2020年5月13日水曜日

「P→(Q∨R)」の「否定」。

(01)
① Pならば(Qまたは、Rである)。
② Pなのに、Qではないし、Rでもない。
に於いて、
① と ② は「矛盾」する。
従って、
(01)により、
(02)
① の「否定」は ② であり、
② の「否定」は ① である。
然るに、
(03)
(ⅰ)
1 (1) ~{P→(Q∨R)} A
 2(2)  ~P∨(Q∨R)  A
 2(3)   P→(Q∨R)  2含意の定義
12(4) ~{P→(Q∨R)} A
       {P→(Q∨R)} 13&I
1 (5)~{~P∨(Q∨R)} 24RAA
1 (6)  P&~(Q∨R)  5ド・モルガンの法則
1 (7)  P         6&E
1 (8)    ~(Q∨R)  6&E
1 (9)    ~Q&~R   8ド・モルガンの法則
1 (ア)  P&~Q&~R   79&I
(ⅱ)
1   (1)  P&~Q&~R   A
 2  (2)  P→(Q∨ R)  A
1   (3)  P         1&E
12  (4)     Q∨ R   23MPP
  5 (5)     Q      A
1   (6)    ~Q      1&E
1 5 (7)     Q&~Q   56&I
  5 (8)~(P&~Q&~R)  17RAA
   9(9)        R   A
1   (ア)       ~R   1&E
1  9(イ)     R&~R   9ア&I
   9(ウ)~(P&~Q&~R)  1イRAA
12  (エ)~(P&~Q&~R)  4589ウ∨E
12  (オ) (P&~Q&~R)&
       ~(P&~Q&~R)  1エ&I
1   (カ)~{P→(Q∨ R)} 2オRAA
従って、
(03)により、
(04)
① ~{P→(Q∨ R)}
②   P&~Q&~R 
に於いて、すなはち、
① Pならば(Qまたは、Rである)。といふわけではない。
② Pではあるが、Qではないし、Rでもない。
に於いて、
①=② である。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
① Pならば(Qまたは、Rである)。
② Pなのに、Qではないし、Rでもない。
に於いて、
① と ② は「矛盾」する。
といふ「直観」は、「命題論理」としても、「正しい」。
然るに、
(05)により、
(06)
① If P, then Q or R.
② Although it is P, it is neither Q nor R.
に於いて、
① と ② は「矛盾」する。
といふ「直観」は、「命題論理」としても、「正しい」。
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
① P→(Q∨ R)
② P&~Q&~R
といふ「命題論理式」は、「日本語」であると同時に、「英語」である。
令和02年05月13日、毛利太。

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