2020年1月15日水曜日

「選言三段論法(消去法)」。

(01)
(ⅰ)
1   (1)   P∨Q   A
 2  (2)   P     A
 2  (3) ~~P     2DN
 2  (4) ~~P∨Q   3∨I
  5 (5)     Q   A
  5 (6) ~~P∨Q   5∨I
1   (7) ~~P∨Q   12456∨E
1   (8)  ~P→Q   7含意の定義
    (9)P∨Q→~P→Q 18CP
   ア(ア)P∨Q&~P   A
   ア(イ)P∨Q      ア&E
   ア(ウ)    ~P→Q 9イMPP
   ア(エ)    ~P   ア&E
   ア(オ)       Q ウエMPP
    (カ)P∨Q&~P→Q アオCP
(ⅱ)
1   (1)     P∨Q A
 2  (2)     P   A
 2  (3) ~~Q∨P   2∨I
  4 (4)       Q A
  4 (5)     ~~Q 4DN
  4 (6)   ~~Q∨P 5∨I
1   (7)   ~~Q∨P 12346∨E
1   (8)    ~Q→P 7含意の定義
    (9)P∨Q→~Q→P 18CP
   ア(ア)P∨Q&~Q   A
   ア(イ)P∨Q      ア&E
   ア(ウ)    ~Q→P 9イMPP
   ア(エ)    ~Q   ア&E
   ア(オ)         P ウエMPP
    (カ)P∨Q&~Q→P アオCP
従って、
(01)により、
(02)
① P∨Q&~P→Q
② P∨Q&~Q→P
は、「定理(Theorem)」である。
cf.
「選言三段論法(Disjunctive syllogism)」といふ。
従って、
(02)により、
(03)
「日本語」で言ふと、
① PかQ であって、Pでない ならば、Qである。
② PかQ であって、Qでない ならば、Pである。
は、「定理(Theorem)」である。
然るに、
(04)
(ⅱ)
1  (1)~(P∨Q)  A
 2 (2)  P     A
 2 (3)  P∨Q   2∨I
12 (4)~(P∨Q)&
       (P∨Q)  13&I
1  (5) ~P     24RAA
  6(6)    Q   A
  6(7)  P∨Q   6∨I
1 6(8)~(P∨Q)&
       (P∨Q)  16&I
1  (9)   ~Q   68RAA
1  (ア)~P&~Q   59&I
(ⅲ)
1   (1)  ~P&~Q   A
 2  (2)   P∨ Q   A
1   (3)  ~P      1&E
  4 (4)   P      A
1 4 (5)  ~P& P   34&I
  4 (6)~(~P&~Q)  15RAA
   5(7)      Q   A
1   (8)     ~Q   1&E
1  5(9)   Q&~Q   78&I
   5(ア)~(~P&~Q)  19RAA
 2  (イ)~(~P&~Q)  2467ア∨E
12  (ウ) (~P&~Q)&
       ~(~P&~Q)  1イ&I
1   (エ) ~(P∨ Q)  2ウRAA
従って、
(04)により、
(05)
② ~(P∨ Q)
③  ~P&~Q
に於いて、
②=③ である。
cf.
「ド・モルガンの法則」といふ。
然るに、
(06)
② ~(P∨ Q)
③  ~P&~Q
の「否定」は、
②    P∨ Q
③ ~(~P&~Q)
である。
従って、
(05)(06)により、
(07)
②    P∨ Q
③ ~(~P&~Q)
に於いて、
②=③ である。
cf.
「ド・モルガンの法則」といふ。
従って、
(07)により、
(08)
② PかQである。
③ Pでもないし、Qでもない。といふことはない。
といふ「日本語」に於いて、
②=③ である。
従って、
(03)(08)により、
(09)
① PかQ であって、Qでない ならば、Pである。
② PかQ であって、Pでない ならば、Qである。
③ Pでもないし、Qでもない。といふことはない。
といふ、ことになる。
然るに、
(10)
① Qでない ならば、Pである。
② Pでない ならば、Qである。
といふことは、
③ Pでもないし、Qでもない。といふことはない。
といふことに、他ならない。
従って、
(03)(10)により、
(11)
① PかQである。
② PでないならばQであり、QでないならばPである。
③ Pでもないし、Qでもない。といふことはない。
といふ「日本語」に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(01)~(11)により、
(12)
① PかQである。
② PでないならばQであり、QでないならばPである。
③ Pでもないし、Qでもない。といふことはない。
といふ「日本語」は、
① P∨Q
② P∨Q&~Q→P&~P→Q
③ ~(~P&~Q)
といふ「論理式」に、対応する。
従って、
(12)により、
(13)
少なくとも、
① PかQである。
② PでないならばQであり、QでないならばPである。
③ Pでもないし、Qでもない。といふことはない。
といふ「日本語」は、「論理的(logical)」であると、言はざるを得ない。
令和02年11月15日、毛利太。

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