(01)
A+B=B+A
に於いて、
A=1
B=0
といふ「代入」を行ふと、
1+0=0+1
(02)
A+B=B+A
に於いて、
A=10
B=20
といふ「代入」を行ふと、
10+20=20+10
従って、
(01)(02)により、
(03)
A+B=B+A
といふ「等式」は、
『AとBに、「特定の数値」を代入した際に、「左辺の数値」と「右辺の数値」は「同じ」になる。』
といふ「意味」である。
(04)
① P∨Q≡Q∨P
といふ「(命題計算の)等式」も、
『PとQに、「特定の数値」を代入した際に、「左辺の数値」と「右辺の数値」は「同じ」になる。』
といふ「意味」である。
然るに、
(05)
「命題計算(Propositional calculus)」に於ける「数値」は、「1(真)」と「0(偽)」しかなく、これらの「値」を「真理値」といふ。
従って、
(05)により、
(06)
① P∨Q≡Q∨P
といふことは、
① 1=1 であるか、
① 0=0 であるかの、いづれか、一方である。
然るに、
(07)
② ~P∨ P は、「恒に、真(1)」であって、
② P∨~P も、「恒に、真(1)」である。
従って、
(07)により、
(08)
② ~P∨P≡P∨~P
の場合は、
② 0=0 ではなく、必ず、恒に、
② 1=1 である。
然るに、
(09)
② ~P∨P≡P∨~P
③ ~(Q&R)∨(Q&R)≡(Q&R)∨~(Q&R)
に於いて、
③ は、② に対して、
P=(Q&R)
といふ「代入(Substitutione)」を行った「結果」である。
従って、
(08)(09)により、
(10)
② ~P∨P≡P∨~P
③ ~(Q&R)∨(Q&R)≡(Q&R)∨~(Q&R)
であれば、2つとも、必ず、
② 1=1 であって、
③ 1=1 である。
然るに、
(11)
④ P≡Pである。
⑤ ~P≡Pでない。
に於いて、
P=1(真)
であれば、
~P=0(偽)
であって、
P=0(偽)
であれば、
~P=0(真)
である。
然るに、
(12)
④ P≡Pである。
⑤ ~P≡Pでない。
⑥ ~~P≡Pではい。ではない。
に於いて、
⑤ は、④ に対して、
P=~P
といふ「代入(Substitutione)」を行った「結果」であり、
に於いて、
⑥ は、⑤ に対して、
P=~P
といふ「代入(Substitutione)」を行った「結果」である。
従って、
(11)(12)により、
(13)
④ P≡Pである。
⑤ ~P≡Pでない。
⑥ ~~P≡Pではい。ではない。
に於いて、
④ P=1(真)
であれば、
⑤ ~P=0(偽)
であって、
⑥ ~~P=1(真)
であり、
④ P=0(偽)
であれば、
⑤ ~P=1(真)
であって、
⑥ ~~P=0(偽)
である。
従って、
(13)により、
(14)
④ P≡Pである。
⑥ ~~P≡Pではい。ではない。
に於いて、
④=⑥=1(真) であるか、
④=⑥=0(偽) であるかの、いづれかである。
従って、
(14)により、
(15)
「真理値(1・0)」と「代入」といふ「観点」からすれば、必ず、
⑦ P≡~~P
である。
然るに、
(16)
⑦ P≡~~P
といふことは、「日本語」で書けば、
⑦「Pである。」≡「Pでない。はウソである。」
といふことになる。
従って、
(16)により、
(17)
⑦ P≡~~P
⑦「Pである。」≡「Pでない。はウソである。」
といふことは、「日常生活に於ける、公理(Axiom)」である。
と、言っても良い。
然るに、
(18)
1 (1) P A
2(2) ~P A
12(3) P&~P 12&I
1 (4) ~~P 23RAA
(5)P→~~P 14CP
然るに、
(19)
⑦ P→~~P
といふ「記号」は、
⑦ Pならば、Pでないは、ウソである。
といふ、「意味」である。
従って、
(17)(18)(19)により、
(20)
⑦ P→~~P
⑦ Pならば、Pでないは、ウソである。
であれば、「定理(Theorem)」として、「証明」出来る。
然るに、
(21)
⑦ ~~P→P
⑦ Pでないがウソならば、Pである。
の場合は、少なくとも、私には、「定理(Theorem)」として「証明」出来ないし、「証明出来ない」といふことも、「証明」出来ない。
令和02年01月17日、毛利太。
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