~( P∨ Q) A
9 (9) P A
9 (ア) P∨ Q 9∨I
89 (イ) ~( P∨ Q)&
( P∨ Q) 8ア&I
8 (ウ) ~P 9イRAA
エ(エ) Q A
エ(オ) P∨ Q エ∨I
8 エ(カ) ~( P∨ Q)&
( P∨ Q) 8オ&I
8 (キ) ~ Q エカRAA
8 (ク) ~P&~Q ウキ&I
1 8 (ケ) ~(~P&~Q)&
(~P&~Q) 7ク&I
1 (コ)~~( P∨ Q) 8ケRAA
1 (サ) P∨ Q コDN
従って、
(01)(05)により、
(06)
(2)(~P→Q)→P∨Q
は、トートロジーである。
従って、
(01)(04)(06)により、
(07)
演習9.4 以下の命題論理式について、トートロジーならばその証明図を示し、トートロジーでないならば、反例を与えよ。
(1)P→P→Q
(2)(~P→Q)→P∨Q
答え9.4
(1)はトートロジー ではない。
(2)はトートロジー である。
然るに、
(08)
然るに、
(08)により、
(09)
(解答)(2)の「証明図」は、「私はまだ学んでゐない(未之学也)」ため、「私には読めない。」
然るに、
(10)
証明の各行の左側に、仮定の数字を挙げる方法は、伝統的な方法にくらべて遥かに明瞭であるとわたしには思われる。
The device of listing assumptions by number on the left of each line seems to me much clearer than more traditional approaches.
(E.j.レモン 著、竹尾治一郎・楢英 訳、1973年、序ⅲと、原文)
然るに、
(11)
1 (1) ~P→ Q A
2 (2) ~P&~Q A
2 (3) ~P 2&E
12 (4) Q 23MPP
2 (5) ~Q 2&E
12 (6) Q&~Q 45&I
1 (7) ~(~P&~Q) 26RAA
が「意味する所」は、
1 で、 「PでないならばQである。」と仮定し、
2 で 「Pでなくて、Qでもない。」と仮定したところ。
12 が 「矛盾(Q&~Q)」を「証明」したため、
2 が、 「否定」されて、2が、「左側(仮定のプール)」から除かれて、残ってゐる、
1 により、「Pでなくて、Qでもない。」といふことはない。といふ「結論」を得た。
といふ「意味」であって、「かうした記述」は、「私にとっても、極めて、明瞭である。」
加へて、
(12)
1 (1) ~P→ Q A
2 (2) ~P&~Q A
2 (3) ~P 2&E
12 (4) Q 23MPP
2 (5) ~Q 2&E
12 (6) Q&~Q 45&I
1 (7) ~(~P&~Q) 26RAA
8 (8) ~( P∨ Q) A
9 (9) P A
9 (ア) P∨ Q 9∨I
89 (イ) ~( P∨ Q)&
( P∨ Q) 8ア&I
8 (ウ) ~P 9イRAA
エ(エ) Q A
エ(オ) P∨ Q エ∨I
8 エ(カ) ~( P∨ Q)&
( P∨ Q) 8オ&I
8 (キ) ~ Q エカRAA
8 (ク) ~P&~Q ウキ&I
1 8 (ケ) ~(~P&~Q)&
(~P&~Q) 7ク&I
1 (コ)~~( P∨ Q) 8ケRAA
1 (サ) P∨ Q コDN
といふ「計算」は、現にさうしてゐるやうに、「メモ帳(Windowsに付属)」で書けるものの、
といふ「計算」は、「Word(マイクロソフト)」でも(、少なくとも私には)書けない。
従って、
(12)により、
(13)
「証明の各行の左側に、仮定の数字を挙げる方法(The device of listing assumptions by number on the left of each line)」は、
「Windows PC があれば、誰にでも、それを練習し、その結果を、PCのストレージに、保存することが出来る」。
従って、
(10)~(13)により、
(14)
「証明の各行の左側に、仮定の数字を挙げる方法は、伝統的な方法(ゲンツェンの方法)にくらべて遥かに明瞭であるとわたしにも思われる」し、その上、
「Windows PC があれば、誰にでも、好きなだけそれを練習し、その結果を、PCのストレージに、保存することが出来る」が故に、
「証明の各行の左側に、仮定の数字を挙げる方法」は、「大変、優れてゐる」と、私自身は思ってゐる。
令和02年05月10日、毛利太。
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